■スポンサードリンク


女學生奇譚



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
女學生奇譚 (文芸書)
女學生奇譚 (徳間文庫)

女學生奇譚の評価: 4.24/5点 レビュー 21件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
12>>
No.21:
(3pt)

君はいずこ?

欲望のない奴は、サルだ。 大欲である必要はない。 我欲結構! 何も求めず、欲しがらず、明日を望むより。

行動すれば、次の現実。 危難から、逃げることもそう。 考え方を価値観を上書きすることもそう。 小さな一歩でも、未来を変える力がある。
女學生奇譚 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (徳間文庫)より
4198944806
No.20:
(5pt)

作中作の存在感。

「この本を読んではいけない」という一文には角川文庫版『ドグラ・マグラ』を思い出させるものがあるが、確かに両者にはいくつかの共通点がある。どちらにもタイトルと同題の作中作が登場し、どちらでもある種の精神疾患について言及され、そしてどちらも昭和初期の出来事が主要な舞台である。とはいえもちろんこれらは単なる偶然ではないだろう。おそらく本書は『ドグラ・マグラ』の存在を意識して書かれたものだと考えられるし、その上で『ドグラ・マグラ』とは似て非なるものを構想したに違いない。したがって『ドグラ・マグラ』を知らずとも本書を読むことは十分に可能である。

 贅を尽くした館に監禁された「女學生」は果たしてどうなったのか? その「女學生」の手記を読んだ「兄」はどこへ消えたのか? そうした謎が最終的には――一部ある「疾病」の原因とされる「慣習」には多くの疑問があるのだが――腑に落ちる形で決着する。いわゆる「陰謀」の全体が暴かれるわけではない点が不満と言えば不満だが、それも物語全体の結構を左右するようなものではない。あるいはその「兄妹」がなぜそのような嗜好に染まったのかということも明らかにはされないが、これも物語の形式上やむを得ないことではある。いずれにせよ充分な力作である。
女學生奇譚 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (徳間文庫)より
4198944806
No.19:
(5pt)

続きが気になります!

面白かった!法医昆虫学シリーズを読んで面白く、片端から川瀬さんの本を読んだのですが、この本がいちばん好きかも。続きは出るのでしょうか。この本だけでも「『女学生奇譚』の謎」は解明されたのだと思うのですが、続きのエピソードがありそうで気になります。
このかたの本には強烈な個性をもつ女性がよく登場するのですが、今回もまたとても突き抜けた女性が登場していて、何かスカッとしました。
女學生奇譚 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (徳間文庫)より
4198944806
No.18:
(5pt)

最後に残るおぞましさが印象的

川瀬先生の作品は、とても読みやすく、題材も好きで、展開がいつもビックリするので読みあさってます。今回は、すごく衝撃的で良かったです。
女學生奇譚 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (徳間文庫)より
4198944806
No.17:
(5pt)

まぁ読んでみんね

エログロナンセンス怪奇猟奇ハードボイルド痛快バディ探偵もの本格推理メタ推理、さてどれだと思う?
読んでみんね。
女學生奇譚 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (徳間文庫)より
4198944806
No.16:
(4pt)

一気読み

川瀬七緒の小説は、期待を裏切らない。人物の設定も上手い。この小説のミリタリースタイルのカメラマン篠宮とか、「テーラー伊三郎」のスチームバンク女子、エロ漫画家の母親、「法医昆虫学捜査官」の赤井とか、結構女子が魅力的だ。この「女學生奇譚」は、気持ちの悪いところもあったが、面白くて一気に読んだ。それにしても、作者はいろいろな奇病を知っているなあ。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.15:
(4pt)

オカルトチックな本格サスペンスとしては文句なしの面白さなので、そういうジャンルを読みたい時にオススメです!

オカルトチックな本格サスペンス名作です(^-^*)/

まずは主人公の主な依頼先となるオカルト雑誌の編集長が、数々の都市伝説を自ら意図的に作成&流布してきたという下りが、ゾクゾクする危険な香りに満ちており、
「この本を読んではいけない……」から始まる警告文と古書の真相にも、個人的にはゾクゾクする恐怖を存分に楽しませて頂きつつ、
内容はきちんとしたサスペンスなので合理的にも楽しめました!

主人公の二面性も見事なまでの極上な魅力でしたが、後半でそれをもっと大活躍させていたら更なる神作品となっていたでしょうし、
事件が全て解決したわけではなく、『黒幕の所へ今から向かうぜ!』終わり方なので、消化不良感があるのも残念(>_<)

続編を書くつもりがあるのなら、早く書いて欲しいですし、
続編が無理なら文庫化の際に追加で『黒幕との対決の章』を加えた完全版を望むばかりです(>_<)

主人公と相棒のカメラマンのキャラクター性は個人的に抜群なので、出来ればシリーズ化も切望する所。
『黒幕の所へ今から向かうぜ』終わり方さえ承知しておけば、オカルトチックな本格サスペンスとしては文句なしの面白さなので、そういうジャンルを読みたい時にオススメです!
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.14:
(3pt)

期待したのと違った

オカルトホラー風味のサスペンスと見せかけて実は・・・
と言う話なのだけれど、なんかこう全てが繋がって巨大なものが現れてくると言う
尻上がりの話では無く、繋がっているように思えたものが案外繋がってなくて、
全てを知るかのような思わせぶりな人物が実はしょうもない小物だったりと、
全貌を知れば知るほどがっかりする系の結末

一応意外な巨大組織が絡んでいたりする事も判明はするけれど、正直そういう
方向を期待して居たわけではないので、「うーんそっちじゃないんだけど」
と言う気分
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.13:
(4pt)

読み応えがありました。読んではいけない本について調査するという題材が面白いし、合間合間に出てくるその読んではいけない本の中身も面白いし、一つの真実が分かったあとにもさらに色々なことが分かってくる。ちょっとした言葉も伏線になっていて、読んでいて楽しかったです!
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.12:
(5pt)

骨太

面白い。
骨太で読み終えた後余韻が残る。日本語も美しくぞんざいな言葉すら人間らしく軽々しい感じは受けない。
どの様に展開するのか気になって一気に読み進めてしまった。
 八坂篠宮コンビの新作を期待しています。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.11:
(5pt)

川瀬七緒は面白い

昆虫捜査官シリーズを読んだ後の本書だったので、はじめは中での書体の違いに【う~ん…読みづらいなぁ】と思いましたが、読み進むうちに内容が予想出来て来て最後は痛快でした。面白かったです。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.10:
(4pt)

虫のシリーズも大好きなので、読んで見ようと思いました

虫の先生も大好きなキャラなんですが、主人公のライターよりカメラマンの彼女が好きなキャラです。
ストーリーも最後まで目が離せない、結末が予想できない展開で…終わってみたら、納得という感じです。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.9:
(4pt)

面白かった

法医昆虫学シリーズの大ファン。
同じ作者によるものだというし、この作品も読んでみた。
オカルトものというのがもともと好きなのもあって、楽しめた。
文句なしに面白い。

ただ大ファンであっても、この作者の作品を読んで時々ひっかかるのが、「書き言葉の間違い」と「そぐわない表現」。
なぜ校正なり編集者がなおさないのか不思議である。
あくまでも時々なのだが、このラノベ調というかおかしな表記のせいで、作品が安っぽいラノベ調になってしまうのが残念だと毎回思う。この作品は色々と漫画調、ラノベのノリが強かったのも気になった。

あとは作中小説の不自然さ。戦前・昭和初期のものとは全く思えない。旧かなづかい云々の問題ではなく。
ちょっとした表現で「ああ、これは現代の人間が現代人の感覚のまま、ロクに当時のことを知らず書いたな」とわかる。
川瀬さんの作品は下調べがきちんとしてあるのが特徴なのかと思ってたけど、なんだってこの作中小説だけこんなにいい加減な出来なのかわからない。

最後に結末。みんな書いてるけど私も同じ疑問を持った。
「これ、続きがあるの?ここでおしまい?売れ行きよかったらシリーズ化予定?次はシアトル編?」

色々難点を書いたけど、この作者の作品は好きだし、シリーズ化してくれたら大喜びで買う(笑)
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.8:
(3pt)

本編がイマイチ

作中作の『女學生奇譚』自体はなかなか興味深く読めたのだが、その『女學生奇譚』を探る本編の方がイマイチ。
キャラクター、展開、オチも含めて肩透かし感があった。
これならば『女學生奇譚』そのものをもっと膨らませた方が面白かったのでは?とも思える。
やはりこの作家さんは法医昆虫学シリーズが一番面白い。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.7:
(5pt)

古書の耽美的な恐怖に囚われる

「この本を読んではいけない。過去に読んだ者のうち五人が発狂し……」という不気味な警告文が挟まった古書を残して、兄が失踪したという女。この女がオカルト雑誌の出版社に持ち込んだ相談が、フリーライターの主人公・八坂に回されてきた。八坂は、相棒のカメラマン篠宮と共に、古書の謎を追うが…。

作中作として、古書の断片が少しずつ明らかにされていく。舞台は昭和初期だが、この内容が実に秀逸。頽廃的で救いのない閉ざされた世界で、狂気が、静かに、されど確実に一人の女学生を蝕んでいくさまが耽美的に描かれている。確かに、読む者の精神を真綿で締め付けるような怖さが、そこにはある。

これは、はたして小説なのか、それとも実際の出来事を書き留めた手記なのか。作中作の狂気が加速するにつれ、八坂の周りでも不可解なことが起き始めたのは、何故なのか。警告はまことで、これは女学生の呪いなのか…。

もしも自分が八坂と同じ状況に置かれたら、確実に精神を病むだろう。毒虫が這い回るようなゾワゾワとした感覚を背中に感じながらも、その先の恐怖を知りたいという気持ちが勝り、一気に読んでしまった。

古書に記されたわずかな情報を頼りに、八坂たちが真相にたどり着く過程も、丁寧に作り込まれている。どんでん返しを経て、多くの伏線が見事につながったとき、仕掛けの大きさに感心させられた。

登場人物も皆、個性が強烈。濃厚な世界観にどっぷりと浸かることができる。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.6:
(5pt)

どっぷりと物語に浸れました

アウトローなフリーライターとカメラマンが、曰くつきの古本について探っていくストーリー。世界観がおどろおどろしくて、とってもよいです。
読んではいけないという警告のついた本について、フリーライターの目線でその本を読んでいくのですが、本当にこっちも呪われるのではないかと心配になるくらいどっぷりと物語に浸れました。そして、普通ならそこで終わりというところの後もあったので、凝っているな~と感心しました。
ただ、中盤で出てくる主人公の弟の登場が結構突拍子もないので、違和感を感じましたが、それ以外は本当に面白かったです。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.5:
(3pt)

製本や印刷うんちく部分が楽しかった

個人的には3章末から4章にかけての紙・印刷・製本うんちくが楽しかった。
全体としては、程々に面白いんだが「演出」をし過ぎてるのが面倒に感じた。
郵便物の開封跡とメニューの一致位までで止めとけばいいのに…飛び降りと着物はちょっと過剰でしつこい。話サクサク勧めろ。みたいな。
そんな大がかりな「組織」と、火野の「繋がり」があるのはどういう成り行きなんだろう。「売り込み」でこれほどの仕掛け展開って少し無理がある気が。
これはこれで終わりなのかな?「続く」なのかな?
「続く」だとしたら多分続きが出たら読むだろうが、本書だけだと「物足りない」だな。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.4:
(4pt)

期待通り

ここ数年来ときどき著者の作品を読んでいる。いずれも外れなしであった。本作は,昭和初期か戦争突入のころに女学生の書いた手記風の古書を読んだ男性の失踪をきっかけにアメリカ在住の妹と称する女性がオカルト出版社に連絡をとり,そこから売れない作家とコンビの女流カメラマンの調査が開始される。古書には曰くありげなメッセージが挟まれている。売れない作家というかレポーターも訳ありで警告を無視して読み始めてこの本の由来を突き止める。がそこでドンでんと言うほどではないがちょっとしたひねりが用意されている。手記の中身は多少気色悪いことを想像させる。私の拙いまとめでは本作の内容を伝えられないのでこれまで。本書をキンドルで読むとどれぐらい読んだかパーセンテージで表示される。本なら読んだ量を触感でも感じられる。私のような古手の人間にはそこが電子書籍に頼りなさと思う。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.3:
(5pt)

ものすごい好き!

いやぁ、もう興奮の連続で最後まで一気読みでした!
帯に偽りなしで最高です。

川瀬さんの法医昆虫学シリーズは大好きですが、これはまたぜんぜん違います。
中に差し込まれてる作内小説が震えるほどすばらしい!昭和初期の女学生が書いたという手記ですが、独立したこの話が本当に胸に刺さりました。最後、女学生の佐也子が我に返るシーンでは涙が止まらなかったほどです。この作内小説は、スピンオフみたいな感じでぜひすべてを読みたいなぁ。。。

「読んではいけない」というメモが挟まれていた古本をめぐって背筋を寒くさせられ、謎が謎を呼んで最後までどうなるかハラハラし通し。このラストに結んだ構成はお見事としか言いようがありません!すべてが緻密に計算され、これがここにつながったのか。。。としばらくあっけに取られたほど。
登場人物の濃さは著者ならではで、八坂の淡々とした感じとか、篠宮の優しくも柄の悪いところ、都市伝説発起人の得体の知れない鋭さなど、だれ一人として無駄なキャラがいないのがいい!
続きそうな雰囲気のラストでしたが、ぜひその後を読ませてください、お願いします。。。

「女學生奇譚」、全力でオススメします!
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668
No.2:
(4pt)

警告文付の古書に隠された謎を追った先に待っていたのは・・・

その古書には警告文が挟まれていた。「この本を読んではいけない。過去に読んだ者のうち5人が発狂し、3人が・・・」
どこかで聞いた文句だが?

独身で料理上手なフリーライター八坂は、オカルト雑誌の編集長から妙な企画の依頼を受ける。いわくありげな警告文が挟まった古書は、竹里あやめという日系の女が持ち込んだものだという。その古書の持ち主はあやめの兄で、数か月前に失踪し、現在も行方不明。本を読んでしまったことで、あやめの兄の身に何かが起きたのか?
八坂はコンビを組んでいる女性カメラマン篠宮とあやめと共に、兄の行方と本の謎に向かい始めるが・・・

一世を風靡したホラー映画のような始まりで、読み進んでいくと、最終的には全然違うところに着地します。
警告書もなんのその、八坂が読み始めた古書の中身は、昭和初期の女学生の日記のようなものですが、徐々に内容は「ある種の恐ろしさ」を増していきます。ただ、もうちょっとこの内容が怖い方が面白かった。
本の内容も、そして途中で衝撃的に明かされる八坂の過去も編集長の思惑も、なんだかすべてがぼんやりしていて、もうちょっと刺激的に書いて欲しかったです。
但し、つかみどころがなかったせいなのか、一気読みしました。相変わらず、登場人物たちは魅力的ではありますが、今回はちょっと強引さも感じました。この手の主人公、最近多いような気もします。

面白いことは面白かったです。作者のファンなので、期待が大きかったのかもしれませんが、ただちょっぴり残念でした。
女學生奇譚 (文芸書)Amazon書評・レビュー:女學生奇譚 (文芸書)より
4198641668

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!