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流れよわが涙、と警官は言った
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流れよわが涙、と警官は言ったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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全編緊張感があり、不可能に思える物語がどう収束するのかと期待と不安を持って読み進めましたが、結果はジャンプ打ち切りマンガのように苦しいものでした。 しかも主人公のように語られていたジェイソンは成り行きに流されるだけの能天気なただのマヌケで、主人公にふさわしい苦悩と相対していたのはバックマンです。 読み進めてそれが明らかになった時、 「えっ、そうだったの?今更?認識正反対にしないといけないの?」 と放り出された気持ちでした。 今から読む方は、主人公はバックマンというのを念頭に置かれると破綻なく読めると思います。 感情移入すべきは追っ手の方で、物語の定型にいつのまにか慣らされていて、表面でしか理解しなくなっていたことに気づかされた作品でした。 物語に出てくるキブツというのはイスラエルのコミューン的な何からしいです。 作中には説明がなかったので。 | ||||
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それなりに楽しめたが、作者が何を言いたいのか、自分には余り伝わってこなかった。 役所で管理されていた自分の個人情報がないなど、突然自分の存在がなくなった世界にきた主人公が、 孤軍奮闘する話。結局、クスリのせいみたいだが、謎解きが甘いし、アリスの死因や、スィックスについても、 もっと掘り下げたほうが、もっと惹きつけられたと思う。 パックマンは、妹アリスが死んで涙が頬を伝うが、そのあたりのくだりも、愛だのと言う割には弱い。 高評価の方もいるのだが、自分には「電気羊」のが面白かった。 | ||||
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表紙が変わっています 表示されてる表紙ではなく新しくなったクソダサ表紙になってます 詐欺はやめてください | ||||
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人気歌手がある事件で昏睡し、目が覚めると知らないホテルにいて、誰も自分の事を覚えていない。という話です。 「あ、これは人気歌手だった事の方が夢だったオチだな」と決めつけましたが違いました。 「なぜこうなったのか」というのが最大の謎だと思うのですが、主人公はあんまり気にしてないというか無気力で、行く先々で女と知り合ってダラダラしてるだけって感じでイマイチ謎解明に話が向かっていきません。 おかしいなと思っていると話は次第にタイトル通り警官の方に移っていき、そのまま投げやりな感じに話が終わってしまいます。 要はこれは、主人公や女たちが語る愛についての話であって、謎はオマケなんですね。 | ||||
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事件の原因に対するSF的説明はストーリー展開としては唐突なものではあるが、読後感は不思議と悪くない。 主人公はテレビホストのモテモテ男なのだが、著者にとっての本当の主人公はこの警官なのだろうね。 | ||||
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歌手でパーソナリティの主人公が、以前付き合っていた女性に襲われ傷ついて気を失い、目をさますと、人気者であるはずの自分の事を誰も知らなかった、というところから始まるSFです。 何故そういうことになったのかというのは、この物語にとって非常に重要なポイントですが、開示されるのはあまりに突拍子もない科学的香りの希薄な理屈で、そんなこと言い出したら何でもアリになってしまうと思いました。 また、タイトルにあるように、”流れよわが涙”と言ったのは警官であって、主人公ではありません。このセリフは、物語の最終盤に出てくるのですが、そのあたりで主人公は急に端役になり、その警官が主人公のようになります。心理描写も丁寧になりますし、あるいは、著者はこの警官を主人公と考えているのかもしれないと思うほどです。この最終盤と、それ以前の二つの物語が、共通の主題を持っていないのにくっつけられているような気がしました。 | ||||
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本書のラストでの一場面は、なんでもない場面ながら妙に心に残る。人間の悲しみゆえの衝動がうまく描かれていると思う。そこに絵になる人物が配されているのでより印象に残った。 しかし、本書には見事に裏切られた。読む前は『存在しない男』となった主人公が日常を失くした悪夢世界からの突破口を捜し求めるサスペンスフルな話なのかと思っていたのだが、本書にそういったハラハラドキドキのスピード感は無縁のものであり、どちらかというと、思弁的な雰囲気さえ漂っているので驚いてしまったのである。描かれているのは相変わらずの不条理世界なのだが、人間の本質としての感情面が全面に押し出されているのだ。 余談だが本書を執筆していた時期、ディックは失意のどん底だったそうだが、いかにも彼の内面が溢れていて痛々しい感じだ。読了して、少し心が苦しくなってしまった。 | ||||
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とても難しい作品。 一回読んだだけでは、「なぜ彼が違う世界に来てしまったのか?」という 理由が理解できないと思う。かく言う私は5回ほど読んだが、未だにハッキリ とは理解できていない。 恐らく作者は、「さまざまな愛の形」を描きたかったのだろう。 いろいろな男女が登場する。 主人公の冷たさと、彼を追う警察署長の熱さの対比がとても面白かったと思う。 | ||||
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