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喧嘩猿



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【この小説が収録されている参考書籍】
喧嘩猿 (講談社文庫)

喧嘩猿の評価: 3.18/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(1pt)

Kindle版なのにPDF?

物語は面白く、登場人物がそれぞれ魅力的に書かれていてどんどん物語に引き込まれます。
木内一裕の新しいスタイルと言えると思います。また、今までの激しい描写を少し抑えつつも、リアリティある躍動感が楽しめます。
残念なのは、PDFみたいに文字は掴めないし、文字とバックの色も変更できないところ

こんなのが、Kindle版として売られてたら今後紙に戻さないとと思いますよ。
喧嘩猿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:喧嘩猿 (講談社文庫)より
406293129X
No.3:
(2pt)

木内一祐の作品は好きですが。

一寸この作品はイマイチという感じでした。目側ラン¥井ので、ルビが全く見えません。時代劇なので読み進めるのに時間が掛かりました。次回作に期待です。
喧嘩猿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:喧嘩猿 (講談社文庫)より
406293129X
No.2:
(2pt)

「暴れ出したら手に負えねえ、猿とよばれて忌み嫌われた遠州出生の喧嘩猿、森の石松たァ俺の事てえッ!」

不良漫画の金字塔『ビー・バップ・ハイスクール』の著者である作家・木内一裕氏によるハードボイルド小説第7弾!

 今回は、初めての時代ものとして昔から講談や浪曲に数限りなく登場し、現在でも映像などで語り継がれる時代劇の中でも有名な実在の人物(とされている)森の石松を主人公にした時代劇である。本書は以前に隔週誌『イブニング』において著者自身が原作を手掛けた同作〈2008年連載、画:たなか亜希夫〉を基にした作品となっている。

 寛永6年、米国の海軍提督・ペリーが率いる黒船一団が日本に開国を迫り、徳川家の250年の歴史が終焉を迎えようとした幕末期、茶屋旅籠『福田屋』で育てられた孤児の小僧・猿(ましら)の捨吉!長年、16の時に福田屋を飛び出して侠客として生きようとした矢先に石松に出会い、行きずり上、盗まれた名刀・池田鬼神丸を取り返す約束をして、その時に亡くなった石松の名前を譲り受けた事から森の石松を名乗って道中旅を続ける物語だ。

 登場人物も石松を中心に 旅の行きずりで暴れ者だが憎めない六尺棒を持つやくざ坊主・法印大五郎(齢27、8)、身寄りのない子供たちの面倒を見てやくざ者から金を取る乞食衆の頭・黒駒の勝蔵(20すぎ)、旅の道連れとなる甲州一の大親分といわれた島抜けの凶状持ちで滅法強い大男・武居の吃安(40すぎ)、御上のご威光を笠に己の野心のために吃安の命を狙う貸元・祐天仙之助(34)、旅先で石松に窮地を救われた糸問屋の女将・里(30)…などなど。

 本作では、時代劇に合わせて旧字体を用いて講談調に描かれているのが特徴である。後に清水の次郎長の子分としても有名な森の石松を主人公に作者独特の世界観(捨吉が石松となる件など)を用いて、次郎長の子分になる前の挿話を描いた物語である。
 今回は、名刀・池田鬼神丸を取り戻す事を名目として(それを物語の求心力として)旅道中を続ける石松の物語を描いており、主人公・石松を始めとする登場人物たちもそれぞれの性格や特徴を書き出して、その意味では前作『神様の贈り物』よりはお話としてはまだまとまって面白くなっているはずなのだが、表現力の問題(特に今回は旧字体での使用)からか読後感としては、その面白さがあまり伝わってこず登場人物に関しても(性格や特徴をきちんと描きわけているにも関わらず)それほど感情移入ができなかった。本来なら義理人情に厚く一本気な性格である森の石松が主人公なのだから爽快感があってもよいはずなのだが、それも伝わってこなかったし(その点ではまだ『アウト&アウト』の方が伝わってた)、著者自身がもう一度時代劇に挑戦するならば、今度は生半可な旧字体を使用せずに吉川英治や藤沢周平作品の表現力を参考にして挑戦してほしいものだ。
喧嘩猿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:喧嘩猿 (講談社文庫)より
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No.1:
(1pt)

アウト&アウトな作品でした。

アウト & アウト (講談社文庫)「キッド (講談社文庫)」「デッドボール (講談社文庫)」等の痛快作を連発してきた木内一裕氏の新刊。
映像デビュー作の「カルロス」で見せた才能に惹かれて、小説デビュー作「藁の盾」、二作目の「水の中の犬」はいずれもハードカバーで初版で購入したし、冒頭にあげた三作は最近になって刊行を知ったので文庫でだけれども購入している。
「藁の盾」「水の中の犬」とその後の三作はハードボイルド路線からエンターテイメントに作風が大きく変わった印象があり、個人的には「買い」のリストの上位に位置付けしている。
本棚のキャパの為「神様の贈り物」は図書館で借りたけれど、これは正直展開が粗い印象があって、さて今回の「喧嘩猿」。

結論から云ってこれは再読したいとは思わない。
中途半端な旧字の使用に関しては個人的には許容範囲として、”新機軸”なんだろうけれどもそもそも物語として何が描きたかったのか絞り切れていないし、著者のウリ(と私が思ってる)”良く練られたストーリー”テリングはいずこ?
ピカレスク物としても石松、吃安、勝蔵、そのどれにも感情移入できなかったし、噺は「神様の贈り物」の時以上に唐突なENDマークに肩透かし感満点である。
キャラ、ストーリーどっちもアウトじゃ★は差し上げれない。
これ、本当に木内一裕氏の作品なんだろうか?

別に「アウト&アウト」の路線に戻って欲しいとは云わない(思っているけれど…)。ただ、”読ませる””楽しませる”物語を再び上梓して戴きたい。
財布片手に楽しみに待ってます。(文庫落ち待ちだけれども…)
喧嘩猿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:喧嘩猿 (講談社文庫)より
406293129X

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