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失われた過去と未来の犯罪
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失われた過去と未来の犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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記憶が短時間で消えてしまう現象が全世界で発生し、外部記憶装置なしでは生きられなくなった人類のお話。SFミステリです。 色々な時代の多くの人の話が短編のように細切れに出てきます。それが最後になんとなくそれぞれの繋がりがあって…ということなのでしょうが、繋がるまでいろいろな人の短い話が出てきては終わりの繰り返し…で、正直しんどかったです。 ただこういう突拍子もない世界を描き出すのは凄いアイデアだと思いますし、そもそも自分とは一体何なのか、記憶が人格になるのか…という禅問答みたいのは楽しかったです。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 突如,記憶を保てなくなった人類という,唐突で突飛な一つの世界設定を中心に, 『世にも奇妙な物語』のようなエピソードを重ね,肉体と記憶,魂の関係をはじめ, 人格,そして自分とは,他人とはと,その奥底にあるのは,考え始めたら止まらない, 終わりのない答え探しが繰り返されるSFであり,ブラックな喜劇と悲劇という印象です. また,記憶の回部保存や,引き起こされる騒動は,少しありきたりにも映りますが, 混乱しつつも理解はしやすく,作中で触れられた以上の犯罪の可能性まで浮かぶなど, 記憶が失われる世界での人と罪について,まさにタイトル通りの一冊と腑に落ちました. 反面,事の起こりの第一部と,中心となるその未来が描かれる二部構成なのですが, 第一部が少し長すぎるようで,そちらのやり取りに序盤から引き込まれたこともあり, 当時の大混乱や記憶装置の登場など,第一部の世界観で読んでみたかったのも確かです. | ||||
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「全人類が突然、前向性健忘症になったら」どうなるかなんてSFは、初めて読んだ。 前向性健忘症については「メメント」や「博士の愛した数式」等を観て知ってはいたが、 これらは健忘症になった一人の人物を描いていて、全人類的なものではない。 私個人としては、こういう事態になったら人類は滅亡するだろうと思うが、 この小説のように、人類が生き延びたというストーリーにしてもかまわないと思う。 釈然としなかったのは第二部。ある人物のメモリが他の人物に挿入されれば、 挿入された人物の身体をメモリの記憶が乗っ取るという展開になっている。 しかし、メモリはただの記憶媒体で、その記憶を持つ人の人格や性格までは一緒に記録されないはずだ。 記録された人の魂もメモリに保存され(メモリに魂が宿っ)ていないと、この小説のような展開にはならない。 | ||||
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