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ユービック
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ユービックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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たしか、ディープなファンの話し合いでディック長篇の面白さ一位をとった作品。 破綻しそうで破綻しない困惑したストーリーが、最後見事に論理的に納得いく形で集束する。 初心者には難しいかも。退廃していく世界を映像化したら格好よさそう。 | ||||
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ゴダールとも共同監督したことがあるというジャン・ピエール・ゴラン監督からの誘いで、ディックが脚本を書いた。映画の企画自体は頓挫した(笑)。 結果的にこれはレーゼシナリオになってしまった?アメリカ中西部ミネソタ州ミネアポリスの小出版社(ラファティ作品の出版でも知られるコロボリー・プレス)から単行本化された。 脚本は普通、舞台となる場所の名前を書いた「柱書き」というものがありますが、これはそのようには書かれてません。ト書きの中に情景描写がされている。 オースターの「ルル・オン・ザ・ブリッジ」と同じく、有名な小説家が、シナリオ形式で書いたことがある、という先例としての価値はある。 しかし思うのだが、小説にとっては実験的で斬新なことが、シナリオ形式だとそれほどでもなくなってしまうことがあるね。 | ||||
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大実業家スタントン・ミックの依頼を受けて、超能力者狩りを行うべく月面に着陸したランシター合作社の11人の不活性者たち。しかしそれは、超能力者集団・ホリス異能プロダクションが仕掛けた巧妙な罠であった! 超能力者側の爆弾で社長のランシターを失ったジョー・チップら不活性者は辛くも月から脱出するが、地球に戻った彼らは自分たちの周りで異変が起こっていることに気づく。喫茶店で出されたコーヒーは腐っていて、ポケットから取り出した貨幣はもう使われていない古いもの。そして彼ら自身の身体も老化し始めていた・・・・・・全てのものがとめどなく朽ちていく死の世界。 そしてこの退校現象を食い止めることができるのは「ユービック」と呼ばれるスプレーだけなのだ。ジョー・チップはユービックを、そしてこの異変の原因を求めて、必死の探索に乗り出した! 超能力者、不活性者、そして半生者。灰色の世界は時間退行現象によって益々グロテスクになっていく。ミステリ仕立てのサスペンスフルな展開と、次々と明かされる意外な真相。絶望的な圧迫感と巧妙なプロットは、ディック作品の中でも出色の出来映えだ。孤軍奮闘するジョー・チップの姿も感動的。ディックらしからぬ(笑)、見事な結末もいい。 | ||||
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すごくひきこまれる作品です。ディックの難解さや破綻がなく、明快です。初めての人にはこれがよいと思います。ユーモア、悪夢的世界、救済などディックの要素が理解できると思います。 | ||||
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珍しくストーリーに破綻が無い。いつもの彼らしくなく(笑)良く書けているし、エンターテイメントしている。登場人物のほとんどは一種の超能力を持っているが、実はそれぞれ鬱病にかかったような変人だらけであり、主人公は、天才的な技師ではあるが、性悪女に振り回されしかも、一文無し。物語が始まって間もなく、希望も出口も無しの悪夢のような世界に突き落とされる。それから必死で生き残り(?)をかけてがんばる、がんばる、がんばるのである! というもう、どうしようもなくディックな世界。各章の最初に、"ユービック”のコマーシャルがついているのが印象的。ずっと楽しくしかも陰鬱な気分で(いや楽しさと陰鬱な気分って両方成り立っちゃうんですね、ディック読むと)思わず知れず読み進んでしまうが、ディックメーターが振り切れるのが、315ページから。そこまでで最悪の出来事が続いたところにやっと明かりがさして来たところだったのに、そのページでさらにねじ切れて深い余韻を残して終わる。大傑作だ。 | ||||
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そういった発想だけでも面白いのに、どこまでも落ちていくようなサスペンス性の上手さが抜群な1冊。凄くSFとして基本的なことを書き、最終的な終わり方まで伏線などを含め、大変しっかりとしている作品です。SF入門の一つとしても良いのではないでしょうか。 | ||||
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個人的にディックにしてはマトモ過ぎて、つまらなかった。 そのため読み易いという人もいるんだろうけど。 | ||||
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ブレードランナーを観てディックを読み始める人が多いと思うが、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」よりこちらの方がディックの世界を理解しやすいと思う。 中盤のどうしようもなく重い倦怠感は、疲れたときに読むとますます重く、窒息しそうになる。 ディック世界の究極の作品は「ヴァリス」だと思うが、まず「ユービック」から入ることをお薦めする。 この世界が好きか嫌いか。 ディックを読む、一つの指標になるのでは? | ||||
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「虚空の目」と同様に、アナザーワールド物の原点。(ブラウンの「発狂した宇宙」の方が古いが。)まさにマトリックスのもとになったような作品。超能力軍団に、逆行する時間、不思議な小道具、PKDの世界が堪能できます。自分が目の当たりにしている世界が本物なのか、読者を不安にさせる結末も見事。 | ||||
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