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魔球



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔球
魔球 (講談社文庫)

魔球の評価: 6.43/10点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.43pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

魔球の感想

2つの事件が繋がっていく過程は
面白いのだが、事件の
動機や登場人物の心情に違和感を感じる。
古い作品だが、発表時期に読んだとしても
同じ感想になるだろう。
青春推理物・魔球という題から読まずにいた、
想像してた内容とは違ったが
小説として面白くはなかった。

jethro tull
1MWR4UH4
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

なんとも、やるせないストーリー

東野作品は、適当に気になった作品を気のむくまま買って10数冊読んできたが、白夜行の圧倒的な感動と脱力感を思い出して、この作者の全作品を最初から読んでみようと思い立った6冊目が本作
これまでの5冊は多少の強引さや偶然性などは多々感じていたが、トリックよりも登場人物たちが織り成す小説的な部分に惹かれ、概ね、楽しく読んできた
悲惨な殺人の中でも彼ら彼女らの会話に「フッ」と笑いを誘われるような、そんな場面が上手に散りばめられていて、ワクワクして読んできた。
が、この作品の読んだ後の後味の悪さは特筆物だった
クールで真っすぐで賢い高校生の主人公(実際にいたら絶対嫌いだが)に、作品を読んでいくにつれて、どんどん共感を覚え、感情移入していたところで、突然の主人公の死
もちろん驚いたが、それ以上にガッカリした
そして、謎が解き進められていくうちに明らかになっていく、主人公の犯罪行為や隠された行動が解って行くたびに、主人公に対して持っていた良い印象はなくなっていく
そして、ひねり過ぎともいえる結末、さらに死とともになされた猟奇的な行為
最後まで読むのが辛く(つまらなく)感じたのは、東野作品の中では初めてだった
一般的な評価が比較的高いのが個人的には理解できなかった。
デビュー作から順に読んだ、これまでの6冊の中で6番目の評価
これまで読んだ東野作品の中で唯一「読まなければ良かった」と思った貴重な作品
最も魅力的な登場人物:高間(刑事)

mustang
PCGQIQ4X
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

“魔球”とは?

東野圭吾初期の代表作である本作は、実に哀しい物語であった。
この高校球児を中心に据えたミステリ。この作品の中心となる謎は、二つの殺人事件の謎でもなく、愉快犯とも云うべき東西電機での爆破未遂事件と社長誘拐事件の謎でもなく、題名となった“魔球”の謎、でもない。
天才投手と云われた須田武志そのものの謎である。

本作はこの須田武志なる人物が実にストイックかつミステリアスに描かれており、この人物無くしてはこの物語の成功はなかったであろう。
他の高校球児と特に仲良く接することなく、常に孤高の存在として振舞う。自らに妥協せず、他者とは違う次元で物事を見据えた眼を常にしている。そして自ら立てた目標に向かって嘘はつかず、また約束は必ず守り、自らを厳しく律する。自ら弱音は決して吐かない。出来ないという言葉は決して使わない。
彼の死の真相を知ったとき、正にこの男は武士であると痛感した。名前は須田武志。東野氏はこの男に武士の魂を託し、“武士の心”という意味を込めて“武志”という名にしたに違いない。

そしてこの須田家を取り巻く家庭事情など、ほとんど巨人の星の世界である。貧乏のどん底から、プロ野球選手を目指して這い上がる男、自らの努力で天才投手の名を恣(ほしいまま)にし、家族の幸せのためには自分を売ることも厭わない。
ここまでべた褒めならば星10個献上したいのだが、あまりに哀しすぎるので、その分、星1つマイナスした。物語半ばで判明する須田武志の死は、私にはあまりにもショッキング過ぎた。こういう奴を応援したいんだよと思っていた矢先の悲劇だったために、プロットのためにここまでするかと脱力感と憤慨を覚えたのである。最後の結末を読んでも、やはりあそこで須田武志は死なせるべきではなかった、そう強く思った。彼を亡くした後の須田家の哀しみを推し量るとどうしてもこの展開には反発心を覚えてしまう(また文庫表紙の朴訥としたイラストが泣かせるのだ)。
そう思うのも、ここまで感情移入してしまう登場人物に久々に出逢ったためで、正に東野氏の術中に嵌ってしまったことは否定しない。先にも書いたが本作ではそれぞれの事件の謎ではなく、この須田武志という人物の謎こそ東野マジックなのだ。

もう少し書こう。

本作でキーとなる題名にもなっているこの“魔球”の正体。この謎も実はなかなかに考えられているのである。
“魔球”というちょっと間違えば陳腐な内容になるこの題材について東野氏は実に面白い解答を用意している。そしてそれはこの“魔球”という二文字の意味がまた別の意味を持って立ち上がってくるのだ。
人が打てない悪魔のような変化を伴うから“魔球”と呼ばれるのが一般的だが、本作にはもう1つの意味が隠されている。これはそれぞれこの本を読んで確認して欲しい。

Tetchy
WHOKS60S
No.4:
(6pt)

この時期に読むとタイムリーです

安心して読める話でした。でも同じ高校を舞台としている作品としては「放課後」の方が楽しめました。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

魔球の感想

冒頭野球の試合シーンから始まったため、珍しく野球の青春小説家かと思いましたが、その後は殺人事件もあり、「魔球」の謎を追うという、どっぷりとしたミステリーでした。
初期作品の同級生や放課後と同じで、作者の瑞々しさがよく出ており、なぜか懐かしい気持ちになりながら読んでいました。現在の作品のようなエンターテイメント性は少し薄く、少しパンチ力にもかけますが、たまにはこんな純粋な作品を読むのもいいかなと思います。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

魔球の感想

昭和60年代という時代設定だかろこそのストーリー。関係なさそうな事件が見事につながって行く過程はさすがでした。最後まであっという間に読みました。切なさが残ります。 

axel
RNCIKKBG
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

家族の絆が見れて感動した

須田兄は将来有望の野球少年。須田弟は勉学一筋。そんな二人が貧しい家計を支えようとする素晴らしいも物語ですが、ある日、事件が起こり須田家は巻き込まれていく・・・意外な真相でした。読後感は須田兄の異質な性格と雰囲気がより物語を鮮明にしていたんだなと感じました。


中学生時代に読みたかったな。この本。

nissi
RFWQ06JW

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