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ニッチを探して



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【この小説が収録されている参考書籍】
ニッチを探して
ニッチを探して (新潮文庫)

ニッチを探しての評価: 4.13/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

突っ込みたくなるところが幾つも。。。

ストーリーは他の方も書いている通り。
銀行員藤原道長が主人公で、そこで行われている不正を許すことが出来ず、融資金不渡りを起こすように融資金を使った上で失踪。
ニッチ。。。すきまであり、個々人が落ち着く適切な場所を探してホームレス生活などを繰り広げるストーリーです。

前半はとても面白かった。
でも登場人物を掘り下げられてなかったり、文章に繰り返しが多々あったり、洗練されていない感じがあるのと、
何より突っ込みたくなるところが幾つもありました。
まず銀行の不正に対しては、内部告発で良いのでは?
そして、ホームレスになってから、最初高級ホテルに宿泊して添い寝サービス嬢を呼んで散財。。。こんなことしませんがな。。。
そして路上でも可能な限りのグルメを追求。。。
これエピソードを盛り込む事で話しが膨らむというのは分かるのですが、実際追い詰められた人はこんなことしないでしょう。
ホームレス生活も、自分が調べた知識を紹介するためのストーリーといった感じ。このあたりはリアリティがないですね。
その後も夢や黄泉の世界に足を踏み入れたり、認知症の人に間違えられて居候したり、色々なエピソードが続きます。

そんなこんなで★3とさせて頂きました。
この本を読む前に大岡昇平さんの「野火」を読んでいただけに、尚更アマアマな感じがしてならなかった。
ニッチを探して (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ニッチを探して (新潮文庫)より
4101187134
No.1:
(3pt)

社会離脱者のロードムービー

筋立ては、勧善懲悪。結末は「悪貨」「英雄」と同様に 「えっ、お仕舞い?」と読後の後味は中途半端。主人公は、お堅く勤めてきた銀行員、マイホームを建て、専業主婦と大学生の娘を支えてきた一般人。上司の不正に嫌気がしてお金を慈善事業に横流し。ファンタジック(苦笑)。一般社会を離脱、ホームレスとして生きるロードムービー。主人公が無一文となって漂流する姿、街の描写そして作家自身の社会批評を所々に折り込みながらすらすら読ませるのは流石。ノンフィクションのように妙に力んだセンチメンタルな所が無いのも良い。下町B級グルメ情報あり、健啖家 島田さんの叙述に思わず「そこ」に行ってみたくなる。そこがサービスと言えば、そうなのだが、、。最後にファンタジックな復讐劇を読ませて欲しかった。それは凡庸になってしまいますか?
ニッチを探して (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ニッチを探して (新潮文庫)より
4101187134

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