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雪の狼
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雪の狼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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ロシアのアメリカ情報部員が過去の機密扱いの書類を発見し・・・というお話。 上記の発端から、過去に遡り、意外な謀略の事実が露呈し・・・という謀略小説と歴史改変小説が組み合わさった感のある作品でした。 以下でネタバレ解説になりますが、既にレビューを書いている方がバラシているかもしれないので、色々書きこみます。 ソ連時代の要人暗殺が主な筋ですが、この著者の後書きで知ったのですが、その要人の死に方が不審で、今でも色々憶測があるそうで、ミード氏もそこに目をつけて、自由に発想して本書を創作したそうで、今読んでも面白い作品でした。ペレストロイカの時にゴルバチョフという政治家が、色々情報公開したそうですが、この人の死に関しては何もでなかったのですかね。その辺の歴史に詳しい方がいたらご教示願いたいです。 不満を言えば、その要人が超厳密な警戒態勢の中で暮らしていて、暗殺にも高度な技術が要りそうですが、あまり登場して活躍するキャラがあまり訓練などせず送りこまれ、すぐにソ連に気づかれたり、そういう風に幾つか不満もありますが、最後の方に意外な関係が明らかになったり、冒険小説としてもよくできているので、そういう不満も払拭されて読めました。 この作品も買った際は90年代で、今でも版を重ねている模様で、評価が高いみたいで、今まで読まなかった不明を恥じました。すいません。ミードさんは他にも色々書いていて、翻訳されている様なので、これから読もうと思います。 大胆な仮説と、歴史的事実を絡めて読ませる謀略小説と歴史改変小説の要素を持つ作品。必読。 蛇足ですが、342ページ~343にウクライナに関する部分で興味深いところがあるので、少し引用しておきます。 「レーニンがボリシェビィキを使ってあの国を制圧し、そのあとスターリンが五百万人になんなんとするウクライナ人を殺し、あるいはシベリア送りにしたんだ」 「富農戦争のとき、スターリンはウクライナから穀物のすべてを奪い去った。そのために、ウクライナの人々は飢餓に苦しむことになった。ドイツがやったことも確かにひどいが、ソビエトがウクライナにたいしてしたことはもっとひどいんだ」 | ||||
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ストーリーは回転が速く、なかなか面白いのですが、翻訳が文語体っぽくて、突っかかって読み進みにくい。 今は、意訳で良いのでどんどん読み進めるように訳すべきではないでしょうか? | ||||
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辛くもソヴィエトの大地を踏んだスランスキーとアンナの存在は、すでにKGBに察知されていた。しかも作戦をソヴィエトに知られたことを憂慮する合衆国側が、ついにふたりの抹殺を決定。敵味方双方から狙われるスランスキーたちを待つものは?一方、必死にふたりを追うKGBのルーキン少佐も、思わぬ運命に翻弄されようとしていた…。物語は息つく間もなく感動のクライマックスへ。 | ||||
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たまたまチャイルド44(レオ3部作)に続いてソ連圧政下のお話を読みました。 この時代のソ連の描写はあまりに息苦しい。洗脳、相互監視、密告、拷問、強制就労等々 とんでもない時代でしたね。そして独裁者には必ず更に最悪な側近たちの存在があります。 そんな中で反体制的な活動をするには当然命を代償にするしかない。しかも半端な覚悟や 能力では到底なしえない。だからこそここまで緊張感の高い物語が生まれる。 実は最後の最後まで目的の完遂までは到底無理だと思って読んでおりました。 堪能させていただきました! | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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1997年の発刊以降、何度も読み返しているのがこの『雪の狼』。この本を読んでいると、冷戦時代にタイムスリップしたような感覚になり、物語りがあたかも歴史上の史実であるような錯覚を覚え、さらに、読んでいる自分自身も「追われている」ような不思議な気分になる。 ストーリーのスピード感、緊迫感は超一流でこの本を超えるものにはなかなか出合えない。他の方もレビューしているようにジャック・ヒギンズの名作『鷲は舞い降りた』に匹敵、いやそれ以上である。冒険小説が好きな方なら絶対にハマる、オススメの一冊。この本を手にしたら、ページを捲る手を止めることは出来ないだろう。グレン・ミードの作品を全て読んだが、ダントツで『雪の狼』が面白い。 個人的に『雪の狼』に匹敵するほど面白いと感じるのは、ハロルド・ロビンスの『冒険者たち』くらいである。 | ||||
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1997年の発刊以降、何度も読み返しているのがこの『雪の狼』。この本を読んでいると、冷戦時代にタイムスリップしたような感覚になり、物語りがあたかも歴史上の史実であるような錯覚を覚え、さらに、読んでいる自分自身も「追われている」ような不思議な気分になる。 ストーリーのスピード感、緊迫感は超一流でこの本を超えるものにはなかなか出合えない。ジャック・ヒギンズの名作『鷲は舞い降りた』に匹敵、いやそれ以上である。冒険小説が好きな方なら絶対にハマる、オススメの一冊。この本を手にしたら、ページを捲る手を止めることは出来ないだろう。グレン・ミードの作品を全て読んだが、ダントツで『雪の狼』が面白い。 個人的に『雪の狼』に匹敵するほど面白いと感じるのは、ハロルド・ロビンスの『冒険者たち』くらいである。 | ||||
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下手な映画よりも手に汗握り、胸に迫るものがある。スターリン圧政下のソヴィエト、ソヴィエトに水爆実験で遅れをとりつつも虎視眈々のアメリカ。両国で生まれた人々の人生が複雑に交差し、読者はそのめまぐるしい渦に巻き込まれること必至。キャラクター描写も見事で、類書として挙げられる『鷲は舞い降りた』系以外にも、ジェームズ・ロリンズの「シグマ・フォース」シリーズが好きな人には躊躇わず薦めたいと思う。本書に出会ったのは母の書棚で、読後巻末を見て驚いた。新刊じゃない、どころか、1997年刊。自分にまだまだたくさんの未読の名作があることを痛感し、大変うれしくなった。読書が好きでよかったと思わせてくれる一級作品。 | ||||
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先日、三省堂神保町店のお勧め本のコーナーに本書が平積みされているのを見て、久しぶりに再読してみました。 つまらない作品だと数ヶ月も経つと内容をほとんど忘れてしまうのですが、本作の場合、十数年という時間を経ても、物語の大筋や印象的な場面のいくつかは覚えていました。 それゆえに、楽しめるかどうか少し心配でしたが杞憂だったようです。 事の始まりから、CIAによる、米ソ開戦の危機阻止のための作戦準備期間を描く上巻。そこを経て、1950年代、スターリンの恐怖政治下のソ連に主人公達が潜入し、作戦決行に移る下巻からはギアが数段アップ。 CIAに雇われた狼と呼ばれる暗殺者スランスキー、ソ連の収容所から脱走した薄幸の元女兵士アンナ、彼らを追う、任務と良心の間で苦悩するKGB少佐ルーキン、思わぬ形で窮地に立たされるCIAの作戦指揮官マッシー。物語は、主要登場人物が運命の糸に引き寄せられるように一点に集結する、心揺さぶるクライマックスまで読者の目を離させません。 リアリズムに徹した「ジャッカルの日」などと比べると、美男美女同士のロマンスや、ドラマチックな運命などの要素が強めなので、日本の読者にははまりやすいし、恐らく女性でも楽しめるだろうと思います。 娯楽度高めの「エトロフ発緊急電」といった感じでしょうか。 時間をおいて改めて読むと、人物の視点の統一が徹底されていなかったりと、拙さも目につくものの(30代前半コネ無しでKGB少佐?クラッチ操作も出来ない隻腕の人間が森の中の悪路でバイクを運転?)、それを補って余りある面白さ。 当たり外れのある書店員のお勧め本ですが、これは大当たり。歴史秘話ものの冒険小説の中では、確実にトップ10に入る感動作です。 | ||||
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久しぶりに「鷲は舞い降りた」を思い出すぐらい感動しました。上下巻ですが2日で読んでしまいました。このジャンルが好きな方は絶対お勧めですね。 | ||||
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1枚の機密文書に不可解な点が。父は自殺したはずでは? CIA支局員のマッシーのふとした疑問から40年前の真実が明らかに…。 1950年代冷戦下の米ソ。アメリカはスターリン暗殺のため暗殺者スランスキーを送り込む。迎え撃つはKGBのルーキン少佐。 手に汗握る追跡劇で上・下2巻一気読みは間違いなし。 型どおりの展開といえばそれまでだが、だからこそ安心して物語りに没入できる面もある。 いろいろ賛否両論あるだろうが、これだけ書ければ、どちらにせよ文句はない。文句なく傑作。 | ||||
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第2次世界大戦後間もなくのアメリカの極秘プロジェクトの詳細を、当事者の息子が当事者の生き残りの一人から聞くという形式で構成されている。そのため、作品中の「現在」は冒頭と巻末にあるだけで、あとは40年以上前の話として展開される。この形式が作品に奥深さを与えている。 前述のとおり、作品の大部分は大戦後間もなくのソビエトとアメリカの工作戦である。極寒のソビエトで繰り広げられる内容は、息もつかさぬテンポで展開する。アメリカの送り込んだエージェントとそれを阻止しようとするソビエトKGB特使(この二人の関係は後半明かされるが、感のいい方なら前半部分でわかってしまうのが残念)。ついにはアメリカ側の工作員はアメリカからも追われることになる。 スターリンの死亡には謎が多く、史実をベースとしてこの作品が書かれたということであるが、この作品の内容に近いことがあったとしても決して不思議ではないと思わせるだけの説得力があった。しかし、昨今の世界状況を見てみても、共産主義/社会主義と独裁国家は紙一重と感じます。この作品の舞台となった時代のソビエト上層部がやっていたことは、ナチスよりひどいのでは? | ||||
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1997年度日本冒険小説大賞受賞作。(海外部門) お互いに、悲しい過去を持つ暗殺者の男と元女兵士が、CIAの特殊工作により、スターリン時代のソ連で苦闘する物語。 フィクションと解っていても、まるで実際に起こった出来事のようにグイグイと引き込まれる。 ジェームス・ボンドのようなスーパーマンは一人として出てこない。死に恐怖し、緊張で身体を震わせる、等身大の人間達がそこに居る。 登場人物のそれぞれが、命懸けで戦い、そして、人生の悲哀を感じさせる。 単なるエンターテイメント作品では片付けられない、奥深さと読後の余韻がある。 | ||||
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まだ読んでいないなら、午前中から読み始めて寝るまでに 読み切ってしまうことをオススメします。 途中でやめて眠ろうとしても、眠れないこと請け合いだからです。 追われている緊迫感がずっとつきまとい、身も心もドラマの中に 飲み込まれていくような感覚を覚えます。 はっと我に返って自宅にいることに気づいたときのなんとも言えない 安堵と寂寥。 人々の苦悩と切望をきっちりシンクロさせてくれる、魂を揺るがすような 名作だと思います。 | ||||
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<狼>こと暗殺者アレックス・スランスキーを取り巻く、 数奇な運命と複雑な登場人物たちが、 作品にノンストップの拍車を駆けています。 スターリンが支配するソヴィエトを舞台に繰り広げられる暗殺計画。 計画を実行に移す直前にトラブルが続き、窮地に陥る主人公たちのとった行動とは? ストーリーのテンポも伏線も絶妙で、上下巻の長さを一気に読めるサスペンスです。 惜しむらくは…翻訳に問題があるのか、ところどころに、 あれ?と首を傾げる疑問点も……(笑) | ||||
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読み進んでいくにつれ自分が50年前のその時代に生きているような感覚になり、登場人物の苦悩を同じように自分も感じ、読み終える頃には胸がしめつけられ、しゃくりあげる程に泣いてしまいました。個人の思う様に生きられず国や政治、人種等に縛られていた時代には現実にあったのでは?と思わせるほどの描写のリアルさ。油断出来ないストーリー展開。素晴らしい映画を見た後のあの満足感を得られるでしょう。 | ||||
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これはグレン・ミードの2作品目になります。とにかく『最高です!』の一言でしょう。1953年に米において、極秘扱された超機密プロジェクト「スノウ・ウルフ」そこに関わる人物描写がなんとも複雑にして繊細なのです。絶対の共産主義から脱出を試みる美女アンナ、それを気にするCIA局員マッシュ、黒豹なる暗殺者スランスキー。この三者の人間模様も楽しめるでしょう。そして、舞台は世界をも巻き込みつつあるのです。徹夜で読み通すべきでしょう。 | ||||
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これはグレン・ミードの2作品目になります。とにかく『最高です!』の一言でしょう。1953年に米において、極秘扱された超機密プロジェクト「スノウ・ウルフ」そこに関わる人物描写がなんとも複雑にして繊細なのです。絶対の共産主義から脱出を試みる美女アンナ、それを気にするCIA局員マッシュ、黒豹なる暗殺者スランスキー。この三者の人間模様も楽しめるでしょう。そして、舞台は世界をも巻き込みつつあるのです。徹夜で読み通すべきでしょう。 | ||||
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