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ハゲタカ4 グリード
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ハゲタカ4 グリードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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上巻の一連の危機で米国の政府系金融機関、ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)とフレディマック(連邦住宅抵当貸付公社)は国有化されてしまった。破綻が懸念されるリーマン・ブラザーズ株は下がり続けている。ゴールドバーグ・コールズ(GC)も危ない。鷲津率いるサムライ・キャピタルがGCを買収するという話も出ている。 GCのジャッキーは、何とかGCの倒産を避けたいと思っているが、単なる社員ではどうしようもない。CEOはマシューだが、他の幹部はマシューを退職させ、タイム誌に紹介された既知の若手経営者、ライアンを後継者にしたいと考えている。 この金融危機のせいで、アメリカン・ドリーム社(AD)のコマーシャル・ペーパーの償還が困難となり、経営危機に陥っている。ADはゼネラル・エレクトリックのような米国の大手優良メーカーである。鷲津もADを狙っている。 経営危機になったGCは、ADにM&Aをかけると表明し、世界中から買収資金を集めてその金で自社を建て直すという策を取る。 そして、GCはAD株を買い集め始めたが、肝心の資金はなかなか集まらない。GCの負債は200億ドルになる。GCを支援していた鷲津は、GCが鷲津のAD買収を邪魔しないように脅す。 実は、大物投資家のストラスバーグが鷲津にGCを救済しろと命じていたのだが、鷲津は簡単に言うことを聞きそうにない。 この物語の結末はどうなるのだろうか。 リーマン・ショックは誰でも知っている出来事で、もう過去の賞味期限を過ぎたテーマだと思って読んだが、日本の投資ファンドと米国人の大物投資家、そして破綻寸前の投資銀行が絡み、一つのドラマになっている。 さすがに「ハゲタカ」でデビューした著者の真骨頂というところだろうか。古くても楽しめる小説だった。 | ||||
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マンネリ | ||||
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上巻を読んだ限りでは今までで一番の鷲津無双。 敵と言う敵がのっけから負けていて、スリルもサスペンスもありません。 それを中二臭い地の文でこれでもかとこき下ろしていて、作家のルサンチマンがプンプン臭います。 取材はしっかりされているようですが、所詮後からなら何とでも言えるよなあ、と苦笑したくなる。 いくらなんでも下巻にはもう少し骨のあるライバルが現れてくれるだろうとの期待を込めて 星三つです。 | ||||
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他のレビューでもご指摘がありますが、「リーマンショックコンフィデンシャル」を読んでしまっているとリアリティに物足りなさが。 自分は「世紀の空売り」も読んでしまっているので、、、本作を読んでもワクワクできませんでした。 ノンフィクションの面白さのほうが勝ってしまっているなと。リーマンショックってそれだけ歴史的に大きな出来事だったのでしょうね。 文章や会話部分の表現が大仰で、真山さんの作風が自分の趣味には合わないかな。 | ||||
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真山氏の小説は始めてよんだ。内容的にはリーマンショック最中の混乱時にアメリカンドリーム社をめぐって鷲津と(アメリカ)市場の守り神が対決するというもの。 ただその過程で描かれるリーマンショックの記述が長く、リーマンショック関係の本を何冊か読んでいたので冗長だと感じた。 最後の展開は、意外で、面白かったので星3つ。 | ||||
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【ネタバレ注意】 今回真山仁氏の『グリード』を読ませていただき、若干肩透かし小説・冗長な文章という印象を受けた。 私は『ハゲタカシリーズ』3作、ハゲタカ、バイアウト、レッドゾーンを以前に読んだが、それに比べると場面の変化が乏しいこと、 登場人物が少ない印象を受けた。それは主にエジソンがものづくりの真髄として作り上げた架空会社AD(アメリカン・ドリーム社)と 米国投資銀行GC(ゴールドバーグ・コールズ社)、市場の守り神と称される大物投資家サミュエル・ストラスバーグ、サムライ・キャピタルの鷲津政彦 の4者(社)、実質的にはサミュエル・ストラスバーグ vs 鷲津政彦という構図で物事が進み、GCとADは単なる取引要素の一つだからだろう。 サミュエル・ストラスバーグには『相手を脅す』(ホワイトハウスを使って)『経営者に働きかける』『GCやその他を使って探りを入れる』という手札を 鷲津政彦は『経営者に働きかける』『マスコミを使ったネガティブキャンペーン』『マスコミ・GC・調査会社(サム・キャンベル)を使って探りを入れる』 という両者ともに少ない手札を、その時々(リーマン・ショック前から後という期間内で)に応じて切っているからなのだろう。 また、今回政治や社会面に強い暁光(ぎょうこう)新聞の記者・北村悠一がところどころで登場した。記者の生活を垣間見る・サラリーマン記者としての葛藤 (縦割りの組織で柔軟な取材ができないこと・社内政治に対する不信)が見られ良かったのだが、逆にこの記者の登場がこの経済小説の「冗長さ」を醸したの かもしれない。1日1日が非常に長い文章で記述され、(北村記者としての1日・GCの社員の1日、鷲津近辺の1日と重複する部分も多々ある)途中で本を閉 じて休憩したぐらいだ。鷲津の立場1本で書いてみるともっとスマートな文章になるのでは?と少し思った。 リーマン・ショックを巡る問題を知識抜きで、国盗り物語風な小説だと作者が言っているように、まさにそんな小説だった。私個人としては知識をふんだんに 盛り込んだ以前の小説が見たいと感じた。そしてこのシリーズは過去から現代に向かうにつれて、世界各国のパワーバランス(中国やロシア・アメリカ)もフ ラット化し、企業同士も競争淘汰され、企業も盤石になるにつれ、鷲津そのものの存在(凄み)もなくなりつつあるのかなぁ…と個人的には思った。 今後は日本を巡る原発や電力問題(東日本大震災を起源とする)・復興問題に対する救世主として、またはベンチャーキャピタル的な役目(だんだんとお金を掛ける必要のない)を果たす小説になるのかなぁ…と少し読者として感じた次第だ。 それは作者真山仁氏が登場人物北村悠一氏(最後は宮城県気仙沼支局に異動)の今後に含みを持たせた点から。 | ||||
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