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(短編集)
天使の耳
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天使の耳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 61~79 4/4ページ
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東野圭吾の作品で『社会派』と呼べる作品の中でも、「手紙」「さまよう刃」「赤い指」などは一度は読まなければいけないものだと思っている。 本作「天使の耳」はそれと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に読む価値がある作品かもしれない。 先にあげた作品は少年犯罪や、加害者家族の苦悩などが描かれていて、非常に学ぶことが多い。 学んで実生活に生かす価値がある作品だ。 しかし、自分の身の回りで確実に起こり得ないかといえば、答えは「ノー」なのだけれど、遠い世界と言えなくもない。 だが「天使の耳」は信号無視や違反駐車など身近に起こりうるものをテーマにしているので入り込みやすい。 収録作がテーマにしていることは本当に「些細なこと」だ。 車の運転に慣れてくるとそれが「常識」になってしまうことばかりだ。 しかし、その「些細なこと」で人の運命が変わってしまうこともある。 そのことを改めて教えられた。 これは何も運転者だけではない。歩行者、自転車などすべてに共通して言えることだと思う。 読み終えたとき、「この本を自動車教習所のカリキュラムに入れるべきだ」、そう思った。 | ||||
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交通事故にまつわる短編集。 誰もがやったことのある、ちょっとした交通違反から事件に発展する。 私はあまり短編集が好きではないのですが、これは非常に面白かった。 すべての話がちょっとした長編のような濃密度。 全ての話で結末が衝撃的。 この長編でしか味わえないような衝撃を、短編でやってくれている。 この作品では、普通ならただの端役でしかない人々を主人公に据えている。 その端役である彼らもまた、自分の利益を考えて行動している。 そこに焦点を当てた作品。 扱っている交通事故もありふれたもの。 ありふれた人々の、ありふれた出来事の裏に潜む保身。 ただの通りすがりののっぺらぼうの人に、リアリティを吹き込む。 これが面白い。 今までにない面白さでした。 | ||||
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私は小説の短編集はあまり読まない質です。何故なら収録作のうち何本かはぜんぜん面白くない場合が多いから。下手すると表題作以外は読む価値ナシの場合も多い! なのでこの本を本屋で手にした時、背面のあらすじだけで購入を決めず、開いて目次まで確認していた場合、買うのは見合わせていた可能性が高い…。幸い私は開いて確認しようとはせず、そのままレジに持っていき、購入しました。家に帰って開いて「あ、短編集だったのか…」と多少落胆しましたが、仕方なく読み進めていきました。しかし気が付けば面白さに次々とページをめくっていく始末。先ほど読了しましたが、全話が面白かったです。 特に私の心を捉えたのは『通りゃんせ』『捨てないで』の2本でした。 『通りゃんせ』はラストの前村さんの想いがとても切なかった。『捨てないで』はラストで「そういう事かΣ('Д`)」と唸りました。 | ||||
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交通事故に関する話がこんなに沢山書けるなんて! しかもどれもひねっていて面白い。一作もつまらないのがなかった。 一番好きなのは「捨てないで」という空き缶の話。 どれも日常でありがちな交通マナー違反からひき起こされた事件。 ありがちだから怖い。 | ||||
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交通事故の被害者が加害者に復讐していく内容が多いです。交通事故を題材にしているのですが、本題は被害者の復讐だと感じました。確かに交通事故は身近ですし、ある意味では被害者、加害者を作りやすいのかもしれません。しかし被害者が全員復讐を考えるわけではないですし、この作品集はちょっと極端かなと思います。ただ自分が加害者になることもありえるわけですし、そのときの対応は大切だなと思いました。興味深い話でしたがちょっと思っていた内容とは違いました。 | ||||
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交通事故,交通違反を題材にした短編集である。文庫本サイズ全280ページほどで、全部で6つの物語が掲載されている。 短編集ではあるが、なかなか読み応えがある。思わず背筋がぞくっとするような場面もあり、「交通事故,交通違反って怖い…」と感じること間違いなし。 ドライバの人は、読んでみると良いかもしれません。きっと安全運転を心掛けるようになると思います。 | ||||
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どれも身近にありそうな出来事。 6つの短編集からなります。 以下、【ネタばれ】も含みます ・天使の耳 目の前で交通事故が起こった。でも同乗していた死んだ男性の妹は、目の見えない少女。 人一倍耳を頼りにして生きてきた彼女の証言とは。 ・分離帯 夫が交通事故で亡くなった。 日本の道路交通法とは。車の運転手への責任とは。 とても考えさせられるものでした。いい人が損をして、ずる賢い人が得をするのでしょうか ・危険な若葉 速度が遅く、煽られ事故を起こした若葉マークの女性。彼女が見たものは。 自分を守れるのは自分だけなのかもしれないと感じました ・とおりゃんせ 路上駐車により受けた被害。 でもこの場合は、路上駐車のことを問題にすることがすべてではなく、 親の守備範囲が甘かったことがそもそもの原因。でも自分を責めるだけでは気持ちがおさまらなかったのかもしれません こんな態度の人と接するのは、笑顔を作るだけでもつらいことでしょう ・捨てないで 高速道路走行中、前の車から飛んできた空きカンで片目の視力を失った真智子。 空きカンを捨てた晴美は斎藤の愛人だった。そのことが妻にばれ、離婚を迫られていた斎藤は 資産家の妻、愛人晴美、との関係を都合のいいようにある計画を企てる。 今まで読んできた中で一番すっきり感が得られるものでした ・鏡の中で 車とバイクの衝突事故。信号で停止していたバイクに右に曲がってきた車がつっこんだ。 事故にあった息子の親はどう思うのでしょう 納得しにくいものでした | ||||
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良くぞここまで交通事故を表現されたと思います。 こういうことってあるのだろうなと改めて考えさせられました。 ドライバーとしては、運転するのが少々怖くなる気もしますが ある意味免許保有者は一読されたほうがいいと思いました。 色々と考えさせられるものでした。 なるほど!です。 お奨めします。 | ||||
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交通事故を題材に書かれた短編集です。 著者の文章は読みやすく、 物語に入り込んで読みました。 そして、レビューのタイトルのように 「車って怖い…」という印象を受けたのです。 「小説なんだからマジで受け止めんな!」 と思う人が多いかも知れませんが、 私にとっては、とても考えさせられる内容でした。 交通事故というものは、 起こそうと思って起こす人はまずいないでしょうが、 何があるかわからないのが車の運転というものです。 交通事故、車について考えさせられる内容でした。 車の怖さを感じた人には、ぜひ、 『クルマを捨てて歩く!』(講談社プラスアルファ新書) という本も読んでもらいたいと思います。 2冊の本がきっかけで車を処分する人が出るかも!? というわけで、本の評価は星4つです。 | ||||
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やっぱり、すごいな、と。 メッセージ性もありながら、おもしろいです。 他の東野圭吾の作品と比べると、面白さは落ちますが ズシンときます。 インパクトがあったのは「天使の耳」ですが、個人的には 「捨てないで」が一番好きです。東野さんの優しさを感じます。 | ||||
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今回は、東野圭吾『天使の耳』を紹介します。本書は、身近な交通事故を題材とした短編集です。意外とドキッとするなあという印象はあります。どうにでも転がっていくからね。一つ一つの短編の内容は濃いですね。 以下は、6篇の短編集を紹介します。 ・天使の耳:眼が見えない女性が、兄貴の無実をその女性の耳のよさで証明していく話。 ・分離帯:突如の飛び出しによって、事故が起きる話。飛び出したアウディの持ち主を探す。印象的な言葉は、「法律は何かほんの少しずれるだけで、敵にも見方にもなる。」ですね。 ・危険な若葉:若葉マークをつけた女性が衝突事故にあって、そのきっかけになった後ろからあおった人を懲らしめる。 ・通りゃんせ:路上駐車の話。急病の子供を病院に連れて行こうとしたときに、路上駐車にあって、到着が後れた結果子供がなくなる。その復讐をしようとし、行動する。 ・捨てないで:車からのポイ捨てによって視力を失うという被害を受け、その犯人を見つける話。犯人を見つけようとすると、別の事件に間接的に遭遇することになる。 ・鏡の中で:監督が身代わりとなって、容疑者になる話と日本(左側通行)と海外(右側通行)の違いの話。 何か身近すぎて何ともいえないなあという感じがするが、私は天使の耳が一番良かったなあと思いました。一番ぞっとするなあというか、その女性の策略が怖いなあと思いました。そういう点で、いろいろ想像して読むことができるのがいいかなと思います。 | ||||
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最初の短編"天使の耳”を読んでいるうちに、あれ?読んだことあったよ。。って気付いた。 でも、ストーリーほとんど覚えていなかったので、新鮮な気持ちで読めた。 ここに収められた短編は、運転する人にとっては、明日はわが身のお話。 事故車って、自分で手配して移動させるものなんだ。。ってよく考えれば当たり前か。。 一揆に読めて、それぞれのストーリー展開もスピーディでおもしろい。 特に好きなのは、"捨てないで”かな。 2時間ドラマの題材っぽい話だけど、なかなかおもしろい。 でも、ちょっと突っ込みいれていいですか!高速道路走行中に窓でも全開していたのだろうか?でないと前から投げ捨てられた空き缶飛んできて目に当たるなんてことちょと考えずらい。でも、高速で窓全開するかしらん? | ||||
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ドライバーの人たち絶対読むべし。少しくらいならって気持ちで路上駐車したことありませんか? 車の窓から空き缶を投げ捨てたことはありませんか? 普段何気なくやってしまうことが あとで取り返しのつかないことになってしまいますよ。気をつけましょう。お互いに・・・ | ||||
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短編集だからと軽い気持ちで読み始めたらその考えが間違いだと気付いた。確かに一編一編は短いかもしれないがその中で十分に東野圭吾さんの世界が広がっている。どんでん返しもあり、つい自分の日々の行動も思い返してしまうような身近なこともある。読んで損ということはない。むしろ読まない方が損である。 | ||||
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6編すべてが車にまつわる話だ。その話が、どこにでもあるようなありふれた話で、それが思わぬ方向に発展していくところに、この作品の恐ろしさがある。何気ない日常に潜む落とし穴・・・。車に乗るのがちょっと怖くなる。 | ||||
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私たちは、日ごろから交通事故の被害者にも加害者にもなる可能性がある中で生活している。そして、交通事故(死亡事故さえも)は残念ながら、毎日当たり前のように発生している。そんな、私達のとって当たり前となってしまった交通事故に、人間の意図的な操作が運命のいたずらをしていく短編集。一編一編は、とても読みやすく、それぞれオチがあって面白い。登場人物の一つ一つの行動に無駄がなく、とても面白い作品です。 | ||||
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東野圭吾の短編集をはじめて読んだ。予想とは違い、結構ブラックユーモア的な色が濃く、連作の核となる『ちょっとした車でのアクシデント』も本当に日常茶飯事に起こりそうな出来事ばかりで、読者それぞれが自分を省みる部分があるのでは。しかし短編ながらトリックやどんでん返しもなども鮮やかで、むしろ長編よりも仕掛けが凝っているかもしれない。純粋に楽しめた一冊。 | ||||
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交通事故がらみの事件の短編集。ずばり、運転するのが怖くなる。私だって、このぐらいの信号無視、駐車違反、・・・したことあるよな~。これは、特殊なケース。しかし、決して起こらないとは言えない過失事故だ。どの話も終末が一ひねりしてある。おもしろうて、やがて胸にぐさっと杭を打たれるような、東野圭吾の手腕を感じる一冊だ。 | ||||
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驚くべき事件事故が起こっても、報道がなされて3日もたてば全然気にならなかったりするものですよね。特に交通事故のニュースって驚きすらしない今日この頃です。だから当事者の心理って、第三者から見るとなかなかわからないものですよね。この本を読んで、被害者の事故を忘れないで!!って気持ちを理解したいものです。 | ||||
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