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変身



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【この小説が収録されている参考書籍】
変身
変身 (講談社ノベルス)
変身 (講談社文庫)

変身の評価: 3.88/5点 レビュー 203件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全203件 141~160 8/11ページ
No.63:
(5pt)

やっぱりうまい!

タイトルの「変身」、そして脳移植手術という言葉だけで、その内容が想像できる。
しかし・・・・やっぱり「東野WORLD」にはまってしまうんです。
元人格と移植人格のそれぞれの変身過程の扱いが、本当にうまい!
元人格の最後の一言・・・・・泣いてしまいました。
読み進めていくうちに同化してしまうのか、自分でもそれだけは伝えたいだろうなと思える一言だから・・・・・見事です!
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
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No.62:
(4pt)

自己が崩壊していく過程

本書は、少女を助けた結果、成瀬純一は重体になって、脳移植を受けることになった。脳移植の結果、手術は成功したが、大きな代償を受けることになる。それは、以前の穏やかな性格から、正反対の性格へと変貌していくのである。それは、脳移植の結果なのであろうと気づいた。そこで、成瀬純一は、自分の脳移植のドナーを探すことになる。それと共に、自分がだんだんコントロールできなくなっていくことにも気づくことになる。
自分というものがだんだんコントロールできなくて、狂気的になっていく。狂気的になっていくに従って、葉村恵を疎んじることになってしまう。恵は、それでも純一のことを信じている。以前の純一が好きなんだろうが、変貌した後でも健気に純粋無垢に純一のことを信じているのがわかる。
死の在り方ってどうなんだろうと思う。死ぬ可能性が高い病気にかかったときに、1数%の命を懸けて自分は生きたいと思うのだろうか。それとも、逝きたいと思うだろうか。生き続けることで、これから苦しみ(身体的障害)を背負っていくのであれば、無理して生きる必要性もないのかなと思う。自分に正直に生きることが一番必要なのだろう。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.61:
(4pt)

あまりにも切ない自己崩壊

不慮の事件に巻き込まれ脳を損傷したジュン。
しかしジュンには世界初の脳移植が行われた。
無事に生還しやはずのジュンだったが・・・
そこに待ち受けるものは、計り知れない苦しみ。
徐々にドナーの意識にかわっていく。自分ではどうにも止めることが出来ない。
画家志望だったジュンは、次第に絵が描けなくなる。
その変わりに今まで気にならなかったピアノの旋律に妙な懐かしさを覚える。
次第に主人公ジュンは、自己崩壊をしていく・・・
心から支えていた恋人にも、それはもうどうにもならなかった・・・
現代医学での倫理的観念では、脳移植は考えられない。
そんな医学の世界に、東野氏らしく警鐘を響かせたのであろう。
自己崩壊していくジュンの心理描写は痛々しくあまりにも悲惨だ。
ジュンのことを見守ってきた恋人にとっても最後はあまりにも悲惨・・・
悲しみと怒り、どうにもならないジレンマ。
ジュンが「ジュン」として生きていくこと。
そう、誰でもが自分が「自分」であることの分かりきったことだけれども
その大切さが身にしみるようだ。
「自分」であることのかけがえのなさを痛感させられた作品でした。
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No.60:
(4pt)

小説にリアリティーを求めすぎては面白くない!!

小説にリアリティーを求め過ぎるのはタブーである。
ましてや脳移植に医学的な根拠がないなどと言ってしまえば、小説に夢も希望もない(ドキュメンタリー小説は別ですが)。
小説には読者をワクワクさせて先を読み急がせるような題材と筆力が最も大事である。といったことが私が小説を読む第一条件なのだが、脳移植を題材にしたこの「変身」は傑作です。
今回の題材(脳移植)だけでなく東野氏の描く世界は幅広く、読者をワクワクさせて先を早く読みたいと思わせる東野氏の筆力はこの分野では、ナンバー「ワン」といっていいのではないでしょうか。
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No.59:
(4pt)

ありがちな設定

脳移植によって、自分が自分でなくなっていく様を描いたこの作品。古典SFかホラー映画にありがちなプロットだけれども、なかなか読ませてくれますよ。自分の中に別自我があって本人にささやきかけるとか二重人格者になるというのではなく、無意識のうちに自分らしさを失っていく過程が上手く描かれています。しかもそれを本人が自覚しつつ、自覚の仕方さえ既に元の自分ではないというあたり。巧いよなあ。ラストもまあ、きれいにまとめてあります。
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No.58:
(5pt)

切なくも激しいラブストーリー

傑作。
切なくも激しいラブストーリーだ。
現代医術のタブーに題材をとった作品で、『宿命』『分身』『変身』はそれぞれ読むに値する作品。
このなかでは、(物語の展開上やむをえないとはいえ)作品が持つ世界が、狭いところに限定されているのが残念。
それでも圧倒的な魅力を持つし、あまりに切ない展開に胸が締めつけられる。
剛速球という印象だ。
ロマンティスト、東野の本領が発揮された本作を、どうぞ……
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No.57:
(5pt)

悲しく切ない。

最近、東野圭吾のファンになって、作品を読みまくっているのですが、この本は、私の中で特に好きな作品のひとつです。
同じく医療を扱ったもの(?)の「分身」と比べると、「分身」のほうが後味がよいというか、すがすがしさが残ります。一方、「変身」は切なさが残ります。
だんだんと主人公の人格に変化が生じ、ちょっとグロなシーンもありますが、そこが私はとても悲しくなりました。もう、主人公はいなくなってしまったのか。
でも、最後に主人公が恋人に言った一言がとても心に残りました。胸が一杯になりました。恋人にとっては、本当に嬉しかった一言ではないでしょうか。
読み応えは大です!!
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No.56:
(3pt)

なかなか面白い本でした。

なかなかテンポが良く、ついつい引き込まれて、あっと言う間に読んでしまいました。
読みやすく、しかもラストに向けた緊迫感を持たせる構成も良かったと思います。
自分は東野氏の小説を読んだのは初めてだったのですが、なかなかに面白い作家だと感じました。
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No.55:
(5pt)

臓器移植への躊躇

脳移植のために自分がドナーの人格に次第に「変身」していく。そこに潜むさまざまな政治的、科学的野望。以前の自分を失いたくない!生きていさえすれば、人格が別物になってもいいのか?
彼の叫びはイコール現代の臓器移植への警告となっているように思います。かく言う私もドナーカードを携帯し、脳死による臓器移植を希望していますが、さらに深くそのことを考えました。「脳」という人格を司るものの移植は現在の医学では不可能と思いますが、世界のどこかではその研究は進められているのでしょうね。医学の進歩とは倫理観の欠如と紙一重なんだと強く感じます。
小説としては確かにグロテスクかも知れないけれど、あっという間に読み終えてしまうほどの筆力には圧倒されました。
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No.54:
(4pt)

まあまあです。

 この小説の内容は、強盗事件で頭を撃たれ脳移植手術で奇跡的に助かった成瀬純一の術後の経過を描いたもので、話の焦点は純一の彼女が言った「脳を全部取り替えたらどうなるの、それでもやっぱりジュンなの」である。
 この本のまず結末は以外だった。でもないか。とにかく感動した。てっきりハッピーエンドで終わるのかと思ったらそうではなく、悲しくもそれでも残りの人生を純一の望む選択ができたことに救いがある。
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No.53:
(3pt)

ただ変身を描くのみ。

一人の人物の人格が変わっていく様子を一人称で描いていく技術は素晴らしい。
ただ、それを描きたいだけで、全体がどことなく狭苦しくなっている感が個人的にはしてしまった。
あと、脳みそ絶対主義というか、性格絶対視とか、その手の考え方がそもそも好きではない。
まぁ、そういうのを突っ込む小説ではないでしょうが…。
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No.52:
(4pt)

表現の変化

中盤あたりから、読むのがつらい程の描写がいくつかありました。主人公の人格の変化に、思わず序盤のページと読み比べてしまいました。最後の彼女の支えが、読者にとって救いになったと思います。
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No.51:
(2pt)

現実感なさすぎ。

自分を殺そうとした加害者の脳を移植された主人公。世界初の画期的な手術だったが、移植された脳により本来の自分が徐々に失われ、人格がドナーのものに変わっていく。いままで生きてきた自分が消えてしまう。主人公ジュンの苦悩と焦り、葛藤は、残念ながら、読んでいるこちらにあまり伝わってこない。はらはらドキドキもない。
最後まで読み進んで、この結末?という終わり方は、医学的根拠もなく、不透明な部分をうやむやにされただけという感じがしました。
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No.50:
(4pt)

自分が自分でなくなっていく・・・

こわい。
ストーリーは、もしかしてこういうことなのかも、と想像できる話だったけど、その性格、気質の変わりように驚く。
人格と言うのは、コレほどまでに差があるものかと、改めて驚かされます。
精神は自分の物ではないのなら、生きている意味はないのでしょうか。
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No.49:
(2pt)

結末で救われるといえば救われるが・・・

この本は脳移植についてがテーマであり、その脳移植を施したことで主人公のジュンの性格が徐々に変化していくといった過程を描いている。
脳移植によって性格が変化した主人公が起こす異常とまで言える行為は性格の変貌を強烈に表現するという手段としては適切だったのかもしれないが内容がグロすぎて正直読むのに抵抗があった。
著者の作品の「分身」の方でも少し読むのに抵抗がでてくる部分があるのだが「分身」の場合はその分結末が素晴らしく読み続けて良かったと思わせる所がある反面、この作品は最後まで読んでも結末にそこまで意外性がないという所であまり好きにはなれなかった。
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No.48:
(1pt)

うーん・・・

某サイトでベタ誉めだったのでかなり期待したが、結果は・・。「最後の一行が泣ける」の一行で泣けなかったのは、自分の感性不足?。脳移植以降の精神が、ほぼ一方的に京極に振られ続けているのが些か平坦に感じる。成瀬としての葛藤は有るのだが、乗っ取られつつも、時折成瀬本来が顔を出すというシチュエーションも有って良かったのではないか?。京極の不幸な経緯を割り引いても、バイオレンス部は猟奇的すぎて些か引いた。こういう部分でも損をしていると思う。
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No.47:
(3pt)

心理描写が光ります

世界初の脳移植手術を受けた主人公が、ドナーの思考に徐々に支配されていくというちょっと怖い物語。
とても読みやすく、分かりやすいストーリー展開。途中でそのオチに気づいてしまうかもしれませんが、主人公の気持ちの変化が丁寧に描かれているので最後まで読み応えはあり。
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No.46:
(3pt)

逆のほうがおもしろかったのでは?

脳移植、という重いテーマを扱った作品としてはとてもおもしろく読めた。だが、先が読めすぎてしまうことと、あらゆることが中途半端で終わっていることに物足りなさを感じる。
エンターテイメント性だけで言うなら、犯人に被害者の脳を移植し、自分の以前の狂気を自覚して苦しむ、という方がおもしろかったのではないだろうか(現実的にこの設定は難しいだろうけど)
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No.45:
(3pt)

ちょっとやり過ぎじゃないですか

公式にはまだ世界の何処でも行われていない脳移植をテーマにした小説です。元々の性格とドナーの性格が共存するというのはいかにもありそうな展開ですが、本当にそうなるのでしょうか?実証したいとは思いませんが。主人公の変身の激しさを示すために猟奇的殺人まで犯させるのはやり過ぎのような気がします。
脳移植を実行した堂元博士と二人の助手を非常に悪意的に書いているのも気になります。確かに医者というより、人体実験している科学者のようではあるのですが。
読み了えて私は「やっぱり脳が全てではない」と再認識しました。
この地獄絵巻は政官学産が脳死臓器移植と同じように脳移植を無理矢理推し進めようとした時に警鐘を鳴らすものになるかもしれないし、国民がそれを拒否する感情的な原因になるかもしれません。考え過ぎでしょうか。
左半側空間無視の人が描いた絵についての描写など非常に勉強されて書いている点には敬意を表します。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.44:
(3pt)

人物描写の変身ぶりに注目

「宿命」、「白夜行」を読んですっかり東野圭吾を気に入ってしまった私が次に手を出したのが本書でした。数ある氏のカテゴリーの中で、おそらく「宿命」の流れをくむ医療ミステリーものに分類される作品だと思います。
不動産屋でおきた強盗殺人事件に巻き込まれ、脳に致命傷を負った青年・成瀬純一。脳移植を行って奇跡的に復活するが、成瀬の意識は次第に脳を提供した謎の人物に支配されて行くというお話。
誰の脳が移植されたのかが本書のクライマックスではあるが、私としては主人公成瀬の意識が変化していく様子を楽しんでもらえたらと思う。一人称の表現が「僕」から「俺」に途中から変わっていくところなど、作者の細かい技巧を本書の中で味わってほしい。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987

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