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人魚の眠る家
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人魚の眠る家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 1~20 1/8ページ
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子供の脳死と臓器提供の選択という究極の問いからスタートする。最先端技術や法律をからめ提起られる疑問や課題にはとても考えさせされる。最終的に各登場人物も落ち着くところに落ち着き、完成度の高い作品。 気になって映画もみたが、こちらは映像化しにくいところを避けたダイジェストといった感じで、本のほうが内容が数段深い。 | ||||
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これまでホイホイと人が死ぬ刑事ものを書いてきた筆者にあって、本作の死はこれまで登場した死と比べると格段に重いと感じます。今回のテーマは脳死です。 あらすじは他所に任せますが、本作、植物状態(所謂脳死の常態)になってしまった娘を介護する母とそれを取り巻く家族の話です。お金と医療技術を駆使して植物状態の娘を2年、3年と生きながらえさせる母親に狂気じみた愛が感じられる点が本作唯一といってもいいサスペンスでしょうか。 ・・・ 作中では日本の脳死判定のプロセスが仔細に語られますが、そこから浮かび上がるのは、如何に脳がいまだに未解明であるか、そして(そのためでもあるが)、如何に脳死が人為的・手続き的死であるかということです。 私も全く不勉強でしたが、日本の場合、本人が意思表示をしていないとき、臓器移植の判断は家族に委ねられるらしい。これが2009年の法改正に当たり子供にも適用されるようになったという。つまり家族は身内の死の判断につき、委ねられることになる。 これは非常に厳しい状況であると感じます。 傍目にはちょっと居眠りしているようにしか見えないわが子、その死を(脳死として)判断しなければならない。これほど厳しい判断をしなくならない状況に、同じ親としてその心痛は同情するに余りある。 親なら、お金が続く限り子供の面倒は見たいと思う。ましてや自らこの命を奪う(延命を止める)という判断は到底簡単にはできるとは思えません。作中の祖母のように、責任を感じれば感じるほど、看護や介護への家族を駆り立てそうです。 ・・・ また本作では、日本での小児の脳死についての法整備の未熟さが国際的な医療スキームにも影響を与えていることを示唆しています(日本では親に臓器提供の可否を決めさせる決められない小児の臓器提供者が出ない日本の患者が高額な資金を用意して米国でドナーを得る米国では外国人への臓器提供は全体の5%未満に抑えるかつ高額デポジットも要求も、ほとんどが日本人が枠を押さえるとか)。 まあ確かに、こういう時日本人(というか日本の政治家?)はDecision makingが苦手なのだと思います。「白黒つける」という言葉が時にネガティブに取られるくらい、領域に収まらない「おり」「にじみ」「わだかまり」みたいなものが日本では時に重きを置かれるような気さえします。 なんか、医療の現場からあがってきた脳死判断の当初ドラフトではもっとプライオリティの定まったドライな判断プロセスになっていたような気がします。全く調べていませんが。それが政治家が各所の声を取り込み折り合いをつけようとした結果が、「親が脳死判定を受けさせない限り植物状態の子供に脳死テストはうけさせなくてよい」という収まりを見せたような気がしてなりません。ほんと、何も調べていませんが。 ・・・ ということで、非常に勉強になる本でした。 脳死の現状について小説の形で学べる良作であると感じました。と同時に家族の死を受け入れる難しさを改めて感じました。他方、本作の母親が娘の死を受け入れるその仕方は若干安易にも感じられましたが。 いずれにせよ、東野作品にしては異色の非サスペンスもの。倫理・社会の題材ないしその導入にも非常によい作品であると感じました。 | ||||
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この本は、大好きで大切な本です。 お友達に貸して無くなったので、再び 購入しました | ||||
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脳死とそれに伴う親の心情。心苦しくもあり、突きつけられる現実の法の死と意識の中での死。 引き剥がせない事実が入り乱れて混沌とし始める。誰が悪い訳でもない。でもそこにある悲しさと虚無、希望に寄り添いたい切なさが滲み出て異常な地点へと歩み始めてしまう。 人の死、終盤で主人公が伝える言葉は、考えさせられる。 脳死は死か。そもそも死とはなんなのか。 改めて考える機会を与えてくれる意味でも優良なミステリ小説です。 | ||||
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きれいな商品です | ||||
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未だ、半分しか読んでない。 ただ、「脳死」という状態をもう一度置き換えて考えると今の「 A I」について考えるきっかけを得た気がしている。先を読むことが楽しみとなっている。 | ||||
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考えさせられました。 ストーリー自体ははちゃめちゃなのですが、筆者の問いかけたいことはビシバシ伝わってきました。 私自身は臓器移植をしたいと思っていますが、家族の気持ちを考えると今は躊躇してしまいます。 どこで死を判定するのか… 難しいですね。 | ||||
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子どもが、学校の図書館より借りて読んだところ、読書感想レポートにこの本が欲しいと言われまして購入しました。 | ||||
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母親の自己満足と思いました。最後は奇跡が起こるおかと思いきや残念。哀しい結末でした。 でもあの100万円をどこから持ってきて寄付したのでしょう?いくら悩みが深くても、変装してボランティアに近づく意味がわからないです。 | ||||
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これは一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。 東野圭吾作品では、「手紙」以来に深く心を打たれる作品です。また、人の死について深く考えさせられました。 ここまで脳死患者とその家族の心情を書ける東野圭吾さんの腕前には恐れ入りました。 映画も良かったですが、原作は登場人物の心情が細かく書かれているのでより心に響きますね。 最後の一行は涙が溢れました。この本に出会えて良かったです! | ||||
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主人公のマダムの行為を、非難する人もいるだろう。しかし私も同じようにしなければ、お別れすることは出来ないと思った。 | ||||
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難しい内容でもありますが、様々な視点から考えさせてくれる内容で、感動しました。東野圭吾作品大好きです。 読書が好きではなかった私が東野圭吾作品はすらすら読めます。 | ||||
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作者一流のストーリー展開に、途中で止められなく なります。大きな流れにいくつか関連性を持たせたエピソードが絡みながら、最後のクライマックスに 向かう。脳死、臓器移植、脳死に至った背景、それ を投げ出さず纏めあげる話は凄いでしょう。ただ重すぎて、再読はしたくないなぁ! | ||||
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すごく好きです。ミステリー系では無いですが、読みやすく、とても考えさせられる作品でした。最後にどういう結果になるのかがものすごく気になり一気に読み進められます。最後が色々と衝撃的でしたが、この本に出会えてよかったなと思いました。 | ||||
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きれいな品物でした。すぐに届き読書を楽しんでおります。 | ||||
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この小説のメインテーマは「死とは?」。脳死は脳の機能が停止しているものの心臓は動いている状態。人は何をもって「死んだ」とするのか考えさせられる作品です。作中ではこれ以外の見方での「死」の捉え方も出てきます。是非作品を読んで「死」について考えてみることをおすすめします。 母、薫子と娘、瑞穂に関わる人々の心情に心を掴まれました。 夫や瑞穂の弟、親戚や祖父母、夫の会社の部下。部下の交際相手。様々な登場人物が薫子と瑞穂に影響を受けていきます。それぞれの想いや悩み、苦しみに心を掴まれました。是非読んで欲しい一冊です。 オススメの方 1.移植医療に興味のある方。 2.東野圭吾さんが好きな方。 3.どっぷり小説の世界に浸りたい方。 | ||||
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娘の葬儀のときの、妻から夫への言葉。 「傍目には狂った母親だと見えたかもしれないけれど、この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子供のために狂えるのは母親だけなの。」 「もし生人が同じことになったら、きっとまた私は狂う」 というセリフ。 持病のある子供の母として、このセリフは泣けました。 本って、最初から最後までぜんぶが満点じゃなくても、たった1文、自分の心を打つ文章に巡り会えればそれでいいのかな。と最近思います。 | ||||
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感動と共に考えさせられる | ||||
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切ない内容だからこそ心が救われる作品☆ 多種多様に考える事ができ今でも想像すると鳥肌級に感動します!!! | ||||
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これは泣ける作品でした | ||||
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