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誰か Somebody



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誰か Somebodyの評価: 3.45/5点 レビュー 170件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全85件 61~80 4/5ページ
No.25:
(5pt)

宮部さんとは違うイメージ

宮部さんの「火車」「RPG」「クロスファイア」「理由」などが好きで、この本も読んでみました。読んでいる途中はいつものゾクゾクする感じがないなあと思っていたけれど、でもストーリーに引き込まれて一気に読んでしまいました。ミステリーの大作という一般的な宮部さんのイメージとは違うけれど主人公や主人公の奥さんの設定が好きで、読後とてもさわやかな気持ちになりました。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
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No.24:
(5pt)

重い

著者の言葉に「幸せな人生をおくっている探偵役」が「追いかける事件は、とてもささやかなものになりました」とあります。事件そのものがささやかであっても、そこに生身の人間が何人か関わっている以上、内容はどうにも重いものになっています。前半は「ふーん」くらいのノリで読んでいたのですが、後半俄然目が離せなくなりました。探偵役の主人公は、傍目にも何不自由ない裕福な身分。妻は一流財界人の娘。かわいい子にも恵まれている。でも、そこに安閑と乗っかっていられるほどの度胸はないし、自分なりに捨ててきたものもあれば痛みを感じていることもいっぱいある。人の痛みを他人事にできない心根も持っている。でも追いつめられた人はなぜか皆「あなたなんかには分からないでしょうよ、私の気持ちはね。私はこんなに傷ついてきたのに!」と、刃を向ける。自分は弱いんだという気持ちを武器にして。主人公は「自分はいつまで、何不自由ないことを責められなければならないのか」と心の底で泣いているでしょう。おそらく、生涯背負わなければならないのだ、と知っていても。ささやかな事件だったけど、登場人物が背負っていた来し方は、とびきり重かったです。
誰か Somebody (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.23:
(4pt)

新探偵登場かも?

 この作品では、今多コンツェルン会長の腹違いの娘婿、杉村三郎が会長の運転手だった梶田の死の原因を突き止めていく。犯人と被害者の娘たち。それぞれの心の葛藤がきめ細かく描かれています。でも、姉妹の心の中に潜んでいた本当の犯人は別のところに隠れていた。またしても宮部トリックにはまりました。 生活環境といい、職場のポジションといいこの杉村氏、探偵家業に向いているんじゃない?と思った僕は考え過ぎでしょうか。次の登場を期待しています。
誰か Somebody (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:誰か Somebody (カッパノベルス)より
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No.22:
(4pt)

こういうのもアリ

登場人物のほとんどがじみ~な設定で話の展開も意外性がない。主人公は財界大物の孫と結婚してるから全くのパンピーじゃないけど、見所があれば閑職に置かれるわけ無いからやっぱり凡人なんだろう。そんなひどく言えばどうでもいい人たちのどうでも話なんかお金払って読みたく無かったって人は低い評価つけると思う。ここまで丹念にそれぞれの葛藤や事情や言い訳が描かれていても結局「つまんない話」。地味な人間が地味であることを思い知らされる残酷な小説です。こういう身も蓋もないこともきっちり書いてくれる作者は偉いと思う。
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No.21:
(4pt)

こういうのもアリ

登場人物のほとんどがじみ~な設定で話の展開も意外性がない。主人公は財界大物の孫と結婚してるから全くのパンピーじゃないけど、見所があれば閑職に置かれるわけ無いからやっぱり凡人なんだろう。そんなひどく言えばどうでもいい人たちのどうでもいい話なんかお金払って読みたく無かったって人は低い評価つけると思う。ここまで丹念にそれぞれの葛藤や事情や言い訳が描かれていても結局「つまんない話」。地味な人間が地味であることを思い知らされる残酷な小説です。こういう身も蓋もないこともきっちり書いてくれる作者は偉いと思う。
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No.20:
(5pt)

派手さはないが丁寧に作り込まれたミステリー

今多コンツェルンの会長の婿・杉村三郎は、会長の運転手・梶田の事故死の調査をすることになる。梶田は自分の車に轢かれて死亡しており、いまだに当て逃げした人物は捕まっていない。梶田の娘たちが、事故を風化させないため、父の伝記を作りたいと言ってきたのだ。伝記の製作に意欲的な妹梨子と反対に、姉聡美は父の過去を調査することにためらいをみせる。聡美は梨子が生まれる前の「色合いの違った」父の人生を知っており、4才に誘拐をされた記憶があるのだ。犯人の「お父さんが悪いんだ」という言葉が彼女の記憶に残り、過去をこじあけることで婚約者や妹にまで害悪が及ぶことをおそれる聡美だが・・・。登場人物の造型、作品のプロット、一文一文が作者らしく丁寧に作り込まれたミステリーである。しかし、「火車」や「模倣犯」でうけた衝撃をもとめる読者には、いささか物足りないかもしれない。他の作品と比べると十分星5つに値する作品で、楽しむことはできたが、作者の作品のなかでは必ずしもベストではないという印象を受けた。これからもどんどんミステリー作品を発表して頂きたい。
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4334076173
No.19:
(4pt)

人はそれぞれに悩みをかかえている

ひとつの事故から浮かび上がってくる様々な人間模様。犯人あてのサスペンスというより、犯人にたどりつくまで、各登場人物の絡み合った人間模様、結局皆それぞれ内面に悩みを抱えているものだと思った。少し悲しくなったりするが、殺伐とした中に、主人公の暖かい家庭模様、特に子供の無邪気さがほっとさせてくれる。
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4408534498
No.18:
(4pt)

親娘と姉妹

自転車にひき逃げされたというちょっと変わった事件から始まる。しかし、その真相を探っていくうちに過去の色々なものが見え隠れしてくる。その見えてくるもの、見えそうで見えないものが実にうまい具合に書かれていて、引き込まれてしまい一気に読んでしまいました。私は男兄弟しかいないので、姉妹の関係というのがよく分かりませんが、なさそうであるのではないかと思わせる最後の話には少し恐いものを感じました。
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4408534498
No.17:
(4pt)

地味な中に真実が!

読了後に探偵小説を読んだ後のようなすっきり感はまったくなし。かといって面白くないわけではない。人物のそれぞれの微妙な関係の表現力は宮部みゆきならでは。主人公の杉村三郎の妻の父親が大財閥「今多コンツェルン」会長だったりと微妙な人間設定はあるものの、主人公と会長との会話もよかったりします。自転車で轢き逃げされた運転手・梶田の思い出の本を出版したいと言う姉妹。本を作ることにより犯人をつきとめたいという妹と本を出すこと自体実は反対しているという姉。この微妙な温度差が本当の事件の解決に繋がったりしているような気がします。「自転車の轢き逃げ」なんて地味なミステリーかと思いきや、真実は違うところにあったという感じがしました。
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4408534498
No.16:
(4pt)

何と表現すれば良いのでしょうか?!

主人公の義父が財界の超大物、ただし結婚相手の妻はその大物の正妻の子ではない。妻と出会ったシチュエーションも華々しさとは全くかけ離れおり子供は幼い娘がひとり。仕事も義父の今多コンツェルンの社内報を発行するグループ会社。でも生活には全く不自由しない。この主人公は何だか凄いのか凄くないのかよく判らない。そんな主人公杉村三郎が義父の専属運転手梶田の死を機に残された梶田姉妹に関わってゆく。梶田の死も自転車による轢き逃げ、というものであり物語の内容も『火車』や『模倣犯』『クロスファイア』の様に凄みもなければ大どんでん返しもない。ただ、この物語にはやっぱり宮部みゆき特有の人間関係が溢れている。主人公含めの周りに存在する人たちの人間性が凄い。全体的には何と表現すれば適当かかなり迷うところではあるが違った意味での読み応えがいつもの宮部ワールドで非常に好感の持てる一冊と言えます。
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4408534498
No.15:
(5pt)

劇的な展開ではないが

事件の発端は、自転車に轢かれて死んだ、という地味なもの。劇的な展開があるわけでもない。大どんでん返しがあるわけでもない。結末はある程度予測がついてしまう。しかし、さすがに宮部みゆき。小さな事件の裏に潜む人間模様の絶妙な描写は見度の一言に尽きる。文章も上手い。
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4408534498
No.14:
(4pt)

さすが宮部みゆき、上手い!しかし・・・

宮部みゆき、待望の長編書き下ろし。半年以上の図書館の予約待ちを乗り越え(?)やっと手にすることができた。わくわくしながらページをめくっていったが、正直いって大どんでん返しは、ない。この私でも、ある程度の結末の予測はかなり早い段階でついてしまった。しかし、さすが宮部みゆき!というべきか、人生の哀しみ、人間の愛しさ、残酷さが読後にじわじわとしみてきて、息苦しくなるほどだった。ただ、もう少しページ数を減らすことも可能だったのではないだろうか。やや文章の饒舌さが気になった部分もあった。
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4408534498
No.13:
(5pt)

「自転車ひき逃げ事件」をめぐる謎

■真夏の東京。大型マンション前の歩道で、65歳の男が自転車にはねられ転倒、頭を激しく打って死んだ。自 転車は逃亡。ひき逃げだった。死んだ男性は今多コン ツェルン会長の個人運転手だった。遺族である2人の 娘は、犯人をつきとめたいと願っている。妹は父の思 い出を本にして、犯人を追及したいと考えた。■コ ンツェルンの広報室編集者・杉村三郎は会長の特命で 、本作りに協力することになった。だが10歳年上の姉は 、その出版計画に反対だった。姉によると、死んだ父 親は個人運転手として雇われる前、職を転々としてい た時期があり、危うい仕事に手を染めていた節もある らしい。また、自分が4歳の頃誘拐された記憶があり 、それは父に恨みを持つ者の犯行だったのではないか 、という。今回の自転車によるひき逃げ事故も、単な る事故ではなく、殺人事件ではないかと疑っているの だ。結婚を間近に控えた姉は、延期も考えていると語 る。信じがたい思いで調査をすすめる杉村。やがて物 語は、意外な事実を浮上させ、展開してゆく――。■宮部みゆき2年ぶりの現代ミステリーは、小説の面 白さをたっぷり味わわせてくれた。
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No.12:
(4pt)

人の心って・・・?

自転車に轢かれてなくなった老人の過去に何があったか、自転車ひき逃げ犯は誰かといった一応は謎解きの要素もありますが、私は登場人物たちの心の動きとその描写によりいっそう惹かれました。被害者の老人の過去の出会いと事件、老人の残された家族の感情と行動、主人公をとりまく複雑な婚姻・家族関係などに、作者の人間に対する失望と希望が入り混じった感情をみることができます。読み終えると、やりきれない気持ちになるかもしれませんが、一方で少し優しい気持ちになれる不思議な話でした。
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4408534498
No.11:
(4pt)

特に感動はなかったが、よく出来た作品だと感じました

今多コンツェルンの会長今多嘉親の個人的運転手梶田が自転車にはねられて死亡した、犯人を捕まえるために娘達は、彼の人生について書き綴った本を出そうとする、その相談を受けた今多を義理の父に持つ杉村は彼女達に会う。本を出すことに積極的な妹梨子、本を出すことにより父の暗い過去が明らかになることを恐れる姉聡美、彼女には幼い時に起きた恐ろしい体験があった、杉村はその本の出版に携わることになり今回の事件と梶田家の過去を調べ始める。宮部みゆきらしい非常に読みやすい作品、彼女のうまさは文章が流れるように入ってきて、決して前の頁に戻させないところだということを再認識させられた。東野圭吾的エンディングは特に感動はなかったが、よく出来た作品だと感じました
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4408534498
No.10:
(4pt)

さすがです。。。

読む者を物語の世界にひきこませる文章力は、さすが宮部みゆき!という感じがしました。情景が頭の中に浮かんできて気持ちよく読むことが出来ました。たまに、「えっ?どういう事なの?」と状況がよくわからないまま読み進めなければならない本もある中で宮部みゆきさんはそういう所が無く、納得しながら読み進める事が出来ます。でも、妹が姉に対してつんけんしているように感じたのはやっぱりそういう理由かぁ・・・と思いました。
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No.9:
(4pt)

ひねりなしでまたまた新境地

 長編の割には、小品と呼びたいような堅実な作品。謎解きよりも、登場人物の心の揺れをしっかり書いている。敏腕刑事も怪盗も異常性格者も登場しない。人も死ぬが、社会的影響の大きな事件ではない。 宮部らしくないといえば実にこれまでの宮部らしくはない。宮部作品はいつも、何か読者を驚かせる仕掛けがあった。宮部作品のアッと驚く展開や、これでもかと畳み掛けるツイストは、ない。だが、いつもの宮部作品だと思って読むと、そういう意味では裏切られることになる。全くこの作家はどこまでも一筋縄ではいかない。 やや地味な作品にしてはよく売れた。宮部作品はもうブランド化しているってことか。
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4408534498
No.8:
(4pt)

自分の考えを整理しながら読む本

著者は非常に雄弁で、背景や人物描写に手抜きをしないタイプらしく、どうしても長編化するようですね。「理由」や「模倣犯」も手応えある大作長編でした。しかし、本書のテーマ・内容ならもっとシンプルにして本を薄くして、本離れしている人達にも手が届きやすいようにしたほうが商業的には成功かも・・・。さらに進んで、短編にまとめて、学校の教科書とかに使われれば教育的にも成功かも・・・。内容は身近でうれしいが、話が短かければもっとうれしかったというダジャレ的評価で☆4つにしました。
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4408534498
No.7:
(5pt)

サムスン・シリーズに通じる優しいハードボイルドの良作

宮部みゆきの作品の幅の広さには素直に驚く。ミステリーや時代物、SFなどジャンルの垣根もなく宮部みゆきの作品としてそれぞれ高いクオリティの作品ばかりだ。ミステリーに限っても『火車』『理由』『模倣犯』など一作ごとに主題も語りも個性的でどの作品も読んでも満足できる。この作品は、今の日本のミステリーには少ない、現代ハードボイルドものだ。がちがちのハードボイルドから派生した、マッチョではなく柔らかくて芯の硬い優しい探偵役が主人公の小説。マイケルZリューインのサムスン・シリーズに通じる、気持ちの良さがある。柔らかい物腰と、軽口あふれるユーモア、家族思いで優しくて、ちゃんと社会との折り合いもつけて社会人としての容量の良さも持っている、それでも心の芯は一本硬く通っていて、いざと言う時には決して折れる事がない。事件にかかわる当事者と共に歩ながら悩み、傷つきながら飄々とした優しさと人としての誇りの厳しさを捨てない。主人公が普通のサラリーマンだと言うのも嬉しい。普通の生活を送る男が、心の芯の強さをよりどころにしながら、小さな意地を飄々と貫き通す。宮部みゆきだからではなく、良くできた男と家族の誇りの物語として良くできた小説だ。嘘くさい推理物や、マッチョなハードボイルドに物足りなさを感じているミステリー好きにぜひ読んで欲しい。リューインの『A型の女』や『沈黙のセールスマン』、『ストリートキッズ』などが好きなミステリー好きには、特にお奨め。
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4408534498
No.6:
(4pt)

家族・親子愛をつむぐスローストーリー

模倣犯で宮部ファンになった読者には物足りないかもしれないが、希薄になった家族、親、夫婦などのつながりの大切さ、もろさをしみじみと語ってくれる。人の痛みがわかる心優しい編集者の主人公が秀逸。スピード感はないけれど、じっくりと話が進むスローなテンポがいい味を出している。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498

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