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何者
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何者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全279件 201~220 11/14ページ
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大学生4人が就活に向き合っていきます。 実際に就活した人は共感できる部分がとても多いと思います。 登場人物の個性がそれぞれよく出ていて「あっ、こういう人いるわー」と読んでいて何度もニヤニヤしてしまいました。 しかし、それだけで終わりません。 読み進めるにつれ、考えさせられていきます。 就活で相手を批判している自分はどうなんだ?結局自分も大して相手と変わらないのでは?と。 この作品を読んで改めて自分を見つめなおすことができました。 特に大学生、就活生にぴったりの読み物だと思います。 | ||||
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40代です。 以前から、登場するような色々なタイプの人はいたけど、こんな風に 直接知る機会はなかったので楽でした。 繋がりすぎた世の中に生きる今の若者は大変ですね。 あ、もちろん就活も。 | ||||
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就活後、一発目の読書としてこの何者を選び、一気に読みました。 はっきりと、心が痛い。 就活という決まったレールに乗りたくない、画一的でカッコ悪いから。 インターン、ボランティア、留学に頼りたくない、意識が高くてカッコ悪いから。 大企業は友達に言わずこっそり受ける、無謀だと思われてカッコ悪いから。 就活生は幾多もの「カッコ悪い」を抱えながら葛藤しています。 ネット社会である現代、就活のあり方も大きく変わりました。 webで企業エントリーをする。人事にSNSを見られる。周りの進捗をSNSで確認しながら牽制し合う。 本作でも描かれている通り、「ほんとうにたいせつなことは、ツイッターにもフェイスブックにもメールにも、どこにも書かない。」のに、就活の不安から縋らずにはいられない。 数日前まで行っていた就活で、毎日のように自分が何者かを考えていました。 ESで、テストで、面接で落とされ、点数化されない「不合格」の文字は、私の人生そのものを否定しているようでした。 選考に進めない、内定がもらえない、持ち駒が減っていく。友人の「どうでもいいところの内定はあるんだけど」の一言は、無い内定の私の心をぺしゃんこに潰すようでした。 SNSはおろか、口から出る言葉にさえ真実はありません。 どんなに長い付き合いの友人も、自分が一番いい就活をして、多く内定をもらい、いい企業に入った優越感を感じたいあまりに自分を裏切ります。 就活に、味方も、正解もありません。 内定を受けた今だからこそ、あれほどつらかった就活中より自分がわかりません。 何がしたいのか、どう働きたいのか、どんな人生を歩むのか、ますますわからなくなりました。 本書は、自身のカッコ悪さを改めて感じさせ、不安は私だけのものでは無いと静かでささやかな安堵を覚えさせてくれるのでした。 夢は必ず叶う。努力は裏切らない。そんなハッピーエンドを描くファンタジーより、本書は私を勇気付けてくれました。 | ||||
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傑作だ。 朝井リョウという作家を正直、敬遠していた。 何故だろうか。 年齢が近いせい? 若くして才能が認められているせい? 何年か前、本屋で出たばかりの桐島〜をそっと閉じてこの作家の本は読めないなと思った。 その時には言葉に表せなかった感情、それはこの本に「答え」が書いてあった。 若いころ、誰しもが自分は特別な「何か」になれると思っている。 でも、そうではないことを認めざるを得なくなる時がくる。 「何者」にもなれない自分を認めることは恐怖だ。 そんな自分を受け入れたら、自分が自分でいられないかもしれないからだ。 朝井はそんな中でもがく若者を突き放しも寄り添いもせず、ただ淡々と描こうとする。 誰よりも「何者」かになれると思っていて、誰よりも「何者」かになろうとしている者を嘲笑していた男が「何者」にもなれないありのままの自分を受け入れた瞬間の哀しさ。 「あー、これだったんだ」とあの本屋での記憶がよみがえった。 ちなみに、就活中の学生は読まないほうがいいだろう。就活には役に立たないばかりかドーーーンと落ち込むことうけあい。 | ||||
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SNSを通して、就職活動の季節の中での意見交換を通して、作者は、それぞれの登場人物の個性と立場とを浮き彫りにします。 もっとも浮き彫りにすること自体が、小説の筋をこしらえた意図の中心にはないでしょう。 就職活動中の若者たちの間の関係性が、ポリフォニックに意味を明滅する光と化す・・・これは壮麗な肖像画ではなく、群像の素描なのかも知れません。 すでに私の世代では話さない類のコトバが台詞にあります。 従って、ここで描かれたキャラクターと時代を共有してはいないのかも知れません。 でも、きっと同年代の若い読者には、何かを言い当ててもらったような、自分があるいは周囲の人間が何者であるのかを理解する際のある道筋を提案されたような気がするのかも知れません。 よい作品でした。 | ||||
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各々の登場人物を、現実の世界の『何者』かと照らし合わせて、彼らを納得してしまったならば、 貴方は、「拓人」と同じ自己肯定感に浸っていることにお気づきだろうか。 特に、貴方の周りの人間の中で、「拓人」なる人物を探したのではないか。 つまり、自分を彼らとは一定の間隔を置いた「観察者」としての行動特性を示してしまうのである。 一方、自分自身を「拓人」、あるいは、その他の登場人物と見ることができたならば、貴方はすでに『何者』かになる(=自分と向き合う)ための口火を切ったといえる。 | ||||
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この作家さん、素晴らしいですね。 よくある思春期小説かと 思いきや、出来れば目を背けたままにしておきたい人間の心理に 真正面から向き合う姿勢に感動を覚えました。 綿谷さんの蹴りたい 背中に似たものを感じましたが、彼女の作品には無い、暖かさが 彼の作品には溢れている気がします。 他の作品も読んでみます。 | ||||
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年が近いからか、リズミカルでとても面白く感じました!!!!! | ||||
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SNSの麻薬性を鮮明に書かれている。 大学生でTwitterをされたことのある方は必読。 | ||||
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あーおもしろかった!終盤につれてどんどんと体温が上がっていくのを感じた。 序盤はツイッターの文章と現代、過去の時系列がよく分からなくなったりしてたのだが、それは伏線であり読み切るころにはすべてがすっきりと収まってしまった。 就活、SNSを物語の軸として人間関係を描いたのはすごいと思った。 主人公と自分は似ているなあ、と感じた。努力している人を笑い、かっこばかりつけて泥にまみれられない自分のちっぽけなプライドを守ろうとしているところなんかとくにそう。 この物語のほとんどは主人公の人間観察による一人称で書かれており、それがのちの展開へとつながる。 隆良や理香みたいなタイプは私もあまり得意ではない。けど、勝手にその人にレッテルを貼って、それ以上見ようとしないのはもっと悪い。結局、自分自身のことが一番見えていないのだ。 P299〜はぜんぶ自分自身に言われているように感じた。 想像力。人を決め付けず、その行動・言葉・表情にあらわれる全てを受け止めていきたい。 そして、何者にもなれない自分をまずは認めていきたい。 | ||||
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この作品ずるいですよね。 途中までは、面白いけどそこまでじゃないんですよ。 読み終わったらそれこそ「何者」かになったつもりで辛口のレビューでもしてやろう、って思うんですよ。 途中まで、は。 で、あのラストです。 「お前のことだよ」 そう言われている気がしました。 主人公は登場人物の誰でもなく、自分でした。 最後にちょっとだけネタバレですが ラストのあの場においてもなお「検索しようとしたのは自分じゃなく光太郎だよ」ってさらっと嘘はつけなかったものかな~、なんて考えて、直後に自分のイタさに情けなくなりました。 | ||||
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主人公の表と裏の感情が実にリアルに描かれており、面白かったです。 読む度に自分にも似てるところが多く感じられ、惹きつけられました。 | ||||
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ラストに近づくにつれて、息をするのも忘れるくらいに夢中になって読みました。 本当にリアル。 | ||||
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新卒1年目の社会人です。 もうすぐ2年目になろうとしているなか、 読了。 素直に言うと、就活してた時期に読まなくて本当によかった!笑 最後の最後の畳み掛けには本当に心えぐられました。 拓人と同じだ…と 里香に言われたことがそのまま 自分に響いてきました… その時にはもう就活などという テーマはどうでもよくなってました。 でも拓人の気持ちがすごくわかる 僕みたいな人間からすると、 拓人も報われてほしいと思う。 最後の面接が結果はどうあれ、 何かが変わるための一歩になってほしいです。 | ||||
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朝井リョウは今の20代の若手作家の中では一番うまいと思います。 そこで上手な作家に飢えている本好きの両親に、朝井リョウを薦めて見ました。 そしたら両親がたまたま最初に読んだ朝井リョウの作品が本作でした。 私は当時未読でしたが、 「お前たち若者はこんなに就活に苦しめられていたんだ。」 「Twitterは恐ろしい。こんなものをずっとしてる人生は辛いよ。」 「今の若者は辛いんだね。今の若者の気持ちが初めてわかった。お前も辛いかもしれんが頑張れ。」 と両親が今の若者に同情しまくりでした。そこで、何があったんだと本作を読むことにしました。 以下私の感想。 わかるよ、すっごいわかる! めっちゃ共感できるよ! 就活しんどいし人間関係ぎすぎすするよね。 自意識とか承認欲求とか不安に振り回されて、痛い気持ちになったよね。 Twitterめんどいけどしちゃうし頼るよね。 意識高い系も2ちゃんねらー的批判野郎も、一皮剥けばか弱い自分と一緒だよね。 とりあえず、今の若者を理解したい年配の方は本作を読めばいいよね。 | ||||
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就活の話だとは知らずにタイトルに惹かれて購入しました。 私自身来年は就活をするので、決まるまでの悶々とした日々をリアルに表現していて周りとの駆け引きというか人間の黒い所にスポットを当てて書かれていてたところが良かった。 | ||||
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直木賞の選考委員が返り血を浴びるように、と書いたがまさにそういう感じ。 全然、ダイナミックな話じゃないけど、感情移入してしまった。 きっと主人公のメンタリティと私の心が非常に似ているからだろうか。 何でもない素材をこういうエンタメとして仕上げる能力には脱帽。 | ||||
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この方の本は初めて読みます。 この主人公が就活を通して思っていること、そしてその周りの友人と、先輩たちのお話がメインです。 オチは、ないと言っていいんじゃないかな?なんともいえない余韻だけが残ります。 主人公の「正体」?が最後明かされますが、結構彼の価値観?というか考え方が自分に似ていてひやっとしました。 私は就活のとき、SNS等のものをまったく使っていませんでしたが、使っていたらこうなっていたかもしれない、とは思いました。 就活のお話なので、まぁ、主人公や周りの人たちが就活で苦労する話なんですけれども、結局のところ、 就活がうまく?いこうがいきまいがそれが自分なんだ、ということを彼が自覚するお話なんだと思います。 気障に言うなら自分を受け入れるお話なんでしょう。。。おそらく。 「何者でもない」自分を受け入れられない主人公が、悪あがきするお話、と言ってしまえば身も蓋もありませんが、 自分は特別なんだと思いたい、という気持ちはとてもよくわかりましたし覚えがあります(苦笑) 「え、なにそれ子供の発想みたい」と言われてしまえばそこまでなんですが。。 ただ、自分が何者でもない自分を受け入れる、というのは結構勇気がいることだと思います。。個人の経験からして。。 その点では最後のあの終わり方は、希望が残されているように感じられました。もちろんそれは誰かのためではなく 結局誰のためにもならない答えの見つけ方ではありますが、 彼は、それまでやってきた自分のこともすべて受け入れる気持ちになったのだろうと思います。良い意味でも悪い意味でも。 私―も個人的感想を言えば現在進行形で悩んでる?最中なので、同情するなぁという思いから★は多めにつけました。 たぶんこういうのを乗り越えるのが大人になるということなのかもしれない、とふと思いました。 文章自体は、比喩等はわかりやすかったです。ただ、主人公の思っていることと地の文がイコールに近い感じではあったので、 そこは少し読みにくかったのと、個人的には文章のテンポ?がやや引っかかるかなという感じです。。 ラノベばかり読んでいるせいかもしれませんが。。 作者さんのことを詳しく存じませんが、たぶんいろいろ人の言動を深読みされる方なのかな、と思いました(苦笑) ただきっとそうでなくては、小説など書いたりできないんでしょうけれど 読み返したいとは思えないですが(苦笑)読んでよかったです。 | ||||
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就活生ではなくても、誰もが多かれ少なかれ自分以外の他者の言動を 否定しなくては自分を保てない、自分を肯定できないという経験は あるのではないでしょうか。 主人公の心情に正直思い当たるところが多かったので。。とても感情移入してしまいました。 表面上はクールに装って、自分ができないことを他人が情熱のままに行動する様子(時にはそれが 痛いと思われても)を否定する事でしか自分を肯定できない主人公の心情の揺れと 周りの就活生の仲間達もこんなタイプいるなぁと思わせる描き方がリアル感があって秀逸でした。 社会に出れば、時が流れれば、自分の気持ちが付いて行かなくとも、卒業、入学、受験生、就活生という 括りに自動的に入れられ名前がつけられるという事はなくなり、そこからは自分で自分に括りをつけて やっていくしかないというような主人公の同居人の言葉が、常日頃自分が感じている事だったのでとても共感できました。 就活生ならずとも、誰にでも共感できる作品であると思います。 | ||||
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虚無感が凄いです。 いつも見ないフリをしていた自分の嫌な部分を、様々な角度から鏡で見せられた感じがします。 就活はさも恐ろしいものなのでしょうか。 追い詰められていく彼らを見ていると、就活による自殺も理解できるような気がします。 なぜ、働き口を探すだけなのに、こんなに苦しい思いをしなければならないのでしょうか。 身の程、分相応、嫌な言葉だなぁ… | ||||
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