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ドルフィン・ソングを救え!



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【この小説が収録されている参考書籍】
ドルフィン・ソングを救え!

ドルフィン・ソングを救え!の評価: 3.58/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25:
(5pt)

ドルフィンソングに救われました

平成ちょい年生まれのアラサー男の為、リアルタイムでこの辺りのカルチャーは知らない。しかし、後追いで憧れを常に抱いてきた時代の空気感がこの作品には溢れている。
フリッパーズギターに至っては名前こそ知っていたが、楽曲、活動の詳細に関しては知ったのはここ最近だ。真夜中のマシンガンでハートを撃ち抜かれたのなんてつい先月のことだ。
去年の件も各々あり、今リアルタイムでの世間の評価は2人とも芳しくないであろう。しかしこの一世代前のエンタメの狂乱こそが私の欲する世界であり、またこの2人にはそれを貫いてほしくもあったりする。(世間はもうそれを望まない時期にきているが)
価値観の多様化であったり、コンプライアンスの問題でもうこれだけのエンタメスターのストーリーはもしかしたら見れないかもしれない。つまりこれは御伽噺、ワンスアポンアタイムイン渋谷系とでも言うようなそんなストーリーなのかもしれない。
せっかく魔法のトンネルの先で言葉を愛してみたが、サヨナラサヨナラ、グッバイアディオスてことなのかな。
ドルフィン・ソングを救え!Amazon書評・レビュー:ドルフィン・ソングを救え!より
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No.24:
(4pt)

公園で桜を見ながら一気読みした

半分近くは結末への道づくり。が、そこがとんでもなく楽しい。小ネタの宝庫。
主人公が音楽ライターになったところが笑える。バンドの未来がわかるともてはやされる。
後半は非モテ四十路女の妄想。
憧れのミュージシャン(イケメン、天才、童貞)と寝るシーンが詳細で、樋口毅宏お得意の下品なエロが続いて笑える。
「彼の特別なバナナは、すでにだらしなく甘い蜜を塗っていた」
相変わらずのパロディの多さで楽しめた。
これを小沢健二はどう思ってるんだろう。
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No.23:
(5pt)

すごい好きです。

言葉のテンポが「読む」作業の重さを全く無くしてくれます。主人公の「想い」が実現したときの描写が、生々しいのに切なく、失くした若い日々を思い出して涙が出ました。
ドルフィン・ソングを救え!Amazon書評・レビュー:ドルフィン・ソングを救え!より
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No.22:
(4pt)

パロディというより賛歌

いやぁ、笑った笑った。 80年代の風俗オンパレード。 懐かしいなぁ。 本当に面白かった。 小説としては普通だけど、当時の雑誌を捲っている感覚かな。
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No.21:
(4pt)

おっさんキラーな面白さ

とタイトルを付けてみて思ったんだけど、実はバブル世代のおねーさまたちのほうに刺さるんだろうか。自虐的な意味で。
カバーイラストが岡崎京子、そして帯が林真理子、それだけでもそういう印象を抱かせてしまう。
実名がたくさん出てきて、その時代のことを思い出させてくれる、あーあれね・・・と思わせつつ、そんなのもあったんだーという発見もある。音楽雑誌に連載されていたと言ってもおかしくないような内容。

エッセイなのか小説なのかわからない文体。
そして日記のような作者の独り言を俯瞰的に見ながらにやにやするような読ませ方。
こういうのもアリだなと思わせてくれます。

46歳の自分としてはちょっと狙いすぎてて興ざめする部分も多いけど、作者の筆力で引き寄せられていく感じ。
でも、一気に読むにはちょっと押しが強くて疲れる。会社の行き帰りにちょっとずつ読むのが良いのかなって印象です。
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No.20:
(4pt)

一気に読める楽しい内容です。

1989年にタイムスリップしたらどうなるか…私自身で考えてみると、 年は取りましたが、生活自体はそんなに変わってないので、主人公に共感出来ません。 ただ、主人公のような人生も経験してみたいような、面白い感覚にとらわれます。 201X年に「日中戦争」なんて書いてあるのを見ると、急に現実に引き戻されました。
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No.19:
(4pt)

時の流れの中で

私はバブル期もフリッパーズも知らない世代なので
作中に出る事象その他
80年代のことをあまり知らないので
懐かしさを感じるような気持ちはあまり味わえなかったが
読み物としてはしっかりとした物語性もあり
それでいて短編コラムのようなライトで読みやすい感じもあったりと
なんともいえない独創的な魅力を有する作品だと感じた
また、タイムスリップという「if」の題を使った展開は
読み側も先が気になって仕方ないので一気に読み進めたくなる。

著名人の名前や事件なども含めて
実在のものをそのまま書くことも多く
その手法には少し驚かされたが
30年のタイムスリップを通して、新しく生きること、目的を持つことの意味
時には不快感を持つような内容、展開も、ショッキングな部分でさえも
主人公の心の中にある、葛藤や感情の鬩ぎ合いも全部含めて
そのリアルさには心が惹かれるものがあった
もしも30年もの時の流れをタイムスリップしたならばの話
そこに居るのは夢と現実とを彷徨い歩く刹那を生きる1人の女性に他ならないから。
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No.18:
(4pt)

フリッパーズギターが好きだった人が悶死

細かいことは置いといて、フリッパーズギターが好きだった人が悶死しますw文章の中に散りばめられた数々の懐かしフレーズに、「ああ〜www」ってなります!話は消化不良だし、エロシーンはキモいけど、お釣りがくるくらい懐かしさ爆発で星4つです。
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No.17:
(4pt)

続編あり

あのハチャメチャとも云えたバブル時代の雰囲気を、様々なカルチャーを織り交ぜながら活写して、読ませた。 続編の『ラブ・アンド・ドリームふたたび』(234頁)も楽しみ。
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No.16:
(5pt)

フリッパーズの本人らは読んだのかなあ

トリコより5歳若いが、フリッパーズに高校生の時かなりハマった。 文中に散らばるフリッパーズの歌詞は、どれも懐かしく鮮明に記憶にある。 途中からついに、ゴーイングゼロを聴きながら読み出した。 ウルっときたり、笑えたり。 生き生きとした、今時のいい回しが面白かった。 昔の東京はこうだったのか、と元地方住民から言うと、とても興味深いシーンが沢山ある。 レビューを見ると、後半のピンクシーンが不評だったが、私からすると、「マジでこんな人だったのかも笑」とウケた。 最後、よくわからなかったが、次のシリーズで謎が解けるのかも。
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No.15:
(4pt)

平坦な戦場を生き延びる青春はいちどだけ

林真理子さんが帯文で以下のコメントを寄せています。
「めちゃくちゃの面白さ。
私たちの80年代をこんなにもてあそんでいいのか!この天才野郎!」

いや、、主人公がタイムスリップするのは1989年だけど、主題になるのは80年代じゃなくて90年代だから。カバーも岡崎京子「リバーズエッジ」だし。そこけっこう重要、というかこの小説の場合は根幹にかかわることだから。。
というツッコミを入れたくなる、樋口毅宏の小説です。

タイムスリップをした主人公はフリッパーズギターをモデルとする王子様とのシンデレラストーリーを生き直します。読んでいて赤面してしまうような展開も多いのですが、甘酸っぱい気持ちになるというよりは、「(小説を読んでいる我々は)過去を変えられない」という現実を突きつけられます。

どんなに墓を荒らしても、死んだ時間は二度とよみがえらない。フリッパーズギターの二人が解散後に当時のことを一切語らないのは正解なのかも。とこの小説を読んで思いました。

「僕らは古い墓を暴く夜の間に
手に触れてすぐ崩れて消えてゆく
ただいつまでもつづく」
(青春はいちどだけ)
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No.14:
(5pt)

サンプリングミュージシャンをサンプリングで描く

「非常に才能がある」「人気がある」作家として作者の名前を聞いていました。ただ、一生この人の小説は読まないかも、とも思っていました。この作家の名前を聞いたのは「自著を図書館に置かないで欲しい」という強い要望を提示した作家がいるというニュースで、だったからです。
 セミプロの作家として仕事をした頃、わたしは何人かのプロの書評家や作家と知り合いになりました。そして書評家は、かなりの割合で、「良い作品だ」と思ったからだけでなく「頼まれたから」という理由で小説を誉めることがあることを知りました。あるいは、作品ではなく性格や容姿などを気にいった作家を売ろうと情報操作をするようなつもりで書評を書く書評家までいるのです。実際に、プロの書評家の多くがすごく誉めている作品を読んでみると全く面白くなくて、自分に見る目がないのかと思っていたら、やっぱり売れなかったのか消えてしまった例などは、けっこうあります。
 つまり、一般的に流布している書評の中にはけっこうステマが混ざっているのです。
 ずいぶん痛い目に遭ってから、わたしは、一度図書館で(マンガはマンガ喫茶で)読んでから、良いと思った作家の作品だけを買うようになりました。ですから、図書館に自著を置かない事を希望している作家の作品とは一生縁がないはずだったのです。
 が、今回vineプログラムでこの本を読める事になりました。けっこうドキドキしました。

 最初は、「日本で、理由はどうあれ、人を一人しか殺してない人間が、死刑になるわけがないだろう」と思ったり、「てにをはがおかしい文章がかなりあるな」と思って、読み通せるだろうか不安になったのですが。
 ある程度読み進めると、面白くて、途中でやめられなくなりました。
 インタビュー中に話す言葉を注意深く準備していたはずの主人公が、不用意にその時代以降のミュージシャンの名前を羅列してしまうといったような矛盾もかなりあったのですが。

 なにもかもうまくいっていない女性が主人公です。そういった場合は、男性作家が書く時には、たいてい30代中頃のヒロインを設定するものですが、このお話の主人公は45才です。
 おそらくフリッパーズ・ギターをモデルにしたと思われるバンド、ドルフィン・ソングの大フアン。しかし、二人組ミュージシャンのドルフィン・ソングは、一方が一方を殺すことで、1991年に崩壊しています。
 主人公は、自殺を試みて意識を失い、自分が15才だった頃、1989年(平成元年)の世界へと、現在の姿のまま戻ってしまう。

 他に似た文章を書く作家が見当たらないくらい独特の文章です。しかし全く読みにくくありません。
 俗語をどんどん持ち込んだり、怖がらずに生存している人の名前をばんばん使ったり(ドルフィン・ソングの前座として、オリジナル・ラブの名前が出て来たりするんですよ)、良く知られている歌の歌詞をサンプリングして次々文中に突っ込んでいたり、すごく冒険しています。そのせいで、ストーリーを追いかける事だけでなく、文章を読むという行動自体の快楽を感じることができました。
 1989年頃を、大量の音楽をきいてすごしたという人、特に東京でその時代を送った人におすすめします。
 林真理子の帯は、つきあいで書かれた適当なものではなく、ものすごく的確です。
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No.13:
(4pt)

この小説はタイムマシーンです。キラキラしていたあの時代に舞い戻った奇妙な感覚が味わえます。

楽しいお話ですね。本屋でチラ見するつもりが一気に読んでしまいました。

あの時代にフリッパースギターに夢中になった人は多分、全員ノックアウト☆されるでしょう。もう、懐かしさ全開!です。もし自分があの輝いていた時代に戻ることができたら・・・というワクワクする妄想を完璧に体言した小説と言っていいでしょう。もちろんフリッパーズネタだけではありません。ロッキンオン編集部を初めとする音楽ネタはもちろん、当時起きた事件や当時の渋谷の風景など懐かしいネタが随所に散りばめられていて、とにかく知っている人にはたまらない小説だと思いました。

ただ、トリコが昏睡から目覚めてからの展開が個人的にはダメでした。夢二とトリコのセ〇クス描写をあそこまで生生しくする必要があったのでしょうか?。引っ越すのはまだわかりますが、砂浜のシーンってなんか無理やりっぽくてシラけます。その後のドルフィンソングの顛末もあんまりだし、トリコのその後もそんなんでいいの?と思います。トリコが昏睡するまでの展開は本当に面白くて夢中になって読まされましたから、だからこそ後半の流れには違和感しか感じませんでした。

若い年代の方がこの小説を読んで面白く感じるかどうかは分かりません。基本、当時のネタ満載ですから、それを面白く感じられなければ退屈なだけのような気はします。この辺りは未知の世界です。書き手も当時を知っている前提で書き込んでいますから。出来ればどこかの高校生辺りに、文章量も多くないですしサラッと読んでもらって感想が聞いてみたいものです。

読了後、これは是非映画化してほしいと心の底から思いました。今はコンピューターグラフィック技術も進んでいるだろうから、当時の渋谷の街並みとかタワーレコード渋谷店とか最小のセットで映像化できるんじゃないでしょうか。懐かしさだけではなく資料的な意味合いを持たせる事もできます。後半の展開は新たに脚本家に考えてもらって(笑)。もちろんサウンドトラックは全編フリッパーズギターです。

・・・でも、これじゃ興行的に成功しそうもないですね(笑)。
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No.12:
(5pt)

登場人物が生き生きしていている

時代設定、話の展開が秀逸でおもしろいです。 登場人物が生き生きしていて、言葉の端々から実際の思いが混沌としている様子が伝わってきます。 有名人が実名で出てくるところも感情移入しやすいです。 読後には不思議な既視感を味わえます。
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No.11:
(5pt)

突然急展開するので、読んでいて驚きの連続

2019年、45歳のフリーターの前島トリコは睡眠薬を一瓶飲み、目覚めてみるとそこは1989年、
30年前のバブル経済の頃にタイムスリップしていて
そこで憧れのミュージシャン「ドルフィン・ソング」の事件を事前に止めようと動くという物語。

当時の実際の出来事と、フィクションの小説が合わさって進行していくが、
とにかくすごいテンポとリズムでどんどん一気に読み進めてしまう。
読んでいて思わず「えっ!」と言ってしまうほどの突然の予想外の急展開がたびたび出てくるが、
こういうふうに急展開する作品(著者)は過去になかっただろう。
会う人物見る有名人の30年後を知ってるので、思わず言ってしまう箇所も笑える。

抜群に面白く、今までこの著者の他本を読んだことがなかった人に、他も読んでみようと思わせる本。
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No.10:
(4pt)

フィクションとノンフィクションが奇妙に調和された1冊

初読みの作家さんです。 主人公は45歳、独身のフリーター、トリコ 人生に絶望して睡眠薬自殺をはかりますが意識を取り戻すとそこは1989年の渋谷 思いっきりタイムスリップもののフィクションかと思いきや、そこからは 実在する有名人や本当にあった事件、曲名に歌詞とノンフィクションのオンパレードで その奇妙な調和にテンポ良く読めました。 ただ、その頃のサブカルチャーを知っている世代であれば、思い出し懐かしみながら 楽しく読めるかも知れませんが、その年代のある程度の知識がないと感情移入は難しいかも知れません。 年代が合う方にはドンピシャで面白い作品だと思います。
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No.9:
(5pt)

バブル期へのオマージュ

タイムスリップ・パラレルワールドもの。
第一部の終わりぐらいから徐々に面白くなっていき
音楽雑誌のスカシた文体を借りた、
引用句を大量に含む疾走感のある文章に乗って
第三部までぐいぐい高みへと連れて行かれます。
叙景と人間論を交錯させた恋心の描写は見事。
最後の種明かしと後日談はちょっと肩すかしっぽかったので
本当は星4つ半にしたいところですがまあおまけで5つ星と。
数多くの歌詞や台詞の引用は、個々の作品へのオマージュであると同時に、
小説全体としても、引用を多用した90年代初期の音楽シーンおよび
バブル期という時代へのオマージュになっているという寸法ですね
(そう言えばあの頃、「言葉はすべて言い尽くされた。
これから先、紡がれるのは借り物の言葉だけ」といった言説が流行りました)。
正直私の文では全然面白さが伝わりませんが
絶妙なタイミングでのブレイクスルーやどんでん返しも多く
読んでいて飽きさせないと思いますよ。
ところでまあついでにって感じでモデルになった実在のバンドも聞いてみましたが
手前勝手に先鋭化したマイナーポエットみたいで
小説から受けたイメージとは大きく違いました。
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No.8:
(4pt)

おもしろかったけど

一気に読んだ。おもしろかった。
しかし、この小説は、どういう人たちをターゲットにしているんだろう?

私はトリコより年上で、「70年代のティーンエイジャー」だけど、
トリコの聞いてた音楽はそれなりにわかる。
テレビ番組やCMなんかも、ちょっと懐かしかったりして。
でも、90年代ティーンエイジゃーには、もうわからないでしょ?
それだと面白さが半減するのではないかと思うのだけど、
どうなんだろう?

事件の謎を探る主人公がたどり着く「真実」は、実は・・・
というあたりも、タイムスリップものとしてはありきたりな感じがするので、
謎解きが焦点というわけではなさそうだし・・・

それと、最後に主人公が選ぶ道が、私にはよくわからいない。
つまり私はこの小説を読むには年を取りすぎているのかもしれない。
「80年代ティーンエイジャー」どんぴしゃな人だけが、楽しめるということだろうか?
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No.7:
(4pt)

主人公は好きではない、でも懐かしさ星3つ半

岡崎京子のイラストが好きで(漫画は苦手だが・・)惹かれたものの、しばらく(50ページ位まで)作者との不協和音で、どうしてコレがいいのだろう、面白いのだろう?と思い続けながら読んだ。おそらく、一つには、男性の書いた主人公だな、という不協和音もあったか、と思う。男性の書き手が書いた女性主人公という点はこの本全般のあちこちに感じられる。

それでも、あー、あった、あった、あー、あの人ね、と。懐かしさ連発で加速していく。その連続で実に一晩で読んでしまった。つまり、この本のターゲット年齢層に私が引っかかった、ということ。岡崎京子のイラストが好きでこの本を手にとっても、いったい何?と全く感情移入出来ない人たちも多いことと思うので、少し読んでから買われることをおススメします。
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No.6:
(4pt)

80年代を思い出したいがためのタイムスリップ物語

過去に侵入した自分が歴史を変えていくというストーリーは普遍的なものですが、このドルフィン・ソングでは、バブル崩壊間際の時代感を描写することでBRUTUS読者層の郷愁を誘っていると思われます。 私自身も、なかなか面白く読むことができました。 最所の方はストーリーが単調だと思いましたが、半ばからはかなり引き込まれました。 後半は「そういう設定か!」と思えるほどに楽しむことができました。 バブルの残り香を嗅いだことがある人にはお勧めの一冊です。
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