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変身



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【この小説が収録されている参考書籍】
変身
変身 (講談社ノベルス)
変身 (講談社文庫)

変身の評価: 3.88/5点 レビュー 203件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全203件 181~200 10/11ページ
No.23:
(4pt)

悲しくも、前向きな話

 全体的に面白かった話だった。途中で明かされる真実までは大体読めるが、面白いのはそこからの展開。何を選択し、自分がこれからどう生きていくか、暗く、陰鬱は話だが、どこか前を向いている力強さがある話だ。 真実を知り、自分がを見失っていくことの恐ろしさが数々のエピソードとともに丹念に織り込まれている。初めの方は線の細い文体だったのが、話が進むにつれて太く、傍若無人な文体に変わっていくのも上手くやっている。 主人公の視点から見れば、主人公がとった行動は全て悪以外の何物でもないが、極めて客観的に見れば愛情のこもった好意とみなせる。主人公が恋人にとった行動がその典型だ。この二面性がこの物語を補完するうえで大事なことだと思う。 また、この話しでは絵画が象徴的に使われる。中島敦の山月記ではないが、乱れるタッチは主人公の消える心を表している。最終的に主人公の心が残るのは絵の中だけだったのではないか。奥深い話だ。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987
No.22:
(5pt)

気付かせられた!!

読み終わって思った。なんと悲しい話だったのか、と。(結末は少し視点をずらしてやれば、穏やかかもしれないが・・・)私は日常生活でさえ忙しくしんどいのに、わざわざ時間をさいてこんな悲しい話にどっぷりはまっていたのか。そう!この本の特徴はまさに。読み手をひきこんでいく力。くせはないけど飽きさせない、無駄のない文章がぐんぐんこちらを引き込んでくるのです。もちろん内容も裏切らずおもしろかったですが、「本を読む楽しさってこういう事よね」と久しぶりに感じさせてくれた一冊でした。
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4061856987
No.21:
(3pt)

いまいち。。。

正直、今まで読んだ東野さんの小説のなかではいまいちだった。なにしろ、脳移植のドナーが誰か即効でわかっちゃったから。わからない人はよっぽど勘が悪いか、文と文の間にある微妙な空気が読めないんじゃないの?の勢いで簡単にわかった。それがちょっと。。。最後にあっと驚きたかったかも。
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4061856987
No.20:
(5pt)

脳の神秘性と不気味さ

今まで自分が無意識の内に別の人格に変貌する話はあったかと思うが、この作品のように意識がはっきりとした状態で他人の人格にゆっくり移行していく話は無かったのでは無いだろうか。生体への脳移植は、実例(成功例?)が無い中空想の域を脱しないとは思うが、生々しい描写により現実に起こっているような錯覚に陥ってしまった。最愛の人が愛せない、好きだった絵が書けない、他人を見下す(殺意を抱く)など、考えただけでも恐ろしく、脳の神秘性に不気味さすら感じてしまったのは私だけでは無いかと思う。人間の脳に興味がある方は是非読んで見て欲しい作品である。一つ理解できないのは、橘直子が身の危険を感じながらも、身を呈しても調査し続けたのは脳医学探求の為なのか別の理由もあるのかという事である。それだけ、脳は学者に取っても神秘的な存在なのだろう。
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4061856987
No.19:
(4pt)

映画も楽しみ!

映画化されるというので、では原作を読んでみましょうと手に取りました。主人公がだんだんと変わっていく様子が実に面白いです。(表現力がなく、その辺を上手く書き表せないのが悔しい!!)ラストの数行に目頭が熱くなりました。
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4061856987
No.18:
(3pt)

最後だけが○

これほど展開がわかりやすい作品はなかった。主人公の動きと心境の変化が先読みできてしまった。もう少し内面に根ざした作品であれば良いのに・・・映画化されるそうですが、どうなのだろうか?
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No.17:
(1pt)

退屈

展開ははなから容易に予想できる。意外性もない。主人公が変化してゆく様もくどい程繰り返されてかなり退屈に感じた。残念。
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No.16:
(1pt)

これは・・・

手術の経緯と方法は違うがアルジャーノンに花束ををイヤでも思い出す。つまり最初から最後まで意外性のないプロット。東野圭吾ものは好きでほとんど一気読みするのだが、この作品は続きを読むのがおっくうだった。内容が重いとか暗いとかいう前に最初から想像したとおりにストーリーが進み、いつものエンタティメント性がなくて退屈なのが原因だと思う。評判の良いものから順番に読んできたので、これは本当に東野圭吾が書いたんだろうかとまで思った。まさかとは思うが、東野圭吾がダニエルキイスのあの作品を読んでいない、または知らないと言うことはないだろうか。作者本人は自己HP上で結構気に入っているようなコメントを書いている。
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4061856987
No.15:
(4pt)

あまりに猟奇的だが、最後まで読まずにいられない作品!

「分身」「パラレルワールド・・」とこの作品を世間では東野3部作と言っているらしいが、この作品はあまりに主人公の行動が猟奇的で、青少年には薦められない。もしあまりに感情移入する読者がいたら・・・それほどリヤリティのある作品である。最後の1ページで、主人公が自分を取り戻したことがわかるのが、せめてもの救いだろうか。あくまで小説と割り切れる大人に薦める作品です。やはり「分身」を読むことをお薦めする。
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4061856987
No.14:
(4pt)

小説の中だけでの話にとどまらないかも

自分では意識しないうちに、別人の人格に体をのっとられる・・・・・なんて怖いことなのだろうと思った。しかも、ジワジワと変化していく(つまり、ジワジワと自分が消えていく)のは本当に怖い。脳でなく、他の臓器の移植でも、移植された人は、ドナーの記憶や嗜好などを引き継いだりする場合があるらしい。そう考えると、この話が小説の中だけでの話にとどまらないかも・・・と考えると、さらに恐ろしい。
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4061856987
No.13:
(4pt)

読み易い小説の根底にある重い課題

自分が自分ではなくなるという発想は、それ程目新しいものではなく、映画などで頭をぶつけた2人が入れ替わるというものと、あまり変わらないと思いましたが、原因が生体移植、しかも脳の移植となると、これはかってない着眼点ではないでしょうか。読んでいる途中は、徐々に自分が自分でなくなっていく過程に恐れながらも、脳の移植などできる訳がないと考えていました。しかし、読み終わって考えると、一昔前までは心臓の移植なども考えられなかったことを思い出し、この本の恐ろしさ改めてを感じました。臓器移植や遺伝子組み替えなど、人の手によって様々なことができるようになってきた現在、『倫理』の大切さを認識しました。ただし、個人的には、主人公と同様、自分を無くしてまで生きていく価値はないと思います。
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4061816896
No.12:
(4pt)

悲しいけれど・・・

変身といえばまず思い浮かぶのはカフカだが、肉体そのものが変態するそれと比較すると本書の内容は『変貌』といったところだろうか。発想的には海外ものなどでさがせばどこかにありそうだが、この作者ならではの静けさとでもいうべき運びで淡々としていながらも、最後まで緊張感を持って読み進ませる展開と筆致はさすが。他作品と比べると展開もラストも悲しいが、思いのほか読後感は悪くない。
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4061856987
No.11:
(4pt)

最後の一行がとても泣けます。

業界初の脳移植手術。そのドナーの正体は?題名にあるように謎はすぐによめてしまいますが、それに対して起こっていく物語が辛いです。でも、読み終えたあとは救われた気持ちになりました。よかったね、と。最後の一行がとても泣けます。
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4061856987
No.10:
(3pt)

変身

東野さんの作品らしく、言葉の使い方が巧いのでつい、話に引き込まれてしまう。しかし、どうも話の内容も展開も「アルジャーノンに花束を」に似ている気がしてしまうのです。主人公の回りの人間関係などもそうです。そのためラストも読めてしまい、イマイチ楽しめませんでした。東野さんのSF作品の初期の方だそうで、「分身」「パラレルワールド・ラブストーリー」に繋がる作品だとは思います。
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4061856987
No.9:
(5pt)

悲しかった・・・

 辛く悲しくそして切ないお話でした。自分が変わっていく、それも自分の意図に反して・・・。もうそれだけで気が狂いそうになると思う。読んでいて胸が痛かったです。 ラストは涙がでました。「よく頑張ったね。」と成瀬さんに言いました。
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No.8:
(3pt)

読み始めたらとまらない東野ワールド健在

 本書は、SF・ホラー・サスペンス風の作品となっている。推理小説ではないのでアッと驚く展開はないのだが、読み始めたらとまらない東野ワールドは健在だ。 内容は、世界初の脳移植で命を取り留めた青年・成瀬純一。彼は典型的な内向的性格の持ち主であった。しかし、脳移植後、次第にその内向的な性格が真逆に変化し始める。彼のその攻撃的な性格に回りの人間は奇異な眼を向け恐れ始める。自分が自分でなくなっていくことに恐れを感じ始めた成瀬は独自にその要因を調べることに。そして、行き着いた先は脳移植のドナー‥‥。一方、世界初の脳移植を行った堂元博士たちも異常にクランケの回復過程を記録し、普通の移植手術以上にドナーについては秘密にされてきた。そして彼の攻撃的に変化する性格を認めようとしない。 かつての恋人であった恵がこぼした一言が気になり、ついにドナーに会いに行く覚悟を決める、まるで別人のような成瀬純一。彼の変化の原因は!? ドナーとの因果関係は!? 重苦しくて息苦しいのに、読み進ようと眼は活字を追い脳は展開の先を知りたがる。リーダーズ・ハイ(ランナーズハイのリーダー(読み手)版。ランナーズハイ:最初はしんどくて苦しいが、走っているうちにだんだんと気分が良くなってくる現象)なんてものがあるのならば、この作品は間違いなくリーダーズ・ハイになれる作品であろう。
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No.7:
(5pt)

変身していく過程が・・・。

 事故のせいで偶然、移植に適合した死亡者の肉体の一部を生きるために移植手術された主人公。その一部が主人公の記憶や行動に影響を与えてしまう。そんな話の流れですが、殺人事件やそういったミステリーとはちょっと違う。ファンタジーや完全なフィクションというわけでもなく、仮定を前提として、もしこうであったら私はどうなるのか、周りの人間や移植した人間の肉体の家族にどういった影響を及ぼすのか。さまざまな考えをも呼び起こします。いっけん容易く考えられる移植手術、しかしわかっていない事の方が多いわけで、その事がこの小説に一層重みを与えます。
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4061816896
No.6:
(5pt)

実は純愛小説

脳移植手術により、不慮の事故から一命を取り留めた平凡な青年・成瀬純一。彼の性格は、手術後徐々に変わりだし、恋人を愛せなくなったり、職場の人間との軋轢を生んだり、かつて好きだった絵が描けなくなったりする。しかし、彼はそんなことに悩むだけでなく、新たな行動を起こす。そこへ、彼から遠ざかろうとする人間や、愛し続けようとする人間、手術の医学的価値を第一とする人間が絡むストーリーは、非常におもしろく、先を読まずにはいられなくなる。メディカル・サスペンスともミステリーとも解せる作品であるが、私は敢えて純愛小説としたい。「純愛」などという言葉は、口にするだけでも気恥ずかしいが、純愛を全面に押し出すのでなく、こう言う展開の中でさらりと出されると、すんなりと受け入れられるものである。ただし、愛とは何かを考えさせるようなものではなく、純粋にストーリー展開を楽しむべきエンタテインメント作品である。
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No.5:
(4pt)

残酷な作品

 主人公が脳移植をされて目覚める序盤から自分の性格の変化を感じ、苦悩し、それでも自分の変化を抑えることができない様子がテンポよく書かれていて作品世界に楽に入っていけます。ちょっとした話が最後の伏線になっていたりして驚かされました。東野氏はやはり技術的には素晴らしいですね。 前から東野氏の作品にはたとえ感動的な作品であっても、裏になにかしらの悪意(残酷さというか・・・、宮部氏の哀しみとニュアンスは似ています)があるように感じられました。 いつもは感動のあまりそれに気づかないのですが、今回の話は悪意の方の比率が大きいと思います。話の最後では彼の運命の残酷さを呪わずに入られません。
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No.4:
(5pt)

切ないです…

事件に巻き込まれ脳を損傷した主人公は、世界初の脳移植を受け一命をとりとめる。手術は成功したかに見えたが、自分の人格が次第に変わっていくことを自覚せざるを得ない主人公は、本来の自分を取り戻すべく、苦しみながらも行動を開始する…。過去の記憶は本来の自分のままなのに、思考や性格が徐々に変わっていくことを止められずに苦しむ主人公の描写は秀逸です。手術前とは全く違う行動をとるようになっていきますが、それでも別人ではなく、主人公の人格の変化の過程としてみせる著者の筆力に脱帽しました。私にとっては、「心優しき恋人同士の切ない愛の物語」で、ラストは涙がこぼれました。
変身 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:変身 (講談社文庫)より
4061856987

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