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バビロン 1 ―女―
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バビロン 1 ―女―の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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| 始まりからしばらくは,権力と戦う検察官コンビを描く社会派ミステリの雰囲気ですが, 中盤を迎えるあたりから繰り広げられる人や出来事,さらに明かされる『事実』の数々は, それまでの事件はもちろんのこと,抱いていた印象や認識を大きく覆されることは必至です. それらは,決して派手さはないものの,一つ一つが重く打ち込まれ,じわじわと広がり, 目の当たりにした真実,そして対すべき『悪』のようにべっとりとまとわりついてきます. サブタイトルの『女』についても,正体も含めて最後まで翻弄をされ続けることになり, 掴みどころのなさや,表には見えづらく,それでも奥底にはしっかりと覗く『悪意』には, 読む側のこちらも気味の悪さを覚えるのですが,目の離せない『黒い魅力』があるのも確か. また,その重苦しい空気を引き裂く終盤の勢いは,緊張と併せて興奮まで抱かせられ, 強い悪意の前に為す術もなく,気が狂うほどの絶望を見せつけられるクライマックスは, 帯の言葉に偽りがないことを証明し,ここが物語の始まりであることを強く印象づけます. 正義を確かめるため,ひととき,悪に呑まれることを良しとせざるを得ない激しい葛藤, それを超える新たな悪意への,主人公の静かながらも熱い思いが今後の焦点となりそうで, SFも意識させる新しい街の『宣言』にも,次巻への期待がただただ膨らんでいくばかりです. | ||||
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| たった今読み終えたばかりです。 時間を忘れて一気読みでした。 これまで野崎まどの著作は全て読んでいるのですが、ある意味で1番驚かされた作品です。 これまで全部読んでいるからこその驚き。 アムリタ、2、野崎まど劇場、そしてknow。 作風の幅広さ、スケールの大きさ、構成力、各巻の完成度。上手い作者だな、という印象はこれまでの著作を読まれた人なら概ね抱くと思うのですが、その程度の印象で収まるレベルの作者では無いと思います。 今作の主人公は東京地検特捜部検事。 いわゆる一般文芸のミステリー小説で見かける設定で物語は始まります。中盤あたりまではよくある警察ものという枠組みでストーリーは進むのですが、特に野崎まどである必要は無いなと感じる程普通のミステリーっぽいです。一般文芸志向の普通の作者になってしまったのかなと寂しさを覚えました。 ただ、さほど面白くもない題材でグイグイ引き込ませる作者の文章力の高さは健在だな、くらいの感想でした。 しかし、中盤以降、ラストにかけて物語の様相はガラッと変わります。このドライブ感は実際読んでもらったほうが良いので触れませんが、knowで体感した途中で読むのを止めることが出来ないスケールの広がりは、やはり野崎まどでした。ある意味、文体で読者をミスリードしてます。 一般文芸の硬質な検察ものの文脈から、電撃メディアワークスで見せたライトSF的なストーリーへの転換。そこに生まれるグルーブ感。 こういったことを破綻無く計算して組み立てられるのはただただ、すごい。 こういう物も書けるんだと、作者の力量に驚かされました。 5年後、この作者はどんな物語を創っているのだろうか想像がつかない。すごいことになっていることは間違いないと思うのですが。 幸せなことに、シリーズものということで、この物語がどんな着地をするのか楽しみでしかたないです。 この作品だけで無く、作者自体をお薦めします。 | ||||
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