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結晶世界



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【この小説が収録されている参考書籍】
結晶世界 (創元SF文庫)

結晶世界の評価: 4.30/5点 レビュー 23件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

独特の雰囲気で読ませるオールタイムベストSF!

言わずと知れた、ニュー・ウェーブSFの巨匠バラードの代表作。
この作品、科学技術やキャラクターやストーリーで読ませる普通(?)のSFというよりは、独特の雰囲気で読ませるSFです。
《海にむかって開かれたマタール河の河口を初めて望んたとき、サンダース博士の心をなによりも強く打ったのは、河の暗さだった。「暗い河」》という冒頭の一行が、作品のすべてを象徴していると言っていいほど。
とにかく、冒頭数ページの風景描写から、暗い不思議な独特の世界が立ち現れてくる。この「結晶世界」としか呼びようのない奇妙な雰囲気は確かにクセになり、私もですが、読者は何度も読み返さずにはいられなくなります。
この点、ストーリーだけで読ませる作品なら一、二度読めば話の筋を覚えちゃって新鮮味が失せますが、本作のように雰囲気で読ませる作品は、何度でも同じ雰囲気に浸りたくなるのが人情かも。

アフリカの病院でハンセン病の治療に携わっている医師のサンダーズ博士は、忘れ得ぬ不倫関係の人妻スザンヌを追い、カメルーンのマタール港までやって来る。
マタール港からマタール河一帯は前述のとおりの不思議な奇妙な暗さに包まれ、市場には見事な宝石細工の植物が売られている。人妻を追って内陸に進もうとすると道は閉鎖されている。
不審に思いながらも、ジャーナリストのルイーズと共に同僚夫妻の暮らすモント・ロイアルを目指すのだが……。なぜか町を囲む森は結晶と化し、その結晶化は人の住む区域へと徐々に広がっていく。

サンダースってイケメンなのか、到着早々、港のホテルで知り合ったうら若い女流ジャーナリストのルイーズ・プレとベッドを共にする。彼女は二十歳になったばかりで、彼の追う人妻スザンヌより10歳も若い。ちなみにスザンヌとの不倫関係は2年間続いていた。
メイクラブしたあと、真夜中にふと目ざめ、若いルイーズに促されてサンダーズが窓から満天の星空と燦然と輝く風船衛星を見上げて、その日の午前中に見た花形の宝石を思い出すシーンでは、
《かたわらでは、ルイーズの白い体が無数のダイヤモンドをまとっているかのようにきらめき、下に見える河の黒ぐろとした水面が、眠っている蛇の背中さながらに輝いた》という描写に出くわす。

まあ、一事が万事こんな具合で、事物や人間の結晶化作用が、女性の裸体美をもふくむ豊饒なイメージと結びつき、何ともいえない雰囲気を醸し出しているのです。
雰囲気主導とはいっても、ストーリーがないわけでもなく、スザンヌを探す旅は、そのまま内地への冒険の旅、さらには時々刻々と結晶化する世界を目撃する旅と重なってゆく。オールタイムベストSFです。
結晶世界 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:結晶世界 (創元SF文庫)より
4488629024
No.18:
(5pt)

まるでタルコフスキーの映画世界。

癩病院副院長のサンダーズ博士はかつて愛した人妻を追って港についた。片腕が結晶化した奇妙な水死体。森で何が起きているのか・・・。

レビューを書くため何度目か再読。ただし、ストーリーを追って読んでいるわけではないので、何度読もうが出来事のほとんどは頭に入ってこない。それでいて、傑作だ、と感じるし、初めて読んだときは、読後やたら盛り上がってしまい、古本屋をめぐって、バラードの本を集めまくったものだ。

『結晶世界』のテーマは死だと思う。登場人物の多くが大人で、子供はほとんど出て来ない。(そういえば例外的に1人、結晶化を逃れる少年がいたが、彼がこの作品の「希望」なのだろうか?)主人公らの多くは、次世代につながるようなかたちの結婚をしていない上、妙なこだわりをもって妻を幽閉していたり、妻も何かを狂信していたりする。
結晶化は死と同等、だが、死の瞬間のままで永遠に生きる、矛盾した状態だ、といえなくもない。なんというか、エンバーミング技術の究極の状態なのである。人は死を恐れるが、本当に恐れるのは死に至るまでの苦しみと、知人や家族に忘却されることではないか? 結晶化し、究極のエンバーミング処理された死体は、いわば永遠にお葬式を続けているようなもので、・・・読み進めるうち、結晶化して死ぬことは、幸せなのか不幸なのか、わからなくなってくる。

モント・ロイアルの水晶状になった街路のどこかに、彼自身の行方不明の分身が自らのプリズム的な世界の中で生きつづけているのだ。(P240)

本作もそうだが、バラードの作品は破滅や死に向かっていくような終わり方をすることが多い。人間には太刀打ちできない大きすぎるエネルギーへの畏怖と憧憬、諦念などを感じさせる。作中の説明「時空連続体において物質が過飽和する」は、現代科学に照らし合わせるとどんな具合なのか、私にはわからない。が、とにかくバラードは、大きすぎるエネルギーが、時間的、空間的に人間の能力を超えている状態を描こうとしているように感じるので、エネルギーが、原子力や惑星が持つ力、人間の暴力性などをもとにしている場合、物語は空間的になり、あまりにも長すぎる時間を扱うと『結晶世界』になるのではないか・・・と思う。
つまり、登場人物の多くは、自ら「永遠」という名の破滅に近づいてしまっているのではないか・・・そういう物語なんじゃないか・・・と。

個人的には「大きすぎるもの」「遠すぎるもの」を想像することで、現在から果てしなく離れていくものが「SF」だと思う。よってバラードは完全にSF作家だ。しかし、一般的なSF書籍のなかでは、バラードは例外的な存在だ。
バラードを好きになるかどうかは、SF作品の多くを好きか嫌いか、では決められないと思う。ただ、すべての物語において、バラードは一貫して同じことばかり繰り返し歌うタイプの作家だと思うので、短編長編、なんでも良いが一冊読んでみると、なんらかの「におい」がするので(笑)相性がわかるのでは、と思う。
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4488629024
No.17:
(5pt)

バラード作品のどれか1つを入門編とするならば、これでしょうか

J.G.バラードの他の作品のレビューをたまたま読んで、この作家の愛読者と思われる方々の高評価と、初読者らしき方々の低評価の落差の激しさを見て、さて、じゃあバラード初読者には何を薦めるといいんだろうか、と勝手に考えました。

バラードらしさを堪能する、という意味では「楽園への疾走」だと思うのですが、作家性になじんで、今後読み続けるかどうかを判断するためには、この「結晶世界」に如くものはない、というのが私の(これも勝手な)結論です。

病んだり、滅びたり、腐敗したりするものの美しさ--それを肯定するわけではなく、存在としての確かさをそこに見いだすような作風はこの初期作品に顕著に現れています。中でも描写の美しさは随一です。人物像も当初はかなり違和感を感じますが、世界に飲み込まれつつも人間としてのいわば煩悩のようなものを捨て切れないで生きる姿は、読み進むにつれ共感とは違う納得感を与えてくれます。

これに嵌らなかった人なら、もっとエキセントリックになって、人間の醜さだけがより現実味を増すような後年の作品には拒絶反応を示しても仕方ないかな、という気がします。

その意味では、入門編ではなく試金石のような位置づけのできる作品かもしれません。私自身は、後年の作品もたくさん読んだ後であっても(そしてこの作品を最も好むと言い切れるわけでもないのに)、バラードというとまず思い浮かべるのはいつも結晶化する世界の歪んだ美しさです。

もちろん「エキセントリックで人間の醜さが際立つ」というキーワードのほうに惹かれた方なら「ハイ・ライズ」に直行しても満足されると思います。
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4488629024
No.16:
(5pt)

文句はないです、いいと思います

よかったと思います。
配送状態もよかったし傷はなかったですよ!
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4488629024
No.15:
(5pt)

イギリス流

アイディアを転がすのではなく、イメージを絵画のように描写する、それがバラードです。基本、ワンアイディアの人なのですが、この作品はイメージが超絶美しい… ターナーの絵みたいなものでしょうか。英国人はメランコリックなものが本質的に好きなのだ、と思います。ビートルズもそうですよね…
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No.14:
(4pt)

すぺきゅれいてぃぶ、だってよ

ニューウェーブSFというものに対する考え方はいろいろあるが、
やはり本書は傑作SFに数えられる作品なのだろう。
個人的には、結晶や人物の描写が延々続くので、かったるい小説だなぁと思ってしまった。
サイエンスの要素に欠けるというわけではないのだが…
わかりやすい冒険活劇が好きな人は読んではいけない。
思弁小説を読みたい人にオススメ
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No.13:
(4pt)

時間の喪失は生死の融合。

病の進行や老化も消失し、時間の視覚的表出である美醜の差も結晶が全て覆い、差別や価値も消えるのだ。
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No.12:
(5pt)

グッド!

世界が、結晶になってくっていうのが、何とも美しく怖い話だった。一つ一つのシーンが、いろんな人がいろんな所で結晶になってくシチュエーションがすごく真に迫った。
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No.11:
(4pt)

すべての動きは必然的に死に通じ,時間は死の下僕にすぎない

本書は,次第に水晶化していく森を舞台に「生と死」「時間と空間」の意味について検証されています。
 水晶化が進む森においては,その原因の究明や対処法の検討よりも,それを受け入れる達観のようなものが支配しています。
 水晶化した森の樹木は光り輝く洞窟のようで,頭上の葉が宝石の枠をなして溶けあってプリズムの格子となり,その間から陽光が何百もの虹となって照りつける。鳥や鰐も翡翠のように固まり宝石のようにきらめく。
 一度この森に魅了された人々は,この森から離れがたくなる。
 主人公サンダースもその一人で,森の中で次のような心境に至る。
 この森が反映しているのは,時間と空間の統一された古代の楽園ではないのか,と。
 サンダースと船の相部屋となった建築家ベントレスは,この森についてこう言います。
「わたしたちすべてが失いつつあるものは,まさしくこの時間なんです。時間が底をつこうとしている」
 そして司祭バルザスは森の教会でサンダースに語る。
「ここではすべてが姿を変え,光り輝き,空間と時間の最後の結婚で一つに結びあわされているのです」

 さて,このような達観が小説全体を支配すると退廃的で単調な感じがしそうですが,そこに,サンダースと同僚クレアの妻との三角関係,ベントレスと鉱山主ソーレンセンとの間のセリーナをめぐって銃撃戦が行われるほどの三角関係,そしてサンダースが出会った若いジャーナリストルイーズとの関係,といった人間ドラマが描かれ,より深みのある物語となっています。
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No.10:
(5pt)

視覚的で映画に向いている 映画化を是非

クロネンバーグは「クラッシュ」よりもこの作品を本当は映画化したかったのだそうだ。
 だが、あまりのイメージの壮大さに当時は映画化は不可能だと言われた。CG時代の今なら、それは可能だろう。是非、ライフワークとして実現してもらいたい。
 約25年前にこの文庫本(1986年第22版。ちなみに初版は1969年)を買って、20ページぐらいまで読んで、そのままほっぽらかしだったが、バラードの自伝でレビュー書かせていただいた行き掛かり上、この正月にやっと完読した。
 アフリカのどこかフレンチ・コロニアル(旧植民地)地帯の森の一角で始まった結晶化現象が、やがて宇宙規模のものであることが推測されるようになり、いわゆる「生命」の終わりが近づいている、と想定される中で、ほぼ7人に限定できる主要登場人物たちが織りなす、一種のデカダン(頽廃趣味)の風あいを持った話だ。
 難点は繰り返し描出される結晶世界の空間的な関係が把握しにくいところ。これは訳に問題があるのではなく、もともと難しい描写に加えて、こちらの読解力と想像力も試されるからなのだと思う。それだけに是非、原文でも読んでみたいという衝動に駆られる。
 小林信彦さんだったか誰だったか忘れたが「いい映画の条件は拳銃が必ず出てくること」と書いておられていたが、その点でこの作品も映画化されれば、いい映画になるのは間違いない。アクション・スリラーの要素もたっぷり合わせもっているので、最後までどうなるのかとハラハラしながら一気に読み通すことができる。
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4488629024
No.9:
(4pt)

遠藤浩輝の『EDEN』のネタ本?

1969年に初版が出た古い本。だが、全く古さは感じさせない。
遠藤浩輝の『EDEN』の設定と同じように世界が結晶化していく話。
バラードらしい人間の描き方で、たんなるパニックものではない、哲学的な作品になっている。
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No.8:
(5pt)

凝縮な世界には

SFにまったく興味がなく縁もなかった遠い日、間違って手に取り世界に引き込まれた。バラードの小説は濃密で工芸品のような美しさを持っているが「結晶世界」は、もっとも極限に位置すると言っても過言でない小説である。結晶化という世界と癩病の存在が物語の神髄を際だたせている。バラードの小説はどこかメリメを彷彿とさせる巧さがあって、それがテクノロジーと人間の関係を紡ぎ出すことで憧憬と破滅を描き出している。哲学的要素を取り込みつつ美しい物語への階梯へと導いた。五感を触発する文体のどこかしこに凝縮した美しさの原石を発見できる。バラードがこの世を旅立ったことでさらに強く感じる。残された作品群がくまなく世に羽ばたき、至る所に幾何学的で崇高な存在を広め永遠と儚さを感じることが日が来ることを心待ちにしている。
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No.7:
(5pt)

ご冥福を祈ります。

世界が結晶化する・・・なんてあまりにも美しい世界の終わり方です。
ジャングルの奥からどんどんと広がるキラキラとした結晶化した森。
イメージを喚起させるテキストです。
「ニューウェーブSFと呼べるのは、バラード氏の作品だけの作品」と誰かの書評(あるいはあとがき?)で読んだ覚えがありますが、まさにそのとおり。

暴力にあふれた「ハイライズ」
あまりにも美しすぎる「バーミリオンサンズ」
車フェチいや事故フェチな「クラッシュ」
ラリラリな「夢幻会社」
隠れた傑作「奇跡の大河」
などなど。

闘病生活の末になくなられたバラード氏の冥福をお祈ります。
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No.6:
(4pt)

描写の美しさ

ハンセン病も重要なテーマになっている作品です。ただ、私くらいの世代では今ひとつ現実感を伴わないテーマとも言えます。
そのため、登場人物に対して思い入れはちょっと難しい面がありました。

ですが、それを補って余りある「世界が結晶化していく」という事象の描写の美しさが魅力的です。
これはバラード氏の作品に共通して言えることかと思うのですが、確実に滅びに向かって行く世界という状況が、単純に悲劇的なだけにならないこと。中でもこの結晶世界はその色が濃いと思います。
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No.5:
(5pt)

生と死の同化

世界が結晶化する重いストーリです。生の側から見て「死」である結晶化と、死(?)から見た「生」である結晶化が、人間模様を絡ませて対峙されられながら話が展開していきます。
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No.4:
(5pt)

プリズ魔登場

世界が結晶化してしまうという恐ろしい話なのですが
主人公は美しい結晶世界に魅入られてしまいます
この小説を読んだ俳優の岸田森は「怪獣プリズ魔」を世に送ります
帰ってきたウルトラマンのDVDで見ることができます
この作品の映画化を希望します
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4488629024
No.3:
(5pt)

SF純文学の金字塔

本格SFであると同時に、純文学でもある、SF純文学の金字塔。時間と空間の結合による、全宇宙の結晶化というアイディアも凄いが、そのアイディアを、《人間にとって魂の救済とは何か?》をテーマにした、純文学に仕立て上げてしまうのが、また凄い。何度も読み返したが、読み返すたびに、溜め息が出てしまう程の傑作です。
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4488629024
No.2:
(4pt)

できれば新しい翻訳で読みたいです

翻訳の文体が古い、活字が読みにくい、でも内容はいいです
ソラリスよりこれを映画化した方が面白かったのに
CGでクリスタルワールドを是非見たいですね
結晶世界 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:結晶世界 (創元SF文庫)より
4488629024
No.1:
(4pt)

バラードはちゃんとアイデアのある作家だから

世界の崩壊ばかりを描く作家J・G・バラードの代表的長編。
単調な物語だし、結晶化の様子がいまいち分かりづらく読みづらい。
しかし、結晶化の理由は独創性の高いアイデアであり、アイデア好きなら読んでも損はしないだろう。
そもそも、60年代のSFの先駆者だったバラードは、その作風や創作意図が過剰に熱をこめて語られすぎていて、
本来の姿が伝わっていない気がする。
一つの作品ごとにちゃんとアイデアを導入する独創性の高いSF作家、
それが本来のJ・G・バラードである。
バラードの長編の代表作「結晶世界」であるが、短篇集「時の声」のがおすすめである。
基本的にバラードは短編作家だと思うが、長編も読みたいならこれを読むべきである。
結晶世界 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:結晶世界 (創元SF文庫)より
4488629024

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