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人魚の眠る家
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人魚の眠る家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全199件 161~180 9/10ページ
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脳死状態に陥った娘とその家族を中心とした物語である。 この作品の設定は、長期脳死状態の娘がいて、その生活を支える経済力があり、更に最先端の技術を提供できるという 限定的な状況下にあるので、一般性が高いとは必ずしも言えないだろう。 それでもなお「自分の立場だったらどうするか」を考えさせずにはおかない力があり、 脳死延命の倫理性や臓器移植の社会的意義といった大切なテーマを投げ掛けている。 | ||||
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脳死と臓器移植。 法律の成立時と改正時にそれなりに勉強したつもりだったけど、自分の理解は全然足りていなかったことを思い知らされた。 丹念な取材と問題意識を伺わせる1作。 ぐいぐい読ませるリーダビリティはさすが。 基本的には長編だが、一部には連作短編的な味わいもある。 新章先生が後半に登場しなかったのはちょっと残念。 プロローグの少年、星野や進藤のその後も、ちょっとあっさりしていた、というのは欲張り過ぎかな。 「子どものために狂えるのは母親だけ」という言葉が刺さりました。 | ||||
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脳死・ドナー移植について素直に学ぶことができ、自分ならどうするかと真面目に考えさせてくれた本でした。 答えを出すのは簡単ではない。 | ||||
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東野作品は多いがどれ一つとして駄作がない。 本作も期待を裏切らない力作であった。 臓器移植の問題点を背景に、脳死状態の娘に対するその母・父・祖父母・叔母・従妹・・・、関係者のそれぞれの思いを丁寧に書き上げ、重厚な作品に仕上がっている。 しかし、決して暗い・重たいという感じはなくて、読後感は一種爽快ですらある。 作品に一気読みさせる力があり飽きさせることがない。 2015年は「虚ろな十字架」「ラプラスの魔女」に続き、最後に本作を読んだ。 おそらくベストセラーになるだろう。 今年も東野作品に目が離せない年になりそうである。 | ||||
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これは非常にうまく書かれた本だと思う。ほかの東野の小説のように、読みやすいし、感動的であって、読者によく考えさせる。一つの家族の悲劇について読みながら、この小説を読む人が脳死の意味について考えて、人間はいつ生きなくなるかということについて深く考えるでしょう。 東野の書く技術の中で、とてもリアルな登場人物を表すこともあって、この本には事故にあった女の子の母の描写が特にうまい。頭がいいし、頑固で、短気のところもあるが、何よりも母の愛情を体現する登場人物であると思う。 東野のほかのストーリーのように、科学的な内容があって、神秘的な内容もある。でも、何よりも、興味を引く力があるので、高く評価する。 | ||||
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テーマはとても面白いと思いましたが、読了して正直に感じた事は、今まで読んで「面白かったー」「これは凄げぇなぁ」という作品に出合えた時のような感想にはならなかったという事です。 要はいつもの東野節が感じられなかったですね。 「変身」「虹を操る少年」「パラレルワールド・ラブストーリー」の頃にこのテーマで書いていたら、また随分と違っていたんじゃなかなぁと感じました。その頃に書いていたらもっと面白い作品になっていたんじゃないかという、ありもしない感想です。 それとプロローグとエピローグの宗吾少年の件は、なんかうまく出来すぎていて、僕はしっくりこなかったですね。 もっと違った形で、「あっ!」と思わせるような手法が、いつもの東野節なんだけど。 「宿命」を読んだ時のラストの言葉や「赤い指」を読み上げた時の胸に熱いものが込みがてくる感覚はなかったです。 とはいえ「放課後」から全ての作品を読んでいるファンですし 間違いなく日本を代表する希代のストーリテラーですから次回作を楽しみにしています。 | ||||
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播磨和昌・薫子夫妻は、娘・瑞穂の小学校受験後に離婚することになっていた。しかし、突然の悲劇が一家を襲う。瑞穂が事故に遭った!残酷な事実が播磨夫妻に告げられた。ふたりは苦渋の選択を迫られるが・・・。 「何をもって人の生、人の死とするのか?」 このことをあらためて考えさせられた。この作品のテーマは目新しいものではない。しかし、多くの問題や人々のさまざまな感情を含んでいるだけに、とても難しいものだと思う。 子供の運命を知ったときに、親は冷静な判断ができるのか?播磨夫妻の取った行動は、人から見れば異常なことかもしれない。けれど、親の気持ちを考えてみるとそれも仕方のないことに思える。娘を何とかしたいという薫子にも、同情できる部分がある。 もう一度問いたい。「何をもって人の生、人の死とするのか?」その問いにはっきりと答えられる人がいるのだろうか?人が人の生死の判断をして本当にいいのか?そのことについての、第6章のラスト、医師・遠藤と和昌の会話がとても印象的だった。 現実離れした部分もあり感情移入できる部分はあまりなかったが、重いテーマを扱った読みごたえのある作品だと思う。 | ||||
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東野さんの近年の作品は、読み終えた後等に考えさせられることが多いのだが、今回も深く考えることとなった。 それほどに、”人の死”の定義について多方面から語っており、正解がないだけに難しいな、と思った。 私も薫子さんの行動は行き過ぎだと思うが、いつか目覚めるのではないか、という強い母の思いを感じた。 すごく、すごく良かったです。 | ||||
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さすかの東野圭吾ワールド。 一気読みしました。 今までの感覚とは異なる。 | ||||
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東野圭吾さんの本は全て読んでいます。 いつも魂を揺さぶられます。 今回も色々と考えさせられ感動しました。 | ||||
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プロローグは少し幻想的で、人間身にかける仮面夫婦の内容だと思って読み始めました。娘が事故に遭い、脳死してしまったけど、心臓は動いている。途中から登場人物の母親の心情で読むと少し重い気持ちになり、終わりの見えない奮闘に涙しました。親、子供、それぞれの登場人物の一時一時の感情がすごく良く描かれていて、どんどん引き込まれていきました。臓器移植、募金活動等の深い活動の裏の裏で、悩みもがき苦しんでいるひとが、この世の中に数え切れないほどいるのだと改めて気づかされました。エピローグでの、この大切な命をくれた子供は、深い愛情と薔薇の香りに包まれ、きっと幸せだったに違いない。となんて素敵な締め方なんだろうと、改めて著者東野さんの文才に感激したのと共に命の重さを学ばされました。 | ||||
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ストーリー的にはあまりのれなかったけど、骨格をなすテーマにはしばし考えさせられました。 こういう題材を提案してくれるだけで意義ある本ではない でしょうか。 | ||||
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東野圭吾は、よく重たい社会問題を扱うが、今回は子供の脳死を扱った作品。ミステリーではありません。柳田邦男が自身の経験を書いたノンフィクション『犠牲』があり、そうした実話に比べるとインパクトは弱い。それでも、小さな子供の脳死をどうとらえるかは大問題。生命維持装置のおかげであろうと、息をして、暖かい体をもった我が子の脳死を、簡単に受け入れられる親はいない。一方で、臓器移植を待つ子供たちの問題にも触れられている。アメリカまで行かないと移植を受けられない日本の現状をどう見るか。答えはないのだけれど、ないといって済ませられる問題でもない。個人的には、子供の脳死はまず受け入れらそうにない。かといって、本作の母親の行動はおぞましい。そう思うことも含めて、予想される意見は本作の中にだいたい盛り込まれている。実際に、なってみないとわからないというのが正直なところだろう。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は、とてもわかりやすい。 読者により近い目線で、物事をあらわしてくれる。 今回の作品の主題は、人の死、もしくは脳死、もしくは臓器提供、もしくは、在宅での介護か。 娘が水の事故で、いわゆる脳死により近い状態に陥った、薫子。 彼女の母性への同感とともに、彼女の中の女性部分には懐疑を持ちつつ読んだ。 ミステリーではなく、SFといってもよい小説だが、実は、人の心に踏み込む小説だった。 終盤、少々無理やりいい話にして終わっている感はあった。 | ||||
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30年ほど前、同級生が自殺をはかり、脳死状態を経て亡くなりました。 20年ほど前、風邪をこじらせて勤めを休んでいた従姉が、細菌性感染症に罹り、10日余りの脳死状態を経て、亡くなりました。 わたしのとって、脳死とは新聞用語集や刑法の教科書に記述された単なる文字情報ではなく、実際に身近に生じた、重たい「宿題」でした。 「おまえの家族が脳死状態になったら、どう考えるのか?」 「おまえは自分が脳死状態に陥ったとき、家族にどう判断してもらいたいのか?」 20代、30代のころは毎日生きていくのが忙しくて、重たい宿題を放置し、自分で何らプリンシプルを打ち立てることもないまま過ごしました。 再びこの問題に対峙するきっかけとなったのは、夫婦で話し合って二人で臓器提供意思表示カードを作ったことでした。 「万が一のとき、家族が悩まなくてもいいように」「自分の臓腑が役に立つのであれば、使ってほしい」という、素朴な遺志を表したつもりです。 さて、「重たい宿題」に自分なりに回答を用意し、毎日これを反芻しているおり、本書の広告が目に入ってきました。 これまで東野圭吾先生の作品を読んだことはなかったのですが、わたしの好きなブロガーが愛読していることもあり、「脳死」という積年の宿題テーマが採りあげられていることもあって、迷わず店頭購入しました。 週末2日をかけて読了、読後感は清涼なものを感じました。 「自分の家族が脳死状態に陥ったら、どう受け止め、どう決断するのか」という問題について、本書の登場人物たちが悩んだ結果導き出した「結論」とそれまでの思考経路が、わたしにとって納得のいくものだったからだと思います。 それから、生命に関する問題について、先端技術を適用することが相応しい問題もあれば、当事者たちが人間的に苦悩し、紆余曲折して結論を出すべき問題もあるはずだ、というわたしの拙い持論と、著者が提示した考え方が近しいものに感じられたということもあります。 本書は、サスペンス色は薄く、読者に問いかけをする「普通の現代小説」という印象でした。 東野先生には、本書のほかにもこのような作風の作品があるのでしょうか? 本書に大変好感を持ったので、他の東野作品にも手を伸ばしてみようと思います。 | ||||
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問題の是非を声高に問うのではなく、親、子、親族それぞれの心情から問題の本質に迫る。 読者はそれぞれの心情に仮託して物語り深くに分け入る。 大人だけではなく、子供それぞれの心情もリアル。 小手先のトリックやどんでん返しを弄するのではなく、こうした高次元なテクニックを駆使できるのはさすが。 社会派エンターテインメントの三歩先を行く記念碑的な作品だと思います。 ありていに言えば、愉しみながら考えさせられる。 久しぶりの夜を徹しての一気読みでした。 | ||||
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本当に読んでよかったです。 重い内容だけれど、とても感動しました。読み終わってから、しばらく呆然としてしまいました。 子供のいる人、愛する人がいる人、人生に疲れている人には、ぜひ読んでほしい本です。 少しだけネタバレになりますが、本書は脳死をテーマにしています。 愛する人が脳死になる可能性は限りなく低いと思います。 おそらく、ほとんどの人がそういうケースに遭遇することはないかもしれません。 それでも、もし遭遇した時に、正確な知識がなければ、医師や移植コーディネーター、世論、周りの意見に翻弄されて、 後で後悔するかもしれないということを教えてくれる本でした。 また、この本を読んで、自分がいま健康に生きていることが奇跡に思えてきました。 自分の時間、自分の人生をもっと大切にしようという気持ちにもさせてくれます。 | ||||
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タイトルと帯で期待しすぎてしまった。 高次元のミステリーを期待していたぶん、評価がひくくなってしまった。 ラプラスの魔女よりは読みやすく、また感情を揺さぶられる作品ではありましたが、物語全体が丁寧にまとめられすぎた印象です。 面白いんですがね。 もっとひねりが、スパイスが足りない、味気ない作品だと思ってしまいました。 | ||||
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買ったその日に一気読みしました。 脳死は人の死なのか?というテーマに対する様々な考え方に、登場人物達を通して触れことができます。 個人的にはどの考え方にも共感できる点があり、考えさせられましたね。 まあ読んで損はないとは思います。 ただ全然ミステリーではないので、ミステリーを読みたい方には全くお勧めしません。 | ||||
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脳死と移植特に小児に対する考え方はいろいろあると思いますが、その中で現在での結論がこの結末だったのかと思う。 ミステリーを期待していたが少し異なったので少し残念ですが、最近読み慣れてきたのでいい本だと思います。 ラスト辺りはいろんな考えがあるのですが、このような傾向にある書き物が多いようですね。 ドラマも多い。 一気に読みました。 | ||||
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