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目撃-ある愛のはじまり
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【この小説が収録されている参考書籍】
目撃-ある愛のはじまりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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1975年に刊行された夏樹静子の長編ミステリである。サブタイトルに「ある愛のはじまり」とあるのは、「女性作家による感性の豊かさをアピールするために、という編集部の提案であったように記憶している」と、解説で元担当編集者の人が回想している。 73年に日本推理作家協会賞に輝いた『蒸発』という作品のサブタイトルが「ある愛の終わり」となっているので、なんだか姉妹編みたいだけれど、特に関連があるわけではない(と思う)。 僕は本書をわりと面白く読んだ。サスペンス小説として、なかなかよくできていると思った。が、途中まではグイグイといくのに、ラストにかけてそれが失速する。真相が解明され始めると、途端に冗長になってしまうのだ。いっそ謎解きなどせずに、サスペンスを推進力に最後まで駆け抜けてほしかった。 それはさておき、この人の小説を読むと毎回思うのだが、文章が本当に達者である。こういう大人の文章に触れると、今の作家の文章なんて幼いなと思う。確かに今の人の方が面白い話を創造する力は優れているのかもしれないけれど、僕はこういうひと昔前の人の小説に、どうしても惹かれてしまう。 | ||||
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原作とは異なっていまいたが好きな沢口靖子が好演していてよかった。TVドラマでは 北鎌倉の邸宅で、一人暮らしの老人(金融業者)が絞殺された。室内には争った形跡はなく、金庫の扉は開いたままだった。)テレビのニュースで事件を知った桂木麻子(沢口靖子)。事件当日、彼女は夫以外の男性と一夜を共にし帰宅する朝に、偶然、殺害現場近くで自転車で転んだ剣道場へ行く子供を助ける不審人物を目撃していたのである。警察へ言うべきかを迷っていた矢先、目撃証言をした少年が何者かに襲われた。麻子は匿名で警察に情報提供しようと、ついに決心するのだが不倫相手に停められる。不倫相手は大学助教授で公衆衛生を調査・研究して、これまた偶然にも主人の会社の公害訴訟の調査結果をレポートしていたのだった・・・・・・ | ||||
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桂木麻子は、夫の主張中に幼馴染で公衆衛生学科助教授との密会の帰途に、崖から落ちそうになっている少年を発見するが、不倫の発覚を恐れ救助を躊躇するが、突如現れた中年の男が、子供を助ける。 同日の朝、金融業者の殺人事件が発覚し、後日少年の命が狙われる。子供を助けた中年が犯人なのか?麻子は思いついた手段とは。 夫の勤める工場が公害問題の矢面に立たされ、工場周辺の地下水の分析を依頼されたのが、不倫相手の大学という皮肉も加わって事件は混迷を極めます。 恋愛(不倫ですが)と殺人事件との比重がバランス良く配合されていて、読み易い一冊だと思います。 | ||||
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桂木麻子は、夫の主張中に幼馴染で公衆衛生学科助教授との密会の帰途に、崖から落ちそうになっている少年を発見するが、不倫の発覚を恐れ救助を躊躇するが、突如現れた中年の男が、子供を助ける。 同日の朝、金融業者の殺人事件が発覚し、後日少年の命が狙われる。子供を助けた中年が犯人なのか?麻子は思いついた手段とは。 夫の勤める工場が公害問題の矢面に立たされ、工場周辺の地下水の分析を依頼されたのが、不倫相手の大学という皮肉も加わって事件は混迷を極めます。 恋愛(不倫ですが)と殺人事件との比重がバランス良く配合されていて、読み易い一冊だと思います。 | ||||
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恭太の健気さ、それとなぜか、文子の行く末が案じられた。。。 悲しいが、浮気、強欲、エゴイズムの結末。。。 | ||||
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恭太の健気さ、それとなぜか、文子の行く末が案じられた。。。 悲しいが、浮気、強欲、エゴイズムの結末。。。 | ||||
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昨年度2001年放送されたサスペンスドラマの原作小説、夏樹静子氏の小説を読むのは初めてですが推理サスペンスに男女の切ない不倫愛が絡むとこうもやきもきしまくりの展開になるのかと本当にちょっとしたきっかけですぐにも解決しそうな事件であるのにもかかわらず中々そのちょっとしたきっかけに発展せず随分焦燥に駆られました。少年と不倫愛を貫く人妻の両方の視点から描かれる事件、松本清張氏のごとく一方の視点から事件が推察されていったと思ったら意外な展開で事件をめぐる視点が入れ替わる逆転の展開こそなく、実は推察される内部から事件の真相が暴かれる意外性もなく、そんなことを予期してしまったのは見事に裏切られましたが、それを考えすぎか、素直に読むべきかは読む人の判断にゆだねられると思います。でも目撃者の少年を窮地のところから救い上げた真犯人が打って変わって凶悪な一面を除かせるのは、その後の少年の純粋な視点からから見たら一体犯人はどういう人畜非道のあくどい奴と思わせますが、それにはもっともなからくりが存在し、目撃者の少年の見た真犯人の真の姿は少年の純粋な目論見どおり、立派な優しい姿をしていたのは小説の優しい視点が垣間見えるような気がしてよかったです。 | ||||
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昨年度2001年放送されたサスペンスドラマの原作小説、夏樹静子氏の小説を読むのは初めてですが推理サスペンスに男女の切ない不倫愛が絡むとこうもやきもきしまくりの展開になるのかと本当にちょっとしたきっかけですぐにも解決しそうな事件であるのにもかかわらず中々そのちょっとしたきっかけに発展せず随分焦燥に駆られました。少年と不倫愛を貫く人妻の両方の視点から描かれる事件、松本清張氏のごとく一方の視点から事件が推察されていったと思ったら意外な展開で事件をめぐる視点が入れ替わる逆転の展開こそなく、実は推察される内部から事件の真相が暴かれる意外性もなく、そんなことを予期してしまったのは見事に裏切られましたが、それを考えすぎか、素直に読むべきかは読む人の判断にゆだねられると思います。でも目撃者の少年を窮地のところから救い上げた真犯人が打って変わって凶悪な一面を除かせるのは、その後の少年の純粋な視点からから見たら一体犯人はどういう人畜非道のあくどい奴と思わせますが、それにはもっともなからくりが存在し、目撃者の少年の見た真犯人の真の姿は少年の純粋な目論見どおり、立派な優しい姿をしていたのは小説の優しい視点が垣間見えるような気がしてよかったです。 | ||||
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