ペスト

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評判

ペストの評価:

4.00/5点 レビュー 410件。 C ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全814件 641〜660 33/41ページ
No.174
(4pt)

「不条理」な世界を生きるために大事なことは、それぞれが役目を果たすことと連帯である。。。今、カミュのこのメッセージを大切にしたい。

アルベール・カミュ(1913~1960年)は、フランス領アルジェリア生まれの作家、哲学者。第二次世界大戦中に発表した小説『異邦人』(1942年)などで「不条理」の哲学を唱えて注目され、1957年にノーベル文学賞を受賞。1960年に自動車事故で46歳の若さで死去。
本作品は第二次世界大戦後(1947年)に発表された、代表作のひとつである。
物語は、フランス領アルジェリアの港湾都市オラン市(現存する)をペストが襲い、感染拡大阻止のために街は封鎖され、人びとが次々と命を失っていく絶望的な状況の中で、医師のリウーを中心に、よそ者(旅行者)のタルー、下級役人のグラン、新聞記者のランベール、パヌルー神父、密売人のコタールなどの様々な登場人物が、それぞれの立場で無慈悲な運命と立ち向かう様を描いている。
この作品は、ナチス占領下のヨーロッパで実際に起こった状況の隠喩だといわれる。逃げるところのない過酷な状況下で、同胞同士の相互不信、愛する人びととの別離、刹那的な享楽への逃避など、カミュ自身が実際に目撃した人間模様が描かれているのだ。本作品は、戦後間もない時期に発表されたが、民衆はそれを理解しベストセラーになったという。
さらに、この作品に込められているのは、カミュの人生観・哲学でもある。罪なき人びとの死、世に蔓延る悪、自分の力では変えようのない状況。。。人の人生は「不条理」に満ちている。しかし、いかに不条理であろうとも、我々はその人生を生きていかなければならない。そして、そのために最も大切なことは、本作品で描かれているように、人びとがそれぞれの役目を果たし、人びとが連帯していくことなのだ。
そして、作品の最後では、感染がほぼ収束する中で、それまで医師リウーを支えてきたタルーがついに発病し、「今こそすべてはよいのだ」という言葉を残して静かに死んでいく。。。世界はどこまでも「不条理」なのだ。

今般の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴って、本作品はヨーロッパのほか、日本でも広く読まれるようになっているという。カミュのメッセージは上記の通り幅広く普遍的なものであるが、今の世界、我々を取り巻く状況に引き寄せて解釈することは、もちろん有効だろう。そして、そこで示唆されるのも、やはり、リウーやタルーのように、目の前のことに対して自分のできること(多くの人びとにとっては、外出を自粛すること)を精いっぱいに行い、皆で連帯していくことが最も大事ということだ。
今、このカミュのメッセージを大切にしたいと思う。
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033
No.173
(5pt)

都市封鎖、50年前、高校生の時、単なる象徴として読み飛ばしていたことが、まさか自分に降りかかり始めるとは。

ペストからの解放を喜ぶ人々の描写は、まさにフランスのレジスタンスの人々がナチス支配から解放された時の描写であり、ペストとは、ナチスのフランス支配の象徴であると、当時の自分は読み込んでいたが、50年後、コロナウイルスによって世界中の各都市が都市封鎖をせざるを得ない事態に陥った時に読み直してみると、疫病が兆候を見せ始めた時の政府役人の、なんとか過小に見せようとする態度、人々が最初は軽く見て、そのうちパニックになり始める姿、疫病が蔓延し始め、死亡者の処理ができなくなり無差別に埋葬し始める様子など、パンデミックの恐ろしさが現実の問題として自分に迫ってくる。信仰が、深い、浅いにかかわらず、無垢な子供にも、感染し死をもたらす伝染病の恐ろしさ。不条理とはそういう事か。唯、救いとなるのは、物語の中で、ペストの猛威にもかかわらず、保健隊に志願し、他者の為に働くうちに自己の心の拠り所を得ていく人々が少なからずいる事が、現状の参考になるという事か。
優れた書物は、読者の境遇によって幾通りにも読みこなす事ができるという見本のような書物と思った。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.172
(3pt)

ちょっと読みにくかった

ノーベル賞とるだけあって、文学的表現が多く読みにくかったです
なにを言ってるのか理解出来ず何度も同じ所を読み返しました
読みやすい今の文体に慣れている人は、読むのにてこずるかもしれません
まあ、理解出来なくても読み進めることはできます
今のコロナのパンデミックと同じような事柄が掛かれてて面白かったです
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.171
(4pt)

戦後の日本語ってこんなに難しかったんですね

いまままさに多くの人に読まれるべき作品であるだけに、現代語訳が望まれる。
あまりにも読みづらい…
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.170
(4pt)

奥深い内容

感染症が蔓延し始めている昨今の社会現象と重なると思いながら読み始めましたが、どちらかというと、一般市民ではなく医療と政治に関わる人物の視点で描かれています。現場に関わる方の心情と巷を描いた内容で、考えさせられました。
Kindle版で購入しましたが、訳語や喩えている表現が私には難しく、解釈や捉え方で変わってくるように感じました。
書籍でもう一度時間をかけて読みたい一冊です。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.169
(5pt)

新型コロナウイルス蔓延の今こそ…

「ペストは人の心の中にある」。誰しもが自分の中に持っている悪い要素を自覚し、誹謗中傷や差別、利己的な買い占め等をやめる事。それ以外に伝染病に打ち勝つ方法は無い。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.168
(4pt)

「不条理」な世界を生きるために大事なことは、それぞれが役目を果たすことと連帯である。。。今、カミュのこのメッセージを大切にしたい。

アルベール・カミュ(1913~1960年)は、フランス領アルジェリア生まれの作家、哲学者。第二次世界大戦中に発表した小説『異邦人』(1942年)などで「不条理」の哲学を唱えて注目され、1957年にノーベル文学賞を受賞。1960年に自動車事故で46歳の若さで死去。
本作品は第二次世界大戦後(1947年)に発表された、代表作のひとつである。
物語は、フランス領アルジェリアの港湾都市オラン市(現存する)をペストが襲い、感染拡大阻止のために街は封鎖され、人びとが次々と命を失っていく絶望的な状況の中で、医師のリウーを中心に、よそ者(旅行者)のタルー、下級役人のグラン、新聞記者のランベール、パヌルー神父、密売人のコタールなどの様々な登場人物が、それぞれの立場で無慈悲な運命と立ち向かう様を描いている。
この作品は、ナチス占領下のヨーロッパで実際に起こった状況の隠喩だといわれる。逃げるところのない過酷な状況下で、同胞同士の相互不信、愛する人びととの別離、刹那的な享楽への逃避など、カミュ自身が実際に目撃した人間模様が描かれているのだ。本作品は、戦後間もない時期に発表されたが、民衆はそれを理解しベストセラーになったという。
さらに、この作品に込められているのは、カミュの人生観・哲学でもある。罪なき人びとの死、世に蔓延る悪、自分の力では変えようのない状況。。。人の人生は「不条理」に満ちている。しかし、いかに不条理であろうとも、我々はその人生を生きていかなければならない。そして、そのために最も大切なことは、本作品で描かれているように、人びとがそれぞれの役目を果たし、人びとが連帯していくことなのだ。
そして、作品の最後では、感染がほぼ収束する中で、それまで医師リウーを支えてきたタルーがついに発病し、「今こそすべてはよいのだ」という言葉を残して静かに死んでいく。。。世界はどこまでも「不条理」なのだ。

今般の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴って、本作品はヨーロッパのほか、日本でも広く読まれるようになっているという。カミュのメッセージは上記の通り幅広く普遍的なものであるが、今の世界、我々を取り巻く状況に引き寄せて解釈することは、もちろん有効だろう。そして、そこで示唆されるのも、やはり、リウーやタルーのように、目の前のことに対して自分のできること(多くの人びとにとっては、外出を自粛すること)を精いっぱいに行い、皆で連帯していくことが最も大事ということだ。
今、このカミュのメッセージを大切にしたいと思う。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.167
(4pt)

難解。

哲学的内容を含んでいるため、現在のコロナ騒動の収束とは、無関係で、当時の惨状を知る手立てにはならない。
ただペストの収束が、ある日突然に終わったとあるが、本当かどうかわからないが、今のコロナもそういう終わりを迎えるのかもしれない。
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033
No.166
(4pt)

難解。

哲学的内容を含んでいるため、現在のコロナ騒動の収束とは、無関係で、当時の惨状を知る手立てにはならない。
ただペストの収束が、ある日突然に終わったとあるが、本当かどうかわからないが、今のコロナもそういう終わりを迎えるのかもしれない。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.165
(5pt)

ペスト〈上〉 (1950年)

自分が生まれた年に発刊された本です。ありがとうございます。
ペスト〈上〉 (1952年) (創元文庫〈B 第53〉) Amazon書評・レビュー: ペスト〈上〉 (1952年) (創元文庫〈B 第53〉)より
B000JBCIXM
No.164
(5pt)

ペスト〈上〉 (1950年)

自分が生まれた年に発刊された本です。ありがとうございます。
ペスト〈上〉 (1950年) Amazon書評・レビュー: ペスト〈上〉 (1950年)より
B000JBHT1I
No.163
(4pt)

不条理を突き詰める

第二次大戦が終わってまもなく、港町オランで突如発生したペストは瞬く間に町全体を覆い尽くし、やがて、多くの人命が失われることとなる。
閉ざされた町オランは地獄の様相を呈するが、この時代の人々は本当の伝染病の恐ろしさを知る人は少なく、公衆衛生の大切さが理解できていないようだ。
先の大戦で失われた莫大な数の人命に比べれば、こんなもの大したことはないという誤った比較対象論がまかり通り、感染の拡大に拍車をかけているのだ。

作者のカミュの根本に流れる不条理な思想というものを描いたこの作品は、人間がこの世に存在することの不条理性を問うもので、それに真正面に向き合い、克服しようとする努力の中に人生の意味を見つけ出そうとしたものである。
なので、現在世界が脅威にさらされているコロナとはかなり違った世界観が展開されてはいるが、比較して読むことは決して無意味なことではなく、「まるほど」と思わせられる部分も少なからずあるのではないだろうか。
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033
No.162
(4pt)

不条理を突き詰める

第二次大戦が終わってまもなく、港町オランで突如発生したペストは瞬く間に町全体を覆い尽くし、やがて、多くの人命が失われることとなる。
閉ざされた町オランは地獄の様相を呈するが、この時代の人々は本当の伝染病の恐ろしさを知る人は少なく、公衆衛生の大切さが理解できていないようだ。
先の大戦で失われた莫大な数の人命に比べれば、こんなもの大したことはないという誤った比較対象論がまかり通り、感染の拡大に拍車をかけているのだ。

作者のカミュの根本に流れる不条理な思想というものを描いたこの作品は、人間がこの世に存在することの不条理性を問うもので、それに真正面に向き合い、克服しようとする努力の中に人生の意味を見つけ出そうとしたものである。
なので、現在世界が脅威にさらされているコロナとはかなり違った世界観が展開されてはいるが、比較して読むことは決して無意味なことではなく、「まるほど」と思わせられる部分も少なからずあるのではないだろうか。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.161
(1pt)

宮崎嶺雄訳は、日本語がおそまつ。

最初のレビュー(2020/4/8):
フランス語がわからないので、原著が読むのに難解かどうかわからないが、とにかくこの唯一の和訳の日本語はおそまつで分かりにくい。当方、先に英訳版(Stuart Gilbert)を半分まで読んだが、これまたわかりにい英訳だった。そのために、期待を込めて、宮崎嶺雄訳(Kindle版)を手にとったが、期待はずれ。それでも、最後まで読み通した。ちなみに、英語版はRobin Bussによる訳(Penguin.2013)は評判がいいようだ。ただし、今はそのkindle版は入手ができないのが、残念だ。

二回目のレビュー(2020/4/29):
いわゆるパンデミックについて考える目的で読むのであれば、高嶋哲夫著『首都感染』(2013年講談社)の方が、はるかに面白いし、スリリングだし、それでいて現在進行中のコローナヴァイルスの感染拡大の危機的状況(2020年4月29日現在)について、いやがうえにも、問題意識を掻き立てます。僕は、カミュの『ペスト』を手にとったきっかけは、単純にカミュがノーベル文学賞の受賞者だったからでした(=カミュというビッグネームとノーベル賞という眩しい光に幻惑されたから)。それ自体は誤りではないが、ともに拙い英訳と和訳を選んでしまいました。フランス語がわからない身としては選択肢がなかったから、それは仕方のないことでしたが。
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033
No.160
(4pt)

コロナに負けるな!

コロナウイルスが世界的に蔓延してるっていうこともあって、日本でもこの翻訳がなかなかよく売れてる。amazonnで注文して、1週間後にようやく読むことができた。ま、それはそれとして、なかなかに面白くはあったが、コロナとは違うペストの世界、キリスト教社会、隔離社会、云々&等々

 194*年、アルジェリアの要港オランで発生したペスト。前半三分の一くらいまでは、都市全体の封鎖もあって、緊迫した状況が続く。死者も周りの人間も含めて増えてくる。が、しかしだ、それから後は、相当だらだら&またまただらだらとしてだな、なかなかに&相当にかったるい。
 で、登場人物が価値観、生き様を語り合ってるうちにだ、あっという間にペストは終息しちまう。老医師の開発した血清の効果もあったにせよあっという間だ、でも1年近くかかってるんだけどね・・・ 

 新型コロナと比較して読んでも、ま、いいけど、相当違う。オランの住民は、マスク、手洗いをしないし、飲食街でどんちゃん騒ぎ、劇場映画館は満員、で、ペストは増え続ける。当たり前じゃんとコロナを知る今となってはおかしな風景。これがカミュの描く”不条理”の世界っていうことなんだろうか。
 戦後間もない時期にリリースされたっていうこともあって、直前のナチスとの戦争のこともあるんだろうか。

 今、読むにはこれっきゃない!っていうほどのこともなかったなっていうのが正直な感想、コロナも終わって何年か後にもう一度読んでみるのが正解かもね。

PS(2020-04-11) Eテレ「100分DE名著」再放送で、中条省平先生と内田樹先生の解説を聞くことにより、「そうか、そういうことだったのか!」って、深読みができた。さあ、近いうちに、もう一度読もうか!
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033
No.159
(1pt)

宮崎嶺雄訳は、日本語がおそまつ。

最初のレビュー(2020/4/8):
フランス語がわからないので、原著が読むのに難解かどうかわからないが、とにかくこの唯一の和訳の日本語はおそまつで分かりにくい。当方、先に英訳版(Stuart Gilbert)を半分まで読んだが、これまたわかりにい英訳だった。そのために、期待を込めて、宮崎嶺雄訳(Kindle版)を手にとったが、期待はずれ。それでも、最後まで読み通した。ちなみに、英語版はRobin Bussによる訳(Penguin.2013)は評判がいいようだ。ただし、今はそのkindle版は入手ができないのが、残念だ。

二回目のレビュー(2020/4/29):
いわゆるパンデミックについて考える目的で読むのであれば、高嶋哲夫著『首都感染』(2013年講談社)の方が、はるかに面白いし、スリリングだし、それでいて現在進行中のコローナヴァイルスの感染拡大の危機的状況(2020年4月29日現在)について、いやがうえにも、問題意識を掻き立てます。僕は、カミュの『ペスト』を手にとったきっかけは、単純にカミュがノーベル文学賞の受賞者だったからでした(=カミュというビッグネームとノーベル賞という眩しい光に幻惑されたから)。それ自体は誤りではないが、ともに拙い英訳と和訳を選んでしまいました。フランス語がわからない身としては選択肢がなかったから、それは仕方のないことでしたが。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.158
(4pt)

コロナに負けるな!

コロナウイルスが世界的に蔓延してるっていうこともあって、日本でもこの翻訳がなかなかよく売れてる。amazonnで注文して、1週間後にようやく読むことができた。ま、それはそれとして、なかなかに面白くはあったが、コロナとは違うペストの世界、キリスト教社会、隔離社会、云々&等々

 194*年、アルジェリアの要港オランで発生したペスト。前半三分の一くらいまでは、都市全体の封鎖もあって、緊迫した状況が続く。死者も周りの人間も含めて増えてくる。が、しかしだ、それから後は、相当だらだら&またまただらだらとしてだな、なかなかに&相当にかったるい。
 で、登場人物が価値観、生き様を語り合ってるうちにだ、あっという間にペストは終息しちまう。老医師の開発した血清の効果もあったにせよあっという間だ、でも1年近くかかってるんだけどね・・・ 

 新型コロナと比較して読んでも、ま、いいけど、相当違う。オランの住民は、マスク、手洗いをしないし、飲食街でどんちゃん騒ぎ、劇場映画館は満員、で、ペストは増え続ける。当たり前じゃんとコロナを知る今となってはおかしな風景。これがカミュの描く”不条理”の世界っていうことなんだろうか。
 戦後間もない時期にリリースされたっていうこともあって、直前のナチスとの戦争のこともあるんだろうか。

 今、読むにはこれっきゃない!っていうほどのこともなかったなっていうのが正直な感想、コロナも終わって何年か後にもう一度読んでみるのが正解かもね。

PS(2020-04-11) Eテレ「100分DE名著」再放送で、中条省平先生と内田樹先生の解説を聞くことにより、「そうか、そういうことだったのか!」って、深読みができた。さあ、近いうちに、もう一度読もうか!
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.157
(5pt)

感染症と医師の闘いの物語りではない。

単なる感染症と医師の闘いの物語ではなく、人間が不条理に対しどう生きればよいかを示した作品です。
『不条理』とか「意味を持たないこの世界を、意味を求めずに生きることができない人間の生き方」と説明しても理解してくれる人はほとんどいません。しかしカミュがこの作品で主張したことはそれなので、読むのならそれを理解しなければもったいないです。
もうすこし簡単に理解しようとするならば、カミュが第二次世界大戦で人間同士が殺し会うのを目の当たりにしたことを考えてみるとよいかもしれません。
「互いに殺し会う人間をペストから救うことに何の意味があるのか」これを深く考えて突き詰めると「この世界に意味はなく、意味のない世界に生きることに意味がない。戦争で多くの人が死んでも世界に何の意味もなく、ペストで多くの人が死んでも世界に何の意味もない。しかし人は生きようとする。世界から生きる意味を与えられないのに、人はどうやって生きていけばいいのか」これに対するカミュなりの答えが『ペスト』に書かれています。
『異邦人』の虚無的なムルソーと『ペスト』の正義感に溢れているようなリウーは真逆の人間と感じられ、読者を困惑させます。「シーシュポスの神話」を読み、カミュの言う『不条理』を理解すれば、『異邦人』と『ペスト』の両方の理解に役立つと思います。
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033
No.156
(5pt)

感染症と医師の闘いの物語りではない。

単なる感染症と医師の闘いの物語ではなく、人間が不条理に対しどう生きればよいかを示した作品です。
『不条理』とか「意味を持たないこの世界を、意味を求めずに生きることができない人間の生き方」と説明しても理解してくれる人はほとんどいません。しかしカミュがこの作品で主張したことはそれなので、読むのならそれを理解しなければもったいないです。
もうすこし簡単に理解しようとするならば、カミュが第二次世界大戦で人間同士が殺し会うのを目の当たりにしたことを考えてみるとよいかもしれません。
「互いに殺し会う人間をペストから救うことに何の意味があるのか」これを深く考えて突き詰めると「この世界に意味はなく、意味のない世界に生きることに意味がない。戦争で多くの人が死んでも世界に何の意味もなく、ペストで多くの人が死んでも世界に何の意味もない。しかし人は生きようとする。世界から生きる意味を与えられないのに、人はどうやって生きていけばいいのか」これに対するカミュなりの答えが『ペスト』に書かれています。
『異邦人』の虚無的なムルソーと『ペスト』の正義感に溢れているようなリウーは真逆の人間と感じられ、読者を困惑させます。「シーシュポスの神話」を読み、カミュの言う『不条理』を理解すれば、『異邦人』と『ペスト』の両方の理解に役立つと思います。
ペスト Amazon書評・レビュー: ペストより
B00G45R5CG
No.155
(5pt)

この名作を、「自分の物語」として読む日がやってきました。

高校生のころ、「名作を読まなくては」という義務感に駆られて、この「ペスト」や、「戦争と平和」などを
読みました。正直、当時の自分にとって、どれもそんなに面白い本ではなくて、何故こんなに評価され、歴史に
残ったのか、疑問に思ったものです。

2020年春の現在、読んでみて、驚きました。
これが「自分の物語だ」という事に気付いたからです。
(はてしない物語の、バスチアンのように)

名作というのは、ある状況において、人に「これは自分の物語だ」と
思わせる力があるからこそ、年月をけみしても、求められ続けるのでしょう。
「ペスト」は、この数十年、多くの日本人にとって「自分の物語」ではなかったかも
しれませんが、今、我々は、この物語を「自分の物語」として読める日がやってきました。
まさに、いま読むべき本だと思います。
ペスト (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ペスト (新潮文庫)より
4102114033