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(短編集)

深泥丘奇談



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深泥丘奇談の評価: 3.54/5点 レビュー 37件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(4pt)

奇談という不思議なジャンル

怪談ものの小説を読むのが好きで、今回はちょっと違ったような内容を読んでみたいと思い、この本に辿り着きました。率直な感想で言いますと面白かったです。作者が奇談という意味が読んでいくにつれてわかります。これは怪談などの本では味わえない内容になっていると思います。これに続く「続」のほうも今後読んでみようと思います。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.19:
(5pt)

独特の世界

綾辻先生の、いわゆる本格ミステリは読んだことがありません。
題名の響きが気に入り、短編ということで気軽に読めるだろうと購入しました。
少しゾクッとした話から始まり、でもその時はまだ単なるホラーチックな話としか思っていなかったのですが、次第におもしろみを感じてきました。わけのわからない世界、そこに馴染みつつも多くは語らない住人、戸惑いながらもぼんやりと暮らす主人公。この世の側面を見ているようでもありました。
妙な魅力をもつ本です、続編も購入します。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.18:
(5pt)

個人的に「THE 綾辻作品」だと思った

現実なのか妄想なのかがわからない曖昧な記憶。
それを助長させるかのような謎めいた住人達。
この作品は他の綾辻作品とは違ってダークな部分があまり感じられません。
「奇怪」という点ではナンバーワンかもしれませんが。
著者自身はミステリホラーと言っていましたが、ホラーというよりはファンタジーに近い?かも。

ただ、ゆるゆるとした物語が続くので、他の綾辻作品のような「続きが気になる」「この展開に驚いた」といった感じはあまりないかもしれない。

現実世界に似た異世界に迷い込んで奇怪な体験をする、という作品が好きならぜひ読んでほしいです。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.17:
(4pt)

ふとした瞬間、日常に妖しい気配を感じとるーような気がする。

ふとした瞬間、日常に妖しい気配を感じとるーような気がする。ことは誰しもが少なくとも一度は経験されたことがあるのではないだろうか?気のせいにして放って置いてしまいがちなそのような瞬間を作家の感性で随筆的に奇談と云う形で積み重ねられ、実際に作者の住む京都の合わせ鏡のような街を舞台にして綴られた物語である。舞台の主人公は何やら深い処で、経験する様々な怪異と繋がっているようで、これからの展開が興味深い。あぁ、耳鳴りがする(実)。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.16:
(5pt)

続編も買います

ワクワクドキドキした
作者はきっとステキな妄想家なのだろう
なんとおぞましき深泥丘か。
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4041014743
No.15:
(5pt)

小さな違和感が徐々に広がるホラー短編集

単純なホラーというのとはちょっと違う、奇妙な味の連作短編集です。
同著者の館シリーズのような本格推理ではないですし、大ネタのアイデアもありませんが、ちょっとした違和感や何気ないやり取りが、連作短編を読み進めるにつれて、より大きな戸惑い、驚きに繋がっていく物語作りは、さすがと思わせます。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.14:
(4pt)

まさに「もう一つの京都」なのだろう。

綾辻先生の作品を読むのはこれが初めて。

「もう一つの京都」を舞台にした怪奇小説ということで手にした。勝手に想像していた伝奇小説というよりも、ホラー小説に近い色合いだった。個人的にホラーは苦手で、主人公の体調や起きる様々な怪奇な出来事の描写がきつくて、読み進めるのが辛い部分も数多かったが、登場人物たちの怪しさに惹かれてあっという間に読み終えた。

種明かしがされないままの数多くの「不思議」が書かれていて、読む人によって解釈は様々だと思うが、私個人としては、「これは、主人公が実際に住んでいる町ではなく、何かの拍子に紛れ込むもう一つの町なのではないか」と考えた。そうであれば、主人公が偶然通い始めた病院の数々の謎も、主人公の記憶がことごとく曖昧になっているのも納得がいく。同居している「妻」も、もしかしたら現実の世界のそれではなく、この世界の「妻」なのかもしれない。そう思えた。
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4041014743
No.13:
(5pt)

私は支持派です

私、これ大好きです。疲れている時などに、軽く何か読みたい、というような場合に最適な、ちょっと不気味系のライトファンタジーのオムニバス。とてもゆるーい、ほっとするような、怖いのだけれど温かみがあるような、という作風で、綾辻さんはもしかすると、本来はこうした作品を書きたいと思っておられるのではないかと推察される、異色作。各話ともオチがないのが、逆に良いのです。本格ミステリとは対極にあるゆるい作品なので、人によって好き嫌いが分かれるでしょうね。私が最初に購入した初版の単行本は、ページごとに絵が描かれていて、絵本のようで楽しかったです。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.12:
(4pt)

十分にうまい

短編ホラー小説というより、土俗的なタッチの怪談・奇譚が計9編。読み手によっては好き嫌いの幅がありそうだが、評者には十分に面白く、よく出来た作品集だと思った。

 京都によく似た「もうひとつの京都」あるいは「裏京都」を舞台に、病気がちの「私」(推理作家)が体験する、夢かうつつか定かならぬ、曖昧模糊とした、それでいて恐ろしげな話が続く。「裏京都」にあるのは「紅叡山」「人文字山」「徒原の里」「黒鷺川」――。脇役たる「深泥丘病院」の医師や看護師、さらに「妻」までがミステリアスで、それが存分に計算された叙述のなかでいかにも怪談・奇譚らしく組み立てられていく。仕掛けもオチもなく、書きっぱなしという作品もなくはない。それでも、雰囲気だけはあり、仕掛けやオチがないことがもたらす余韻も窺えて、評者はそれらを手抜きとは思わなかった。
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4041014743
No.11:
(4pt)

コメディ

綾辻さん好きなので…
この主人公を綾辻さん、主人公の妻を小野不由美女史と想像して読むと、すごーく面白く、別ジャンルの小説になってしまいますね。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.10:
(4pt)

幻想的

夢か現か判然としない”京都”が舞台。
その街、その土地にに根ざした特有の何かが切っ掛けで、起こる様々な事件。
不可思議な出来事の背景に漂っている存在があるのは、確かなのだが、ぼんやりして掴めない。
目覚めると思い出せない悪夢のような、・・奇妙な読後感である。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.9:
(4pt)

全部が全部、謎はナゾのままで・・・

すべてのプロットが薄膜のかかったような景色のなかで展開され、
最後まで薄膜が剥がれることがありません。
「?」マークが残ったままで終話となります。

反則といえば反則なんでしょうが、含みを持たせた終わり方の
作品というのはいくらもあるわけで、これはこれで「あり」だと
思います。

いずれにせよ、ストーリーとしては面白く読むことができますので、
十分及第点の作品だと思います。

というわけで、満点はムリの4点といったところでしょうか。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.8:
(4pt)

怪談風連作短編9本を収録

著者を彷彿とさせる推理小説家が主人公の
怪談風連作短編9本を収録

「顔」
検査の為に入院した深泥丘病院で
主人公が体験する奇妙な出来事が描かれる

本筋とは、あまり関係ないシーンですが
主人公が医師に職業を聞かれ
推理小説家であることを告げると
医師がその分野の代表として
江戸川乱歩、横溝正史の名とともに
牧野修の名を挙げる場面には
思わず、爆笑してしまった

「丘の向こう」
鉄道ホラー?

前話では、
「ちちち・・・」という音と共に奇妙なものが出てきたが

本話では、
「ごっ、ごごっ・・・」という音と共に出現する

擬音語シリーズでいくのか?

「長びく雨」
長びく雨により川の大氾濫、
山手での土石流被害が懸念される

京都のとある地方が作品舞台のモデルと思われる

水害を起こさないようにする儀式が
まさかの、全国的、庶民的なあの方法

材料が特異な点を除けば
脱力させられます

「悪霊憑き」
「この世には不思議なことなど何もない」
という某古本屋のセリフから開幕する

推理小説家である主人公が水死体を発見する

京極夏彦氏の人気シリーズを
クトゥルー風の味付けにした作品だった

この作品群はあそびごころにあふれており
非常に楽しい

「サムザムシ」
京都のある地域を舞台に作品が展開していましたが
今回は少し広がりをみせます

主人公の妻の実家・猫目島も登場します

また、深泥丘病院には歯科が新設されます

今回の脱力ネタは
虫歯にはムシを

「開けるな」
開けるな
それなら、閉めましょう

如呂塚遺跡のお土産「古代の夢」には
かなりそそられるものがあった

少し欲しいぞ

「六山の夜」
五山の送り火を元ネタとした作品

「深泥丘魔術団」
深泥丘病院で開催された奇術ショーの模様を描いた作品

「声」
第一話の「顔」に連なる話
ちちち・・・が何故、ぎゅああぁぁぁぁっ!に変ったのか

幻想的な雰囲気と、脱力感の入り混じった
不思議な味わいの作品が多かったが
最後の三話は、怪奇色の強い作品だった
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.7:
(4pt)

怪談風連作短編9本を収録

著者を彷彿とさせる推理小説家が主人公の
怪談風連作短編9本を収録

「顔」
検査の為に入院した深泥丘病院で
主人公が体験する奇妙な出来事が描かれる

本筋とは、あまり関係ないシーンですが
主人公が医師に職業を聞かれ
推理小説家であることを告げると
医師がその分野の代表として
江戸川乱歩、横溝正史の名とともに
牧野修の名を挙げる場面には
思わず、爆笑してしまった



「丘の向こう」
鉄道ホラー?

前話では、
「ちちち・・・」という音と共に奇妙なものが出てきたが

本話では、
「ごっ、ごごっ・・・」という音と共に出現する

擬音語シリーズでいくのか?


「長びく雨」
長びく雨により川の大氾濫、
山手での土石流被害が懸念される

京都のとある地方が作品舞台のモデルと思われる

水害を起こさないようにする儀式が
まさかの、全国的、庶民的なあの方法

材料が特異な点を除けば
脱力させられます



「悪霊憑き」
「この世には不思議なことなど何もない」
という某古本屋のセリフから開幕する

推理小説家である主人公が水死体を発見する

京極夏彦氏の人気シリーズを
クトゥルー風の味付けにした作品だった

この作品群はあそびごころにあふれており
非常に楽しい


「サムザムシ」
京都のある地域を舞台に作品が展開していましたが
今回は少し広がりをみせます

主人公の妻の実家・猫目島も登場します

また、深泥丘病院には歯科が新設されます

今回の脱力ネタは
虫歯にはムシを


「開けるな」
開けるな
それなら、閉めましょう

如呂塚遺跡のお土産「古代の夢」には
かなりそそられるものがあった

少し欲しいぞ


「六山の夜」
五山の送り火を元ネタとした作品

「深泥丘魔術団」
深泥丘病院で開催された奇術ショーの模様を描いた作品

「声」
第一話の「顔」に連なる話
ちちち・・・が何故、ぎゅああぁぁぁぁっ!に変ったのか


幻想的な雰囲気と、脱力感の入り混じった
不思議な味わいの作品が多かったが
最後の三話は、怪奇色の強い作品だった

深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.6:
(5pt)

新しい怪奇幻想譚

半覚醒の状態で、ふわふわと漂っているような
不思議な作品世界でした。個人的に大好きです。
角川ホラー文庫のアンソロジーが好きだった方は
間違いなく楽しめると思います。
舞台は京都なのですが、
やはり『古くて新しい京都』の描き方が秀逸だと思いました。
地名のもじり方も面白くて、ユーモアがあります。
土地勘のある人はニヤリとくると思います。
装幀も、幻想的な作品世界にとっても良く合っていて、
何度も、手にとって眺めてしまいます。
伝統を踏まえつつも、新しい感覚の怪奇幻想譚です。
作品1つ1つの完成度も高いと感じました。
★5つです。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.5:
(5pt)

新しい怪奇幻想譚

半覚醒の状態で、ふわふわと漂っているような
不思議な作品世界でした。個人的に大好きです。
角川ホラー文庫のアンソロジーが好きだった方は
間違いなく楽しめると思います。
舞台は京都なのですが、
やはり『古くて新しい京都』の描き方が秀逸だと思いました。
地名のもじり方も面白くて、ユーモアがあります。
土地勘のある人はニヤリとくると思います。
装幀も、幻想的な作品世界にとっても良く合っていて、
何度も、手にとって眺めてしまいます。
伝統を踏まえつつも、新しい感覚の怪奇幻想譚です。
作品1つ1つの完成度も高いと感じました。
★5つです。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.4:
(5pt)

浮世離れ

綾辻さんの作品は本格ミステリであっても現実離れした
幻想的な雰囲気を醸し出しているが、本作ではそれがさらに濃密になっている。
リアリストには向かない作品ですが、フィクションの世界から抜け出して
幻想的な世界に飛び込みたい人にはお薦めの一冊です。
 
本格ミステリと違い、『謎は謎のまま』終わってしまいますが、
それに納得できるかどうかで評価は大きく変わると思います。
 
私はこの世界にどっぷりハマれたので満点です!
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.3:
(5pt)

浮世離れ

綾辻さんの作品は本格ミステリであっても現実離れした
幻想的な雰囲気を醸し出しているが、本作ではそれがさらに濃密になっている。
リアリストには向かない作品ですが、フィクションの世界から抜け出して
幻想的な世界に飛び込みたい人にはお薦めの一冊です。
 
本格ミステリと違い、『謎は謎のまま』終わってしまいますが、
それに納得できるかどうかで評価は大きく変わると思います。
 
私はこの世界にどっぷりハマれたので満点です!
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.2:
(5pt)

こういう綾辻も良い

いわゆるホラー小説とはまた味わいの違う、作者初の怪談集ということだが、
思っていた以上の完成度の高さに驚いた。
こういう綾辻も良い、というか、もしかしてこっちが本領だったりするのだろうか?
短篇ひとつひとつが読みやすく、それでいて独特の余韻を残すものばかり。
怖い話、凄惨な場面もあるくせに、
どこか淡々・飄々としている語り口のせいで、そこに妙な滑稽味がにじみでてくる。
それらを続けて読むことで、全体が不思議なリアリティをもって、
えもいわれぬ「奇妙な世界」が立ち上がってくるのだ――。
こういう味の連作集、最近ではなかなか他に類を見ない気もした。

とにかく完成度の高い作品集であることは間違いない。
この本をどんなふうに愉しむことができるか、それは読者次第だろう。

祖父江慎の装幀の素晴らしさも加わって、
文句なしの星五つ、です。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.1:
(5pt)

こういう綾辻も良い

いわゆるホラー小説とはまた味わいの違う、作者初の怪談集ということだが、
思っていた以上の完成度の高さに驚いた。
こういう綾辻も良い、というか、もしかしてこっちが本領だったりするのだろうか?
短篇ひとつひとつが読みやすく、それでいて独特の余韻を残すものばかり。
怖い話、凄惨な場面もあるくせに、
どこか淡々・飄々としている語り口のせいで、そこに妙な滑稽味がにじみでてくる。
それらを続けて読むことで、全体が不思議なリアリティをもって、
えもいわれぬ「奇妙な世界」が立ち上がってくるのだ――。
こういう味の連作集、最近ではなかなか他に類を見ない気もした。
とにかく完成度の高い作品集であることは間違いない。
この本をどんなふうに愉しむことができるか、それは読者次第だろう。
祖父江慎の装幀の素晴らしさも加わって、
文句なしの星五つ、です。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745

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