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変身



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【この小説が収録されている参考書籍】
変身
変身 (講談社ノベルス)
変身 (講談社文庫)

変身の評価: 3.88/5点 レビュー 206件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全206件 201~206 11/11ページ
No.6:
(5pt)

実は純愛小説

脳移植手術により、不慮の事故から一命を取り留めた平凡な青年・成瀬純一。彼の性格は、手術後徐々に変わりだし、恋人を愛せなくなったり、職場の人間との軋轢を生んだり、かつて好きだった絵が描けなくなったりする。しかし、彼はそんなことに悩むだけでなく、新たな行動を起こす。そこへ、彼から遠ざかろうとする人間や、愛し続けようとする人間、手術の医学的価値を第一とする人間が絡むストーリーは、非常におもしろく、先を読まずにはいられなくなる。メディカル・サスペンスともミステリーとも解せる作品であるが、私は敢えて純愛小説としたい。「純愛」などという言葉は、口にするだけでも気恥ずかしいが、純愛を全面に押し出すのでなく、こう言う展開の中でさらりと出されると、すんなりと受け入れられるものである。ただし、愛とは何かを考えさせるようなものではなく、純粋にストーリー展開を楽しむべきエンタテインメント作品である。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.5:
(4pt)

残酷な作品

 主人公が脳移植をされて目覚める序盤から自分の性格の変化を感じ、苦悩し、それでも自分の変化を抑えることができない様子がテンポよく書かれていて作品世界に楽に入っていけます。ちょっとした話が最後の伏線になっていたりして驚かされました。東野氏はやはり技術的には素晴らしいですね。 前から東野氏の作品にはたとえ感動的な作品であっても、裏になにかしらの悪意(残酷さというか・・・、宮部氏の哀しみとニュアンスは似ています)があるように感じられました。 いつもは感動のあまりそれに気づかないのですが、今回の話は悪意の方の比率が大きいと思います。話の最後では彼の運命の残酷さを呪わずに入られません。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.4:
(5pt)

切ないです…

事件に巻き込まれ脳を損傷した主人公は、世界初の脳移植を受け一命をとりとめる。手術は成功したかに見えたが、自分の人格が次第に変わっていくことを自覚せざるを得ない主人公は、本来の自分を取り戻すべく、苦しみながらも行動を開始する…。過去の記憶は本来の自分のままなのに、思考や性格が徐々に変わっていくことを止められずに苦しむ主人公の描写は秀逸です。手術前とは全く違う行動をとるようになっていきますが、それでも別人ではなく、主人公の人格の変化の過程としてみせる著者の筆力に脱帽しました。私にとっては、「心優しき恋人同士の切ない愛の物語」で、ラストは涙がこぼれました。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.3:
(3pt)

物足りない

誰でも心変りくらいはする。突然恋人の何もかも嫌になったり、温和な性格が攻撃的な性格になったりすることは有り得るだろう。しかしそれが自分の脳に他人の脳が移植されたせいだとしたら。外部の力で自分の好みや性格までもが変わって行く様をリアルに描いており、取りあえず最後まで退屈せずに読み終えた。しかしそれだけだ。サスペンスとしてはあまりにも物足りなく、SFとしては仕掛けが小さすぎる。この初期作品がやがて『パラレルワールドラブストーリー』や『秘密』といった傑作不思議SFサスペンスにつながっていくのだろう。そういう位置付けで読んだほうがよさそう。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.2:
(2pt)

意外な展開はない

発想自体はおもしろいものだと思うが、初めから終わりまで意外性がなく、拍子抜け。「意外な展開や結末」を期待しすぎると裏切られる。推理・ミステリーなどの思い込みを持たずに読んでいたら、おもしろかったのかもしれない、とちょっと後悔しています。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.1:
(5pt)

無題

東野作品最高傑作の一つ。もう1人の人格が支配していき、どんどん自分が変化していく。その過程の圧倒的なパワーに読者をどんどんのめり込んでしまう。ラストシーンには胸を打たれます。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987

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