逆まわりの世界



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    初公開日(参考)1983年07月
    分類

    長編小説

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    逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)

    1983年07月31日 逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)

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    逆まわりの世界の総合評価:8.00/10点レビュー 3件。-ランク


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    No.3:
    (5pt)

    ページターナー度(!)の高い作品でした

    「1986年、突如世界は一変した。ホバート位相と呼ばれる時間逆流現象のために、死者は墓から蘇り、生者は若返っては子宮へと回帰するようになったのだ・・(途中省略)・・鬼才が描く狂気と不条理の超現実世界」
    カバー裏の紹介文を読んで飛びつきました。読み始めてみると、これが予想を裏切らないスパイ小説のような面白さ。
    ひと言でいえば、市民特殊図書館〈消去局〉という名の言論統制機関 VS ユーディ教というカルト教団 VS ローマ教会、という三つ巴の争い。

    ことの発端は、ホバート位相 (時間の逆流) によるユーディ教カリスマ教祖ピークの復活である。死者の再生請負業者セバスチャン・ヘルメスの掘り出した教祖ピークをめぐって、イデオロギーやら利害やらの対立する市民特殊図書館〈消去局〉とユーディ教団とローマ教会が、壮絶きわまる教祖の争奪戦を繰り広げます。

    この作品、基本はSFなんだけど、ストーリー展開はどう考えてもスパイ小説風。むろん時間逆流(ホバート位相)などSF的な道具立ても、ストーリーの展開の中に大いに生かされており、そのおかげで、並みのスパイ小説よりもハラハラドキドキするシーンすらあります。
    文庫本で300ページに届かない、ディックとしてはやや短い長編ですが、100ページを過ぎたあたりからもう一難去ってまた一難の連続で、教祖ピークの運命の行方が気になって仕方がない。

    その一方で、中年の堅物おやじセバスチャン・ヘルメスのうら若い愛妻ロッタと、若い警察官ジョウ・ティンベインとの不倫あり、はたまた堅物おやじセバスチャンが、あろうことか敵対する市民特殊図書館のアン・フィッシャーという若い娘 (魔性の女) の色香に迷う (これも図書館側の策略) という場面ありで、読者に息つく暇を与えてくれません。

    ディック一流の現実崩壊SFにスパイ小説を加味したような異色の傑作長編でした。
    逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)Amazon書評・レビュー:逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)より
    415010526X
    No.2:
    (4pt)

    グロテスク

    1986年、突如世界は一変した。ホバート位相と呼ばれる逆転現象が地球規模で始まったのだ。墓から甦る死者。口から吐き戻されて元の形になる食物。吸い殻をくわえるとだんだん長くなっていく煙草。身体がだんだん若返り、ついには子宮に潜り込み、性交で卵子と精子に分離して女と男の身体に吸収されて消滅する。

     W・U・S(西アメリカ合衆国)の再生業者のヘルメスは、ユーディ教の創始者トマス・ピークを墓から掘り出し、再生することに成功した。しかし復活したピークをめぐって、焚書機関<消去局>―市民特殊図書館、ユーディ教=FNM(自由ニグロ共同体)、ローマ教会が三つどもえの暗闘を開始し、ヘルメスはその巨大な陰謀に巻き込まれることになる・・・・・・

     現実の混沌と狂気を悪趣味なまでに誇張し、悪夢の「超」現実世界を作りあげた傑作。

     絶望的に加速するエントロピー増大運動にあなたは耐えられるだろうか?
    逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)Amazon書評・レビュー:逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)より
    415010526X
    No.1:
    (3pt)

    中ぐらい

    ディックの作品中では中ぐらいの出来か。それにしてもちっとも逆まわりじゃない大雑把な世界が、そうであるがゆえに逆にポップだったりする。多くのディック作品同様、物語は破綻している。
    逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)Amazon書評・レビュー:逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)より
    415010526X



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