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モナドの領域
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モナドの領域の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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女性の切断された手と足が発見され、近くのパン屋では手の形をしたパンをアルバイトの美大生が焼いて評判になる。 果たして、本物の手と手の形をしたパンとはいかなる関係にあるのか? その捜査の過程で「神以上の存在」と自称する人物が現れる。 そして、話は神とは何か、多元宇宙にまで展開する。 筒井康隆らしいといえば、らしい。 荒唐無稽をつなげてみせるのも相変わらず。 が、以前ほどパワーがないのか、面白くない。 以前と言っても『時をかける少女』の頃と比べてなんだが・・・w。 | ||||
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代表作を数冊読んでから、モナドの領域へ。 読了して、著者の筒井センセはいったいどういう読者を念頭に本書を執筆したのだろう、と思いをめぐらした。ストーリーは、単純なのかどうか。ミステリー仕立ての導入部から、どうやら、犯人は全知全能のGODということで展開していく。重厚な巻頭から、後半はパタパタと展開を早め(ときには失速しつつ)、一気読みをさせてくれる著者の作品群と比較して、本作は失速しつつもプロペラ機なので無事に着陸しました、ということでことさらフライトを楽しんだという実感はない。 『虚構船団』や『文学部唯野教授』という長いフライトを楽しませていただいた一読者としてみれば、フライト自体の短さや窓からの風景もあまりなく、「えっ、もう終わったの?」と感じてしまった。つまりは、やはり御大もご高齢となってしまい、書くものは書いてきた、モノのあわれ、筆のすさびに一筆、という印象を得たのである。小生は、筒井センセは大江健三郎よりもエンターテインメントの中の小説、という意味で天才作家だと思っているが、それとこの作品の良しあしとは別物。久しぶりに、『虚構船団』を読み直そう。 | ||||
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良くも悪くも筒井康隆の小説です。作者の小説に興味を持っている方にお勧めします。 ストーリー展開は陳腐なので、そこを期待してはいけません。 無名の作家がこれを出したら話題にされることはないでしょう。 | ||||
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ちょっと正当に評価しきれない。筒井御大のこれまでの経歴や地位がありきの作品に思えてしまって。 筒井康隆作品でしか味わえないセンス・オブ・ワンダーの跳躍力を感じられず、わりとおとなしいん だなという印象を受けました。 だけど筒井作品がこの世界に与えてきた影響は、恩寵にも等しいものなので、これはこれでありかと。 最後の長編と言っているのだから、読まなくてはならないでしょう。 | ||||
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適切な表現かどうかは分かりませんが、ミステリーを一つの題材にした宗教小説、或いは神学論との印象です。第三章まではスイスイと読み進めていけますが、最終章でちょっと足踏みしてしまいました。もっとも作者にしてみれば、かなり分かり易く書かれたとは思いますので、読み手の力不足ではあるのですが、広義のミステリーかなと期待した読者にはやや読みづらいかもしれません。古いですが「ロートレック荘事件」のインパクトに勝手に引きずられました。 また、本書を読んで、作者の言うとおり、もっと考えることをやらなくてはいけない、と思いました。純粋なエンターテインメントではないかもしれませんが、それでもミステリーの枠組みはありますし、それなりの答えも出てます。 文体も軽妙で洒脱だと思いますし、日本を代表するSF作家の小説の世界観に浸れます。ラストも哀愁たっぷりで余韻が残り、またGODに会いたいと思います。 | ||||
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