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魔球



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔球
魔球 (講談社文庫)

魔球の評価: 3.94/5点 レビュー 87件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 61~62 4/4ページ
No.2:
(4pt)

魔球を読んで

野球をモチーフにしたミステリーな訳だが、その組織の中での人間関係の変化がとても面白い。そして、悲しいストーリーの中に、何かしら希望を持たせようとする手法も嫌味な感じがなくて成功していると感じた。甲子園決勝の息の詰まりそうなシーンも、悲しいエンディングも、全てが一気に駆け抜けていくスピード感がとても気持ちよかった。それゆえか、もう一度読んでみたくなる感覚を味わうことができる。この作品のもの悲しさは、序盤から予感させられるもので、ムードが全体的にくらかった気がする。ひしひしと感じるこの暗さの原因が、終盤に分かってくるにつれて、読者の涙の数が増えてくことになるだろう。あとはそれが快感か不快かの違いだけだと思う。
魔球 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔球 (講談社文庫)より
406184931X
No.1:
(4pt)

蘇った応募作

高水準の本格推理、サスペンスを書き続けている東野圭吾氏の「幻のデビュー作」とも言える作品だ。というのも、オリジナルは江戸川乱歩賞の最終候補まで残った作品だからだ。もちろん、加筆修正を行なったのだろうが、初期の作風のエッセンスが詰まっている秀作と言えるだろう。しかし、この作品は単なる「青春推理」ではない。登場人物はしっかりと描けているし、昭和40年前後の生活感も存分に伝わってくる。悲しい結末にもかかわらず、爽やかな読後感を覚える東野作品の特徴も既に現れている。さらに、この作品の執筆時、東野氏はまだ20代中盤のはずだから驚きである。 東野圭吾恐るべし!改めてそんな思いを抱く小説だ。
魔球 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔球 (講談社文庫)より
406184931X

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