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失われた過去と未来の犯罪
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失われた過去と未来の犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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ミステリを期待して読んでしまうと、読後の感想が「SFだったなあ」で終わってしまうかもしれないので、ご注意ください。(私がそんな感じだったので…。) 結末部分も、ミステリの結末というより、SFの結末です。 思考実験的な話が好きな方におすすめしたい小説だな、とも思います。 星を3つ付けるか4つ付けるかで迷いましたが、「ユニークな着想を、丁寧に物語に仕立てている」点については申し分ないので、4つとしました。 | ||||
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久々にのめり込んで読みました。 大きな災害があって、その後の新世界の話がオムニバスに展開。どれも面白い。2話完結くらいでアニメ化してほしい。 | ||||
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著者が織りなす舞台に翻弄され魅了され続ける一冊。 ある日突然人類が記憶を保持できなくなる、という設定から始まり、前半はパニックに手探りで対処する人々の姿を描き、後半は状況に対処した人類がその上で直面する難題を描きます。 非常に面白い一冊でした。 ここまでの世界を構築できたのは、「人格は記憶にのみ依存し、脳そのものには依存しない」という仮定を採用した作者の判断によるものでしょう。 妥協とも言える割り切りですが、それゆえに、記憶装置を入れ替えた時に何が起きるかがシミュレート可能になったように思えます。 そして、次はその仮定を超えた世界を見てみたいと思ったりもしたのでした。 | ||||
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記憶が短時間で消えてしまう現象が全世界で発生し、外部記憶装置なしでは生きられなくなった人類のお話。SFミステリです。 色々な時代の多くの人の話が短編のように細切れに出てきます。それが最後になんとなくそれぞれの繋がりがあって…ということなのでしょうが、繋がるまでいろいろな人の短い話が出てきては終わりの繰り返し…で、正直しんどかったです。 ただこういう突拍子もない世界を描き出すのは凄いアイデアだと思いますし、そもそも自分とは一体何なのか、記憶が人格になるのか…という禅問答みたいのは楽しかったです。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 突如,記憶を保てなくなった人類という,唐突で突飛な一つの世界設定を中心に, 『世にも奇妙な物語』のようなエピソードを重ね,肉体と記憶,魂の関係をはじめ, 人格,そして自分とは,他人とはと,その奥底にあるのは,考え始めたら止まらない, 終わりのない答え探しが繰り返されるSFであり,ブラックな喜劇と悲劇という印象です. また,記憶の回部保存や,引き起こされる騒動は,少しありきたりにも映りますが, 混乱しつつも理解はしやすく,作中で触れられた以上の犯罪の可能性まで浮かぶなど, 記憶が失われる世界での人と罪について,まさにタイトル通りの一冊と腑に落ちました. 反面,事の起こりの第一部と,中心となるその未来が描かれる二部構成なのですが, 第一部が少し長すぎるようで,そちらのやり取りに序盤から引き込まれたこともあり, 当時の大混乱や記憶装置の登場など,第一部の世界観で読んでみたかったのも確かです. | ||||
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非常に面白かったです。素晴らしい作品だと思います。記憶や心について考えさせられました。 | ||||
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突然、長期記憶を失い、自分の記憶が10分しか維持できなくなってしまった。失った長期記憶を補うために人類は外部記憶装置を開発する。 長期記憶を失った世界がどうなるのか、という序章もおもしろかったが、その世界で生き延びるために外部記憶装置というメモリを開発した人類が、メモリをめぐって様々なトラブルに遭遇する展開も目が離せずに一気に読んだ。 メモリという単なる記憶装置が、人格をもち始める時、何が起こるのか。 メモリに魂が宿る場合、死という概念はどうなるのか。 発想と創造力が楽しいSFミステリだった。 | ||||
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発想は素晴らしい。記憶喪失を扱ったSFは色々あるが、この登場人物のようにSNSという武器を有効に使えると話が広がる。 実際はこの登場人物たちのように落ち着いて(ユーモアさえ交えて)乗り越えていくことなんてできないと思うけどね。 間違いが許されないシステムほど記憶がなくても定常運転ならできる、というのは真実はどうかはわからないけど、考えさせられる。 第二部は第一部と同じくらい楽しめるものと、なくてもいいかなーと思ったものが半々。グロテスクな展開になるかな、と思うものもあったけど、嫌な気持ちになるものありませんでした。 | ||||
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「全人類が突然、前向性健忘症になったら」どうなるかなんてSFは、初めて読んだ。 前向性健忘症については「メメント」や「博士の愛した数式」等を観て知ってはいたが、 これらは健忘症になった一人の人物を描いていて、全人類的なものではない。 私個人としては、こういう事態になったら人類は滅亡するだろうと思うが、 この小説のように、人類が生き延びたというストーリーにしてもかまわないと思う。 釈然としなかったのは第二部。ある人物のメモリが他の人物に挿入されれば、 挿入された人物の身体をメモリの記憶が乗っ取るという展開になっている。 しかし、メモリはただの記憶媒体で、その記憶を持つ人の人格や性格までは一緒に記録されないはずだ。 記録された人の魂もメモリに保存され(メモリに魂が宿っ)ていないと、この小説のような展開にはならない。 | ||||
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題材は新しいんだが展開が遅いしブラックという割にシゲキが無い 表紙は可愛くて良いんだけどね もっとこの題材を活かせるギミックが欲しい | ||||
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ある独裁国家の原爆実験の失敗により良く分からないエネルギーが暴走し、人類すべてが長期記憶を失ってしまった世界の短編集です。 人類は記憶を保存するメモリを体に入れる事で失った能力を補う訳ですが、そういう生活をしていくなかで起こるであろうさまざまな事態が描かれています。 本書の元となった短編が、汚いオッサンが女学生を襲ってメモリを入れ替え体を乗っ取るという嫌な内容だったため、そういうノリのはキツイなーと思いつつ読んだらそういう類の話ではなくて安心しました。 悲しい話もありますが割と全体的に前向きというか未曾有の事態に直面しても逞しく生きていく人々の様子が描かれていて読後感は悪くないです。 ただ個人的には、大事なメモリをあんな簡単にホイホイ出し入れできるようにしておくなんてありえないとは思います。 普通は体にしっかり埋め込んで取り出せないようにしておくものではないでしょうか。 | ||||
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