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黒祠の島
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黒祠の島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 21~40 2/3ページ
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「残穢」が面白くて小野作品にはまりました。 これもホラーか?と思って購入したのですが、しっかりした骨組みを持つミステリーでした。 どうなるの?どうなるの?え、そうなの?!の波が繰り返しきてリズム良く読み終えました。 ブラックな部分もしっかりと描写されていてリアリティがありました。 最初にあるとどうかと思うので、中盤くらいに人物相関表があるとより分かりやすかった。 無くても筋が通っていて面白かったです。 残虐シーンは映像化不可かなー・・・。 | ||||
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なかなか読み応えあります。 孤立した島や集落などそういうものが好きなので楽しめました。 ただ島の人は本当のことを言ってるかわからないので推理小説としては微妙かもしれません。 また推理が同じようなことを何回も言ってるので途中で飽きました。 最大の欠点が登場人物。 主人公や葛木の印象が弱く感情移入できません。 葛木がどんな人物なのかもう少し掘り下げたら主人公がなぜそこまでして真相を探るのか理解できるし、ラストで良かったと思えるのですがふーん結局生きてたんだで終わってしまいました。 屍鬼や十二国記同様ストーリーは面白いんですが登場人物はイマイチです。 | ||||
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とても面白いです。 スピード感があり、作者の力量が伺えられる作品です。 設定は一人の人間を探しに、古い因習に囚われた閉鎖的な島に向かいおぞましい殺人事件に巻き込まれる作品です。 しかしアクションや、連続殺人があるわけではなく、主人公が淡々と捜査を進めていくだけで、大きな場面転換もない地味な作品です。 しかし作者の心理描写をうまく表現し、静かながらそこに潜む恐怖をうまく表現し、読者をひきつけます。 読み応えのある作品です。 | ||||
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一回読み終わってしばらくしてから、ゆっくり再読…すると…「え!?これしか殺されてないの!」昔の事も入れれば増えますが、凄くビックリする少なさです。 とても怖かったのに(>_<。) ホラー&ミステリー | ||||
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この本を購入する前に、ここのレビューを見て、結構評価が分かれた作品だなと思いました。 読み終わって、その理由はおそらく読者が求めている要素の違いかと。 屍鬼と比較して辛い点を付けている方々は、おそらくミステリの要素をあまり期待していなかった人ではないでしょうか。 私は期待していた人なので、たいへん満足したわけですが。 ただ、最も(?)重要なトリックというかは物語の割と早い段階で気付いてしまったので、☆4つとさせていただきました。 にもかかわらず、最後まで面白く読めたのは、小野先生の腕かと。^^ 個人的に、映画の八つ墓村とか悪魔の手鞠歌とかの雰囲気を思い出します。(稲垣吾郎さんが主演のです) まだガキなもので、イメージの幅が狭いせいかもしれません。 ですがそのようなミステリが好きな方は買って損はないと思います。 長文失礼しました。 | ||||
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とても楽しめました。 小野さんの作品の良さは、やはり文章力でしょう。 この内容を他の作家さんが書いたのなら、私は最後まで読まなかったと思います。 他の方がおっしゃるように、最後の早送り感は少し残念でした。 主人公が急に流されるように意見を変えたという印象があります。(罪と罰の帳尻) まだ一度しか読んでいないので、読みこぼしがあったのかもしれませんが・・・。 最後はページが足りないなと思いました。 しかし、結末がわかった上で、読み直してみたいなと思わせてもらえる作品です。 登場人物が途中から急に増えるので、簡単にメモを取りながら読んだ方が、より楽しめると思います。 | ||||
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序盤こそは島の説明や、登場人物を頭に入れていくために乗り切れませんでしたが、やはり小野さんのしっかりとした文章力は安心して読み進められます。ミステリーというと、猟奇的な殺人事件やトリックに気をとられがちですが、小説として読むべきところは作家さんの資質によってもそれぞれ違うのではないかと考えています。そういう意味で、個人的にはとても「小野さんらしい真摯な作品だな」と受け止めて満足しました。一番ぞっとして考えさせられたのは「罪と罰の帳尻合わせ」というところです。閉鎖的で独自の因習を持つ島、として描かれていますが、これはその外にある私たちの社会の縮図としても描かれているように感じました。つまり「黒祠の島」というのはあくまで物語のための舞台であり、そこに拘って描写されているわけではなく、主題はあくまで「人の罪と罰」にあると思います。「犯人は誰か」という謎解き要素よりも、ある環境で起きた殺人という「罪」に対して、人々がどう反応するのか。上手く言葉にできませんが、この作品はただその主題を描くことに集中して、その他の「読者に受けやすい」要素をストイックに削ぎ落としているように感じました。そのために、人によっては「地味」「冗長」ととられてしまうかもしれません。しかし、その細部の積み重ねがあって初めて私たち読者は、赤の他人である被害者に対する想像力を取り戻し、殺人という行為の罪と罰を考えることができます。それができなくなったとき、私たちは容易に「被害者の非」によって、おぞましい事件から眼を背ける自己防衛をはかってしまうのかもしれない…。そんなことを考えさせられる、余韻のある作品でした。で…最後の最後で出てきてしまった彼女は、この作品のなかで唯一華のある虚構性とでもいいましょうか「…サービスなのかな?」などとうがった見方をしてしまいました。 | ||||
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少し癖のある文章かとは思いますが、 読み出すと止まりません。 「最後の最後で、そうきましたか!」 というのは、魔性の子とか、東亰異聞と同じですね。 毎回、やられてしまいます^^。 途中の展開が二転三転としていきますので、 整理をしながら読むのは大変ですが、 そういうものが大好きな方なら、 存分に楽しめるかと思います。 | ||||
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母がこのタイプで、どれだけ最初からトリックと犯人がバレてたら推理小説なんて面白くないじゃん!と言ってもやめないんですよね。むしろ最初から知ってるからこそ張り巡らされた伏線に気付いて、「あー成る程な、こーゆーことだったのか」って納得できて面白いって言い張るんです。う〜ん、納得いかない。そんでもって話したくてしょうがないらしくポロッとネタバレという爆弾を落っことす訳ですよ。果たしてコレはミステリなのか?という事はさておき、『そーなんだよね、気になってラストから読んじゃうんだよ』なんて共感したそこのアナタ、絶対読まない方がいい。この作品はラストのおぞましさへの驚愕――読者が震え恐怖し放心し、真実を知り得たことに狂喜するために全てのページが存在している、と言い切っても過言では無いからだ。己の身をバッサリと真っ二つに斬られるような鮮血の鮮やかさに満ちた衝撃。後ろから読んだばっかりに貴重な体験ができないなんて勿体無い事はしないで頂きたい。うっかりネタバレなんかしちゃった日には殺されるかも。小野不由美節炸裂の耽美な文章に酔いしれながら最初から最後まで舐めるように読むべし。私は彼女の文章が読めるだけで幸せを感じる。もはや小野不由美マニアで構わない。ひぐらしなんかと比べないでね、次元が違います。百歩譲って内容が似ているとしても、あっちは文章にBGMとイラストによる演出付き、文字だけで表現しきった小説と比べるのは……。それにこちらの発表の方が早いんです。因みに小野不由美さんはライトノベル出でありながらも幾つもの作品が各ミステリ大賞の最終候補までいく実力派ですが、ジャンル分けするなら絶対ホラーでしょう。他の作品では東亰異聞と屍鬼がオススメ。人間が恐ろし過ぎるよ、彼女の作品は。 | ||||
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実はこれ、横溝正史の短編を小野不由美が長編にリメイクしたものなんです、といわれたら信じてしまいそうな、そんな作品です。(もちろん違うんですよ、念のため。) 古い因習の残る島、猟奇的な殺人、といったおいしそうな材料が出てきます。 が、連続殺人が次々と起きるというわけではなく、全体に地味ではあります。 逆にいうと、その地味な話を、ここまで読ませてしまう作者の力量をほめるべきでしょう。 筆運び、細部へのこだわり。そんなものが作品を支えています。 細部へのこだわり、ということで、ひとつの例をあげます。 行方不明の人物を探す主人公が、ある重要人物と会談します。 そのとき、重要人物は、人払いしようとします。 しかし、まわりは逆らおうとします。 結局は、重要人物が重ねて人払いし、お付の者が「自分もついていますから」と押し切ります。 どうです。時代劇にでも出てきそうな、実にありきたりのシーンです。 最初読んだときには、まず大抵の人がすんなりと読み飛ばすでしょう。 しかし・・・。 全編を読み終わってから、再度読んでみてください。 まったく違った意味がこめられていることに気付いて、ぞっとするはずです。 私自身は、ここまで細部にこだわる作者の執念に、肌が粟立ちました。 読み終わってから、やたら尾をひく作品でした。 | ||||
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「屍鬼」を先に読んでしまったせいか、確かに皆さんおっしゃるように、ミステリーとしてはどうかなと思う。どちらかと言えばホラーだろうが、この人の作品の怖さは、人間を知り尽くしているところにある。タイトルにも書いたように、閉鎖的な田舎を書かせたら右に出る者はいない。 ミステリーとしてはいま一つで、すぐに展開がわかってしまうから、書いても別に支障はないと勝手に判断して書かせてもらうが、このように生まれついての殺人者というのは、いるのだろうか。「羊たちの沈黙」のときも同じことを考えたが、あれは余計な蛇足がついて、レクター博士にはそうなるだけの過去があることが明らかになって、興ざめした。 一番怖いセリフ「未来永劫だれも殺してはならないのなら、愉しみいうものがありません」。皆さん、どう思われるだろう。 | ||||
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軒下につるされた風鈴。 無数の風車。血だらけの廃屋。 静まり返った街、隠さなければならない神社・・・ 前半は非常に気味が悪い、「ホラー」 後半は頭脳戦「ミステリー」 気味の悪さは秀逸。 土着の神の不気味さを味わいたいなら 是非読んでほしい作品です。 ストーリーですが、私は「カラクリ」がすぐにわかってしまったので ちょっと残念ということで★4つにしました。 | ||||
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若い二人が、夜叉島(黒祠の島)を訪れて行方がわからなくなった。往来船の社員は確かに島に渡るのを見たという。ところが島の住人は口を揃えて、「知らない」と答える。 さて、ふたりはどこへ消えたのか。そもそも何故こんな孤島を訪れたのか。そして起きてしまった惨殺な事件…。 謎が徐々に明かされにつれ、島の実態も暴かれていく。この辺の筆力は、さすが小野不由美先生である。 ただ、ほとんど事件の解明が聞き込みだけであること、あんなにかたくなに口を閉ざして島の住人があっさり口をわったことなどは、少し安易だった気がしないでもない。登場人物が似たようなキャラクターが多く、このあたりのディテールを書き込んでもらえたらもっといい作品になったのではないか。 設定やストーリーがいいだけに、実にもったいない。といわけで星4つの評価をつけた。 島の信仰が馬頭観音(実は海○だが)で、そのため黒祠の島と呼ばれるゆえんになった件は興味深く読ませてもらった(僕が仏像好きだからかもしれないけど)。 | ||||
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あぁ、おどろおどろしい。 無数の風鈴が鳴り響く、奇妙な因習に包まれた孤島… そこで起こる残虐極まりない、不可解な殺人… これまで江戸川乱歩や横溝正史のグロテスクなミステリをいくつも読んできたが、 この作品ほど恐怖を感じたことはない。特にラストの、あの女があの男に匕首(あいくち) を突きつけるシーンなどは… あとは皆さんが本書を手にとってその凄さを確かめてください。 映画化されないかなぁ… そしたらその「女」は栗山千明だろうな。やっぱり。 | ||||
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閉ざされた島で根付く信仰。 終幕へ向かうにつれ二転三転する事態、次々と明らかになる事実。 人々を無言で支配する馬頭は、伝説ではなく、実在するものだった…。 内容の濃さと読みやすさはさすが、と思います。 次々と明かされていく謎を頭の中で整理しながら読むのが大変でした。 本土とは慣習の異なる隔離された"島"という舞台は、屍鬼と似ていると思います。 | ||||
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志保の失踪の手がかりをつかむため訪れた夜叉島。余所者を決して 受け入れようとはしない島でいったい何があったのか?殺人事件 さえも島の中で処理してしまおうという閉鎖された考えは異常だ。 わずかな手がかりをたどり奔走する式部。読み手は否応なく作品の 中に引きずり込まれていく。さまざまな人たちの証言から徐々に 真相が見えてくるのだが・・・。古くからの因習にとらわれている 人の心というのは、時には恐ろしい鬼を生み出すこともある。 ラストには、衝撃と驚愕が待っていた。濃厚な読み応えのある 作品だった。 | ||||
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世界構築とその説得力には定評がある作者だが、現代を舞台に、離島の因習ドロドロのミステリをうまい按配に料理している。 離島の漁村から脈々と続く地方共同体を、経済的・精神的に牛耳る網元の一族。その命ずるままの町民たちから得られる情報は、何一つ信憑性が無い状況下での、主人公の焦燥感にはひとしお感情移入をそくされる。なぜなら、主人公が得られる情報は当然、作者から読者へと与えられる情報と同じなわけで、全てがミスリードの可能性を孕んでいると思わせれば、これはミステリとして致命的にもなりかねない。 また悪いことに(良いことに?)アンチミステリや新本格といったアヴァンギャルドの存在も読者は知っているわけで、地の文以外の一言一句を「まさか?」という思いを持って読み進めていくことになる。 実はハードボイルドな文体も手伝って、暗黒小説を読むような消耗感を読者は味合わされるだろう。 だが、この文体そのものも一つのトリックになっている事が、クライマックスに至ってわかる。 それ故に、クライマックスの鮮烈さは衝撃的であった。実にシンプルな問題解決の糸口は、ガチンコの本格推理の思考法である。そして、その推理の映えを魅せるのは。。。。 この小説の本質を伝えることはネタばらしに直結する。良く出来ているが故に罪作りな、紹介の難しい、本格推理の、○○○ホラーの、そして○○小説の傑作である。 | ||||
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ほとんど情報のない中、たった一つの手がかりの「夜叉島」という名前。 それだけを頼りに、消えた友人を探そうと島にやってきた探偵が主人公です。 閉鎖的な島民と、それを束ねる神領家の妨害にあいつつ、 少しずつ少しずつ核心に近づいていく探偵の物語で、とても面白かったです。 ただ一つ。 小野さんのミステリーは、東亰異聞もそうでしたけど、主人公=探偵役の推理は大はずれなんですよね・・・・ | ||||
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これはめちゃくちゃ面白かった。 テーマや、トリック、排他的な村の様子など、確かにあまり真新しい題材とは言えないが、それでも丹念に書き込まれていて、とてもひきつけられる。 ラストのほうの展開もやや唐突だが、それでも全然おっけい。スリリングで素晴らしい本だと思う。 | ||||
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十二国記で有名な作家さんというイメージがあったんですが(十二国記大好きです)、ミステリーも書いてるなんて...。 期待と不安で読み始めるとまぁまぁ面白いじゃぁないですか。 失踪した友人を探し主人公が辿り着いた夜叉島(黒祠の島)、嵐の夜に起こる猟奇的殺人。 どうなる...?どうなる?どうなるのぉー!?最後の最後まで犯人がわからず、気がつけば残りわずか、まだ犯人明かされてませんけど...。ラストへ向かって一気に急展開。 | ||||
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