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啼かない鳥は空に溺れる
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啼かない鳥は空に溺れるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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二組の母子が「娘の結婚」という人生の大きな岐路に立った時に、それまでの関係性をどう変えていくか・・・というお話でした。 母子の仲がうまくいっていた・そうではなかったの違いはありますが、 どちらの娘も自分の意思を優先するよりも先に常に母親の顔色をうかがい、母に人生を支配されてきたと思っている女性で、 母側も娘側も、良くも悪くも共依存の関係に陥ってるんじゃないかと思えます。 女同士ならではのねっとりした距離感がまるでサイコホラーのようでした。 親が子に干渉し、依存するのはよく考えれば当然のこと。 そこで、いい距離感を保ちながらも自立していくということが「大人になる」ということなのかもしれない。 また、娘を時に冷静に突き放し、客観的に見ることができるようになることが「子離れ」ということなのでしょう。 親子であれど、大人になったら「個人」としての関係を築く。このことの重要さを感じました。 | ||||
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唯川恵さんの本を初めて読みました。 二人の、タイプの違った苦しい母娘関係を、色々なエピソードを交え、かなりリアルに表現した小説だと感じました。 因みに、自分の母は、表面的には亜沙子の母、内面的には千遥の母が近いと思うので、どちらの立場にも共感できました。 途中で、手が震えてきて、一旦休憩してしまいました(^^; 母娘関係という問題が、連鎖してずっと続いてきている事に恐怖を覚えます。 昔は、お姑さんがとても厳しかったから、そちらの問題の方が大きくて、実の母娘関係問題はあまり注目されていなかったのでしょうか? 婚姻率も下がり、核家族化し、少子化で「家」意識も薄まった現代で、注目度が高くなっているテーマですね。 漫画家では、かなり昔に、萩尾望都さんが「イグアナの娘」で、三原順さんが「夢の中悪夢の中」で母娘問題をテーマにしていましたが、長編小説は長編小説で、読み応えがありました。 読んで良かったと思います。 | ||||
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いやー面白かったです。 先が気になり、一気読みです。 母娘の濃い関係が描かれているので、娘の自立の話か?と想像していましたが… 最後、一気に違ったテイストになります。 ちょっとゾクゾクするのが好きな方は、好みのオチかもしれません。 2人の同世代の主人公の幸せを願いながら読み進めましたが、彼女たちのその後さえも気になりなるような物語でした。 | ||||
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思い当たる言動に心がザワつくところがあり、老化と思いたい気持ちもありました。 頼る訳ではないけれど、 一番近い女の本音をわかって欲しい。 | ||||
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王様のブランチで作者が登場して本を解説して居たので、興味を惹かれましたが、それほどでわなくて、ガッカリでした。特に最後のが安易でした。 | ||||
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期待通りの素敵な作品でした。 他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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母と娘の関係は本当に独特で、あまり良い思い出も印象もないわたしには読んでいて共感したり、主人公たちに対して「それじゃダメでしょう…」とはらはらしたりしながら読んでいました。 ラストが衝撃的というか、そんじょそこらのホラーよりわたしからすれば怖かったです。一歩ズレてしまった母親とは、こんなにも恐ろしいのかと。ただ、その怖さになんだか安物っぽさも感じてしまったので、星4つです。 | ||||
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最後の方は感情移入されて泣きました…千遥と亜沙子の最後は読む人の心の方向性を問いかけるものでもあるように思えました。 もし、母親と向き合う事が無い人や娘と向き合っているつもりの母親の方々に見てほしい作品です。 これを見て何も感じないのは平穏で普通な距離をもった親子なのかもしれませんね。 私は亜沙子に共感しました。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 最後の娘の言葉が胸に突き刺さりました。 | ||||
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いまiPhoneのKindle電子書籍で読んでいます。 母と娘の様々な関係と心理模様がサスペンスタッチで描かれ、次へ次へと引き寄せられる一冊です。ついつい深夜まで読みふけってしまいます。 | ||||
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大好きで全作読んでいる唯川恵さんの最新長編小説です。 今回は母と娘の在り方がテーマとなっています。 千遥(ちはる)と亜沙子(あさこ)、この二人の母娘関係が交互に描かれる展開です。 千遥は幼い頃から母の精神的虐待に痛めつけられた過去を持ち、郷里から離れ愛人の援助で豪華なマンションに暮らす32才 かたや亜沙子は父を亡くしてから母と二人で一見仲良く暮らしている風に見える27才 この二人が「結婚」と言う岐路に立った時、母と娘の関係性に変化が生じて来ます。 母が見つけて来た亜沙子の結婚相手は、蓋を開ければとんでもない性癖の持ち主で その点も不気味でしたが、ブログに自身の理想を事実の様に書き連ねる亜沙子の母にも 更に、不気味な物を感じてしまいました。 それぞれの母と娘の関係が終わりに近づくに連れハッピーエンドになるのかと思いきや両方の母娘共に まるでホラーを思わせる様な展開で、最後まで飽きずに夢中に読み進める事が出来ました。 この二人の立場程ではなくても、どこか自分に近い部分や共通点を感じる 娘さんも多いのではないかと思わせるリアリティーを感じる1冊でした。 母と娘の適度な距離感についても色々と考えさせられる内容でもあり 今後の展開を予想させ薄ら寒くなる終わり方も余韻が残り良かったです。 | ||||
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唯川恵さんの小説を全て読んで来ました。今回の母娘の関係を描いたお話は、母と娘の関係がまったく逆の主人公が出てきます。全部読み終わって、ただ切ない、娘の母に対する感情、どんなに辛く当たられても母の存在が娘にとって大切なんだと考えさせられました。ですが、最後の〆はやはり唯川さんだなと思いました。最後の最後まで何がおこるかわからないと毎回毎回読んでいて、どんでん返しがあり楽しいです。 | ||||
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主人公2名の女性とそれぞれの女性の母親を物語を描いています。 ツーサイド交互に物語が描かれています。 ものすごく共感する部分が所々あり、私の母親の場合この二人の母親を組み合わせた感じの人です。 まあ、とくに解決策は描かれていませんが、、、笑 学生時代は本当に母親に悩まされたものです。参考になるような事が書かれているかな?と想い読みました。 片方の主人公は母子家庭な為かものすごく娘が生き甲斐な母親で、特にこちら側の家庭に近い物がありました。 文中にブログで娘や普段お出来事を美化させているかのように書かれている場面がありましたが、私の母親もSNSサイトでもろこの感じです。 母親の知り合いに会うと本当に困ります。ありもしない事を聞かれたり、、、、母親の面子も保たなければならないし、、、、と。 更には母親が男を紹介させ無理にお見合いさせようとしたり、、、このあととんでもない男だって言う事に発展しましたので見てみてください。 もう片方は双子で生まれるはずの子が結局片割れが母親のお腹の中で死んでしまい自分が生まれたのですが、母親は娘が幼い頃から罵声を浴びさせており、次に男の子を出産した時には愛情は全て主人公の弟に注がれてった。 この田舎を家を出ようと、なんとか大学受験で東京の女子大に合格し上京したものの日々母親からくる電話でいらつき高級バッグ等を買う事がストレス解決の方法でお金を稼ぐ為に売春まがいのことをしていていました。 電話でも罵声はさすがに、、、、、いらいらしますし私の母親も怒りっぽいので意見はなかなか言えません。 この本から共感を得た事は沢山ありましたが、学んだ事は特に私はありません。 読み終えたあと、なぜか知りませんが気分がどんよりになってしまいました。 後半部分でものすごく共感した文章が、 「母親が愛情と信じる物を、娘は束縛ととらえる。娘が旅立ちと認識するものを母親は見捨てられたと嘆く」 母親にならないと分からない事があるのかなー、、、、と少し考えさせられました。 | ||||
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年齢を問わず、母と娘の関係性は本当に難しいということを実感させられる話でした。 特に小さいときは、母親の存在は絶対で、仲が良くても悪くても、かわいがられてもかわいがられなくても、子供への影響は大きいと思います。大人になるとだんだん距離をつかめてくる人が多いですが、本書のように、ずっとその影響やストレスを抱えながら生きていく場合もあります。親の責任は重大ですが、同時に、子供の側でも、そこから抜け出す努力や勇気が必要なんだなと考えさせられました。 不思議なタイトルも、読み終えた後に余韻が残ってよかったです。 | ||||
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母娘関係がテーマの小説です。「母と娘の関係は、近すぎても遠すぎても、胸の中に収まりきらない葛藤がある。愛してほしい。解放してほしい。その相反する感情は同時に根底でつながっている。」と、本作の中にありますが、そのあたりを見事に小説として具体化しており、母娘関係に関心のある方には特に、またそれ以外の方にもお薦めできる小説だと思います。 主人公の2人の女性は30歳ほどで、一方は母との関係が近すぎ、もう一方は母と敵対関係にあるかのように設定されています。人間関係は感情関係と言われますが、その泥沼の感情関係(亜沙子の場合は表面的には穏やかなのが一層怖い)から、主人公たちが自ら動いて抜け出し、「自分」を見出し、確立していくさまが描かれ、共感できました。読んでる途中で、こんなふうな展開になりそうだなという私の予想を、いい感じで裏切ってくれて、読後感は爽やかでした。その点、本当に良かったです。ただ、エピローグにはゾッとしました。これはプロローグと対をなし、この小説の不気味な通奏低音といった観があります。構成が巧みですね。 「啼かない鳥は空に溺れる」というタイトルは魅力的だけど、どういう意味かなと思いながら本書を読み始めましたが、読了後は、なるほどと自分なりにその意味がつかめた気がします。読者それぞれに感じ方があるのではないでしょうか。 私は本書で、自分で動き、自分で決めることで、その人らしい人生が動き出すんだなと再度、実感させられた気がします。「子どもには失敗する権利がある」という子育ての鉄則を思い出しました。失敗しそうな子を我慢して見ているのはつらいけれど、しょせん親は子が死ぬまで面倒見切れない先にこの世を去る存在ならば、親とは子が自己決定できるまでに自立・独立させることこそ責務というべきでしょう。母親は熱心に尽くし過ぎると子にとって重い負担に変化してしまう可能性があると自戒しておくべきなのかもしれません。母子、家族といえども、個人として尊重しあう必要があるし、そのためには互いに広い視野で過ごせる余裕が物心ともに必要なのかもしれません。 | ||||
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ちはる、と、あさこ の二人の女性と、それぞれの母親との関係性を主のテーマに、 それぞれの結婚するための過程など描かれています。 唯川恵さんの本は好きで、 この本のようなスタイルの流れが私はとても好きです。 母と娘というのはむずかしいもの。 私はちはる の家とそっくりの家庭で、 母から暴言をたくさん浴びてきたので、 私のことじゃないかとおもうくらい、似てました。 逆に母子べったりな あさこ の方も それはそれで重荷な様子が描かれています。 結婚する過程での結納や式場選びも それぞれの母の思惑などもあり、描かれてます。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、 唯川恵の永遠の途中などが好きな人には 向いてる本です。 私は最後まで楽しく読めました。 | ||||
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