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(短編集)
ウは宇宙船のウ
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ウは宇宙船のウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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物語の終わり近く、主人公というか語り手の青年ジョニーに向かって、年長の男性マックダンが言うセリフ。 他の多くの本では、このセリフは、 “どんな対象でも、あまりにも愛しすぎてはいけない”という意味に翻訳されています。 ですが、この本の、大西尹明先生の訳では、 「この世の中では、なにを、いくら愛しても、愛しすぎることはない」となっています。 意味が大きく違う。 どっちが「正解」なんだろう?どうしても知りたくなったので、私は原文を確認しました。 (英語原文は、Kindle等で確認することができます。) この原文を、私のつたない英語力で直訳すると、たぶん「あなたはできない、愛することは、どんなものでも、あまりにも過ぎるほどには、この世界では」となると思うのですが…この文章を、どう受け取ればいいものか? 原文そのものが、あいまいで余白が大きい、読む人の心を試すような文章に見えて、 「そうなると、これはもう、翻訳する人自身の『人生観』の問題になるんじゃないか?」と思えてきます。 大西先生の翻訳を、特にこの「霧笛」については「間違った翻訳」と否定する意見があることも知りました。一方、肯定も否定もしない立場を取る人もいるようです。では、私は、どう考えるのか。 私は、 「正解はない。でも、逆に、どんな答えも間違ってはいない」と思うことにしました。 大西先生の翻訳については、さらに「言葉が難しい」「言い回しが古めかしい」という評判もあります。それは否定できない、と私も思う。でも、それでも、私は大西先生の翻訳が好きです。それはたとえば、 「CGの恐竜の動きの素晴らしさにいくら圧倒されても、それでも、古い昔のストップモーションアニメの恐竜の、あのぎこちない動きが、どうしても好きなんだ」というのと似ていると思います。 きっと、こんなふうに思うのは私ひとりじゃないから、この本は時を越えて再版され続け、いま私が新版を手にしているんだと思います。 | ||||
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関取花さんに勧められて読みました。SF好きな人にはたまらないお話でした。 | ||||
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ネイチャー・カンパニー様より購入させて頂きました。 2020/07/29に注文。翌30日に発送。本日2020/08/01に着荷いたしました。 また郵送用の梱包方法も良かったと思います。 ただ、最終頁の右上隅に鉛筆による小さな書き込み(古本屋さんが書く値段)があったのが気になりました。 それも古本の味と好意的に受け止めます。 作品の内容を今更語るのもナンセンスですので割愛させて頂きます。 良い買い物をさせて頂きました | ||||
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とても読みやすく、夢と希望にあふれる宝石のような短編集である。レイ・ブラッドベリの入門書として、最適であろう。ここでは、十八番の社会風刺や怪奇幻想の世界はありませんが、あふれるばかりの夢と希望に満ちている、手応え充分な一冊である。 | ||||
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ブラッドベリの短編集である。1962年の出版。 ともかく半世紀前のSFである。宇宙と科学技術に関する内容が読者の予想を裏切ることこの上ない。しかしそれでいてちゃんと古典SFとして楽しく読める。すこし不思議な感じもする。 著者が前書きにもそのようなことを書いているが、少年の内面を描いたちょっとした幻想小説のような作品も含まれるし、冒険小説に近いものやら寓話のような趣のものもある。書かれた時代に思いをはせながら読み解くのがよさそうである。 個人的には、以前に別集で読んだことがある「霧笛」、「雷のとどろくような声」、「太陽の金色のりんご」などなども楽しめたが、「この地には虎数匹おれり」には瞠目。おぼろげな記憶であるが、ずっと昔に恐らくジュヴナイルで読んだことがある、と思えたのである(単に設定とストーリー展開が類似しているだけで、別の物語である可能性もあるのだが…)。 ともあれ、SF好きを辞任するのであれば一度は読んでおくべき作品群、なのでしょう。 | ||||
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最後の2編「タイムマシン」と「駆けまわる夏の足音」はブラッドベリの長編「たんぽぽのお酒」のエピソードになっています。 | ||||
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❣️ブラッドベリは味わい深い短編集を何冊もリリースしている。 その中で一番好きなのは「10月は黄昏の国」。 なにしろ年代を重ねた作家だから、いささか古さを感じるストーリーもある。 ブラッドベリのコレクションは10冊を超える。 基本的に小説よりもノンフィクションを愛読するが、 ブラッドベリだけは例外である ^_^ たった今カウントしてみたら16冊所蔵している。 ブラッドベリが死去して新しい作品が生み出されなくなったことが ただただ残念である。 | ||||
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1つの話が数時間で読み終わるので自分には向いていました。内容も中々面白いです。 | ||||
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いや、すべてが素晴らしい、まさに「珠玉の短篇集」なんですけど。それでも特筆すべきは『霧と炎』。これはまるで「天元突破グレンラガン」! なんという空想力と表現力だろう。ファンタジーでなおかつSF、これが書けるのはブラッドベリしかいない。合掌。 | ||||
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SFの古典的な作品は、例外なくレビューが少ないんですな。 読むの当たり前と思って放っておくと、最近の若いもんは手にとらないかもしれないとの危惧から、ちょっと書いておきたい。 ブラッドベリの短編集としては、「10月はたそがれの国」の次にお勧めである。 時代を経ても、面白さは変わらないと思う。 後からじわじわときいてくる怖い話もあるので、いろいろなものが受け入れられる時期に読んでおく方がいいと思う。 | ||||
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レイ・ブラッドベリのベストSF短編集で、SFに限らず、これからいろいろな物語を読もうとしている人にはぜひおすすめしたい本です。SFの舞台を使いながらも、様々な物語が収められていて、空想力と情感豊かな世界が広がっています。最初の「「ウ」は宇宙船の略号さ」で、作者が登場人物の少年を通じて、これから空想の世界の冒険に乗り出そうよ、と読者に呼びかけて、豊穣の短編群の宇宙・時間旅行に出発です。素っ気無い本書のタイトルからはわからない、玉手箱のような世界が待っています。優れた作品の多いブラッドベリの短編集の中にあってベスト・オブ・ベスト的な印象もある本書ですが、構成の良さもあるのか、本書を読んでから他の短編集を読んでも、なお本書独自の存在感を感じます。また一方、SF映画など映像作品も多い昨今にあって、できれば、文章から空想する喜びを感じることができる若い読者でいる間に、読んでほしい感じもあります。ギフトにしやすいような装丁の本書があってもよいと思うのです。 | ||||
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ファンタジックな作品が中心でホラーはないのですが、一つ、 ホラー小説を禁書にした社会を舞台にした作品が含まれています。 禁書とし列挙されている作者とタイトルが忘れ難く、以来ホラー 小説を読み続けていますが、挙げられた作品はいずれも名作ばかり です。 ブラッドベリのホラー・アンソロジー企画案と言えるもの かもしれません。 ホラー小説への興味を形成してくれた上でも 忘れ難い一書です。 | ||||
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この中に収録されている短編の1つが映画化されるということで、読んでみました。 映画化される当の作品「雷のとどろくような声」は、設定は面白いのですが、事件のきっかけとなる出来事が、ちょっとお粗末で、終わり方も物足りなかったので、映画ではその辺りが面白く脚色されていることを期待します。 他の短編は、面白いものが沢山ありました。 「この地には虎数匹おれり」「霜と炎」などは特に面白くて、読んだ後、いつまでも心に残り、気がつくとその余韻に浸っている自分がいました。 久しぶりに、本の中の世界にのめり込んで、もっと読みたい!もっと読みたい!と強く願う作品に出会いました。 | ||||
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恋人へのクリスマスの贈り物として、最適の文庫です。 『贈り物』が入っているからです。 2052年のクリスマスに、お父さんとお母さんと子供が、ロケットで宇宙に旅立ちます。 でも、手荷物の重量検査でひっかかって、クリスマス・ツリーが持ち込めませんでした。 子供と約束していたのに。 お父さんが、一計を案じます。 船に一ヶ所だけ宇宙に開いた窓のあるキャビン。 そこに息子を案内します。 他の乗客たちの口から、静かに流れる歌は『聖しこの夜』か。 少年は、窓の外のクリスマス・ツリーを、いつまでも眺めるのでした。 クリスマス物語の名作です。 | ||||
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この本は16編の短編小説から成り立っており題名の通り宇宙関係の話が多く含まれています。 その中でも一番オススメなのは『「ウ」は宇宙船の略号さ』です。 この話を読むと心が子どもの頃に戻り、思わずロケットの図鑑や宇宙の図鑑を読みたくなり、 子供の頃に火星や木星、土星に宇宙人が住んでいる所を想像した事を思い出します。 小さい頃に宇宙やロケットに興味があった人にはかなりオススメです。 | ||||
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