■スポンサードリンク
啼かない鳥は空に溺れる
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
啼かない鳥は空に溺れるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
虐待だけが毒親じゃない、こんな思いをしてる母親や娘が沢山いるのだと思う | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分が昔から抱えていた思いや、母親の言動などがリアルすぎて、普段はそんなことないのに感情移入して1日で読んでしまった。 文章も綺麗でさらっと読めてしまうが、千遥の物語の最後があまりに不便だったので一つ星を減らしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
娘、母、両方の立場を経験して、客観的に振り返って読めばこの作品の良さがわかると思う。 現在進行形の状態では、どちらかの我儘に見える。 距離は保たねばならないし、愛は伝えなければいけない。 物語の2人の主人公の母は、良くも悪くも過干渉に思えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白くて一気に読みました。不思議なことに対照的な二人の娘の両方に共感できました。自分の母親が両方の母親を足して二で割ったような感じだからもしれません。 小説を読むといつも思うんですが、締め括るって難しいのですね。 最終章前までとても面白いんですが、最後はえ、これで終わり?って感じがしました。 続編がありそうな雰囲気を醸し出しているので、その後は読者の想像に任せるということなのでしょうか。 千遥のような育ち方をしてああいう自立心の強い女性に育つことは実際にはないんじゃないか、と個人的には思いました。実家から出たい一心で東京の女子大に進学したところまではリアルだなと思いましたが、千遥のように育つと精神的に安定感がなく、自分を愛し甘えさせてくれる人を求めてもっと不安定になるんじゃないかと思いました。愛人には経済的援助だけを求めて、精神的な空虚を埋める存在を必要としてなかった(ミハルが多少その役割を担っていたかもしれませんが)部分に違和感を持ちました。 後書きに両方の母親の立場に立ったものの見方が提示されてますが、千遥の母親も母なりに愛したのでは、という考えにはついていけないと思いました。千遥の母親の場合、やってることも浴びせた暴言も完全に虐待だと思います。千遥の方の一方的な被害妄想だったということはあり得ません。後半、何故自分をあんなに嫌ったのか、と母親に聞くシーンがありますが、それに対する応えはありませんでした。千遥が幼い頃に姑との関係に参って入院した、という情報があり、それが何かしらこの母親の闇に関係しているのか、と思いましたがそれ以上の展開がなかったのが残念でした。 なんでそんな母親になってしまったのか、という母親側の闇の要因がもう少し描かれていたら、もっと深い味わいがあったかもしれません。 この二人の娘の将来に本当の意味での母からの自立と個人の幸せがあって欲しい!と切に思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
答えも解決法もない問題ですが、ついこのようなテーマの本を手に取ってしまいます。逢坂みえこさんの「お母さんとご一緒」を思い出しました。 ラスト、あぁ~、母親って懲りない、ホントに懲りない、変わらない、もうどうしようもない得体のしれない生き物だ、ってことが改めて感じられ、やるせない気持ちになりました。 しかし、私は娘の立場で読んでますが、母親の立場だったらどう思うんだろう? 大体本気で悩まされるのは娘だから、娘の意見や感じかたはネット上にもあふれてますが、あの得体のしれない生き物は、どう感じてるんだろう?そういう本があったら読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毒母 そんな言葉が使われるようになってから随分経ちますが これは、読み手によっては「毒母」の話 母と娘の関係って、難しいのだなぁと | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
参考文献の要約出しかない。そこに作者の気持ちや考えたは無い。 淡々と、二つの人生が進行し、おまけ程度にすれ違い、一番いいいい関係を最後に崩して、さあどうなる? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白くて一気読みでした。いわゆる二大毒親(過干渉支配型・無関心否定型)とその娘が、結婚を巡ってすったもんだする話です。どちらのタイプの親も親類や友人の親として会ったことがあり、「あー、いるいる」と思いながら読みました。娘の反応も無意識に嬉々として支配を受け入れていたり、逃避はしても衝動的な自己破壊が止まらなかったりと類型的。結末も怖いけど、この組み合わせならそうなるよねーと納得です。 ただ母娘の関係や性格があまりに教科書的だったので、個人的にはもう一歩踏み込んだ描写が欲しかったです。例えば母親視点や脱出劇、結婚出産を通じての親子関係の変化など、広げやすいテーマだと思うのですが。 世間には毒親物があふれていて、センセーショナルな実録や長編小説も他にたくさんあるので、類型的でひたすら親子関係に悩むだけの話だと、ほかの作品に埋もれてしまいそう。エンターテイメント小説としては読みやすくて飽きさせず面白かったですが、印象は薄かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に共感性の高い小説。いつまでも母親は、いつのまにか娘にとって絶対的存在であり、知らないうちに脳裏にちらつく存在として自身の人生に深入りしようとしている(母親にそのような意思がなくても) 一方、母親も娘にとって自分が絶対的存在になっていると無意識に感じている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母娘のお話。 ここまで極端なことはないかもしれないが、 きっと誰しもが【なんだか知ってる感情だ】と思うのではないだろうか。 そしてさすが唯川恵さん。女性のドロドロしたものの表現が抜群。 自身が母親になったときにどのような視点で読むのか、、、 長い間手元に置いておきたい気もするが、なんだか怖い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結婚生活が長くなると、お互いに気持ちのすれ違いが出てくると思います。そんな中で、ときめく人が現れ、やりがいのある目標が出てくるなんて素敵ですし感情移入してしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母娘関係において毒母種類の代表的タイプを2つ挙げて下さっています。 そのどちらもあるあるで、自分だけでないという気持ちで癒されました。 母親の娘に対する条件付きの愛情をどうもっていって自分の人生を生きるか、 私は中途で母親を亡くしましたが、開放感と幸福感しかありません。 皆さん、啼かなきゃ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2組の母娘のストーリーが交互に進みつつ、登場人物が思わぬ形で接点を持ちながら話が展開していく。 アラサーの2人が結婚という人生の選択を前に出す決断に、目が離せなくなる。 そして2人の母がどちらも壊れていて怖すぎる。どうやっても呪いから逃れることのできない、という手の「世にも奇妙な物語」的な怖さ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいてこちらまで苦しくなるぐらい、主人公二人の気持ちが実にリアルにうまく書かれている。 母親と姉妹のように仲が良い亜沙子、一方は何よりも母親を疎ましく思う千遥、二人とも母親との距離感や接し方は異なるものの、期待に応えたい、認められたいという気持ちが根強くあると同時にそういった義務感から解放されたいという気持ちもある。二人とも「結婚」というイベントをむかえることになり、ますます母親という存在に縛られ始めるというストーリー。 千遥の母親のあからさまな毒、亜沙子の母親のいっけん優しさに溢れてるが娘への過度な依存。。。そして千遥のストーリーの最後の一文。。。ホラーです!怖すぎます! 母娘の関係に正解なんてない、常に双方の見方や感じ方で摩擦が生じえる永遠に複雑な問題。 それが本当に面白く書かれている小説でした。唯川先生さすがです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2組の親子の描写、引き込まれる様に読めました。面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛人の援助を受けセレブ気取りで暮らす32歳の千遥は、幼い頃から母の精神的虐待に痛めつけられていた。一方、中学生の時に父を亡くした27歳の亜沙子は、母と二人助け合って暮らしてきた。千遥は公認会計士の試験の合格した年下の恋人と、亜沙子は母の薦めるおとなしい男と、結婚を決める。けれどその結婚が、それぞれの「歪んだ」母娘関係をさら暴走させていく。作品は、自立と自律へのモラルが薄れいく現代、フィクションとして片づけられないものがある。身近に、似た気性の母親と、似た精神内容の娘を実際に見かけている。読んでいるある時点から、2006年冬に起きた年下配偶者バラバラ殺人遺棄事件の小説家化か?と思ったが、しかし、最終章前あたりで、ありふれた平凡なストーリーテーマに急展開・急失速してがっかりした。それまでの緊張した記述描写は、いったい何だったのだろう? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は2人の女性。 千遥は、32歳。 亜沙子は、27歳。 それぞれ、母に暴言という虐待を受けていたり、 逆に依存されていたりという関係。 2人は、母親との距離や関係に悩んでいる。 何とか改善したいと思うものの、上手くいかない。 それもそのはず、母娘関係の距離に正解はなく、 関係が近くなれば離れたいと思うようになり、 その逆も然り・・。 生活の中で、2人は結婚を決意する。 2人は、結婚して幸せになれるのか・・。 母娘関係に改善は見られるのか・・。 中盤以降の展開は、予想を裏切られた。 ラストは、今後のことを予感させられるような、 良い意味で不気味な終わり方だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みはじめてすぐに、あれ…? 居候状態の若い恋人、幼いころから母親との関係に悩んできた主人公… 村山由佳さんの放蕩記ととても似ていて驚きました そう感じたのは私だけでしょうか… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる母娘の相克の物語である。一人の主人公千遥は、自分を否定する母と家族から逃げ出して都会で働いている。ただ父親くらいの男からの援助で高級マンションに住んでいる。 もう一人の主人公亜沙子は母娘の二人暮らしで、べったりと母は娘に愛情を降り注ぐ。この対照的な二人が結婚という事態に至り、母娘のこれまでの関係がさらに増幅されて破局を呼ぶ、という物語である。分りやすくそこそこ俗っぽくて面白く読めた。 いかにも対照的な二組を比較させながら、その一部(千遥の婚約者と亜沙子)を絡ませ、しかし主人公同士は絡まないままで終わる。そこも読書の興趣を感じた。 ただラストの終わり方、なんか不公平?なのかな。いやまあ、仄めかすだけで、何も実体化はしていないわけだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、ある二人の主人公(ちはる、あさこ)とそれぞれの 母親との関係が描かれていく内容です。 ちはるの方は、幼い頃から母親に暴言の限りを尽くされて きて、母親の愛情を少しも感じ取ることのないままに大人に なった女性です。そして、心を許せる人といえば、生まれずに なくなった自分と双子だった”ミハル”だけ。 これ以上ないくらい母親に虐げられ続けてきたにもかかわらず、 ちはるは心の奥底では母親に愛されたい、認められたい という強い欲求があるため、大人になっても母親の顔色ばかり をうかがい、母親に言いたい放題言われるだけの関係から抜け 出せずにいます。 もう一人の主人公、あさこの場合は、父を病気で亡くしてから 母娘二人身を寄せ合うように生きてきた、一見仲良し母娘。 ですが、あさこは30を前にした年齢にもかかわらず、自身の プライベートよりも母とのことばかりを気遣い、優先している 女性です。恋人との約束よりも母との約束の方を大切にする、 母とべったり密着した関係を築いていました。 二人の女性は、一見対照的な母娘関係のようですが、どちらも いい年をしながら母親に支配されているという点では一緒です。 自分の都合や気持ちよりも、母の機嫌を損ねないように、母を 傷つけないようにするための選択肢を常に優先しているから です。 当然のことながら、二人の女性たちは方向は違えど、母との 関係に息苦しさ、窮屈さを強めていきます。 なのに、母親に対して本来の自分が出せない。そんな彼女たちの 姿に、読んでいるこちらももやもや、うずうずさせられます。 母娘っていうのは、同性同士のためか、どうしても距離が 近すぎてしまいがちで、適度な距離を保つのが難しいなと 自身の体験からしみじみ思います。母のためを思って することばかりが決して母親孝行というばかりではない はずなのに、そう思い込んでいる母にある立場の女性、 娘の立場にある女性は少なくないように思います。 本当の意味での母親孝行ってどういうことなのか、 本書を読んで考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!