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ミステリオーソ



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ミステリオーソの評価: 4.15/5点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

ユニークな個性が世を渡っていく様が、こなれた文章で綴られていく。音楽、文学、映画の話も盛りだくさん。

ジャズ関連の本を検索していて出てきた一冊。著者はハードボイルド・ミステリー作家。
彼の第1作は読んで、それほど感銘を受けなかった。なので彼の小説の良き読者ではない。
しかし著者は、ジャズピアニストという一面を持っていて、それで興味を持ち、手に取った。

読んでみると、彼の生い立ちや生涯の中に、音楽や文学、映画の話が織り交ぜられていて、
なかなか楽しく読める。
著者のひとつの傾向として、何かに興味を持つと、徹底してそれに突き進む、ということがある。
モーツァルトに興味を持つと、1ヶ月くらいの間に500枚くらいのレコードを買い、モーツァルトを
聴きまくる。小林秀雄に興味を持つと、全集を読破する。

ユニークな個性が世を渡っていく様が、こなれた文章で綴られていく。最後に著者の高校時代の
友人との対談が掲載されている。友人の名前は中村哲氏。パキスタンやアフガニスタンで
医療活動に従事し、亡くなられた、あの中村さんだった。
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.12:
(4pt)

原寮さんのファンなので

ハードボイルドと並ぶ著者の随筆集です。ファンなら必読です。
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.11:
(5pt)

文章が良い

小説だけでなく、著者の文章が好きなので入手しました。先日アフガニスタンで亡くなった中村哲医師との同級生対談も味わい深かったです。
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.10:
(3pt)

結構自伝的だよね

寡作のハードボイルド作家の原尞が、映画、ジャズ、小説などについて、自分の若い頃の人生を絡めて、自由に語っている。俳優ではハンフリー・ボガード、ジャン・ギャバン、アラン・ドロンなどについて、ジャズは自分がフリージャズプレーヤーだった頃の話にパド・パウエル、セロニアス・モンク、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンなどの話、小説についてはドストエフスキー、ニーチェ、山本周五郎などについてや自分の小説の流儀など、多岐に渡って述べている。いろいろ難しいことも語っているけど、気楽に読ませてもらった。レイモンド・チャンドラーの「大いなる眠り」の中で、探偵マーロウが「背が高いのね」と横柄な態度で声を掛けられた場面を取り上げ、現実だとにやにやするか腹を立てるかぐらいだが、そんなふうに書くとハードボイルド小説では失格で、小説では「僕のせいじゃない」という洒落た切り返しだったという。これを読んで、なるほどハードボイルドとはそういうものなんだと合点した。
ミステリオーソ―映画とジャズと小説とAmazon書評・レビュー:ミステリオーソ―映画とジャズと小説とより
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No.9:
(5pt)

ゴリゴリのフリージャズメン

保存版にします!
図書館から借りた次の日
新宿ピットインへ
『ニュー・ジャズ・ホールって何だ?』
のライブイベントを観に行ったら
スライド上映の中に著者 原尞 が・・・
ミュージシャン時代のことをなにも知らず
ハードボイルドミステリ作家がまあピアノ弾いてた?くらいに思っていたら
なんとまぁ ゴリゴリのフリージャズメン!?
それもニュー・ジャズ・シンジケートの創始者とな …
ジャズの話もすごいけど
最近ぼちぼち昔のを見直しているフランス映画
これに関してもすごい蘊蓄で
とにかく読んでる本、聞いてるレコード、観てる映画の数が夥しい!
驚愕の博学で斜めで辛くて真摯で紳士で美しい
教科書代わりに買います
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.8:
(5pt)

映画、読書そしてジャズ、モーツァルトはツマ?

原尞は、ジャズピアニストの後、小説家としてデビューしているが、子どもの時分からの映画鑑賞と読書が、小説を書くうえでの素地となったのだろう。更に、チャンドラーが小説の方向性をきめた。氏のかつての生活の糧たるジャズは、ハードボイルドのバックボーンになっている。したがって、ジャズの話題が多いのは必然のこと。面白いのは、クラシック音楽で聴くのはモーツァルトだけというところで、少し以外。
印象に残ったのは、母親に買ってもらったピアノ(アップライト)のこと。これは読んでからのお楽しみ。
”ドキュメンタリー”として面白かったのは、地元でアマチュアのジャズ・バンドを結成した話(4話)。この続きはどうなったのだろう?
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.7:
(1pt)

つまらない

著者の作品全巻読破したが、これは読む価値は無い。エッセー集
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.6:
(5pt)

作者を紹介してくれたH君元気かな

1995年に出た「ミステリオーソ」の文庫版。文庫版に際し、元の作品に追加エッセイを加えて2冊「ミステリオーソ」「ハードボイルド」となる。「ミステリオーソ」は作者の自伝的内容やジャズや映画のエッセイ集となる。
1995年のオリジナルも読んでいるが、10年以上たった再読で、読書体験はその年や経験によって理解度が深まることを知った。作者は作家になる前にフリージャズのピアニストだったが、まったくその実績は知ることがなかった。本作を読んだり、70年代のロックを知るうちに、作者がロックフェスでは伝説の「幻野コンサート」に出演していることを知る。そしてそのバンドの話が出ていることで作者への距離が近くなったと思う。(「ジャズ・ピアノの日々」)
他の人もレビューで書いていたが、せっかくだから70年代フリージャズ時代のエッセイが読みたい。伝説的なジャズメン達との話が読みたい。そう思わせる作品でした。
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.5:
(5pt)

狼は天使の匂い

オリジナルは1995年リリース。文庫化は2004年に9年ぶりに発売された長編第4作『愚か者死すべし』にあわせて編纂発売されたようだ。僕はサイン本を手に入れた。
『ミステリオーソ』は当然ジャズ好きなピンとくるセロニアス・モンクのあのアルバムと『ミステリ』をもじって付けたタイトルなのだろう。それでいてモンクに触れた下りでは『ブリリアント・コーナー』と『モンクス・ミュージック』を薦めている。そういう一端にも現れているように全体の繋がりとかまとまりを一切考えずにとつとつと思うがままに綴られているところにむしろ惹かれた。そしてむしろ作家になる前の暗中模索の生き様により強く惹かれた。
なんと言っても驚きなのは今や伝説ともいえる阿部薫らフリー・ジャズの破滅派ミュージシャンたちとの競演のくだりだ。こういう経験をした作家は他にいないと思う。『間章クロニクル』がリリースされた今、当時をもっと語って欲しいと思うのは僕だけではあるまい。ある意味、そういった事を書かずに筆を折るのがハードボイルドな生き様と考えていれば、実に残念なことだ。
もうひとつ、『狼は天使の匂い』に代表される映像絶滅品種(今もDVD化されていない)に対する愛情にも同感だった。なんとかならないものなのか、と思う。
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)より
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No.4:
(3pt)

単行本を買った人の立場も考えてほしい二重売り

単行本「ミステリオーソ」は、内容も面白く、友人にも進めた。新たな原稿も加えて決定版にしたいという作り手側の意向も分からぬではないが、単行本を買った人間にもう一度買え、と言っているに等しい商魂も感じてしまう。高村薫さんが文庫化の度に全面改稿するのも、作者の労力を考えると作家的良心とも思うが、公開版の後でディレクターズ・カット版を買わされるようで、最初から決定稿で出せ、と言いたくなる。
原さんは、反骨の人で、この種の二度おいしい商売をする人だと思わなかったので、残念。親本の文庫化と「続・ミステリオーソ」の文庫化で、どうして出さなかったのか、沢崎に調査してもらいたい。
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4150307938
No.3:
(5pt)

原氏のエッセイが楽しめる!

「そして夜は甦る」「私が殺した少女」などで和製ハードボイルドの境地を築いた著者のエッセイ集「ミステリオーソ」がついに文庫版になりました。今回の文庫版では単行本「ミステリオーソ」だけでなく、後に発表されたエッセイ・短編・対談などもまとめられ、「ミステリオーソ」「ハードボイルド」として2分冊になりました。この「ミステリオーソ」では原氏の原点である 青春時代の思い出、印象に残った映画・歌・書籍、そして著者の職業であったジャズについてなどがその魅力を余すところなく語られています。沢崎シリーズのファンは「ハードボイルド」と併せて読まれることをオススメします。
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4150307938
No.2:
(5pt)

探偵沢崎シリーズのファンなら必読!

 副題からもわかるように、この本の大半は著者がその半生の歩みの中で興味を惹かれた映画・ジャズ・小説を題材とするエッセイで綴られているが、《小説を書くということ》の章には『そして夜は甦る』から『さらば長き眠り』を書くまでの経緯や各執筆前後の所感等が細かく点描されていて、特に興味深かった。著者は文学賞応募ではなく持ち込み(正確には郵送)でデビューしたという昨今では珍しい経歴の持ち主であるが、盗作防止のためにあらかじめ自らが書いたことを証明できる暗号を原稿内に仕掛けていたという、まるで著者の小説ばりのくだりには思わず感心してしまった。 本の最後には、探偵沢崎の元パートナー渡辺が主人公の未発表初期短篇『番号が間違っている(著者には珍しく三人称記述)』や小説以外の沢崎シリーズ二篇(『マーロウという男』、『ある男の身許調査』)に加え、著者の居住する地元佐賀新聞にしか掲載されていない沢崎の短いエピソード三篇(『来年の抱負ならあるぜ』、『この仕事から逃れられない』、『人の仕事の話をネタに……』)も載っているので、毎回新作の発表を何年も待てないという人にもお薦めの一冊である。
ミステリオーソ―映画とジャズと小説とAmazon書評・レビュー:ミステリオーソ―映画とジャズと小説とより
4152079282
No.1:
(5pt)

もっと沢崎を知りたい

沢崎を主人公に据えた長編3部作と短編集1作、そしてこのエッセイが現在読むことのできる原りょうの全てである(雑誌/新聞などに幾つかの寄稿はある)。本書を手に取ろうと考える読者はすでに前記3部作+1を読まれたことだろう。第2作である「私が殺した少女」から第3作である「さらば長き眠り」まで5年が過ぎ、そして今や第3作目からすでに7年という月日が流れた。本書ミステリオーソは、沢崎を愛する者なら知りたい、著者の日常の雑記や来し方を話してくれる、ファン必携の書である。
ミステリオーソ―映画とジャズと小説とAmazon書評・レビュー:ミステリオーソ―映画とジャズと小説とより
4152079282

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