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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 161~180 9/11ページ
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脳移植のドナーが誰か、を主人公は突きとめて行くわけだが、読者にはそれが誰か前半からあっさりわかる。 が、それを本来の目的とした推理小説ではない。それを知って主人公がどうなっていくか、どう行動するか、それがメインテーマである。 徐々に人格が変わり凶暴性を持つあたりが自然で、なんとなく自分も荒々しくなったりする・・・。 最後をどうしめるか、これが最大の関心事であったが、束の間とはいえ恋人に対し、最後の最後にも本来の自分が残っていた、という点が救いであり、いかにも東野作品である。 | ||||
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読むにつれ、「アルジャーノンに花束を…」とかぶる事もありました。 東野圭吾氏にしては、珍しい作品だと思います。 爽快な推理や結末の意外性を求めている方には、お勧めは出来ません。 被害者と加害者、被害者が加害者の心理を理解する事。 自分は自分自身をどこまで理解しているのか。 そんな疑問を感じさせられる作品でした。 | ||||
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推理小説ではないと思うので、意外な展開やあっと驚くラスト、という訳ではなく、 脳移植を受け、その結果別の人格に支配されていく様子が丹念に描かれた作品です。 一人称で描かれているのですが、徐々に変身していく様子はとてもうまいと思います。 ”僕”から”俺”にいつの間にか変わっていて、 一体いつから変わったの?と、ついついページをさかのぼって探してしまいました。(笑) 一度は失いそうになった命を再び与えられ、心から感謝したのもつかの間、 自分自身が”変わっていく”という意識をはっきり持ったまま、 別人に(それも凶暴で冷酷な異常者に)変身していってしまう恐怖がよく描かれている作品だと思います。 確かに展開やラストなどは想像しやすいですけど。 | ||||
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読み出すと止まりませんでした。 この作品を読み終わってから、別の長編作品を数冊読み終えましたが、まだこの作品の余韻が残っています。 で、この先読むことはないだろうと思って、昨日捨てました。 私にはリアルすぎました。確かに面白かったです、でも悲しくて…私には強烈すぎました。 東野さんの作品は好きです。「分身」は何度も読み返してはハラハラしています。かなりオススメです。 | ||||
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事件に巻き込まれ頭を負傷した青年が、世界初の脳移植手術を受ける。 その後、後遺症もなく無事に日常生活を取り戻した青年は、事件以前の自分と今の自分が変わっていくことを自覚していく。 自分の頭に移植された脳のドナーは誰なのか…? 自分はこのままどうなってしまうのか…? 『自分が自分ではなくなる』という恐怖。 それが見事に描かれていると思います。 ラストの展開もチープなハッピーエンドにしないところは、さすが東野圭吾!と言えると思います。 さらにこの手の小説に付き物の【平均的読者が知らない難解な医療的知識をひけらかし煙に巻く】という行為が少ないのも好印象でした。 | ||||
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徐々に変わっていく主人公の人格。 その描写が実に緻密で話の展開もスリリング。 一度読み出したが最後。一気にラストシーンまで連れて行かれました。 心の底から面白いと思った作品です。 | ||||
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夜寝る前にキリのいいところまでと読み始め気がついたら夜 が明けてました。 最後の方はあまりに悲しく涙と手の震えが止まりませんでした。 確かにストーリーは読めてしまいますが、東野先生が書く魅力的な人物にはまってしまいました。 | ||||
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救いのある作品です。 よく出来た話です。集中して呼んだ為、自身も入り込んでしましました。その為、その時期は私も「変身」的に性格が荒々しくなりました。 最後に進めば進むほど「救い」が無くなって行きます。 ですが、最後の一言(言いませんが)のおかげで、全てが救われます。 すごくいい作品です。恋愛小説よりも心に響く一言でした。 この一言の為に、それまでに荒々しい前編を読んできたことが、報われた気になりました。 数年後にまた読みたくなる作品です。 | ||||
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強盗事件に巻き込まれ頭を銃で撃ち抜かれた純一。彼は、最新医学により奇跡的に回復を遂げるが・・・ 自分が自分でなくなる恐怖。カフカの「変身」も怖いが、徐々に自分が失われていく本作も十分に恐ろしい。東野氏の優れた表現力により自分が自分でなくなっていく過程がリアルに迫ってくる。読んでいる僕もだんだんと「彼」に影響されていくようだった。 純一が感じる怒り、人間不信そして殺人衝動。それは俺の中にも確実に侵入してき、心を乱した。こうした衝動は多くの人が無意識に共有しているものではないか。 純一は、自分を守れるか。自分とは?脳とは?死とは?非常に深いテーマに挑む、恐怖ノベル。東野氏の「人格入れ替わりものシリーズ?」(秘○とか、パ○レルワー○ド〜とか)のうちでもリアルでおすすめ。 | ||||
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脳移植手術後に少しずつ人格の変わっていく主人公の苦悩がリアルに描かれていました。人は「心が大事」などというときに、皆『心臓』のある部分を指しますが、本来、心の動きを司っているのは、『脳』であることを改めて感じました。自分の脳に他人の脳が移植されたら、それは自分なのだろうか?心理学、生理学に興味のある方にとっては興味深い本であると思います。 | ||||
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この本は”アルジャーノンに花束を”に似ている気がします。ただし、段々と人格が変わっていく様は怖かったです。頑張ってそれに抗う主人公、自分を飲み込まれそうになるのは考えるだけで恐ろしいです。終わりは綺麗だったと思います。 | ||||
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話の前半で、ストーリーは読めました。しかし、その先にも物語がありました。あまりにも悲しい。読み終えた後、私の脳も、奴に浸食されました。 | ||||
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怖くて哀しい物語だった。黒や灰色といった感じ。最後、主人公・純一は幸せだったのだろうか。人間にとって「幸せ」とは何なのだろうか。科学の進歩に恐怖と嫌悪さえ覚えた一冊だった。ストーリーの感想を抜きで語れば、素晴らしい一冊かもしれない。物語は一人称の形で、主人公の目線で進められているのだが、純一が変化していく様子が実に巧みに描写されている。優しいだけが取りえの気の弱い男が、強気で利己的な男へ変化し、さらに傲慢で狂った男へと変化してしまう様がとても自然に描かれている。作者が細部にまで注意を払い、こだわったのがよく分かる。文章でここまで表現できることに驚かされた。後で知ったのだが、この作品は玉木宏主演で映画化されるらしい。玉木宏が「変身」できるか見ものである。 | ||||
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不慮の事故で頭を打ちぬかれた主人公・成瀬純一は、脳移植により一命をとりとめるのだが、その手術後、純一の人格にだんだんと変化が訪れる。それは「変化」という生易しいものではなく、他者からの精神支配、「精神崩壊」と言った方が適切かもしれない。純一の「変身」の過程を、純一の心境と周りの人たちとのコミュニケーションによって描くサスペンス。「精神崩壊」というわけで、かなり読むのがしんどかった。後半の純一の姿はあまりにも酷く、「ここまでやるか」と作者に言いたくなった。それでも本を握る手はページをめくることを止めず、後半は一気に読み終えてしまった。決められた領域に身を置かず、さまざまなジャンルの内容の小説が描けることが東野さんの凄いところ。この「変身」も医学のジャンルだし、きっとこういう多種多彩な作品を描く事ができるからこそ、多くの人が東野作品を好かなのだと思う。またこの作品、基本的には全て主人公の純一視点から描かれているのだが、ところどころに周りの人物の「日記」や「ノート」から、他者の心境を読み取ることができる。この少ない「他者からの視点」が、より作品に味をださせているのだと思う。やっぱりこの作品は、他者には全く縁のない、純一の見えない戦いなわけだから、「純一の内面」を描き続けなければ意味がないわけで、たくさんの他者からの視点は余計なんだろなと感じた。 | ||||
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正直、読むのが退屈を通り越して苦痛だった…長旅の出発に際し、とっさに買ったのがこの本だけだったので最後まで読んだのだが。SFに取り組む目的意識だけで書かれたのではないだろうか。 | ||||
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私が始めて接した東野作品。アルジャーノンに似ているという指摘もうなづけるが、これはこれでよくできた作品だと思う。最後の一行で、この作品が恋愛小説だと分かった。一つ難点を言えば、女性キャラの書き方がとても薄っぺらいように思えることかな。 | ||||
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事件に巻き込まれた青年が本人の知らない間に脳移植をされ、移植された脳からしみでてくるような悪霊にとらわれていく姿を描いた作品。世界間を広げる要素として、黒い医学会の企みと、移植される前の青年の姿を慕うナイーブな少女が物語をより魅力的にしている。ミステリー的な要素はあまりなく、どちらかというとノワールにカテゴライズされるのではないだろうか。おもしろいことは間違いないので買って絶対損はないと思うし、東野圭吾でいままで楽しんだ人達は、これまで同様楽しめる。ただ、厳しいことを言わせてもらうと、星5つにしなかったのは、設定に非常に魅力がある反面、物語が予想通りに展開していくのでもうちょっと意外性が欲しかったと思う。さらに医学会の闇の世界も取材の難しさからか十分描ききれていなかったように思う。 | ||||
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怖い。脳移植された主人公成瀬が、そのドナーの亡霊にとり憑かれた様に凶暴化してゆく過程が、実に不自然なく描かれている。だからこそ怖いのだ。通常の成瀬の持つ人間性が異常化してゆくその詳細が実にリアルで、呑まれてしまいそうになる。だからこそ、途中で読み終えることが出来ない。また作品内容自体も違和感なく読み通せ、ラストシーンも実に現実的で極めて切ないものであり、涙するに値した。現代医学で実行不可能ではないストーリーであるからこそ、胸に詰まる思いがある。割り切って読める方にお勧めしたい。 | ||||
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50pも読めば、ドナーが誰か分かってしまう。あとは予想をなぞるような陳腐な展開。意外性もない。漫画ですが、人格が変貌していく様を描いたものでは、「寄生獣」や「洗礼」の方が個人的には好きですね。 | ||||
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主人公の過去や人柄に引き込まれ最後には幸せになって欲しいと思いながら主人公が恋人に言った最後の言葉からラストにかけて涙が止まりませんでした。生まれて初めて本を読んで泣きました。 | ||||
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