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山河果てるとも
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山河果てるともの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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おもしろいすぐ読みましたおすすめです | ||||
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この路線は大好物で、堪能させていただきました!忘れられた名作、津本陽「雑賀六字の城」にも通じるオールデッドな滅びの物語。群像劇だがあちこち意外な方向へのキャラ変とその交錯ぶりも見事!戦国ものはこうでなくちゃ! | ||||
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伊賀の人々の色々な思惑が交錯する物語は、切なくもあり清々しくもあり、現在でも形を変えて連綿として続いているのだろうと思います。 | ||||
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ストーリーの展開が早過ぎ、深みに欠ける点があったと思いました。 | ||||
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伊藤潤先生の小説が好きで本書も手にした.期待を裏切らない面白さであった. 伊賀は「五百年乱不行之国」であり,戦役とは無縁で搾取階級もいない,この時代の別天地であった.そこに大した将来ビジョンも持たない織田信雄が攻め込んできたことで,事態は一変する.信雄の敗北は必然であったが,それを信長がそのまま放置するはずもなく,古今未曽有の大殺戮が行われ,9万あった人口は半減したと言う. この状況に対し,信長に徹底抗戦を挑む者もいれば,信長の毒気に当てられ臣従する者,戦国とは全く無縁の生き方を選ぶ者が出てくる.本作品では,幼少期を「五百年乱不行之国」で共に過ごした者達が,信長侵攻によりそれぞれの人生を歩む姿を描いている. 戦国時代物というより,人というものそのものを描いている小説だと思います. | ||||
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本書は、2008年6月に刊行された単行本を、大幅な加筆・修正を加えて文庫化したものです。 内容は、天正伊賀の乱に翻弄された伊賀の国人たちの物語です。 主な登場人物たちは伊東氏が創作したもので、話は伊乱記によっているようですが、 忍びが活躍するような話ではありません。 平穏な暮らしの中で織田軍の侵攻に遭い、それぞれの考えで別々の道を歩むことになった竹馬の友4人の悲話のため 読後感は決してよくはありませんが、この時代には彼らのような人々が居たに違いありません。 良い話でしたが、織田信雄が本書で描かれているような愚かな人物だったのかは、いささか疑問です。 | ||||
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あいかわらず史実の追い方はうまいです。 信長の勢力に翻弄される四人の主人公たち。 血脈をたもつために、妹たちを犠牲にし、ついに割腹する小源太。 独特の正義があって、信長側についたのか、と思っていたら、ただの冷血漢になりさがっていた忠兵衛。 一番苛烈な抵抗者となって、ゲリラ戦を展開したのは気立ての優しい勘六だった。 そして、伊賀の国が自分の一部だと感じていた左衛門が異国の宗教に心惹かれ、異国に旅立つラスト。 ついでに、信長への恐れのために手柄をあせって伊賀国を攻める信雄とその周囲の家臣たちの思惑も興味深いです。 まさに、極限状態の人のありようの縮図でした。 天正伊賀の乱を史実として知りたいと思っているのなら、これ以上の良書はありません。 | ||||
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時代小説の新たな旗手とも目していた氏の作品を初めて読みましたが、 私にはまったく合わず、読み進めることが困難で中盤で集中も途切れた。 この日本史史上、最大に胸躍るテーマにおいて、作品の意図するところが わからなかった。架空の人物たち(伊賀)の、暮らしの物語を読みたい人が いるのだろうか。 伝奇小説的に、織田正規軍と伊賀忍の息詰まる攻防・戦闘を感じたかった のだが、作中それはほぼ見せ場なし。史実でもそういう記述はないが、だから こその小説。織田方実在の、例えば蒲生氏郷あたりと伊賀忍(例えば楯岡道順など) あたりが一騎打ちしたり、織田方へ痛快なゲリラ戦を仕掛け、打ち破りまくる戦闘の 描写など。そういった手に汗握る戦いの連続を描いてほしかった。 | ||||
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伊東さん史上、もっとも暗い話だった。 榛原から伊賀はいまでもものすごく田舎なのに、 寸土残さず制服していく戦国の欲深さをみた気がする。 伊東さん作品を読むと、いつも幸せとは…と考えてしまう。 出世に己を投じるものの葛藤や修羅がある。 敗れていくものの意地や愚直さがある。 いつの時代も出頭した人間は、いい目をみることもあるが、薄氷を渡るように常に難題を乗り越えることを義務付けられる。だからこそ高所におれる。 かといって、出世が何になる…という話なら単なるひかれ者の小唄だが、ここでは出世を目指すことを否定しているわけではない。 むしろ、若者は頂目指して戦うべきだと敏腕サラリーマンだった伊東さんは思っているに違いない。しかし… 自分は何のために階段を上がるのか、何を1番大事にしているのか。それが問われる瞬間は、誰にでも訪れる。信長や秀吉のようなヒーローでも、馬丁や雑兵でも、人間である以上それはかわらない。 そこに思いいたれば、我が身に置き換えて読んでしまう。 また、いくら生き残るためとはいえ手段を選ばない人間は毎作品必ず高転びに転んでいる。そこも安心して面白く読める点です。 もっとも、現代はある程度公平なので、小説にでてくるほど悪辣な人間はいないんじゃないかと思いますが…甘いかしら。 | ||||
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毎月伊賀路を車で通りますが、400年前の話が想像できないほどのどかです。和田竜氏の忍者の国に比べてリアリティがあり、名作だと思います。 | ||||
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織田の伊賀攻めです。1人1人の登場人物は深く考えず、大まかな流れを追いながら読みましたが、読み応えのある作品でした。 | ||||
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人物の絡み合いが複雑で、一度読んだ後すぐ二回目も読んだ。とても楽しかった。 | ||||
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織田軍の伊賀侵攻というマイナー素材を題材に、織田に従う者、抵抗する者、知己を棄て走狗となる者を同時進行で描写する作品です。登場人物は織田軍の侵攻という個人ではどうしようもできない時流に対して決断をしていくわけですが、ここまで極端でないにしろ時流に対する決断は私たちも日々行っているわけなのでオーバーラップします。読んでいる人の考えや価値観を揺さぶる作品です。人生を考えさせたり、読後に一皮むけた気持ちになる本を求めてる方にお薦めです。 | ||||
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著者の名作の「武田家滅亡」では、武田信玄亡き後どのような過程で武田家が滅亡への道を歩んだのかが描かれていたが、本書では「五百年乱不行の国」と謳われ平和を享受してきた伊賀国が織田信長の軍勢により滅亡する様子が4人の若者を通じて描かれている。 徹底抗戦を唱える者、織田信長の強大な力を理解して恭順を唱える者、など様々な立場で必死に道を模索するが、滅ぼされる側に訪れる運命は実に残酷で、目を覆うような惨たらしい様子が繰り広げられる。 読んでいて楽しい作品ではないが、これほどの迫力ある作品を書き上げる著者の力量には脱帽だ。 | ||||
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前作「武田家滅亡」に続く作者のメジャーデビュー二作目。重厚な筆致と多視点同時進行的に進むストーリー展開はマイナー時代からの作者の特徴であり今回も冴えわたっている。本作には特定の主人公やストーリーテラーがいない。そのことが多視点描写という手法の効果を最大限に活かしている。 本作品はこれまでの戦闘シーンに重きを置いたスリリングな作品と比べ、非常に抑制の利いた仕上がりになっている。特定の主人公を持たないことが作者・読者双方の過剰な感情移入を抑え、戦闘シーンなども作者の長所である緊迫感を十分に感じさせながらも、過度な描きこみをあえて避け、読み手の想像力を掻き立てるような、行間豊かな作品に仕上がっている。前作がテレビドラマ向けのめくるめくストーリー展開だとしたら、本作はむしろモノクロ映画のような落ち着いたトーンの作品に仕上がっている。痛快さや爽快さ、単純な感動とは異なる、重くのしかかるような読後感が本作の完成度の高さの証である。 既存の伝記的な時代小説や軍記物の現代版焼き直しとは明らかに一線を画した、歴史文学のあり方の新しい潮流を感じる作品である。 | ||||
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戦国物の小説は星の数ほどあるが、これはお奨めできる一冊と言える。 舞台が天正伊賀乱というあまりメジャーではない設定である点と登場人物が多いのが少し気になる向きもあるかもしれないが読み進めば進むほど作中に引き込まれていく。 勝者の歴史をあえて敗者の側から描き、それも国人衆、地侍衆の目線でこれほど描きこんだ作品に今まで出会ったことがない。 登場人物の描き方、合戦シーンの臨場感ある描写もなかなかのもの。 歴史通や歴史小説通を自負する方は是非一読していただきたい。 もちろん前述の通り人物描写やストーリーの組み立てが秀逸なので歴史小説好き以外の方にも楽しめると思う。 | ||||
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