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変身
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変身の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全206件 81~100 5/11ページ
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| とても悲しい物語だった。 脳移植によって、”自分”が無くなっていく。 その恐ろしさが、迫真の筆致で加速度的に募っていく。 堂元はじめ科学者側の論理は、エゴと慈悲とが表裏一体。 その醜い心に気づけない。 グロいシーンを含め、人間の暗部を見せつけられた。 考えさせられることが多い作品だ。 そのうえでラスト、「君を愛したことは忘れない」と。 愛する人の”そばかす”も、すべてが愛おしい。 純一と恵の愛にうたれ、ラストの一行に目が留まる。 2人の心の平安を願いながら。 | ||||
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| 脳移植によって、性格が変化していく主人公の物語。 命は救われたものの、悪の遺伝子がインプットされてしまった主人公は、悲惨な境遇を過ごすことになる。切ない物語だが、信頼してくれる女神のような女性がこの小説のキーだろう。 脳移植版「アルジャーノンに花束を」だと感じた。そういえば、怪笑小説の中に「あるじーさんに花束を」ってあったなあ。 | ||||
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| なかなか、映画やテレビ、コミックみたいな映像や絵だと、内面の変化は表現しやすいと思うんです。 でも、活字だとそれがあからさまになっては面白くないし、読者に気づいてもらえないほど薄くしてしまうと、また意味がない。 そういう意味で、どう表現するのだろうと興味津々で読みました。 一人称ならではの言葉の選び方が良かったです。 1から100までの変化を1,50、100って急な勾配じゃなく、1から100まで、100段階のグラデーションを徐々につけて追ってる感じがして、丁寧な描写だと思いました。 本人さえ気づかない内面の変化を、どう読者に気づかせるか、という点でとても楽しめました。 舞台設定はあまりリアリティがないのですが、人の変化はそういう舞台設定がなくても、徐々に狂っていくことが往々にしてあるので、そういう人の心という意味ではリアリティがありました。 ドニー・ダーコ系な映画が好きな方にもおすすめかもしれませんね。 | ||||
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| 東野作品2作品目 またまた期待はずれでした。 東野先生 ファンの皆様ごめんなさい 良い点 読みやすい 周りくどくない 主人公に感情移入できる がっかりな点 ミステリーとしては 少し物足りない 予想外の展開などと煽られると 最初の段階で簡単に予想できてしまい 最後まで ひねりがなかった… 第一段階の驚かせ所は 私が 予想外だから実は○○の○○を移植か? まさか東野先生ならもう一つ捻るだろう…と思いきや 全く捻って頂けなかった… ラストは、あ〜このままで終わらないでしょう…きっと……かな…?と軽く考えてた通りの結末… 悲しいです。ど素人に最初から最後まで見抜かれるミステリーは… 煽りのコピーの帯が商品価値を下げてますね… 最近予想外の結末のミステリーになかなかお会いできず…今回も外れでした…しかしこれに懲りず東野作品は読み続けます! | ||||
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| 変身は読む人の心に様々な感情を呼び起こします。 そのほとんどが形容しがたい、焦りや、せつない、悲しい感情です。 自分を失っていく主人公の悲劇の物語。 だからこそ、最後の2行がより際立つのだと思いました。 自分は、読後しばらくの間余韻が消えませんでした。 | ||||
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| 脳の一部または全部を移植すればそれは元の本人かそれとも移植前の人物か。自分の人格とは脳で決まるのか。非常に興味ある作品だ。一般文学326作品目の感想。2011/01/28 | ||||
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| 少しグロテスクな描写もありますが、苦手でなければ是非読んでもらいたい一冊。全体的にうまくまとまっていて最後の一行を見たとき鳥肌がたちました。東野圭吾さんの作品の中でもかなり好きな作品になりました。 | ||||
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| 脳移植の結果、人格が変わるという、いまどきちっとも珍しくない設定である。93年という執筆の古さを考えても、既に『ブラックジャック』にこのパタンはあったのではないか。だから安易な設定という印象は否めないが、それの東野バージョンということだろう。そのバージョンを巧みに展開していく巧さには、なるほど才能というのは感じた。だが、たとえば桐野夏生が社会的、人間的に食いこんで行くのとは次元が違う。こちらは徹底して娯楽もの。 展開としては、半ば恐れた通り、どろどろしたところへ行ってしまった。前半の印象からすると、もう少し爽やかにいくかとも思ったが無駄だった。ある種の救い、ないしは敗北ではないことを意図した要素も埋め込まれているとはいうものの、あまりすっきりはしない。 才能はあるが、巧さであって、深さは感じない。 | ||||
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| 命の危機に瀕しながらも、世界初の脳片移植手術に成功した 主人公のその後の移り変わりがテーマになっています。 術後にあらわれ始めた心境の変化に悩みながらも 以前の生活を取りもどすかのように 仕事に没頭しますが、すでにそれは変化のはじまりで。 他者を一方的に評価し、距離を置き、世間に冷めた目線をおくる自分 恋人との時間にも次第に退屈を感じるようになり 愛想笑い、相槌をうつなど芝居をすることに負い目を感じ、恥を感じ。 日に日に、居心地の悪さ、内側からの支配に恐怖を覚えます。 そんな主人公の苦悩の日々が これでもかと多くのページを割いて、丁寧に描写されています。 そして、この本の命題である生きるとは何か?について 改めて自分自身、考え直すキッカケになりました。 宝物のような1冊に、出会えた気がします。 | ||||
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| まずこの本は素人でもわかるくらいの無理な設定とすぐにわかる点でダメダメな作品なのになぜみんな★マークが高いのでしょうか???脳の移植の話ならば、楳図かずおの漫画〔洗礼〕を読んだ方が納得いきます。そもそも脳を取り替えたのに。なぜ???ってそれで単純に作品は無理して終わりです。この映画は作品を忠実に沿っていて偉いとおもいますが。東野圭吾らしくない作品であることは確かです。 | ||||
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| 東野圭吾の作品は当たり外れがはっきりしていると思いますが、本作は珍しく微妙な位置にあると思います。東野の人気作の特徴は、読んでいて飽きがなく、感動的で、最後にあっと驚かせるシーンがあると思います。本作は、飽きも無く、最後の一行まで楽しませてくれるのですが、感動が無いためか、何故か印象に残らなかったという感じです。ただ、無駄な部分がなく非常に読みやすいので、短時間で読めます。移動中に集中して一気に読むなどに適しているのでは。 | ||||
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| 最初から一気に読ませますね。主人公が急にではなく徐々に変わっていくという部分がより悲劇性を増しますが、最後の一行に僅かに救われます。 | ||||
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| せっかく生き返ったのにこんな生き方じゃどうなんだろう・・・って考えさせられました。「生きる」って何なのか、考えさせられました。 | ||||
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| 脳移植によってどんどん主人公が変わってしまう心境がどんどん引き込まれてしまいました。(趣味や考え方や好きなタイプまで変わっている様、自分が脳の持ち主に乗っ取られるのではないか…って不安や恐怖がとても伝わってきて、自分も主人公の気持ちが乗り移るほどでした。←自分は元々主人公の気持ちを同調して読んでいくタイプなので)途中で話が読めてしまう部分がありましたが飽きずに読めてしまいました。あの主人公の恋人の気持ちを考えると切ないです。 | ||||
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| 382ページの作品ですが、2日もあれば楽に通読できます。物語はある移植手術が、青年に行われるところからはじまります。この青年とは誰か、行われた手術とは何か?ドナーは?手術の経過は成功に終わるのか?といったあたりが物語の半分くらいまでの焦点でサスペンスがあります。ところが、この本の裏表紙の作品解説、アマゾンの商品説明、一部の書評にはこれらの“謎”が全部書かれています。本の帯にも“謎”のひとつが明かされてしまっています。これは推理小説のトリックを知ってから本を読むに等しいといえます。この文庫本には解説がないのが救いです。2日で読める小説ですから、予備知識ゼロでサスペンスを楽しみたい作品。医学関係の推理サスペンスが好きな人にお勧め。ちなみにカフカの“変身“とは関係ありません。 | ||||
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| 脳移植ではなく脳片移植なのがこの本を面白くしています。 そもそも脳医学なんて私にはわからないのですが、著者はとてもわかりやすいロジックにしてくれています。 脳をそっくりそのまま移植すれば「別人」になることは明らかだと思いますが、 脳片だけなので、「自分とは何者なのか」「本当の自分とは?」について、 主人公とともに読者も悩まされます。 主人公の人格変化の過程は恐ろしささえ感じます。 それでも「自分」は生きていることになるのか? では脳片を提供したドナーは死んでいるのか、生きているのか? 「人格」や「尊厳」、「人生」「生命」についてわかりやすく問題提起してくれるので、 逆に難しいテーマに読者を容易に引き込んでくれています。 休憩無く読了しました。 とても面白く、考えさせてくれる本だと思います。 | ||||
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| 脳移植手術後、成瀬純一の人格が徐々に変わっていく様子と苦悩が生々しく描かれていて、最後まで一気に読ませる作品だった。また、成瀬を取り巻く人間、医者の立場の堂元教授や成瀬の恋人の恵の第三者の視点から見た成瀬の変貌ぶりが描かれていたものよかった。特に人格が変わっても恵を想う純一の優しい気持ち、純一に何があろうと最後まで純一を見守ることを決意した恵の気持ちは熱いものがこみ上げてきた。純一の人格が最後に恵に伝えた一言は本当に感動的だった。 | ||||
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| 脳移植手術を受け,社会復帰した主人公. 無事終わったかに見えた手術の真相と,変化していく人格の結末は・・・. 注目すべきはなんと言っても,一人称で人格の変化を描ききった筆力であろう. 大人しく内向的な主人公が独善的で攻撃的に変化していく経過を, 一人称の地の文体を少しずつ変えていくことでうまく表現している. これは「アルジャーノンに花束」と同じ手法であるが,よく機能している. さらに,人格変化だけなら二番煎じになってしまうところに,手術の真相という謎を加えている. 2つのテーマを軸に進んだストーリーは,最終的に破滅的な破局を迎える. 子供を助けるために事件の被害者となった主人公の運命は悲劇としか言いようがないが, あくまで主人公を支えようとした恋人の存在と, 手術前の人格の才能が認められたエピローグにわずかな救いが感じられる. | ||||
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| 今の医療の発達は目覚ましい。でもただ生き続ければいいってものでもないと思う。 自分らしく満足いく毎日が送れることが大切で。自分が自分でなくなる、大好きだった人が好きでなくなる。。。辛いものだと思う。 いろいろ考えさせられる一冊です | ||||
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| 脳移植、そして人格の変化。 ドナーが誰なのかは早い段階で予想がつく。テーマもはっきりしている。 脳とはなんなのか。 脳移植を行った場合、俺は誰になるのか。 人格の変化の過程を丁寧に描写している。 恋人、芸術などの、象徴的な要素によって変化を描いているのがいいですね。 しかし、なにもここまでしなくても。 ふつうの人間が、別のふつうの人間になるだけでも十分ドラマがある。 この話は、救いがあまりにも少ない。 結末は、ちょっと読んでいて苦しかったです。 | ||||
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