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猫と幽霊と日曜日の革命: サクラダリセット1



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猫と幽霊と日曜日の革命: サクラダリセット1の評価: 4.06/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

久々に一気に読み終えた作品

1冊で完結している内容で、軽快なテンポで読み進めることが出来ました。
あの時に戻ってもう一度やり直せれば、というリアルでは叶わぬ夢を実現できる能力と、それに伴う痛みやジレンマを上手く組み込んでいると思います。
もしかすると続編も作るかもしれないということで期待したいと思います。
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)より
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No.4:
(4pt)

表紙のイメージ程オタク感はない

一言で表現すると”村上春樹風文体のSFミステリー”。
こう言ったジュブナイル物はうっかりするとエンドレスになりがちだけど上手い具合に物語りを纏めています。

表紙がイメージする程オタクな内容ではなく、どちらかと言えば筒井康隆の書いたSFを指向したんだろーなーと思われるので、この表紙はある意味失敗かも。
普段この手の小説を読まない人を取り込むにはいい材料だけど、通常のSFミステーリー好きを遠ざける結果になったかも。

■読んで欲しい人
・普通のSF好きの人
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)より
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No.3:
(4pt)

変わったタイプの小説

「能力者」と聞くだけで「バトル物」の作品というイメージを持っている人が多いと思います。
本作にも一応バトルのようなシーンはありますが、作品全般としてはほとんどバトルはありません。ちょっと変わったタイプの能力者物の小説ですね。
ミステリー要素が多く、序盤から伏線がいくつもありますが、この1巻で全ての伏線を回収し、完結しているので、しっかりまとまっていて完成度が高いと思います。
また、本作に登場するキャラ達は暴力的な言葉をほとんど使わないため、読後感もすっきりさわやかで良い作品です。
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)より
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No.2:
(4pt)

先入観なしで読むのがオススメ

「甲子園を目指す野球部だと思って入部したら、実は静かに読書をする文芸部でした。」
読んでいるときの私の気持ちを無理やり例えるとこんな感じでした。

能力者の集う街、強力な力を持つ主人公とヒロイン、という紹介文を見てから読み始めたために「なんか違うぞ?」と感じることとなった本書ですが、そういうものだとわかって見てみるとこれはこれで面白いもので。
淡々と書かれた言葉は巧みであり、文章にも話の内容にも、この手のテーマを扱った作品にありがちな青臭さとも言い換えられる稚拙さはありません。
その書き方から「さあここが盛り上がるところです!」という場面はないものの、話としてキレイにまとまっており、読後感も良いです。
設定だけ見るとそれこそ中学生が思いつきそうなものですが、中身はしっかりとした文章の書ける大人が書いたものになっています。

‐‐‐こうして甲子園を目指すつもりが文芸部に入ってしまったワタクシですが、やがてあることに気づきます。
思いがけず入った文芸部ですが、よくよく見てみるととてもレベルの高い部活動であり、これはこれでアリかな、と思うにいたるわけです。
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)より
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No.1:
(5pt)

人の優しさには、無条件で肯定されるだけの価値がある。(本文より)

『能力者が集う町』『リセット』『管理局』『Aランク』

こうやってキーワードだけ並べてみると「はいはい今時の中二病セカイ系ノベルですね」って感じ。
だけどこの作品はとても繊細な「優しさ」や「いたわり」で満たされている。
基本的な意味での「真面目さ」と言っても良いかもしれない。
「世界中の人が幸せになりますように」と密かに祈るような。

「セカイ系」は平凡な日常をそのまま世界の命運に接続してしまう。
そのダイナミックさが「セカイ系」の大きな魅力だけれど、本作の主人公である浅井ケイはその平凡な日常の方をとても愛して、大切にしようとする。

そして平凡な日常を幸せに生きていくために必要なのは、「超能力」や「超科学」ではなく「優しさ」や「いたわり」だ。

この新人作家のデビュー作となった「セカイ系」小説は、日常を舞台にしつつも実は日常をないがしろにしつづける「セカイ系」ムーブメントへの、静かなカウンターなのかも知れない。
サクラダリセット  CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)より
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