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流れよわが涙、と警官は言った



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流れよわが涙、と警官は言ったの評価: 3.94/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25:
(4pt)

記号喪失を実存喪失と錯覚する愚かな男を導入に、

相当大胆な原因へと急展開、愛の多様性/可能性への思弁に向かう。淡々としつつ感傷的な盛り上がり。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.24:
(4pt)

ラクリメ、またはディックの涙

Flow My Tears(流れよ我が涙)は曲だけ聴けば大変古雅なバロックの名曲だと常々思っていたが、歌詞はひどく根暗、というか暗黒のきわみ。まさしく本書の後半に呼応するとも言える。まあダウランドの曲はどれもこれも鬱っぽい曲なんだが、ディックはレコード店の店員のときに聴いたのだろうか?
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.23:
(5pt)

ダウランドの曲名にちなんだタイトルにひかれて

御存命であったらお会いしたかった。私より少し上の世代、でも切手収集や銃への興味、部屋の調度はなんとなく想像ができる。たいていの書評には「歌手」が主人公とされているけど、作者にとって彼は凡庸でつまらない男なのだ。滂沱と流れる涙は警察署長の分身である妹=影の側面を失った痛みなのだ。生身の身体を失って彼は統合した人格を作り上げることができるのだろうか?なぜ時空間が混在してしまったのか、その答えは薬物の脳への影響なのだと彼は書いている。「高い城の男」で易の実占をする描写があるのを見つけていささか驚いた。私は易者なのであるにもかかわらずこの本の存在は知らなかった。ダウランドに導かれた。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.22:
(4pt)

タイトルがカッコいい!

"おれはけっしておまえに説明するわけにはいかない。ただこう言うだけだ。当局の目にふれるんじゃないぞ。おれたちに興味を抱かせるんじゃない。おまえのことをもっと知りたいなんて、おれたちに思わせるんじゃない。"1974年発刊の本書は、パラレルワールドを描く不条理かつ自伝的なSF傑作。

個人的にはタイトルがとにかく文学的にカッコよくて印象的な本書。【WEBの個人情報が良くも悪くも社会的な信用に直接繋がってきた】今こそ再読すべし!と手にとりました。

そんな本書はバラエティー番組で活躍するジェイソン・タヴァナーがある朝見知らぬ安ホテルで目覚めると身分証明はおろか、国家のデータバンクからも彼に関する記録が消失し、一夜にして『この世界に存在しない人物』となっていた。というミステリアスな謎解き展開から始まり、そこにもう一人の主人公、警察本部長であるフェリックス・バックマンや幻のように次々と現れる癖の強い女性たちがからんでいくのですが。

率直に言って、著者の執筆当時の薬物に溺れる荒んだ私生活の影響もあって?現実と幻の境界線があやふやな感覚【現実の存在が脅かされ続ける展開】は相変わらず魅力的ですが、全体としては他作品に比べても正直難解な箇所が沢山ありました。(第3部23章の『私たちは失敗したんだ。完敗だ。ふたりとも』とか。。)

一方で、遺伝子デザインベイビー『スイックス』として優れた才能や合理的判断をするも、どこか感情が歪んでいる(=泣けない)ジェイソン・タヴァナーと対比する形で紹介されるフェリックス・バックマンや女性たちの不条理かつ人間臭い様子、それでも【愛情があるからこそ泣く描写】は局所的であっても魅力的に感じることができました。

個人データの喪失をテーマにした古典SFを探す人や、著者独特の現実侵食感覚にどっぷりつかりたい人にオススメ。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.21:
(4pt)

タイトルがカッコいい!

"おれはけっしておまえに説明するわけにはいかない。ただこう言うだけだ。当局の目にふれるんじゃないぞ。おれたちに興味を抱かせるんじゃない。おまえのことをもっと知りたいなんて、おれたちに思わせるんじゃない。"1974年発刊の本書は、パラレルワールドを描く不条理かつ自伝的なSF傑作。

個人的にはタイトルがとにかく文学的にカッコよくて印象的な本書。【WEBの個人情報が良くも悪くも社会的な信用に直接繋がってきた】今こそ再読すべし!と手にとりました。

そんな本書はバラエティー番組で活躍するジェイソン・タヴァナーがある朝見知らぬ安ホテルで目覚めると身分証明はおろか、国家のデータバンクからも彼に関する記録が消失し、一夜にして『この世界に存在しない人物』となっていた。というミステリアスな謎解き展開から始まり、そこにもう一人の主人公、警察本部長であるフェリックス・バックマンや幻のように次々と現れる癖の強い女性たちがからんでいくのですが。

率直に言って、著者の執筆当時の薬物に溺れる荒んだ私生活の影響もあって?現実と幻の境界線があやふやな感覚【現実の存在が脅かされ続ける展開】は相変わらず魅力的ですが、全体としては他作品に比べても正直難解な箇所が沢山ありました。(第3部23章の『私たちは失敗したんだ。完敗だ。ふたりとも』とか。。)

一方で、遺伝子デザインベイビー『スイックス』として優れた才能や合理的判断をするも、どこか感情が歪んでいる(=泣けない)ジェイソン・タヴァナーと対比する形で紹介されるフェリックス・バックマンや女性たちの不条理かつ人間臭い様子、それでも【愛情があるからこそ泣く描写】は局所的であっても魅力的に感じることができました。

個人データの喪失をテーマにした古典SFを探す人や、著者独特の現実侵食感覚にどっぷりつかりたい人にオススメ。
流れよ我が涙、と警官は言った (1981年) (サンリオSF文庫)Amazon書評・レビュー:流れよ我が涙、と警官は言った (1981年) (サンリオSF文庫)より
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No.20:
(4pt)

ディックの、存在観に対する哲学的アプローチ、間違いなく衝撃作だ。

作品そのものは非常に読みやすく、スラスラ読めます。主人公ジェイソンがひたすら自分探しのサスペンスフルな、事件に巻き込まれる話に終始しています。これに悪役になり切れないバックマン本部長のやり取りが不気味な感じである。ディック流の哲学的アプローチが、存在しない男、を際立たせている。鬼才の衝撃作である。
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No.19:
(4pt)

題名が謎だ

題名が??なぜこの題名なんだろうか 話の骨格は面白い、逃亡劇というスタイルも分かり易い ただ内容は難解である SF要素の純文学だろうか 阿部公房などを思い出す 個人的にはこういう作品は好きだけど 明確な解決や物語を求める人には不向きだと思う まあPKディックは問題作多いですから
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No.18:
(5pt)

まあまあ

ディックにしては嫌な終わり方でなくて良かったです。
ぐいぐい引き込まれる感じであっとゆうまに読み終わりました。
オチはSF的すぎて少しチートな感じでしたね。
まあ40年も前の作品なので仕方ないですが。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.17:
(5pt)

印象的なタイトル。

何よりタイトルが秀逸なこの作品の主人公は、売れっ子歌手のジェイスン・タヴァナーと、ロサンゼルス警察本部長フェリックス・バックマンの二人。タヴァナーは「誰も彼を知らない、そもそも存在しないはずの人物」という状態に放り込まれる。それは「売れっ子歌手」であり、「誰もが知っている人物」としての、彼を裏返したものである。他方、バックマンは「社会秩序を守るべき人物」でありながら、物語の鍵になるある人物との関係において、その「社会秩序から自らを引き剥がし、隔離する傾向性をもつ人物」でもある。つまりはどちらも「矛盾した存在」なのだが、タヴァナーは時間的な先後関係において矛盾し、バックマンは存在の現在性において矛盾する。その二人を結びつけるのが、「物語の鍵になる人物」なのだが、その人物こそ、二つの転倒を引き起こす張本人である。しかもタヴァナーにおいてもバックマンにおいても転倒は、その人物がある意味「呑む」とまとめうる行為――しかも一方は「上」で、他方は「下」で――によってなのだ。
 このような対称性が見事な傑作。そして物語の核は、同作者の『虚空の眼』(『宇宙の目』)に連結するものでもある。
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No.16:
(5pt)

愛という重いテーマに真正面から挑み、成功したSFです

この作品、もちろんディックならではの現実崩壊劇ではあるんだけれど、それ以上に愛をテーマにした小説です。

「三千万の視聴者から愛されるマルチタレントのタヴァナーは、ある朝見知らぬ安ホテルで目覚めた・・・」(カバー裏の紹介文より)
昨夜までの超人気タレントが、一朝目ざめるや、誰ひとり自分のことを知らない "この世に存在しない男" となってしまう。
今回で多分4回目の読破ですが、この導入部分は何度読んでも引き込まれます。
しかしその後の展開が、波乱万丈のいつものディックワールドとは違って、一種の女性遍歴物語となっている。

最初に出会うのは、偽造IDカード製造者のキャシィ・ネルソンという名の19歳の女の子。それから、ルース・レイという30代後半の元愛人の女性。さらに、アリス・バックマン。彼女は、フェリックス・バックマンという本作の副主人公である警察本部長の妹であると同時に妻(!)なのです。最後は、メアリー・アン・ドミニクという32歳のぽっちゃり形の独身女性陶芸家。

イケメンのタヴァナーは、無名かつ警察に追われる身となった後も、めぐり合うすべての女性から好意を寄せられ、いろいろと助言を受けたり助けられたりする。
それぞれ個性的な女性たちとの会話に多くのページが割かれている作品ですが、それでいて、ちっとも退屈しないのは、各々の女性たちの個性と魅力と、愛を中心に据えた深い会話が読者の心を掴むからだと思います。

思えば、「アンドロイドは電気羊・・」「ユービック」「火星のタイムスリップ」「高い城の男」「逆まわりの世界」「ヴァリス」3部作「宇宙の操り人形」などなど、読んですごく面白かった長編は多々ありますが、4回も読んだ作品は、本作だけです。
SF的小道具も無くはないし、必死の逃走劇シーンもあるのだけど、私はそれ以上に、いずれも魅力的な女性たちと主人公タヴァナーとの卓抜で奥深い会話に毎度、つよく惹きつけられます。
ディックとしては異色作かも知れませんが、それでも彼の数ある長編の中で5本の指に入る傑作というのが、ディックファンの共通認識のようです。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.15:
(5pt)

今私はKindleにレビューを強制されている

好きな話なだけにがっかりだ
しかも文章が短いと叱られている

本の内容は最高。
タイトルしか知らない人にもぜひ読んでほしい。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.14:
(4pt)

とても面白い だが画竜点睛を欠く

第4部の中途半端感が悲しい。第三部の終わり方はとても美しく、感動的なものであるだけに、なぜこの後に第4部が必要なのかと思ってしまう。出版社側からの強い意向で嫌々書き足した感が見える。

それ以外はとても面白い。すばらしい小説である。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.13:
(4pt)

当時のsf 凄いね

小説の実験場としてのsfを確認しました。実験場は失礼だな。妙な文学的?制約のない世界と言っても良いだろう
私の基本である安部公房の世界を再確認。分からんが、公房さんへの影響考えてます。
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No.12:
(5pt)

面白い!

とにかく面白いです。
ぐいぐいと引き込まれていき、想像外の事柄も多く、一気に読みました。
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No.11:
(5pt)

タイトルがいい

ジャケ買い、という言葉があるが、この作品はタイトルがいいのでタイトル買い。
ディック作品、次は何を読もうかな、
とさんざん迷ったあげく、タイトルで本書に決めました。
カバーのイラストもデザインも気に入っています。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.10:
(4pt)

なかなかの作品

若干嫌悪感を覚える部分があり、それが引っ掛かりましたが、
その他の部分では概ね満足です。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
4150108072
No.9:
(5pt)

原書で読みましたが

英語も固有名詞以外は分かりやすく、話も後年のPKDにありがちな破綻も無く、さらに機微に富んだ表現も多くとても楽しめました。

迷うこと無くオススメです。
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No.8:
(5pt)

サスペンスもあるアイデアSFだけど、珠玉という言葉を使いたい

サスペンスフルな導入部、SFらしい見事なアイデア、古いハリウッド映画のようなケレン味たっぷりの展開。映像化されたわけではないのに、映像が頭に焼き付く読後感は、これらがもたらすものでしょう。
でありながら、これは愛についての物語だと作家自身が言う--その通り、愛することそのものの痛み、愛する人を失う喪失の痛みが、痛みをもたらす愛を否定する改良人種との対比でくっきりと描かれています。

そもそも最終行も「愛されている」という言葉で終わっています。
が、この「愛されている」をもたらすきっかけのエピソード自体は、改良人種の利己心による親切、もしくは相手へのいらつきの言葉が結果アドバイスとなったような小さな出来事です。
それを最後に肯定的に示すことで、哀切のトーンが強い後半の描写にもかかわらず、本作をセンチメンタルな甘ったるい作品にすることを防いでいます。
「愛は負けても親切は勝つ」と言ったのは別の作家で、たぶんディックは親切も含めて愛として、受け入れ、肯定したかったのでしょう。この読後感には、珠玉という表現がふさわしいと思います。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
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No.7:
(5pt)

強制変更される世界

「流れよわが涙」とヴォネガット爺さんだったら言いそうなセカイ。
最後のエピローグが泣かせますが、メインのストーリーが終わった後
「時間がどんどん流れていき」ます。時の流れは何者をも容赦しません。
そこにあるのは命の連綿たる連なりだけであり、賢治「けんじゅう公園林」などを
思い出させます。不条理SFで始まっていながらこの叙情性。ヴォネガット
「タイタンの妖女」と対を成す作品と考えて良いでしょう。「タイタン」が
核家族すら解体して個人が一人切りの孤独な生と孤独な死を全うするのに対し
この作品では異世界舞台SFなのにみんな奇妙に絡み合っている。
超監視社会だからなのか、密告その他で「人と人とが繋がっている」という
奇妙なセカイ。江戸時代の5人組のようなムラ共同体か、戦時中の隣組のような
共同体的な「相互監視型結束感」がヒニクといえばヒニク。
ヒトは孤独よりも「監視するされる」の関係性の方を選択してしまうのかも。
そうでなければ、もあのようなモヒカンとして生きていくしかありません。
主人公はシックスと呼ばれる遺伝工学的優性人種実験で生み出された
第6世代の新人類。ほかのイカレキャラに翻弄されながらしたたかに
生き抜いていきますが後半になってぐちゃぐちゃの作品セカイになります。
ある新種ドラッグは人間を「神」にすることが出来た。一種の超能力SFみたいに
なりますが、そのドラッグを服用すると人間の生命エネルギーの消耗が酷く
2日間で死んでしまう。「空間多層構造」を「フレスコ画」のメタファで
理解しようとするバックマン警察本部長。これを「多肢分岐線形性モデル」で
理解するのが一般人読者にはわかりやすくヴォネガット「スロータハウス」みたく
なります。いや、ボルヘス「八岐の園」に近いかも。サイコセラピ的な叙述もあり
32歳対人恐怖女子のメアリアンは見事に主人公のアドヴァイスを受け容れて
「青磁の花瓶」で陶芸家芸術家として世界的に成功します。この部分が最も叙情的。
古いタイプの日本人には受けそうですが、平成型精神構造の新世代日本人にとっては
「大甘だぜ!!」と言われそう。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
4150108072
No.6:
(5pt)

傑作です!!

自分にとっての大切な人を失ったとき、それに気がついたときの感覚がまさにFLOW MY TEARS,THE POLICEMAN SAID.というタイトルにこめられている。このタイトルそのものが描かれたところと、本の真ん中辺あたりの愛についての問答(エミリー・ファッセルマンのうさぎの話から始まるところです)が強く印象に残った。何度でも読み返したくなる傑作です。いかにもSFというストーリーなのですが、SFファン以外に読まれないのはもったいない。あまりSFという枠にとらわれずに多くの人に読んでいただきたいなあと思います。
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)より
4150108072

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