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私が彼を殺した
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私が彼を殺したの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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10年以上前の発行なので、多少のネタバレは許されると思うが、本書内では誰が犯人だったかは明示されていない。 なので、巻末には袋とじで「推理の手引き」なるものが挟まれており、教授と助手という二人の会話形式で事実上(若しくは指摘箇所を再読する事によって)の犯人がわかるというもの。 自分は誰が犯人か(叙述系だと叙述トリック)を探しながら読むより、「えっ!?そうだったの!?」と驚くような読み方が好きなので、本書の最終行に書かれた「犯人はあなたです」で終わる手法は好きになれない。更には推理の手引きなんて不要中の不要なやり方。 ネットの無い時代ならいざ知らず、ネットの時代では幾らでもネタバレサイトが乱立しており、犯人がわからなかったら質問サイトや「小説名 ネタバレ」で検索すれば、複数の解説サイトが出てくるはずだ。袋とじは不要と言うのは、そういうこと。 更に、犯人は意外な人というのが推理小説の醍醐味だと思うが、本書では探偵役の地方の刑事によって三人に絞られている。 そして、騙される読み方が好きな自分でさえ、「まぁ、犯人はこの人だろうな」と思った人物がそのまま犯人だったという点で、レビュー評価を下げた。 女たらしの人物が殺された。犯人として集められたのは三人。殺された人物の女関係の後始末をやらされて、自分が好意を持っていた女性を手籠めにされたマネージャー、過去に関係を持ち堕胎させられた女性、殺された人物と結婚する実の妹と、過去に肉体関係を持っていた妹を愛する実兄。 この三人の視点で語られる章が順番に出てくることで新鮮味は出てくるが、堕胎させられた女性の章でも実兄の章でも、両者の犯行動機につながる深い動機が地の文で明示されていない。だからどうしても推理しながら読まない自分でも、マネージャーが怪しいなと感じざるを得なかった。 | ||||
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加賀恭一郎シリーズの5作目です 「どちらかが彼女を殺した」と同じ読者が犯人を推理するパターンです 自分で考えたいタイプではないので、最後まで犯人が解らないのは好きではないです でも全体的なストーリーは楽しめましたが、好き嫌いがわかれると思います | ||||
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普通でした。 | ||||
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派手で上昇志向、華やかな作家だが、実は自分のことしか考えていないイヤなヤツ穂高が結婚式当日に毒殺された。とりあえず怪しい容疑者は3人。穂高と一緒に事務所を共同経営していたが、彼にこき使われるばかりなのに辟易していた駿河。最愛の妹が穂高のような男と結婚するのが許せなかった神林。以前、穂高と関係があるも利用されただけに終わってしまった編集者の雪笹。そしてほかに登場するのは、穂高と結婚することになっていた美和子と、穂高に捨てられた準子。どろどろとした人間関係がそれぞれの視点から交互に描かれ、加賀刑事が登場して犯人を追い詰めていきます。 ラストは加賀の「犯人はあなたです。」の言葉で終わり、犯人と真相は明らかにされていません。1999年の作品ですが、当時はトリック追求メインのパズル的な新本格ミステリが流行っていたと記憶しています。有栖川有栖作品などもそうですが、このような”読者への挑戦”形式のものも多かったと思います。ここではあとがきにヒントが書かれています。 どちらかというと細かいトリックよりも人間ドラマや背景に興味があるので、最後まで読んでも犯人がわからなくて消化不良になりました。ネットでネタばれ検索しても、個人のサイトで2通りの真相がみつかり、いまだに誰が犯人か確信が持てません。たとえば公式サイトで真相を明かしてくれるとか、作家本人が種明かしをしてくれるといいのですが・・・。個人的にはこういう形式は今ひとつでした。途中の経過がおもしろかっただけに残念です。 | ||||
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美和子の婚約者の前彼女の自殺、そして婚約者が結婚式最中に変死するところから物語が展開します。解剖の結果いずれも同じ薬物が検出され、婚約者(穂高)が常用している鼻炎薬を入れたピルケースに誰が薬をすり替えたのか! 加賀恭一郎が解明に挑みます。 前半は美和子と兄の近親相姦に少し嫌悪感を感じました。せめて腹違いの兄妹とかの設定なら気にならないのですが…さすがに実の妹の結婚式には気持ち良く見送るものじゃないかな、結婚式当日におよんで「もうどうなってもいいと思った」と兄(貴弘)が強引にキスする場面は気持ち良くは感じませんでした。 中盤からは加賀刑事の登場により、容疑者三人に何時もの如く鋭く斬り込みます。それぞれの章(例:駿河直之の章)として、個々で章別けして検証していくのは、読み易くそれぞれの立場で考えれたので良かった。 クライマックスは容疑者三人と加賀刑事を美和子がこっそり穂高邸に呼び出し最後の犯人探しが始まります。それぞれに動機があるなか、皆が言い逃れする場面は泥臭さくもあり追い込まれた人間の究極って感じで見物です。 ただ私的には、前々作「どちらかが彼女を殺した」と今作のような犯人は解らないままにして、伏線を頼りに犯人を探してみて!的な感じよりは、しっかり加賀刑事が解明して最後は「そうゆう事だったのか~」って感じで終わる作品の方が好きです。結局犯人が気になってネットで調べちゃいました。 今回も愉しく拝読させて頂きました。 | ||||
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婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。 | ||||
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袋とじの解説を読んで、もう一度本文を読む、そんな作品。 しかし、ここまで嫌われる男と結婚する女性が犯人なのでは…なんて想像だけしていた。 | ||||
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新参者と悪意と麒麟の翼が好きで加賀シリーズ集めました。 これはよく分からない。加賀さんの面白さもあまりない。 推理小説ってこういうものが面白いのかもしれないですが、やっぱり最後は分かりやすくてスッキリする方がいいなぁ。 最後の方もう誰でもいいわってなった。 | ||||
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東野圭吾の加賀恭一路シリーズなので安定した何時もの様な面白さであった。 | ||||
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推理は…割とどうでも良かった どこの関係性をとっても「気持ち悪い」に尽きたw 一番気持ち悪かったのが、禁忌を踏み越えた後で、「仲良し兄妹」ごっこをしてる、その感覚。 次に気持ち悪かったのが、「美和子が好きで、幸せになって欲しいと思っている」のに、口をつぐむ雪笹。 穂高は普通のロクデナシ …位な感じだった | ||||
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傍若無人な振る舞いが軋轢を生み、殺意を覚えさせる。 各人の思惑が交差し、願わくば、自分の手を汚さずに目的を完遂したい。 他人を心理的に操り、願わくば果実のみを得たい。 誰しもが思うところ。 行き過ぎた愛が殺意に変わる。死に際に、己の非を悟るものか? あるいは、疑問符のみか? | ||||
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「神林貴弘」「駿河直之」「雪笹香織」という3人の視点から 穂高誠と浪岡準子の死を見つめていく。 殺すにいたる動機がどこまで描けるか? なのだが、穂高誠が どこまで 悪人なのか が 描けなければ 殺すまで至らないはずだ。 しかし、悪人だから 殺してもいいという結論まで到達するのだろうか? 読者が 殺してもいいと認識するように描く手腕が 推理小説の醍醐味なのかな? 穂高誠は、3人集まれば、その中心になりたい男。 気に入ったら、もてあそぶものを持っているらしい。 自分のしたことを他人に転嫁する能力がある。 このような男は、いずれ まわりから人がいなくなるだけなのだが。 殺されるまでの悪人とは言い切れないと思う。 神林貴弘は 神林美和子と 兄妹の関係をこえていた。 神林貴弘は 妹を 穂高誠に 嫁にやりたくないから、殺す というのは、ちょっと無理があるなぁ。 脅迫を受けたから、殺すのも むつかしい。 駿河直之は、ギャンブルにはまりやすい性格があり、 会社の使い込みを、穂高誠に助けられた。よく先が見えない弱さがある。 浪岡準子が、好きでも、好きと言い切れない。そこにも弱さがある。 そして、穂高誠に紹介して、浪岡準子はもてあそばれる。 そのことの復讐として、穂高誠を殺すことができるのか? 穂高誠に ごめんと言わせることが重要だと思うが。 雪笹香織は 穂高誠にもて遊ばれた。 好きになってしまった自分が 悔しい筈なのだが。 浪岡準子をもてあそび、神林美和子を結婚相手にえらぶ。 神林美和子の商品価値を 評価する穂高誠。 憎い というところまで、到達し、穂高誠を殺せるのか? 加賀恭一郎が 事件を解明しようとするが。 神林美和子が 人間的に成長して、偉大な詩人になることを 期待することができそうだ。 | ||||
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犯人を教えてくれないとは何という試練の書であることか・・・・鈍い私にはきちんと教えてほしかったと思います。 | ||||
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むあーモヤモヤするー!!! 前作「どちらかが彼女を殺した」に次ぐ、 読者に犯人を推理させる挑戦的な一冊。 しかも今回は容疑者が3人も… じぇんじぇん分からん… ところどころに散りばめられたパズルのピースを 丁寧に丁寧に読んでも分からんかった。 慎重になり過ぎて読書としてあんまり楽しめんかった。 しかも犯人ワカランチン。 東野圭吾さんは本当にいろんな角度からミステリーを描いていてすばらしいと思う。 すっごく楽しませてくれます。 外せない作家さんですね。 | ||||
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非常に面白く読めました が、案の定読み終わっても犯人がわからず。 推理の手引きを読んで自分なりに犯人を推理しましたが ネットでいろいろ読んでみたところ外れていました しかし私が間違えた理由ももっともだと思うのです 犯人はあの人物以外考えられないのは納得できるのですが、 そうなると説明がつかないことが残り、推理として破綻してしまいます 『どちらかが彼女を殺した』の時は納得のいく答えが出せたのですが今回は・・・・です それ以外はよくできていただけに残念 | ||||
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「どちらかが彼女を殺した」を読んだ上で読んでほしい作品。 伏線に伏線が張られていて、もう気付かないってのが正直なところ。 犯人を捜しながら、トリックの迷路に迷い込むのが正しい読み方なんだと実感させられる作品。 「どちらか・・・」よりも難解で巻末の解説を読まなきゃ正直わからなかったほど。 映画のように読んだあとに友達といろいろ話したくなる作品。 | ||||
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犯人はいつものパターン。殺人動機がいかにもなさそうな婚約者の設定。こんな作品をどれだけ読んだことか。東野作品の定番とも言える。一般文学339作品目の感想。2011/02/26 | ||||
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脳トレのつもりでミステリーを楽しんでいます。これはミステリーファンにとって恰好の犯人当てゲーム。当たらなければ初心者。当たって中級者ってところでしょうか。丹念にゆっくりと、疑問に思ったところは繰り返して読み直しながら読み進んでいけば、仕掛けを見落とさずにすむと思います。 ネットでの解説を読んで、上級者の読みはさすがに違うと感心しました。西上心太教授の解説だけでなく、ネットの解説も含めて読まれることをおすすめします。 ミステリーを警察官の視点で見直すことも面白いと思っています。警察の捜査力をおろそかにし過ぎているのでは?と思うようなストリーもよく見受けるように思います。 | ||||
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『どちらかが彼女を殺した』に続く、東野圭吾の「犯人当て小説」第2弾。 今度は容疑者が3人になり、事件の背景もずっと複雑、難易度はぐっと上がっている。 しかし、小説としての完成度は今一つか。 第一に、被害者が殺されて当然の悪人で、犯人を突き止めることが単純に正義とも言えず、「犯人当て」をするエネルギーがあまり沸いてこない。 第二に、事件の背景は複雑なのに、加賀刑事が「犯人はあなたです」と言ったところで終わってしまい、物語としての結末がついていない。せめて、後日談(被害者の婚約者・美和子と加賀刑事が、後で語り合う場面とか)くらいはあってもよかった。 ただ、初出時(雑誌掲載時)とは犯人が変わっているそうで、本になった後の犯人の方が、話として救いはあると思うけれど。 「犯人当て」については、袋綴じの解説で一応は納得。ただ、既に多くの人がネット上でも指摘しているように、疑問は残るけどね。 私の意見を補足すれば、加賀刑事は最後に〇〇を切り札にするが、その問題に気づいたのはもっと前だろう(専門家にも調べてもらったはずだし)。その時点で、加賀刑事は犯行のトリックを見抜いて、犯人がわかっていたはずである。そのトリックを実行可能な容疑者は一人だけだから。 もう一つ個人的な意見を言えば、題名の「私」は、ストレートに犯人のことではない。容疑者3人は、自分のことを「僕」「俺」「あたし」と言っているしね。 「私」とは、一義的には被害者の婚約者・美和子だろう。彼女が自分の「ある想い」と訣別しようとしたことが、巡り巡って殺人事件につながった、その意味で、彼女が「私が彼を殺した」と思った、ということではないかな。 もちろん、犯人が「自分が彼を殺した」、という一種の達成感を示してもいるのだろうけど。そういう二重の意味のある題名だと思う。 | ||||
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「犯人はあなたです!」という刑事のセリフで終わるこの小説では真犯人は明らかにされない(巻末袋とじでヒントは示される)。心配はご無用。設定は単純、容疑者も3人しか(!) いないし、凝ったトリックやアリバイ工作があるわけではなく、丹念に読めば犯人も明らかになる寸法。親切だ。人物造形は明快、3人の登場人物が1章ごとに一人称で物語をつづっていく形式は凝っているが、文章は手慣れたもので読みやすい。昨今流行の重く暗い社会派のミステリやリアル系警察小説などにはない明るさ(殺人事件の手前、不謹慎ではあるが)は、赤川次郎のミステリをちょっと連想させた。東野圭吾作品の多彩さをあらわす一佳作。 | ||||
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