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バベル九朔
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バベル九朔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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ついていけませんでした。 ついていく気がなかったのかもしれません。ごめんなさい。 (それでも不思議と最後まで読めました) | ||||
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万城目さんは、悟浄出立やとっぴんぱらりの風太郎を契機に 作風をかえようとされているのではと思っています。 これによって、読者層がひろがったのではないでしょうか。 かくいう私も、上記2作を読むにいたり万城目さんのファンに なった者です。 * バベル九朔は単なるライトノベル、あるいはファンタジーノベル ではありませんでした。 ちょっと純文学的な小説かな。 読み始めて、すぐに村上作品が頭をよぎりました。 筋を展開させるために設定された状況や登場人物のもつ影(雰囲気)が どうしても、世界の終わりや、羊を思わせる。あるいはカフカを。 それらを思わせても、払拭する、いえ払拭しなくても わくわくドキドキ、どうした、それからどうなる、なんだこの寂しさは! などと 読み手を思わせればいいのですが、 なんだか今一つ、私(読み手)は乗りきれない。 筋がゴタゴタしててくどい。 主人公が、万城目さんの書いても書いても没の 小説家になる前の時代であることはわかります。 万城目さんご本人も、「三分の一は自伝」と仰っていますからね。 万城目さんの身の置き所のなさが核となった作品で、 「バベル」という壮大なイメージをタイトルにもってきたわりに スケールの大きさを感じることができない。 * 難解という人がおおいのですが、 私は中途半端な作品といえばいいのでしょうか。 万城目さんがちゃんと咀嚼なさってないといえば いいかな。 だから同じ、わけのわからなさ満載だけど すごい力で引きずり込まれた 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」 を読み終えた時の、いつまでも残る寂寥感がわいて こなかった、のでは。 奇書という方もいますが、それならばやはり 壮大なスケールでなければならない。 例えば古川日出夫さんのアラビアの夜の種族みたいにね。 でも、脱皮なさろうとしてるのがわかります。 これからがとても楽しみです。 | ||||
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ストーリーは結構面白い。 序盤は冗長 中盤はSF 終盤はループ物 9と1、終わりと始まり。 小説は微妙だけど、映画化されたら観に行きたい。面白そう! おっぱい人間もどきとエロティックな展開が欲しかった。「憎悪を込めて乳房を貪る」とかあればもっと面白かったなぁ。 | ||||
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万城目さんの私小説として読みました。 主人公は現在の万城目さん。 バベルは、文学の世界。もしくは、万城目さんが得意とするファンタジー文学の世界。 大九朔は、万城目さんが尊敬する過去の作家。もしくは、映像化された傑作を生み出した過去の自分。 なんてったって、「大旧作」ですからね。 では、カラス女は何を指すのか?バベルのテナントは何を指すのか?そんな空想をしながら読むとおもしろいのではないでしょうか。 そして、主人公の最後の決断。デビュー10周年の万城目さんの決意があらわれているようで、心が震えます。 | ||||
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九作目の単行本。 「太陽に決して届かないバベルをここまでぶっ建てて来たぜ」と言う 記念碑的な作品だと解釈しています。 想像はしやすいけれど、正確に映像化するには確実に費用のかさむ筋書き。 好きな作家さんです。 | ||||
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著者の作品はすべて読んでますが、本作は「鹿男あおによし」「鴨川ホルモー」「偉大なるしゅららぼん」と似た系統です。しかし、過去の3作に比べ、善悪や勝敗が明快ではありません。私も一読では理解できませんでした。 ただ、ラスト50ページくらいを読み直してみると、「なるほど、そうか」と感じるところが多々ありました。 それは「目標を達成できず、努力が無駄に終わっても、それは意味のあることであり、どこかでだれかの役に立っているかもしれない」というものです。ただ、私が著者の意図を誤解しているのかもしれませんが。 以下、このような視点で私は読みました。ネタバレも少しありますので、ご注意ください。 ・主人公 小説家としての才能に乏しく凡人。しかしながら、善人。「バベル」が嫌いではない。 ・カラス女 「太陽」の使いで何人もいる。感情に乏しいが、正解を語る。 ・九朔満男 主人公の祖父。「しゅららぼん」同様、湖の力を取り込める。悪人だが、情もある。 なお「バベル」はパラレルワールドで、「時間」がないから年も取らず、腹も空かない別世界。「無駄」が栄養素で、九朔満男が秘かに巨大化させたことが大問題。 上記の視点で読んだ私には相応の読み応えがあり、星4つとしました。 最後に、余談ながら本書のタイトルについての空想です。 「バベル」は言うに及ばず、神話に関わるものでしょう。 「朔」は、太陽や月に関わります。太陽なので、使いは「カラス」(八咫烏)なのでしょう。 「九」は、ないもの、という感じでしょうか?太陽と月の関係も「八」ですし、「八朔」はあっても「九朔」という言葉はありません。また、うがった見方ですが、太陽系の惑星は水金地火木土天海の8つで、9つ目の冥王星は2006年から準惑星です。 | ||||
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独特の不思議な世界観、ネーミングは万城目ワールド全開。 部分、部分は面白く、ひきこまれる。 (特に小ネタですが、テナントの「清酒(キヨシュ)会議」は絶妙。) でも最後、いったい何がどうなったのか、、、 もう少し丁寧に読み返します。 | ||||
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難しかったー けれど 面白かった^ ^ 読み終わった達成感^ ^ | ||||
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先がどうなるのか、ワクワクしながら読めた!めちゃくちゃ面白かった! | ||||
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最初に読んだのが「夜は短し歩けよ乙女」でその直後「鴨川ホルモー」を読んで 同じ京都を舞台とする物だったからかな? 読み終わってみると「僕とおじいちゃんと魔法の塔」大人版みたいな・・・ あっちは子供向けの児童書だけれどもね。 | ||||
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本書を読む直前に、偶然にも本書と同じ物語の構造を持つ、 たかみち氏の「百万畳ラビリンス」(ヤングキングコミックス)を読んでいた。 こんなことは初めてで、よせばいいのにどうしても比較したくなるのが人情であろう。 個人的な意見としては、 物語の美しさの点で「百万畳ラビリンス」の圧勝である。 特に主人公の最後の決断が、ラビリンスにおいては主人公の生き方からの(哀しいが)必然であるのに対し、 バベルにおける決断は、主人公の錯乱かあるいは祖父譲りのせこい腹黒さとしか見えない。 ラビリンスは間違いなく傑作であるが、バベルはよく言っても奇書としか言えない。 何より、バベルの主人公に全く魅力がなく、彼が暗黒面に落ちようがまったく感興がわかない。 本書を読もうか迷っている方には、「百万畳ラビリンス」をお勧めする。 | ||||
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著者のファンです。今までの作品とは少し違う世界観だったような感じがしました。 | ||||
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今までの作品が面白かったので、期待して読みましたが、全体的に暗い雰囲気であまり楽しめなかった。 独特の世界観で、私には内容が分かりにくかったです。 | ||||
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とらえどころがないというか、なんというか。 思い切りアリエナイ話だけに、それを積極的に楽しみたい。 カラス女、バベルビルの住居人たち、大ネズミミッキー、パラレルワールドと化したバベルビル。 なにがなにやら。 演劇を見に行った気分。 演劇の脚本に仕立て直して、 ぜひ、小劇場とかテントとかでやったら、コアな人たちは大層楽しめると思う。 | ||||
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どことも知らぬうらぶれた地方都市の駅前に、街以上にうらぶれた雑居ビルがある。 それがタイトルのバベル九朔で、バベルはとりあえずバベルの塔の寓意と仮置きして(九朔は主人公の名字)読み進めるあ、ことになる。 大卒後に真っ当な会社に就職しながら、作家になるために退職した主人公は、祖父の遺産であるバベルの管理人として無為な日々を過ごしている。なにせ、作家を目指すのでありながら、他人に文章を褒められたこともなく、募集する作品は全て一次選考で落選なのだから、無為としかいいようのな日々である。 この無為な日々が突然に急変するところから、バベルの寓意も、主人公の無為な日々も、強い意味をもって読者に問いかけていく。 というつくりなのだが、正直、前半は冗長に過ぎ、後半は寓意が奥深すぎ、先達レビューにあるように過去の万城目作品に慣れた読者の半数くらいは挫折するような内容なので、万人にお勧めする作品とは言い難い。小説としての完成度自体は高いだけに残念なところだ。 それと、レビューの冒頭で、バベルはバベルの塔の寓意と書いたが、日本人にはこの塔の持つ意味自体が広くは知られていない。バベルの塔の意味を知らない方が本書を読むなら、予習が必須だろう。 しかしまぁ、映像化率の高い著者だが、前作「悟浄出立」に続き本作もまた、映像化困難であり、著者の進む方向が感じられはする。 | ||||
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現実と非現実が、織り交ぜる様な話で、混乱するけど、流石に今回も見えない力が出て来ます、詳しくは読んで下さい、あの作品のあの力が…。 | ||||
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日々の生活に少しずつ異変が生じ,壊れていく何とも言いがたい不気味さであったり, 別世界へと迷い込み,そこでのあり得ない出来事に翻弄される独特の気持ちの悪さなど, 著者お得意の不可思議な物語でありながら,その落ち着かなさに序盤から引き込まれます. また,『自伝的小説』と銘打たれ,作家志望の主人公の背景には著者のそれも重なり, 作家を志すことになったきっかけやそれまでの葛藤,結果が出ないことへの不安や恐怖, 才能や努力への自問自答は,立場の違いはあれど,読む側にも感じるものがあるはずです. このほか,長い階段を上らせ,潰えた希望を映し出す様子には夢への辛く長い道のりが, かと思えば,その苦悩をあざ笑うかのような甘く,それでいて残酷な仕打ちには胸が痛み, それでも事実を受け入れ,『決断』をする姿には爽やかさと苦さが混じる複雑な読後感が. ただ,物語が動き出す中盤以降は状況が掴みづらく,何が本当で嘘なのか戸惑わされ, 誰を信じていいのかわからない展開には,主人公と同じと理解しつつも悶々が続きます. 加えて,ラストの解釈にも理解が追いつかず,やや消化不良の思いが残ってしまいました. | ||||
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