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窓際のスパイ
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窓際のスパイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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英国諜報機関の窓際部署「遅い馬」のメンバーが、個性的で良い味出てます。 それと、私自身窓際部署的な所にいるので、遅い馬のメンバーが個々で抱くやりがいの無さや悲壮感にひどく共感できました笑 文章は、海外小説特有の独特な言い回しが所々ありますが、別に読みづらいというわけでもなく物語の内容が想像しやすいです。 とにかく面白かったです。 | ||||
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英国のスパイ組織である英国保安局(MI5)で何かをやらかした職員が閑職に追いやられて、<泥沼の家>(スラウ・ハウス)でどうでもいい仕事についている(「窓際」ってそういう意味だったことに気が付く。窓越しに張り込みをしているのを想像していた)。ところが、ある若者を斬首する予告動画が流れ、その対応をするのだが、そこには泥沼の家の面々と保安局の裏事情というか裏の目的があり、と同時にスパイ物のアクションもあり、いろいろ楽しめる。サスペンスというよりはどこかユーモアを交えた物語であり、時に緊迫し、時に弛緩する緩急も読んでいて楽しめる。 | ||||
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窓際族のチームが、本部の失態を解決するという、面白みのある話です。 しかしその面白い部分に到達するまでが長く、読むのを諦めかけました。 イギリス独特の言い回しなのか、意味(ニュアンス?)がわからない部分が多く、楽しめきれませんでした。 | ||||
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イギリスらしいエスプリと厭世観が漂っていて面白い。ページを繰る手が止まらないとまではいかないものの、先が気になるだけのプロットになっている。若干キャラクターの区別が付きづらいが許容範囲。 ドラマ版はリーダーのラムの性格がより嫌なやつに誇張されており、安原義人の声がぴったりはまっていた。これが大変クセになるので、吹替え版での鑑賞をおすすめする。 | ||||
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イギリスの諜報機関MI5の末端部署で「泥沼の家」と呼ばれる落ちこぼれ達が誘拐事件に挑む物語 泥沼の家で活動するスパイは「遅い馬」と呼ばれている。とここで原文をみてみると、泥沼の家は | ||||
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文章のリズムが良い。翻訳もぴったり合っているのだと思う。展開も、次に何が起こるのか期待させ、先へ先へと読み進みたくなる。笑わせてくれるところが多くてとても楽しい小説だった。 | ||||
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プロットはよく練られており、途中途中張られた伏線は最後に見事回収される。登場人物たちは皆ユニークで、ちよっとしたコメディー小説を読んでいるような気分にもなる。 事件の進行はスピーディーで、各登場人物たちのキャラが把握できさえすれば面白く読めるのではないかと思う。(当初は名前が憶えづらかったですが) 気になったのは翻訳。前後を読んでいてうまくつながらない箇所が散見され、何回か読み直しをする必要に迫られた。原書を素直に直訳した結果なのかもしれないが、状況説明をするのにもう少し言葉を補った方がいいと思われる箇所が多かった気がする。 | ||||
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ストーリーはまあまあ面白かったのですが、文のほとんどが現在形(「~いる。」、「~する。」などで終わる文)で、私はこの文体があまり好みでないので、星少な目です。「~る。~る。~る。」と続くと、たたみかけられているようで、落ち着いて読めないのです。まぁ単なる慣れの問題かもしれませんが。 あと、前半で描かれる登場人物たちの窓際度があまり深刻じゃないのと、後半での彼らの活躍も大してぱっとしないので、全体に平板な印象がのこりました。もうちょっと、落ちこぼれ度と活躍度のめりはりがはっきりしているとよかったかな。 | ||||
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英国ミステリー界の期待の若手へロン氏の出世作〈泥沼の家〉シリーズ第一作ですが、3冊が既に訳されて当然の如く気づいたのが、同じ英国の著名な冒険小説作家クレイグ・トーマス氏のパターン(歴史)が再び繰り返されたのだなという思いですね。後存知の通りにトーマス氏は処女作「ラット・トラップ」を皮切りに動物名が冠されたタイトルを13冊も連続で著されましたが、日本語の訳題は内5冊が原題を踏まえない物になっていて、丁度本書「窓際のスパイ」と同じ状況なのでしたね。普通であれば「遅い馬」が真実の題名なのですが、おそらくこれでは日本の読者にとって「一体何のこっちゃ?」となる事が間違いなさそうなので、編集部様がより理解が容易な訳題を選択されたという事なのでしょうね。 それぞれにやっちまった失策のせいで落ちこぼれの負け犬部署〈泥沼の家〉に送り込まれた訳アリの「遅い馬」達が、ある日ネットにUPされた囚われの名も無き男の首切り予告動画を目にしてから事態が俄かに変化を見せ始めるのだった。 実は私は本当に久々にスパイ小説を読んだのですが、さすがに他のジャンルとは違って一癖も二癖もあって一筋縄では行かない錯綜したストーリー展開でもう思う存分に楽しめましたね。まあ通読すればそれ程に複雑怪奇でもないのですが、著者は一々回りくどい書き方で読み手を翻弄して疑心暗鬼にさせる技に長けているなと強く感じましたね。それから全ての謎が解けた後も、常に罪なき男の人命が懸かる緊迫のタイムリミット・サスペンスの趣向を念頭に意識させ続ける事で全く中だるみさせる事なく最後まで読ませる圧巻の筆力には完全に脱帽しましたね。また著者の一貫してクールな筆致はもう徹底していて、序盤からの駄目な男女のこぼす自虐的な独白や惨めな姿は、あまりにも可哀想で堪らなくて常に悲哀が意識されてどうにも笑うに笑えないのですね。これは著者がこれでもかとぶち込んで来る笑いやジョークの場面にも言えて〈泥沼の家〉のリーダー、ラムが連発する屁でさえ緊張をとく所までも行きません(他にもPCオタクのホーの奇行やキャサリンが不意に発する「糞ったれ」の言葉、等々)ので、これはもうおいそれとは笑わせない才能ではないかと感心しますね。さて、フィクションとは言え保安局のトップ2がどちらも女性だと言う設定は、やはりサッチャー首相、メイ首相を生んだ英国だからこそ抵抗なくすんなり受け入れられるのでしょうね。残念ながら米国のヒラリーの場合は駄目でしたがね。それはともかく、このレディー・ダイは「遅い馬」もテロリストもどちらも甘く見すぎナメ過ぎだと思いますよね。まあ彼女は失態の責任を一切負わずにある意味の無能さ(オペレーションの人選ミスや見通しの甘さ)を責められもしないのですから、唯単に強運だけで地位に生き残っていると言っても過言ではないでしょうね。それから〈泥沼の家〉のリーダー、ラムは「遅い馬」達を救う為に大勝負に出る思い遣りの心は認めながらも、一人で食事をがっついて皆の為に食べ物を買って来ようともしない無神経さなんかをみると逆に「何だかなあ」な嫌な野郎に思えてしまいますね。また「遅い馬」達も一見自分の事しか考えていない自己中ばかりに見えて今回は無実の若者の命を救う為に一致団結して頑張った活躍をみると「見かけに寄らずやればやるものだよね」とすっかり見直しましたので今後も大いに期待できますね。最後に母親から川と名づけられてコンプレックスを持つ主人公リヴァーは遅ればせながら大物スパイである祖父O・Bの遺伝子が彼の中で目覚め始めたのか、生き残りの才能はたいしたもので〈泥沼の家〉での日陰者の立場は変わらないものの今後どんな目ざましい活躍を見せてくれるのか続巻を期待して読み進めて行こうと思いますね。 | ||||
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キャラクターが立ってくる前から場面転換、平行ストーリーが展開していってついて行くのがたいへんだったけど、キャラさえ入ってくれば面白い。 ただキャラ立ちするのに時間がかかってしまった。でも次も読みそう。 | ||||
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【英国各紙誌で絶賛された最高のスパイ小説登場! 】 〈泥沼の家〉と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。不祥事を起こした部員はここに送り込まれ、飼い殺しにされるのだ。若き部員カートライトも訓練中のミスのせいでここに放り込まれ、連日ゴミ漁りのような仕事をさせられていた。もう俺に明日はないのか? ところが英国全土を揺るがす大事件で、状況は一変した。一か八か、返り咲きを賭けて〈泥沼の家〉が動き出す! 英国スパイ小説の伝統を継ぐ新シリーズ開幕! | ||||
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テンポとスピード感があいませんでした。構想はいいのですが私には展開速度が遅く、個々のキャラクター描写が下手に感じられました | ||||
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続編の「死んだライオン」が読みたくて、この本を注文。 少し癖のある文章で、何度か読み返す箇所が出てくるけれども、慣れてくるとスルスル読める。 007のような無欠なスパイが世界を救うような大それた話ではなく、落ちこぼれスパイの身の丈にあった事件を解決するお話。 設定が面白いため、本作の内容が若干弱くても、続編に期待してしまう。 | ||||
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「遅い馬」と呼ばれている落ちこぼれのスパイ達。 ある訓練作戦で「白いシャツ、その上に青いシャツ」が、 本当は「青いシャツ、その上に白いシャツ」だったという陰謀に陥った者や、 ある者は、スパイだったらあり得ないだろうと思うような重要な忘れ物をしたりと、 「まあ、いけしゃあしゃあと書くなあ」と思わないでもないが、そこは英国の推理小説。 それぞれ「遅い馬」達の人物設定はなかなか魅力的。 やがて、彼らが返り咲きを賭けて大事件を解決すべく動き出す。 大事件とはヨーロッパが抱え込む大きな問題を題材としているが、 東西冷戦下でのスパイ小説と比較すると、ダイナミックさに欠けるのは致し方ないか。 だからひとつひとつの場面はじっくりと楽しめるのだが、 全体としてはやや物足りなさが残る。 ストーリーとは全く関係ないのだが、ロンドン市内のあちこちの地名が登場する。 私は、そのすべてをストリートビューで散策し、 それぞれの場面に思いをめぐらした。 これはなかなか楽しかった。 | ||||
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MI5で取り返しのできない大チョンボをしたり、スキャンダルを起こしたスパイが送り込まれるのが「泥沼の家」。そこでは仕事らしい仕事も与えられず、リージェンツ・ パークと呼ばれる本部に呼び戻される可能性も皆無。とはいえ、そこに送り込まれた「遅い馬」たちの幾人かは、何故自分がここに送り込まれたのかと 悶々とし、またいずれ真っ当な仕事が出来るポジションに帰ることを夢見るものもいる。彼たちを率いる「泥沼の家」のトップは、ジャクソン・ラムという下品で、不健 康に太った冴えない男。そして、起きるのがパキスタン系英国人青年の誘拐事件。犯人たちはネットに動画を投稿して、彼を斬首すると言う。この誘拐事件に はMI5の隠された陰謀があることが次第に分かってくるというストーリーだ。「遅い馬」たちは10人ほどいるが、それぞれが事情を抱えている。ルカレのように徹底 して彼らを掘り下げる筆力は、まだこの作者にはない。しかし、なかなかプロットと筋運びは巧い。短い場面をどんどんつなぎ合わせてスピード感はあるが、や や読みづらいと感じるのは私だけか。また、「窓際のスパイ」という題名ももう少しセンスのある題名を出版社は考えるべきでろう。「泥沼の家」や「遅い馬たち」 といったタイトルの方が作品の深さを感じるように思う。 | ||||
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随所に皮肉やジョークが効果的にばらまかれている。 イギリス人の知性をここに見る。嫌いだが。 小説としては実に面白い。 この作家の他の作品を読んでみたい。 | ||||
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そして、映像化に向いているかもしれない。 特に冒頭の地下鉄テロ事件なんかはまさに映画的な展開だ。 しかし 小説としては、イギリス人独特の持って回った、はぐらかすような文体なので よーく読まないと混乱する。 ある個所で、「人質は解放された」といいながら後でひっくり返したり、 A,B,Cの中でスパイはBに間違いないと言っておきながら、 少し後のページで、同じ人間に実はCだ、と言わせたり 少しアンフェアな感じがする。 そして、 話が進むにつれて、敵は内部にあり、ということが分かってくるのだが、 そこで話全体が弱いと感じてしまう。 ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」でも 敵は内部にいるのだが、その背後にはソ連のカーラという強烈な敵がいる。 この小説にはそれがない。 なにかの批判精神の表れかもしれないが、小粒感は否めなかった。 それはともかく、 キャラクターの中では、ジャクソン・ラムが一番魅力的だった。 自分も泥沼の家にいるせいかもしれないが。 | ||||
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通称MI5と呼ばれる「保安局」で「能なし」「役立たず」の烙印を押されて追われた「負け組」が、とんでもない陰謀詭計にまきこまれるスパイ小説。負け組だからどこか喜劇。喜劇だけどシリアス。人物描写も状況設定も細部まで精読してこその面白さ。読了したときにはぶよ下品で下劣な太っちょジャクソン・ラムが好ましく思える。次作がとても楽しみだ。 | ||||
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いや、何度も読もうとするのですが、物語に入っていけません。 プロットが面白そうだと思って手にとってみたのですが・・・ 高評価だったので購入したのですが、残念でした。 | ||||
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競馬でいえば未勝利戦でも勝てずに、地方に売り飛ばされた駄馬たちが、自分から辞職しない限り納得できる仕事なんぞ一生回ってはこない隔絶された「泥沼の家」でいやいや働く。。個性派ぞろいではあるが、上司や同僚がどんな致命的失態をしてことここに至ったのかは、噂でしか知らず誰も面と向かって尋ねることもない。 主人公は「青いシャツ、白いTシャツ」と「白いシャツ、青いTシャツ」を取り違え犯人を間違えてしまう、という失態でこの部署へ。しかし、彼は明らかにはめられたと思い込み、なんとかもう一度中央で働き場所を見つけるために必死で食らい付く。過激派の誘拐事件が果たして本物なのか、それとも謀略なのか?残された48時間で人質を救出しないと、殺害されてしまう。 ここでなんと「泥沼の家」のメンバーが覚醒して、抜群のチームワークを発揮しはじめて、事件に真っ向から立ち向かう、というお話。謀略、組織の壁、PCのハッキングなど現代的なスパイ小説としての出来はいいが、アクションはほとんどなし。 | ||||
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