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喪失-ある殺意のゆくえ
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喪失-ある殺意のゆくえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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夏樹静子のデビューは32歳の時の『天使が消えていく』で、72年には『蒸発 ある愛の終わり』で推理作家協会賞を受賞している。美人推理作家ということで脚光をあび、これは73年に、題名的に『蒸発』の続きとしてカッパノベルスから出したものだが、実際には20代半ばに書いたものを、70年の「夕刊フクニチ」に「幻の季節」として連載、さらに加筆したものだ。 しかし習作の範囲を出ることはなく、29歳でテレビ局に勤める、おそらく美人二歩手前くらいのヒロインが、いきなり、人違いで車に載った男に処女をささげたり、その後も恋人のつもりでいたり、次から次へと錯綜した人間関係が明らかになったり、それが同じテレビ局の人間だったりと、不自然さが多く、江戸川乱歩賞に応募しても一次で落とされるレベルである。まあ1960年代に、推理作家志望の若い女性がこういうものを書いていたという、時代の証言くらいにはなるであろう。 | ||||
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