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白日の鴉
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白日の鴉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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前作がおもしろかったのですっかりファンになりました。前作は片桐刑事とそのダメ息子と崖っぷちヤクザの刀根、3人とも悪い方に悪い方に向かってしまう。このままダメになってしまうのかと読者でさえあきらめかけた時、大逆転へ向けて歯車が噛み合い出す。正義は勝つ!と信じさせてくれます。細かい伏線もきっちり回収、素晴らしい読後感をありがとうございます! | ||||
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製薬会社のMR・友永孝は見知らぬ男女から電車内での痴漢の疑いをかけられて駅から逃走、駅前交番の新人巡査・新田真人に逮捕された。友永は無実を訴えるが、聞き入れられず留置場へ。後日、真人は被害者の女子大生と目撃者の中年男に疑いを抱き、老弁護士・五味陣介に協力を求めるが―。 | ||||
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一般的にあまり評判は高くはありませんが、とても面白いです。痴漢の冤罪をテーマにしたところが気に入っています。冤罪を晴らすことがいかに難しいか?警察の取り調べ、拘留や裁判の過酷さも、とても詳細にリアルに描けています。 冤罪に気付き、誤認逮捕してしまった警察官の葛藤や冤罪との戦いも生々しい。なかなか思うようにいかない悪戦苦闘の描写が読み手を熱くさせます。 600ページにも及ぶ大作で読むのに根気が要りますが、大きな権力へ立ち向かっていく物語で、読みごたえのある一冊です。 次は『すじぼり』に挑戦します。 | ||||
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ドラマを見てから読みましたが、とにかく面白かったです。 たくさん出て来る専門用語も全て丁寧に解説してあるのでとてもわかりやすかったです。 分厚い本ですが先が気になって最後まで一気読みでした。 逮捕されてからの流れが非常にわかりやすく書かれており、留置所や拘置所での生活もまるで自分が入れられているかのようなリアルさで伝わってきました。 冤罪の恐ろしさがわかります。 | ||||
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福澤徹三『白日の鴉』(光文社、2015年)は痴漢冤罪事件を扱う警察小説である。タイトルはイソップの寓話『おしゃれなからす』に因む。テレビドラマにもなり、テレビ朝日 が2018年1月11日に放送した。 製薬会社MRの友永孝は痴漢冤罪で逮捕される。友永は見知らぬ男女から電車内での痴漢の疑いをかけられて駅から逃走し、駅前交番の新人巡査である新田真人に取り押さえられた。友永は否認し続ける。否認し続けることは中々できることではない。決めつけの捜査で自白を強要し、冤罪を作る日本の刑事司法の仕組みが描かれる。 その後、真人は被害者の女子大生と目撃者の男性が親密そうな関係であるところを見てしまう。本来ならば警察内部で捜査をやり直すところである。しかし、硬直した警察組織は見直すことができない。真人は五味陣介弁護士に協力を求める。ここはフィクションならではである。現実の警察官に真人のような正義感を期待できるだろうか。 調べるうちに病院の陰謀が浮かび上がる。生活保護受給者を食い物にする貧困ビジネスであった。貧困ビジネスが犯罪を行い、他人を罪に陥れる。犯罪者でありながら、他人を陥れる為に警察を利用する。ヤクザがチンコロするようなもので、悪の美学さえない。その醜さは貧困者を搾取する貧困ビジネスとマッチしている。 悪の側の破滅の遠因を遡れば、手術の失敗を押し付けたことである。そのせいで調査する人が出てきた。しかし、日本の医療の現実は、もっと深刻である。第三者が死因を明らかにしようという文化が乏しい。失敗しても他人に責任を押し付けるまでもなく済まされてしまうこともあり得る。 | ||||
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「それでもボクはやってない」(2007年公開)を思い出しました。 痴漢に疑われたら、やってないことを証明、いわゆる悪魔の証明を被疑者が行わなければならないという、冤罪が生まれやすい状況に陥ってしまいます。 本書は、単に金銭目的や嫌がらせというより、もっと深い理由があったため、主人公は嵌められましたが、一般的な痴漢冤罪であっても、一度疑われれば、職や家族を失うことにもなりかねないため、疑われないことが重要なのだと思いました。 そうはいっても、証拠のない裁判も多く、結局決め手となるのも証拠であるとすれば、嘘の告訴であれば虚偽告訴がありますが、間違った逮捕であるとすれば、間違った側へのペナルティはもっと大きくてもよいと思いました。 | ||||
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無実の証明の難しさを考えさせられた。 自分との格闘と執念の間。 | ||||
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ある意味ホラーより怖い痴漢冤罪 最近は痴漢冤罪を利用してリストラするという恐ろしい手法が用いられると聞く ゾゾ怖いものだ この人の作品は途中まではリアルなのだが終盤急にドタバタで終わることが多いのがざんねんだ | ||||
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ストーリー展開が面白い。リアリティ抜群。2日間で一気読みした。次作にも期待したい。 | ||||
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著者は怪談作家であり、そちらの方のファンでしたが、この長編を読んであまりに面白くてびっくりしました。 冤罪事件、痴漢裁判、警察組織の裏側などと聞くと、いかにもハードな社会派小説という感じですが、端正で読みやすい文章のため、どんどん読めます。登場人物にもそれぞれ魅力があって、女性が読んでも楽しめました。個人的に、よれよれだけど辣腕弁護士の五味が好きです。 巨大組織の闇やら、世の中のダークサイドをさんざん見せつけられますが、主人公たちは迷いながらもまっすぐで、読んでいてスカッとします。 | ||||
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冤罪の恐ろしさ、警察組織や痴漢犯罪の裁判の硬直性等が、実に分かり易く緻密に書かれています。事件の構成はシンプルで意外性はあまりないですが、一方で痴漢裁判の法廷闘争はリアリティがあり、事件の捜査等は伏線も張られ良く練られています。 社会派ミステリーとして大変楽しめますが、冤罪事件に共闘することにより、成長していく実直な新人巡査と徐々に輝きを取り戻す今は落ちぶれた老弁護士の人間ドラマも読みどころです。また、新人巡査の同期や知り合いの看護師、脇役ながら居酒屋の大将たちもいい味を出してます。 同時に入念な取材ぶりが感じられ、交番勤務の実態や垣間見える闇、冤罪被害者にとっては留置所・拘置所での過酷で不当な扱いも良く分かります。厳しい状況で闘い続ける主人公たちですが、読み易い文体の影響もあるのか、全体的に重い感じはなく読後感は爽やかです。 | ||||
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