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誰か Somebody
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【この小説が収録されている参考書籍】
誰か Somebodyの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 21~40 2/5ページ
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続編の方を先に読んでしまったので、これを読んでやっと主人公の気持ちが理解できました。 ありそうであまり無い設定ですが、面白いと思いました。 | ||||
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状態も良く、安価で手にはいり、とても満足しています。又利用したいです | ||||
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ミステリーを解くというよりも、人間の「悪意」の描写に重点がある作品です。そのため、東野圭吾さんのトップレベルの作品の謎解きを期待している読者には物足りないかもしれません。私は、ひょんなことからシリーズ二部作である「名もなき毒」のほうから読んだのですが、両作を通じて、宮部さんは「本当に意地の悪い人」がいるということ、またその事実について他の、一般的な分量の誠意を持ち合わせている人間たちはどうしたらいいのかという問題に取り組んでいる感じがしました。主人公は「金持ち」であるがためにいろいろな言われのない中傷を受けるのですが、繊細な金持ちである彼にとっては苦しい試練です。バブル後の、長期的経済停滞のなかで、「セレブ」願望が広まった世界で、「金持ちを金を恐れ敬う」と同時に、「金持ちには何してもいい」という気概が生まれつつあるのは事実だと思うので、これは重要な問題意識かと思います。文庫になりましたし、「名もなき毒」と合わせておすすめです。☆一つ減らしたのは、内容とタイトルがあまり合わないと思った点です。 | ||||
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痛快な本では無い。ほのぼのとした本では無い。 これが世間なんですね。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品を初めて読みました。ドラマよりも先に内容を読む事ができてよかったです。 | ||||
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企業グループの会長お抱え運転手が、自転車に撥ねられて死んでしまう。その姉妹が犯人を追及すべく、父の自伝を 書きたいと会長に頼み込み、その会長の娘婿である杉村三郎が真相追求に乗り出す。自転車に撥ねられて運悪く 死んだということで、この事件そのものが事件と呼べるかどうか分からぬ中で、さすが、宮部、事態は思わぬ方向に 展開していく。450ページほどのこの作品で、最初の350ページほどはある意味事件は動かない。ちょっと退屈なくらいだ。 ただ、色々と後で真相が分かる事態の布石は打たれていく。今日本の女流作家の中で3人をあげろと言われれば、 私は、高村薫、桐野夏生、そしてこの宮部みゆきをあげる。前者2者が男勝りの文章力とある意味、読者に迎合しない 戦う姿勢を見せる作家ということに対して、宮部はどちらかというと娯楽性の高い、ある意味、読者に迎合する面も 感じられる作家であった。だが、「理由」「模倣犯」でその印象は大きく変わった。極めて客観的、かつ冷静な視点で 作品が描かれるように変わってきたように思う。この「誰か」においても、杉村はある意味、極めて冷静なストーリーテラーに 徹している。そして、作品の流れは、無垢で被害者に思えた姉妹の嫌な性格をあぶり出し、そして、決してそれを弁護せぬまま 終わっていく。全く何の落ち度もないように思えた、姉でさえ、ひどい言葉を杉村に浴びせて、それで終わりだ。何か 救われない感じが残るのは私だけか。だが、その冷酷さにこの作者の進歩が見られるのではなかろうか。 | ||||
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主人公は社内報の編集者。事故でなくなった運転手。二人の娘が犯人捜しのために本を出すという。途中でなくなった人の過去の犯罪の影がただよう。推理小説としてはできがよい。副題がいくつか。美空ひばりの「車屋さん」の歌が出てくる。「小さなスプーン」という物語が読み聞かせとして出てくる。道具立てが細かい。 | ||||
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宮部ミユキ4作品目にして、しまった!と初めて、思ったが、さすが読み進むうちに、ページをめくる手が、止まらなくなってくる、そして終盤、あ!と驚くストリーやはり、旨い。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算297作品目の読書完。2008/03/30 | ||||
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宮部みゆきさんによる小説。 自転車事故によって亡くなった人に関して調べると・・・という大まかな流れです。 自転車事故が頻発し社会問題化しています。しかしこの本の登場自体は2003年。 あの時以上に悪化している今ではこの小説で亡くなった梶田さんの例は現実にももっとあるかも。 小説そのものは宮部みゆきさんの作品らしく謎や疑問、好奇心などが絡まりあい最終的に 実態や真実が見えてきます。 ただ今回は自転車事故そのものを起こしてしまったのは中学生だったし依頼主である姉妹の 間に起こる不倫問題などこれまでの作風と違うのかなと感じた。 何だか妙に現実感のある終わり方が印象的でした。 その代わり主人公を取り巻く環境(逆玉の輿・超大企業の関連会社勤務)などの設定の方が よっぽど小説、フィクションらしいと思えた。 | ||||
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「名もなき毒」を読んだ後に戻ってきて読みました。 義父の運転手が自転車事故で亡くなった事をきっかけにして その家族を中心にして明らかになっていく人間模様を描いた 小説です。 主人公の三郎は,絵に描いた様な幸せな人生を生きているという感じで キレイ過ぎる存在です。彼が探偵の様な役割を果たしていきます。 事故で亡くなった遺族の娘2人が生前の父の人生を本にしたいということで 過去を調べていくうちに明らかになっていく疑問の数々。 ラストは,あまりに予想外な展開でびっくりしました。 あーでも人間ってこんなものかなって楽しかったです。 途中,ちょくちょく三郎と義父とのやり取りが出てきますが 緊張感があり義父の解説が人間味があっていい感じで好きです。 通勤電車で読んでいたらあっという間に駅に着いていました。 内容はブラックですが楽しい小説です。 | ||||
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手放しで喜べない、重厚な人間模様とうす味のミステリでした。 むしろ事件事故の方が香辛料で、登場人物達の関わりの方が本題なんでしょう。 初め、なぜこうも余分な描写が多いのか、ちょいとイライラしましたが、結末 に至ってようやく本題が別の所にあると気付きました。いや、薄々は気付いて いるのですが、期待して読んでますんで(笑) まあ、主人公が着信音を聞いて前にも同じような事があったと思うあたりで、 登場人物達の関係は気付けてしまいます。それが、まさか、主人公がイヤな思 いをさせられて何の慰めもなく終わるとは……。人間模様に救いが無いだけに 重かった。 それと、主人公の人の良さ、優しさ、気遣い。性格設定自体、なんというか現 実感に乏しい。もちろんこう言う男もいない訳ではないですが、加えて行動力 もあるとなると希少ですね。なんども主人公の男に女性らしさを感じてしまっ た。義父が男らしいだけに、わざとこうしているのかも知れませんが。 ただ、トモノ玩具代表の老翁の雰囲気は宮部ならではですね。 こう言った生き生きとした人物描写はやはり素晴らしいものがあった。 ☆の数は、結末付近の出来の良さで1つ増やしました。 | ||||
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推理って「暴く」ことなわけで、要らんお節介な部分があるわけで、皆がハッピーというわけにはいかなくて…主人公はあまり感謝されない。 それどころか、時には相手を追い詰めてしまい、そうして自分も傷つけられる…。 「人間てのは、誰だってね、相手がいちばん言われたくないと思っていることを言う口を持ってるんだ。どんなバカでも、その狙いだけは、そりゃあもうせいかくなもんなんだから」 でも、それはもしかしたら、必要悪のようなものなのかもしれない。 「心では知っていた。それでも、誰かの口からそう言ってほしかったのだ。 …だから、人は一人では生きていけない。どうしようもないほどに、自分以外の誰かが必要なのだ。」 主人公は、色々な人と同様に、関わりをもつ人びとにとっての「誰か」なのだと思う。 傷つき、傷つけられ、後味の悪い思いをすることもある。ほんの少しだけある人を助けてあげられた、そういうすばらしい経験をすることもある。 日常生活で色々な人との関わりを持ち、自分が「誰か」であることを考えさせられた。 この本は食べ物に例えると、ほろ苦さが口に残る、でも季節を感じられる、春野菜のようなイメージ…かな。 | ||||
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主人公(=探偵役)は、新興財閥の創業者の妾の娘 と結婚してその傘下の企業に務めているという、変わっ た立場です。 話の途中途中に、いわゆる逆玉の輿である男の辛い 立場の記述が出てきます。 ストーリーは、自転車が絡む死亡事故(事故の相手 方は逃亡)の犯人探しが軸になるのですが、被害者の 娘達の希望(本にまとめたい)で被害者の過去を調べ るうちに・・・、と別の方向に展開して行きます。 意外と他の方の評価が低いですが、決して読後感が 良い作品ではないからかも知れません。しかし、読む 価値はあると思います。 主人公の娘(4歳の無邪気な幼稚園児)と妻(驕り たかぶった所のない)の存在や会話が、この作品のや りきれなさを救っています。 | ||||
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理由 や模倣犯 といった代表作があるなかで、実はこの作品が私の宮部みゆきデビュー作でした。 読後の印象としてはこれといった仕掛けも意外なラストもないのですが微妙な人間関係・家族関係、 心の動きといったものが丁寧に描かれている良書といったところで、実を言うとそれほど インパクトは感じなかったのが事実です。 ところが後で前述の模倣犯や理由を読み、ようやくこの本の真価がどういうものに 気付かされました。本来(と簡単に言って良いのかわかりませんが)の宮部さんの作風は 普通の人が些細なきっかけで堕ちてしまう、そうした日常や世間に潜む罠をセンセーショナルに時代背景を織り交ぜながら語っていくという物でした。 そうした前提でこの「誰か」を読めばファンは恐らく「裏切られた」という気持ちに なるのではないでしょうか? 「どんな人にも心の闇がある」という部分でつながっている と言えなくもないですが、他の作品と比べれば退屈な感じがする事は否めません。 ですが確信犯的に平凡に終始し、それを書き切ってしまう事で自らの守備範囲と 可能性を示そうとする彼女の大胆さ、奥深さを感じずにはいられませんでした。 | ||||
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サスペンスファンには申し訳ないけれど、謎解きを楽しむ作品ではありません。事件を通じて最も傷ついたのは「誰」かという、ある意味凡庸なサスペンス以上の残酷な結末が用意されています。 | ||||
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ラスト、を、読んでいるだけでもう胸が苦しい 逃げたかった何度も途中で読むのを止めようと思った 人間は必要に迫られれば何でもやる 問題はそれを背負っていけるかどうかだ この言葉が頭から離れません 決してハッピーエンドではないし、これでよかったのかどうか、私には分かりません 誰か、判断できる人がいるんですか 誰か | ||||
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特に奇抜な登場人物が出てくるわけでもない。 特に奇抜な事件が起きるわけでもない。 でも、じっくりと、じんわりと、淡々と読ませる作品だと思います。 平凡な事柄を、文章で読ませる。 こういう作家が、最近減ったなぁと思わされたりもします。 ただ、不倫(浮気?)をしている二人が 不倫をテーマにした歌を共に着メロにしてる… という下りは、どうも安っぽい。というか、ダサい。 他がいいだけに、そのエピソードだけ悪目立ちしています。 その分を1点引きました。 | ||||
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著名な作家の代表作を読もうと思い、友人に勧められて読んだのがきっかけ。 飛ばし飛ばしで読んで1ヶ月くらいかかってしまった。 165ページくらいまで、泣かず飛ばずといった感じで、正直引き込まれなかったが 徐々に引き込まれていった。最後の100ページくらいになると、本音を言うと、「面白い」と感じた。 人間描写がうまいし、情景描写も比喩を使い巧みだ。 何より、しっかり構成して作り出した作品という感じがして、読み応えがある。 最後の寄せ書きにも書かれていたが、ミステリーが読み進めるうちに、深まっていくところにこの作品の魅力があるように 感じた。また、秘密をもちながら生きるという人間のある種の暗い側面を題材にしていたり、杉村夫妻と桃子ちゃんを引き合いに出し合いながら 暗い側面ではなく、明るい側面も人間は持ち合わせていて、つまるところ、やはり「前を向いて生きていこう」という元気の出るメッセージも こめられているのだから、やはり見事な手法といえると思う。 正直、宮部作品はこれで終わりにしようかと思ったが、まだまだやめられない。火車と模倣犯と楽園くらいは読んでいこうと思う。 心に残った一節は以下のところ。 ●402 わたしたちはみんなそうじゃないか? 自分で知っているだけでは足りない。だから、人は一人では生きていけない。 どうしようもないほどに、自分以外の誰かが必要なのだ。 ●440 法に触れこそしないものの、私はもっともっと凄いことを何度もやってきたよ。裏切りも企みも、駆け引きも暗闘も、収奪も秘匿も。 人間はそういうものだ。必要に迫られれば何でもやるんんだ。義父はひとかけらの粉飾もなく、私にそう言っているのだ。問題は、 それを背負っていかれるかどうかだけだ、と。 | ||||
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宮部さんの作品は大体読んでいます。「誰か」どうも評価が低いようで残念ですが、私にとっては一番気に入っているというか、好みに合った作品です。 「火車」なんかと違って、息を呑むような展開、というわけではないのですが、こういうの北村薫さんの作品にも共通する感じなんですが、日常に潜んだ謎と人の悪意、、後からじわじわきて。なんともうまいなぁ、と。 派手な展開の話ではないし、読者の年齢、性別でも評価が分かれそうですが、社会人として見ると杉村さん、大変だなぁ、気持ちわかるな。。というか。しかしなかなか、いそうでいない、でもいるかもしれない。杉村氏、宮部作品の男性だと私は一番好きです、菜穂子さんはやっぱり見る目があるなぁ。と。 今後も気になります。 | ||||
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