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翼ある闇
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【この小説が収録されている参考書籍】
翼ある闇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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★★★★☆ | ||||
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ミステリオタクに高く評価されている麻耶雄嵩の処女作。 本作も高く評価されている。 個人的にも楽しめたのだが、オマージュやアンチミステリの要素が強く十分に理解できたかというと自信がない。 ミステリについて、ある程度の理解がないと壁本になるため、読者を選ぶことだけは間違いない。 | ||||
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新本格派のアンチミステリー、バカミス(に入るかもしれない)という書評を見てから読んだ。 好き嫌いが分かれると思うが、私は好きなミステリー。 長編で装飾的な文体で漢字多めで蘊蓄が満載、なので京極夏彦に近いかもしれない。 ある館で大富豪一族の間に連続殺人が起き、館の内部に真犯人がいると限定されているので、考察する楽しみもある。 長編だが飽きないのは、のっけから物凄いスピードで殺人事件が起きるし、どんでん返しに継ぐどんでん返しで、本当のラストこそ唖然とする。 お勧め。 | ||||
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麻耶雄嵩という才能がこの世に出現した記念すべき第一作。原型となる物語は作者が十代の頃に書かれたというのだから恐ろしい。 この作品、ミステリの歴史の中で最も誤解されてきた一作といっていいだろう。 その実態は非常に端正な本格ものである。ただしシンプルな真相を隠すためのミスディレクションに使われたロジックがすさまじいため、あまり好ましくない方面でも話題をさらってしまった。首切り死体の密室トリックや連続殺人の見立てに対して「壁本」とか「バカミス」とか「マニア自家中毒」とかいった評価が散見されるが、これらはすべて偽の真相なのである。偽の真相に対して一体何を言っているのか?本当に最後まで読んだのか?としか言えない。 この偽の真相は、「なんでも深読みしてしまうが真実への洞察力がないミステリマニアのなんちゃって探偵」を引っかけて虚仮にし、真相から目をそむけさせるための真犯人の工作である。だから大騒ぎしている読者は同様に引っかけられて虚仮にされているわけなのだが、自分でそれに気づいていないのだ。麻耶雄嵩のほくそ笑む顔が目に浮かぶ。 哀しいことに、引っかけられて大騒ぎしている連中の中に笠井潔などの大物評論家も含まれてしまっていることだが…いや、笠井氏などはすべてわかっていて麻耶雄嵩という才能を世に知らしめるためにあえてその仕掛けに乗って煽り立てたのだと思いたい。 | ||||
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多くを語るとネタバレになるし、魅力を語ろうとしてもネタバレになる。 とにかく読むことを薦めたい。 そして、一点だけ注意しておくとすれば、残念ながら読者を選びます、この本は。 ぼくは、ずっぷりどっぷししっぽり、はまってしまった質だが、そうでない人がたくさんいるであろうことは想像に難くないし、否定もしない。 そして、はまった読者が、読解力があるとか、ミステリ通だとか、そういうわけでもない。 ただ言えるのは、著者・麻耶雄嵩はミステリの地平を広げた作者の一人であることは間違いない。もちろん、地平を広げた作家が優れた作家であるかは別問題だが。 ただし、本作は、トライする価値は間違いなくあると思う。傑作とはそういうものでしょう。 | ||||
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ある時、推理小説好きの友人が僕に言ったんですよ。 「もし推理小説に興味を持ったとしても麻耶雄嵩だけは読むな、あいつはふざけてるから」と。 以来、何の根拠もなく麻耶雄嵩に対して漠然とした嫌悪感を抱いていました。 そして最近PSPというゲーム機で「Trick×Logic」というソフトを入手したんですが、 その中にたまたま麻耶雄嵩氏が手掛けたシナリオが収録されていて、これが意外と面白かった。 上で紹介した友人とは既に疎遠になっていたので、これを機会に読んでみようと思ったのがこの「翼ある闇」でした。 結論から言うと、友人は「ある意味」正しかった。確かにこの作品はふざけている。 ネタバレになるので詳しく言及できないのが非常に残念なのですが、ふざけているのは間違いないです。 でもね、その一方でとても楽しかった。単なる悪ふざけではなく、きちんと意味や信念があったんですよ。 なのでこの「翼ある闇」に対して「ふざけるな!ちゃんと真面目にやれ!」と怒るのは、 アキラ100%に対して「なんだその格好は!服を着なさい!」って怒っているのと全く一緒なんですよね。 そうじゃなくて「内容」をきちんと判断してやれよと言いたい。 ともあれ私はこの作品をきっかけに推理小説が好きになり、現在100冊以上を読みましたが 今でもこの作品のインパクトを越えるものには出会っていません。(いわゆる思い出補正があるのかしれないが) ありがとう「翼ある闇」。そしてさようなら私の友人。 | ||||
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小栗虫太郎『黒死館殺人事件』のオマージュらしいが、この本を読むより先に『黒死館殺人事件』の漫画を読んだので、似たような箇所が出るとニヤリとした。やはり、ストーリーは、後半にメルカトル鮎が登場してからのほうが盛り上がった。推理合戦の後、エピローグで大どんでん返しがあり、それがとても面白かった。また、この小説の密室トリックを結構気に入っている。こういうのも大いに有りだと思う。 | ||||
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麻耶雄嵩のデビュー作。 この度、帰省ついでに持って帰り、約10年ぶりに読了。 高校生の頃に読んだ際の新鮮さを未だに感じることが出来て、 舞台設定、登場人物、構成の素晴らしさに圧倒されました。 「新本格」第2世代らしい素晴らしい一冊 ('∀`) 326頁「愛あるかぎり戦いましょう。命、燃えつきるまで」 | ||||
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素封家の豪邸で起こる連続斬首殺人事件。挑むは探偵木更津悠也。ドロドロの人間模様の中で展開される不可能犯罪は、昭和初期の探偵小説のようではあるが、二転三転(さらに転々)する真相には唖然茫然だ。 衒学的ともとれる書きっぷりに惑わされ、あり得ないというツッコミする事すら忘れてしまった。どこまでも大きくなる風呂敷は、畳んでいるのやら、ほったらかしているのやら。 探偵役の度重なる交代劇もさることながら、「メルカトル鮎最後の事件」という副題の意味そものものに衝撃を受けた。アンチミステリという表現が正しいかはわらないが、既成の概念をぶっ壊した作品であるのだろう、 著者21歳のデビュー作だが、恐ろしいものを読んでしまったというのが実感だ。 | ||||
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本作品の著者は、年末・年始に発表される、いくつかの年間ベストミステリのランキングでは、常連と言って差し支えないでしょう。 ――にも関わらず、これまで一冊も読んでなかったので、思い切ってデビュー作である、本作品を手に取ってみました。 読者を選ぶ、独特の作風――という先入観があったのですが、以外なことに、変なクセは全くなく、本格ミステリのツボをきっちりと押さえた良作でした。 人里離れた、富豪の一族が住む屋敷で発生する連続殺人。 首を切断された死体に密室殺人、と本格ミステリらしい設定と題材が目白押しです。 そして、後半で二転三転する推理には、どんな落としどころが待っているのか予想できず、かなり質の高いミステリと感じました。 著者は、いわゆる「新本格」としては、綾辻行人や有栖川有栖といった80年代デビューの第一世代に次ぐ、90年代デビュー(本作品は91年に初刊行)の第二世代と称されているとのこと。 しかし、活動開始から20年を超えている現在では、本格ミステリを代表する作家になっているのでしょう。 二人も名探偵(登場人物表では、「探偵」と「銘探偵」)が登場する本作品は、本格ミステリの定石は踏まえつつ、アンチミステリの趣向も取り入れようとする意図も窺えます。 この辺りが、著者の作風なのかもしれません。 デビューからかなり経っての初読となってしまいましたが、本格ミステリは、社会性を欠いている分、時代に流されないという強みがあります。 実際、刊行から20年を経過しても、古びた感じは全くありませんでした。 著者の実力は、本作品で良く分かりましたので、今後は、年間ベストにランキングされたものから、少しずつ読んでいこうと思います。 | ||||
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典型的なミステリー要素が全て集約された作品 http://on-the-road.co/?p=1561 | ||||
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麻耶氏のデビュー作の新装版だが、著者のよる解説によると加筆や訂正は一切行っておらず、当時出たそのままの文章での復刻となる。 館を舞台にした現実性皆無の重厚な探偵譚が展開するが、この著者の特徴である、次々に人が殺害されていくのに恐怖感も臨場感もまるでない淡々とした進行はデビュー当時からだったのだと分かる。正直事件が淡々と進行する前半は少々かったるいが、メルカトル鮎が登場してくる辺りからはめくるめく推理合戦で急激に盛り上がる。 誰が物語の支配者になるかというテーマを追求したらしく、これまた氏の特徴である、それまで構築した推理で解決したと思いきやそれを根本から覆えすパターンも本作から既に使われているのが興味深い。 途中の探偵による密室のトリックの推理など、これだけ見ると完全なバカミストリックだが、著者は確信犯なので何ともしてやられた感じになる。 ミステリーに対して一歩引いた感がありながら、とことんマニアックなネタを散りばめるという自己言及性の強い新本格第二世代らしいテイストの作品。評価ははっきり分かれるだろう。合わない人にはとことん合わない。 | ||||
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作者処女作とは思えないプロットでした。 最後まで見えず最後の最後でどんでん返し。 ワトソン君(私)がキーパーソンでしたか。 綿密なトリック、いとも簡単に読者を惑わせます。 全編に漂う壮大なクラシックとギリシャ神話の神を例えた粋なセリフ回し。 作者の知識と技量がうかがえます。 | ||||
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21歳の処女長編から、やっぱり普通では無いです。麻耶さんの他書が楽しめた人は、本著もお勧めです。 アンチミステリと書く人もいるようですが、その気持ちは良く分かります。著者自身は、本格派だといっていますが。 | ||||
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「楽しい!」陰鬱な時代がかった洋館で次々と起こる凄惨な殺人事件が楽しいわけないのだが、ミステリ・ファンなら、読後、あきれ果てながらも認めざるを得ない。「これは、楽しい!」と。すべてが終わったあとは、突っ込みどころ満載の怒涛のアイディアに突っ込みたくて七転八倒しつつも、爽快に満足していることにちょっと驚く。これまで、「この作品のトリックはちょっと」とか、すかして批評するスタンスでミステリを読んでいたファンに、そんなことはどうでもいい、と根源的にわからせてくれる作品。 私は『メルカトルと美袋のための殺人』から麻耶ワールドに入ったので、最初の短編を読んだあとは、許すまじき人間性を持った、このいけすかない探偵に辟易しつつも、文章の上手さ、人物描写の巧みさ、状況の鮮やかさに惹かれて、次、次、と魅入られたように読み、毎回、憤慨しながら、読み終わるとすぐに『メルカトルかく語りき』を求めていた。こちらはこちらで、「こんなのありか」とか「ふざけるな」とか叫びながら、一気に読んで、憤慨しながらも、読書体験としては、すごく楽しかった。そういえば、もっと「立派」な本が途中で読むのがしんどくなってしまったり、歴史に残る本格作品が、読後鬱々とした気持ちになったりしたことをふと思い出した。 麻耶ワールドは中毒する。これは、そのメルの最後の事件。これからは、メルの所業にも若干優しくなれそうな気がした。 とにかく、最後まで読んでみよう。きっとこう思うはず、「いやはや」。 | ||||
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改めて、このシリーズをみると、今となってはこの最後の答えも全ては操られたものだということもわかる。 この作品も全てを女が操っていたことも明らかだ。事件の構図はいくらでも反転する。 女に、そしてそれを見越したあの男に。ただ憎むべき相手をより完全に滅ぼすために命もかけるあの男に。 そのことは、シリーズ最後に爆弾で暴かれるだろう。そのために一歩一歩作って。 もう一方のシリーズの時限爆弾によって。 これもまた、あの男に見出され、愛していたものが幻なのか否か決定できずに、 緩慢な予め決められた破滅を進んでいるもう一人の男によって。 その男が全てを反転させるだけだろう。 どこまで闇は深いのか。ただ私たちはそれを見届けるしかない。 | ||||
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麻耶雄嵩の作品は、恐らく極端にその好みが分かれるだろう。その理由と言うのも…彼の描く「ミステリ」は真っ当な「ミステリ作品」とは大きく異なるからだ。 大きく展開する事件とその中にある正に「闇」とも言うべき人の暗部。陰湿に複雑に絡み合った人間関係とその下に見え隠れする陰鬱な心理…。麻耶雄嵩の描く作品は滑稽な描写で多少味付けを変えているものの基本的にそうした深い「闇」に満ちている。 だから、彼の描く作品は恐らく極端に好みが分かれる。けれど「麻耶雄嵩作品が好みが分かれる」理由は、決してそれだけではない。彼の作品が好みが分かれるのは…この一点。読み手がそれまでに必死に推理して自分なりに犯人を導き出そうとしていた展開を根っこから壊してしまう様な「カタストロフィ」が、麻耶雄嵩作品の終幕には存在しているのだ。 だから、好みが分かれる。だからミステリ作品としては異質である。けれど…その「カタストロフィ」の崩壊感こそが麻耶雄嵩作品の最大の味でもあると私は思う。特にその感覚を味わう事が出来るのは同作者の「夏と冬の奏鳴曲」ではあるが、読後の後味を考えると、此方の方が人には勧めやすいと思う。この「翼ある闇」「名探偵 木更津悠也」「メルカトルと美袋のための殺人」を読んでみて、作品が口に合う様なら…本格的に、麻耶雄嵩作品の世界観にはまってみるのも良いかもしれない。 | ||||
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異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。 | ||||
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詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、 アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。 「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします) まあそんなのは置いておいて。 とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、 わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。 これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、 タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。 これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。 ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。 (日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです) 一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、 茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。 また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、 真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。 | ||||
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探偵の木更津悠也は、大富豪である今鏡伊都から依頼を受け、 友人の香月実朝とともに、今鏡家の豪邸・蒼鴉城に赴くことになる。 しかし、蒼鴉城に到着した彼らを持っていたのは、密室状態の部屋で 伊都の首と、息子である有馬の胴体が発見された、という報せだった……。 何はともあれ、前述の密室殺人に関する木更津の推理が、本作の白眉。 生真面目な読者の神経を逆撫でするような、バカミス的解法が示されます。 (何十億分の一の奇跡w) また、本作では、ある《見立て》に基づいた連続殺人が起きるのですが、ミステリ へのオマージュゆえとはいえ、安易といえば安易な趣向が用いられています。 甲冑の具足を履かされた死体、死体の上のオレンジの種、白粉で化粧された生首…… これらを繋げるミッシング・リンクを知って、「マニアの悪ふざけ」と酷評する人が居ても 仕方がないとは思います。 ただ、個人的には、意表を衝く探偵役の交代劇や意想外な伝奇小説的背景など、 ミステリのコードやガジェットを裏切るメッセージを内包させつつも、結末では臨界 ぎりぎりでミステリの枠内に納めてみせた、弱冠二十一歳(当時)の作家の手腕 に感服させられました。 | ||||
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