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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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東野圭吾の作品の中では、珍しくあまり好きになれなかった作品です。 まず、特にこの作者の作品を何冊か読んでいる人ならば、読み始めてすぐにドナーが誰なのか見当がついてしまう点が、作品の魅力的に弱いと思います。途中で何かひとひねりあるのかとも思いましたが、ドナーに関しては何も意外性はなかったですね。 あんまり先が読めてしまうので、1/3ほど読んだあたりで、この作者の作品で初めて途中で投げ出そうかとも思いましたが、その点は我慢して読み進めていくと予想を超えて暴力的、破滅的なストーリーの展開となり、それが良かったかどうかは別にして、まあ最後までなんとか読み終えることはできました。 この作品はサスペンスや推理小説というよりも、オカルト作品のようだと思いました。 東野作品の中では、「分身」が科学の悪用・乱用の怖さを描いた点で少し似ているかと思いましたが、分身の方はストーリー的にはハラハラ・ドキドキ楽しめたのに比べると、変身の方は私には、これでもかと不気味さ・薄気味悪さを強調するばかりに感じて、どうも好きになれませんでした。 | ||||
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ストーリーは大好きです。主人公の、自分では止められない人格の変化。移植された脳の本当の持ち主を突き止めるも後戻りは出来ません。 医師が主人公をただのモルモット扱いしていると感じる部分が多々あり、最後の方なんかは何を他人事のように語ってるんだと私は感じました。いっそのこと主人公が脳移植の真実をマスコミにバラして医師たちも責任を問われ・・・など白夜行並みの長編作で見てみたかったかも。 | ||||
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内容はとても面白いのですが、本を読んでみようという初心者には少し難しかったです。 | ||||
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1990年代前半、東野氏には医療ミステリ的な作品が多かったようです。そちら方面で新しい発見や進歩が多かった時期だったのでしょうか。この「変身」は脳移植がテーマで93年の作品ですが、脳を操作する技術を取りあげた90年の「宿命」、そして93年の「分身」がクローンと、似た傾向のものが続いています。 「変身」は最初から最後まで、どこか殺伐とした空気に満ちています。脳移植を受けた主人公の性格が変貌していくのはどうしてなのか、途中で真相はだいたいわかってしまうと思いますが、自己と良心を残しながらも、意志に反して変わっていってしまう自分を止めることができない、その悲壮感は半端ないです。また、2つの人格はまったく正反対といっていいくらい違います。 同じもの、同じ人物、同じ出来事に対しているのに、見る人が違えばこんなに感じ方が違ってしまうんだというのは、自分自身についても考えさせられました。楽しく無邪気な人がただバカに見えて苛立つ、仲間同士の協調や和が、だらだらとした馴れ合いに見えてぶち壊したくなる、などなど。自分がいらいらしている時、それは自分のネガティブな考え方のせいかもしれないと、この主人公を思い出したらブレーキになりそうな気がします。自分を不幸にするのは、結局、自分自身なのかもしれません。 この作品が書かれた当時からすでに30年近くたっていますが、現在の技術、そして実際の脳医学でこのような移植は可能なのか?また、移植された脳の影響や、人格が変貌してしまうなどということは本当にあるのか?気になりました。脳が損傷した場合、もし移植ができて完全に回復し、以前と同じように生活を送れるようになるならそれは素晴らしいことです。が、もしこのような副作用?があるかもしれないなら、やはり考えてしまいますね。密度の高い作品でした。 | ||||
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ある日突然一人の人格、今まで歩んできた人生そのものが180度変わってしまう。 ただ一人の幼い少女を助けたばかりに… 今回のテーマは脳移植、それもまだ移植が確立してない段階(いわゆる人体実験)考えただけで怖いです。本編でも触れていましたが、ドナー提供者寄りに感情が支配されると、本当に自分が自分じゃなくなってしまうような気がします。考えただけでも怖いですね。 今作品、最後はハッピーエンドで終わらないですね。登場人物の誰かは幸せを手にしただろうか?と考えると… 東野圭吾作品は殆どの作品でクライマックスで泣けるんですが、今回はどうゆう訳だか泣けませんでした。 一点府に落ちないのが、被害者に加害者情報を刑事が教えるって有り?って思いました。違うアプローチで京極まで辿り着いて欲しかったな…って思いました。 また次作を読むのが楽しみです。 | ||||
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ストーリーは奇抜で、展開は巧みです。。とくに主人公の心的葛藤にはさすが、と感服します。ただ、ここまで殺人を犯させなくともよかったのではという気がします。それと脳の一部が犯罪に関与するというのは、若干問題のある誤解だと思います。 | ||||
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最後がどういう結末を迎えるのかが気になって一気に読み進めましたが、最後にあっと言わせるクライマックスが待っているというわけではなかったので残念です。 | ||||
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「脳死」を条件に人の臓器移植をしている今日、多分こんな本を書くと、臓器移植にブレーキをかけると心配する医者・機関があるでしょう。 「脳移植」なんてことは将来もあり得ないから、この話はSF的でいいでしょう、と言うかもしれないが、それは違うようです。実際、臓器移植先進国である米国では、「心臓移植」を受けた多くの人が、ドナーの記憶・性格・嗜好を受け継いでいる事実が分かっています。この事実は臓器移植に係わる医者・機関は知っているはずのことですが、しかし、これを公にすることは臓器移植にブレーキをかけるであろうから、何もそれを積極的に世に知らしめる必要はない、と考えるでしょう。多分、心臓移植を受ける患者はそのような事実を知らないでしょうし、また、臓器移植をする医者も事前にそんな説明はしないでしょう。 心臓移植に伴う上記の事実を根拠に、「心臓(心、ハート)」にも、「脳」と同じ記憶を蓄える機能があるのではないか、と考える科学者も少なくないようです。 「心臓移植」を受けた多くの人が、ドナーの記憶・性格・嗜好を受け継いでいる事実に関しては、小松美彦 著「脳死・臓器移植の本当の話」(2004年)のカスタマー・レビューに、その出典を挙げておきました。もし興味がありましたら、ご覧ください(今みると、全く長々と書いたもんだ、と自分ながらあきれます。) | ||||
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主人公の成瀬純一が、気が弱くおとなしく従順で優しいというのは、成長過程などののエピソードが具体的なので納得できる。 しかし、脳移植のドナーについては、「エディプスコンプレックスでこうなった」というだけで、具体的なエピソードが少ない。 エディプスコンプレックスが強いというだけで、あんなに凶悪になれるのものなのか? この小説は、世界初の脳移植という設定を別にすれば、「ジキル博士とハイド氏」に似ており、成瀬とドナーの関係を、ハイドに脳を侵食されていくジキルに似ていると考えてもおかしくないと思う。 その分、新規がいま一つという感じもする。 | ||||
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一人勝手に【東野圭吾キャンペーン開催中】につき、今まで人気過ぎて避けてきた、東野圭吾さんの本を何冊か読んでみています。こちらは4作目。 読み出したら、先が気になって止まらない面白さはあるものの、ポジティブな話の流れではないので、なんだか後味は悪かったです。本を読みながらヒヤヒヤする感覚が苦手だからだと思いますが。それに、私にはえぐ過ぎる描写も所々有り。 わりと早い段階で移植の真相も見えてしまったので、それを逆に裏切るなにか大きなどんでん返しでもあれば、☆は4か5でした。終わり方があっけないというか、少し物足りない。 いくつかしっくりしない部分もありますが、読んでいて退屈しなかった点はとても良かったです。終盤、消えゆくジュン(主人公)の人格が奥底から出てきて、「君を愛したことを忘れない。」と恵に残した言葉は胸にジンときました。 東野圭吾さんはあと、『容疑者Xの献身』を読みたいと思っています。どんな感じの文章を書く人なのか少しだけ分かってきたので、その後は、機会があれば読むけど、特に好んでは読まないかなぁ・・・ | ||||
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東野圭吾を読んで約15作目、はじめての凡作に行き当たった。 粗い。後半は特に早く終わらせたいのかと思うほどの乱暴さを感じた。 いつもの絹のような繊細さがまるで感じられなかった。 要するにテーマのせいだ。 「脳移植」などという面白すぎるテーマに潰されたのだ。 克服できなかったといってもいい。 作者の力を持ってすればテーマが「気管支炎」でも「ニキビ」であっても素晴らしい小説が書けるはずだ。 面白くなって当然のテーマであるがゆえに、かえって迷いが生じて凡作になってしまった。 毎年コンスタントに小説を書いていれば、きっと中だるみもあろうと好意的に理解する。 | ||||
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ものすごく続きが気になって、読むのをやめられない小説です。最初は本格ミステリかな?と思ったのですが、最後まで読むとちょっと違いますね。 脳手術をした主人公が、なんだか能動的に活発的にするどく、そして残忍に『変身』していく描写が最高に上手く、面白く、『アルジャーノンに花束を』みたいだ、と思いながら読み進めました。ミステリだったら、なんだかもう想像を絶するようなどんでん返し(実は移植したのはセミの脳だったとか)が待っているはずだ、と覚悟していましたが、これはむしろソフトSFですね。読了して、あれ?これで終わり?もうひと波乱ないの?とびっくりしましたが、みなさんのレビューを見て、改めてラストを読み返したら、ああなるほど、ここが強烈な読みどころだったのか!と納得。 この素晴らしい『面白さ』は最近の小説にはなかなかありませんね。さすが! | ||||
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中身はそれなりに奇麗でしたが、ブックカバーをかけると???と思うほど本周りのカットが大きく、ちっちゃ!と思うほどでした。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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変身するんです。 兎に角、変心するんですよ。 まるで別人だ。 | ||||
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脳の一部または全部を移植すればそれは元の本人かそれとも移植前の人物か。自分の人格とは脳で決まるのか。非常に興味ある作品だ。一般文学326作品目の感想。2011/01/28 | ||||
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東野圭吾の作品は当たり外れがはっきりしていると思いますが、本作は珍しく微妙な位置にあると思います。東野の人気作の特徴は、読んでいて飽きがなく、感動的で、最後にあっと驚かせるシーンがあると思います。本作は、飽きも無く、最後の一行まで楽しませてくれるのですが、感動が無いためか、何故か印象に残らなかったという感じです。ただ、無駄な部分がなく非常に読みやすいので、短時間で読めます。移動中に集中して一気に読むなどに適しているのでは。 | ||||
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せっかく生き返ったのにこんな生き方じゃどうなんだろう・・・って考えさせられました。「生きる」って何なのか、考えさせられました。 | ||||
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これから起こるかもしれない脳外科手術の話であるが、 ちょっと先が読めすぎたのが残念。でも、だれも幸せに ならないところは東野作品らしい感じがした。 | ||||
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ドナーの正体はすぐにわかったが、この作品はそれを推理するものではなく 主人公が変わっていく過程、そしてそれを感じ続けていく本人の恐怖がテーマだ。 一人称「僕」の視点で物語が進んでいくことから、本人の内面、言動の変化がよくわかる。 (ちなみに、途中で一人称は「俺」に変わることも大きな変化だ) また、橘直子の打算的な偽の「愛」と、恵の献身的な無償の「愛」の対比も見ものだ。 たとえ植物状態でも、あるがままの自分としていき続けるほうが幸せなのだろうか。 しかし、主人公の変化は、ドナーの脳の影響で、潜在的な意識と共鳴したことにもよる。 誰もが、普段が隠れているが何かのきっかけで表面化してしまう、潜在的な意識、別の一面をもっているのかもしれない。 | ||||
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