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怪奇探偵リジー&クリスタル
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怪奇探偵リジー&クリスタルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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1938年のロサンゼルスを舞台にした、異色のミステリー。主人公は、私立探偵エリザベス・コルトとその助手クリスタル。彼女たちは、それぞれ独自の“特殊な身体”を持ち、その特性を生かして様々な怪事件に挑みます。 本作の魅力は、何と言ってもその独特な世界観にあります。パルプマガジンやSF映画へのオマージュがふんだんに盛り込まれており、当時の文化や流行に詳しい読者にとっては、ニヤリとできる要素が満載です。こうしたマニアックな薀蓄が物語に厚みを与えた結果、本作は他では味わえない魅力にあふれたものになっています。 | ||||
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カリフォルニアを舞台に、探偵である不死のリジー、アシスタントの透明人間のクリスタルの物語を5話収録。第3話からこの二人の過去が語られ、秘密が明らかになる。 ストーリーも面白かったが、いたるところに、SF愛、パルプフィクション愛、米国のポップカルチャー愛に満ちていて、楽しかった。特にブラッドベリの登場する第4話は秀逸。 私は著者と同年代(1956年生まれ)だけど、私たちやその前に世代にとって、アメリカのSF、推理小説、映画など別世界に連れていってくれる憧れの世界だった。でも、そんな経験のない若い世代には本書は理解しにくいかもしれない。 著者の作品、もっと読んでみようと思った。 | ||||
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篠田節子「介護のうしろからがんが来た」を読んでいた時に、この本を貰って読んで面白いと書かれていたので、読んでみたくなり購入しました。最初は、なかなか乗れずにいたしたが、気が付いたら夢中になって読んでしまいました。自分だったら、手に取らなかったであろうの本ですが、文句なく面白かったです。 | ||||
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「探偵」とついているが、ミステリではない。SFオタクの夢みたいな話なので、推理小説だと思わなければ、それなりに面白い。もっとも、「怪奇」とあるのに、ホラーでもないのも、やや気になる。 | ||||
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タイトルに『探偵』とありますが,ミステリというよりヌルベチョもある冒険活劇. 第一話の冒頭から疑問符とともに引き込み,早い内から彼女たちの秘密を見せつつも, そちらに頼るのではなくむしろ抑えめで,それでいて秘密の部分も違和感なく交えてと, キャラクタから始まりますが物語も,さらにその二つの関わらせ方がとても巧く感じます. 特に第三話にて明かされる『事情』は,それまで通りかと思わせておきながら突然に, その一方で,こうなることがわかっていたかのように開け,繋がっていく気持ちの良さ, そしてそれに向き合う主人公と,そんな彼女を支える助手とのやり取りと幕引きは印象的. 二十世紀前半の特撮などの小ネタ,史実を絡めた話運びも面白く,ぜひ続きを読みたいです. ただ,どの話も時間や場面の入れ替えが多く,ややゴチャつき気味に映ることがあり, また,最後も単体の話で終わってしまい,全体としての締めがないのは少し残念でした. | ||||
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■深い感銘を受けた。今年の文春アンケートが来たら、本作を1位に推そうと思う。特に第4話は、全SFファン感涙必至。何年かかってもよいので、ぜひこのシリーズをコツコツと続けていってほしいと願う(続刊が読みたいの意)。この作家の語り口がとても肌に合い、中毒症状を起こしたので、本書読了後、『UFOはもう来ない』(PHP文芸文庫)を読み、やはり幸福な(そして充実の)読書体験をした。山本さん、素晴らしい作品をありがとうございました。 | ||||
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B級なのに1級品! 肉汁たっぷりのハンバーガーのような、一口食べて無言になり最後の一滴までスープを飲み干さずにはいられない絶品ラーメンのような、というべきか?世の中には最高級品で作られてなくても素晴らしく旨いものは存在する。そんな手に汗だくで力説したくなるような本です。 作者はビブリオバトル部シリーズの山本弘さん。 これね、あなたがBB部でSF愛を本スキーというジャンルで解放してしまったでしょ。そしたら一度目覚めてしまった情熱が鎮静仕切れなくなってしまうよね。 それで今度はどうしても自分の創作のなかでパルプSFをストーリーテラーという形でどうしても愛を発露したくなったんじゃあないの?ってのが見え見えだよん。という微笑ましい作品なのです。 時代はパルプSFの黎明期でスーパーマンが始めてアメコミに登場し、まだSF誌がエログロゴシップ紙と一緒にさせられ映画ではキングコングや透明人間など特撮がウケてきたころの 二次世界大戦前の西海岸、街角の探偵事務所のブロンドの美人所長リジーと野暮いファッションと厚化粧の少女クリスタルのコンビが出会う奇妙な依頼と事件の数々を5つの短編シリーズにまとめました。 事件の中身はパルプマガジンの表紙絵にそっくりな惨殺死体、幻の特撮映画上映中に消えた人々、甦る中世イギリスの錬金術師の魔法、謎めいたタイムトラベラー、異空間から紛れ込んできた凶獣の暴走…。といった具合にBB部の空ちゃんだったら大喜びするセレクトです。 これらを山本弘のSF愛大盛りでB級テイスト満載で料理します。古くさかろうがダサかろうが対象への深い愛が溢れていれば読者の胸には響くんだなあ。。。そんな暖かいオフ会に行ってきてどっと疲れたような心地好い気分になる本です。オススメです | ||||
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山本先生のファンなんで買ってみたんですが、こういう話好きです。社会の片隅で生きる異能力者達とか。是非続きが読みたいです。 | ||||
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第一話の最初から不思議な状況で主役達がどうも普通の人間でないと表し、 第二話ではハリウッド特撮薀蓄とオカルト知識の字引となる古書店主登場、 第三話では錬金術師と三世紀を経たホムンクルスの正体は如何に。 第四話は古典SFネタのタイムマシンでアッカーマンのフォーラムメンバが重要な 役割を果たしてパルプ雑誌(野田さんのコレクションに有ったかも)の価値が予想外だった。 最後の第五話もエドモンド・ハミルトンかE・E・スミスのような雰囲気。 リジーとクリスタルの絆が良いな、続きが読みたいが怪奇ネタが大変かも。 | ||||
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舞台は1938年のロサンゼルス。27歳(推定)の女探偵リジーと10歳下の少女助手クリスタルが、続発する怪事件に挑む。 アクションあり推理ありの女探偵活劇だ。全五篇から成るオムニパスで、すべてが奇抜でユニーク。 ストーリーとはこういうものだ、と認識を新たにする逸品ぞろいだ。ネタバレしない程度にテーマのみ紹介すると、 第一話 パルプマガジンもどきの猟奇殺人 第二話 幻の特撮映画 第三話 ホムンクルスの潜む瓶 第四話 タイムトラベラー 第五話 怪獣もの このラインナップだけでも好事家にはたまらないが、最大の魅力は二人のヒロインの個性である。 これは書けない。読んで驚いてください、とだけ言っておこう。切なくも魅力的であります。ある種の趣味の人には、こたえられないだろう。 二話のうんちくを絡めた機知に富んだ解決と五話のアクションが秀逸だ。 四話には涙が出るほど感動的なシーンがある。 ファン限定の反則技のような気もするが、これほど美しい場面に描いてくれたら文句をつける気にはなれない。 古株SFファンとレトロ好きは必読。単に面白い話が読みたい人にも推奨できる。 | ||||
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楽しい楽しい連作ミステリ。 娯楽小説を読みたい人は不見転で買って大丈夫です。 パルプマガジンとかSFのマニア知識はなくても、素直に読める。 このジャンルを愛する作者が少しの手抜きもなく、でもマニア限定にせず、楽しませる作品に仕上げています。 毎晩寝る前に一作ずつ読もうと思ってたのに一日で読んじゃった。 そして装丁がとても良いんです。 装画も表紙の手触りも、本文の紙質まで楽しい。 持っている事が嬉しい本です。 | ||||
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私も皆様のご意見に諸手を開けて賛成。 SF全般への作者と携わった関係者の愛と執念を感じる。これはkindleではなく絶対に「紙の本」でなければだめ。 作品該当時代の雰囲気を出すための表紙絵といい紙質といい、これを手に取れば「神の本を読みなよ」の意味がじわじわ分かってくると思う。 偏見を持たずに読んでほしいからクリスタル、リジーについても何も言いません。 正月からいいもの読ませてもらいました。これを読んだことで幸先良い読書スタートです。 私はSFにはそれほど詳しいわけではありませんが、それでもある程度少しぐらいは知識があった場合がより楽しめる作品もあります。 もちろん予備知識なしでも、十分楽しめるオチにもなっているので、最近面白い本がないな~と思っている方にも手に取っていただきたいです。 | ||||
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舞台を二次大戦前のアメリカに設定して、特撮怪奇映画やSF小説なんかの薀蓄、テイストを惜しげもなく詰め込んだ快作です。 肝心の内容はややラノベ寄りで探偵ものとはいいつつミステリーの要素は薄めです。 詰め込まれたガジェットも型破りとか斬新というよりは既存の怪奇映画やSFの要素のパロディ、見本市というべきもの。 マニアがニヤリと楽しむことを想定されてて、その他の読者はどうかな、と。 登場人物にソッチ方面の有名人が多数出てくるのもメタ的なジョークもサービス精神満点なのですが満点すぎて楽屋ネタ的かなとも。 自分は大いに楽しめましたけど前提となる共有知識が要るかもしれません。 異形に生まれついた二人のヒロインの悲哀、というテーマもアメコミにはよくあるもので目新しくはありません。 ですけど読んで楽しめるんですね。娯楽作品としてよくできてますし、オムニバス形式になっていますが、各話、泣かせるところはキッチリ泣かせる。 なによりパロディや薀蓄として網羅された作品や作者への愛情がすごく伝わってきます。 オムニバスですが、リジーの出自が物語られたり頼りなげなクリスタルの成長、ふたりの結びつきなんかが丁寧に書かれてて、好感のもてる一冊です。 荘厳な名作とかそういうのではなく、あくまで当時のパルプ・フィクションの雰囲気を狙った娯楽作品。 それを踏まえて、表紙のデザインはアメコミっぽく、紙質もあえて安っぽくしてパルプ・フィクションの雰囲気を再現したりと、細かいところまで凝っている。 kindleで買うよりは本で手に取ってほしいですね。著者とか編集さんの愛が感じられる一冊です。 | ||||
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パルプフィクション、B級SF映画、怪物怪獣、ファンタジー、ジャングル美女・・・山本弘の愛するありとあらゆるガジェットをぶち込み、一級のエンターテイメントに昇華させた一作!! 作品の一端一端に氏の蘊蓄と愛が込められ、マニアなら思わずニヤリとするどころか感涙します! | ||||
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