コカイン・ナイト
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愛の新世界(フーリエの方)。謎解きは方便に過ぎないので、もっと思想を全面に出し、先鋭化しても良かった。 | ||||
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トラヴェル・ライターの主人公が異国の地で弟が起こしたとされる放火事件に弟の冤罪を信じ、調査を始めるが…というお話。 まず、舞台となる異国のコミニュティがどこにでもある場所で、そこに住んでいる住民もどこにでもいる人々でここで起こるような崩壊や破壊がどこにでもおきる可能性がある、と著者であるバラードの主張が作品全体から読み取れ、9・11や3・11のようなカタストロフィを期せずして予言してしまった感があるのは読んだ人全てに共通する読後感ではないでしょうか。バラードという人が故・瀬戸川猛資氏が生前指摘していた通り、また私も自伝的小説「太陽の帝国」や自伝「人生の奇跡」で読んで思いましたが、幼少の頃から死に囲まれて育ち死のイメージから逃れられない人生だったらしく、現代の地球全般を見渡していつか地球全体が破滅に瀕するのではとの危機感から書かれたと思われる小説。タイトルもコカインで世界がラリって狂騒状態になっている、という意味あいに思いましたが安易でしょうか。 それ以外でも、弟の冤罪晴らそうと奔走する主人公の苦悩を描いたサスペンスとしても読み応え十分の傑作サスペンス。鬼才バラードの面目躍如の秀作。 | ||||
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今年2009年4月に亡くなったバラード1996年の作品である。粗筋紹介を読んだだけではミステリとしか思えないだろうし、確かに一応ミステリとして完結してはいるのだが、やはり基本的にはSFしていると思う。もちろんメカニックなSFガジェットが出てくるわけではないが、バラード自身が60年代にSFはこうあるべきと主張していた小説の延長線上にあるスペキュレイティヴ・フィクションだ。 「何百マイルも続く白セメントに囲われた中で脳死状態にある」(p.42)集合住宅地域の住人たちを活性化させる方法はあるのか? しかしその方法があったとして、その代償として何が必要か? 以前にはいわばその脳死状態そのものを描いていた作者が、そこから一歩、いや二歩も踏み込んだ作品ではないだろうか。 ラスト・シーンではバラードらしいカフカ由来の何とも言えないいやな怖さを感じさせてくれる。 | ||||
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今年2009年4月に亡くなったバラード1996年の作品である。粗筋紹介を読んだだけではミステリとしか思えないだろうし、確かに一応ミステリとして完結してはいるのだが、やはり基本的にはSFしていると思う。もちろんメカニックなSFガジェットが出てくるわけではないが、バラード自身が60年代にSFはこうあるべきと主張していた小説の延長線上にあるスペキュレイティヴ・フィクションだ。 「何百マイルも続く白セメントに囲われた中で脳死状態にある」(p.42)集合住宅地域の住人たちを活性化させる方法はあるのか? しかしその方法があったとして、その代償として何が必要か? 以前にはいわばその脳死状態そのものを描いていた作者が、そこから一歩、いや二歩も踏み込んだ作品ではないだろうか。 ラスト・シーンではバラードらしいカフカ由来の何とも言えないいやな怖さを感じさせてくれる。 | ||||
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本書は今までのバラードの翻訳書の中で最高の出来だろう。 読みおえたらすぐ最初から読みなおしてもらいたい。書きだしの描写はバラードの中でも良いものだと思っていたが、結末を読んだすぐ後に読みなおすと、最初は感じられなかった行間の深みが圧倒的にせまってくる! 私は鳥肌がたってしかたがなかった。読書の快楽ここにあり! | ||||
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