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土漠の花



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【この小説が収録されている参考書籍】
土漠の花
土漠の花 (幻冬舎文庫)

土漠の花の評価: 3.79/5点 レビュー 154件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全98件 21~40 2/5ページ
No.78:
(4pt)

今一番タイムリーな海外遭難フィクション

あらたに任務に追加された駆けつけ警護、
17年3月に発表された南スーダンからの撤退、
組織的な隠蔽が図られたとも指摘される現地部隊日報・・・

小説も斯くやの怒涛の現実ですが本書もそんな現実に優るとも劣らず、
もしかしたら南スーダンでは今こんな事が起きているのかもとすら感じてしまう
手に汗握る海外遭難フィクション。同じミリタリーフィクションでも、
フォーサイスが戦略的なら、こちらは戦術メイン。

南スーダンでは文字通り「命懸け」で平和に貢献しているはずなのに、
「命懸け」とは言ってはいけない歪んだ現状に想いを馳せつつ、
そして何より無事の帰国を祈りつつ、
日本では空気の様な扱いの平和な世界とは違う世界への関心をひらく一助になります。
土漠の花 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:土漠の花 (幻冬舎文庫)より
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No.77:
(4pt)

集団的自衛権の時代に自衛隊は…

本書は、もともと2014年9月に単行本として刊行されたものの文庫化。
この同じ年2014年7月に集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたことと、無縁ではないでしょう。
本作品で活躍する、陸上自衛隊第1空挺団は、現実に行われているソマリア沖海賊の対処活動のために派遣されている部隊という設定。
集団的自衛権容認という新しい時代に入った自衛隊の活躍を、あくまでエンターテイメントではありますが、緊迫感ある筆致で描いていきます。

このジブチに拠点を置く、第1空挺団のもとに、ソマリアとの国境付近で連絡ヘリが墜落したとの報がもたらされた。
ただちに捜索救助隊が編成され、12名の隊員が70キロ離れた現場に向かう。
そこで待っていたのは、乗組員全員死亡の墜落した機体であった。
そこへ3人の現地女性が姿を現す。
女は、ピヨマール・カダン小氏族のスルタン(氏族長)の娘で、あとの二人は親類の者だと言う。
彼女たちは、別の氏族に追われており、救助を求めてきたのだった。
保護すべきかどうか、隊員たちが迷っているうちに、早くも追っ手が銃で攻撃を仕掛けてきた!
こうして、活動拠点まで70キロの、長く困難な逃避行が始まった…。

次から次へと迫る民兵たちと、前に立ちはだかる、自然の脅威。
まさにノンストップ・アクションの連続で、最後まで飽きることはありませんでした。
攻撃を受けたから、やむを得ないとは言え、彼らは、戦後初めて民兵を殺害した自衛隊員となってしまいます。
集団的自衛権かどうかは明確ではありませんが、そのあり方に一石を投じる物語展開と感じました。

著者の力量は、「機龍警察」シリーズで、その手堅いエンターテイメントの筆さばきは実証済み。
ノン・シリーズの本作品も、アクションシーンもさることながら、隊員それぞれの人物像も見事に書き分けられていて、読みごたえは十分。
刊行時2014年の出版社主催のミステリランキングで上位に位置するとともに、日本推理作家協会賞受賞も納得の一冊としてオススメします。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.76:
(5pt)

評判通りの名作でした。

スピード感ハンパありません。
ただし、ある程度、武器とか、自衛隊の組織とかの知識がないと小説では、理解しにくいところもありますね。
むしろ映画化向きの内容
映画化をお待ちしております。
土漠の花 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:土漠の花 (幻冬舎文庫)より
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No.75:
(4pt)

考えるな!感じろ!

タイミング的にはなんとも象徴的な選挙戦結果の日に読了となり
両国の関係の行く末も含めて自衛隊について思いをめぐらせる
というのが分別のある本好キーなのであろう。
ですが実は意外にこの本はそのようなちゃちな秀才君目線を見事に
スカしたところに立脚しているのでありますよ。

ソマリアで突然武装勢力に襲われた自衛隊と少部族の生き残りの
女性。孤立無援の彼等はどう生き延びるのか?命がガソリンの一滴
よりも軽い世界に武器を使うことを禁じられていた男達はある者は
逡巡し、ある者は臆し、ある者は克己し覚醒する。

面白く興奮させられる作品。ある意味で考える本ではなく感じる本
であります。
誤解を覚悟で例えればアメリカンスナイパーやアポカリプスナウでは
なくてランボーでありダイハードである。
いやストリートオブファイヤーとウォリアーズが構造的にもっと近いか
も知れませぬ。
順番的には僕はこの後の月村作品を先行で何作か読んでしまっていたので
インパクトは幾分薄れてしまったものの、後の作品パターンの原型とでも
いうべき荒削りの魅力に溢れていて、確かにこの作品から本屋大賞の選考で
一気にブレイクしたのも頷ける、と思いました。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.74:
(4pt)

誰のために、何のために闘うのか。。。

もしも、自衛隊の海外派遣で戦闘に巻き込まれたら?

想定すべきケースとして議論する必要があると思いました。

世界情勢が不安定な昨今、リアリティを帯びてきた一冊です。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.73:
(4pt)

往年の少年漫画を彷彿させる

ソマリアへ派遣された自衛官が、小氏族長の娘の助命を受け入れたことを契機に、氏族間の紛争に巻き込まれるという冒険小説。

熱砂に咲く一輪の花を守るため、男たちは命を賭し、脱出行を繰り広げていく。次々に斃れていく仲間たち。絶望的な状況の中、軋轢が生まれ、それを乗り越えて絆を強くしていく様は、往年の少年漫画を彷彿させる。

冒頭から畳み込むようなアクションシーン満載で、飽きさせることなく、ラストまで一気読み。

ただ、頁数の関係からなのか、気持ちを通い合わせる過程での踏み込みが甘くて、感動を削いでいるように思う。ちょっと残念。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.72:
(4pt)

往年の少年漫画を彷彿させる

ソマリアへ派遣された自衛官が、小氏族長の娘の助命を受け入れたことを契機に、氏族間の紛争に巻き込まれるという冒険小説。

熱砂に咲く一輪の花を守るため、男たちは命を賭し、脱出行を繰り広げていく。次々に斃れていく仲間たち。絶望的な状況の中、軋轢が生まれ、それを乗り越えて絆を強くしていく様は、往年の少年漫画を彷彿させる。

冒頭から畳み込むようなアクションシーン満載で、飽きさせることなく、ラストまで一気読み。

ただ、頁数の関係からなのか、気持ちを通い合わせる過程での踏み込みが甘くて、感動を削いでいるように思う。ちょっと残念。
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No.71:
(4pt)

これでもかとアクションを盛り込んだ一冊

劇的なアクションをこれでもかと詰め込んだ一冊で、おもしろかった。
少々の無理設定などお構いなし。おなかいっぱい。
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No.70:
(5pt)

久しぶりに読み応えあり!

自衛隊海外派遣において、こんな事態になり得るのか?仮になったとしても、こんな対処をするのか?不明である。しかしながら、本作では 充分に研究された対処可能策に基づき作成されたストーリーである。これが、1日かそこらの短期間に起こったことなのか?!、読了後あまりにも詰まった内容であり、そう思った
土漠の花 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:土漠の花 (幻冬舎文庫)より
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No.69:
(5pt)

生きるも死ぬも紙一重の壮絶な戦闘に巻き込まれた自衛官たち

年下の親友Oから「戦闘小説だが、海外に派遣される自衛隊に起こり得るケースだから、ぜひ読んで、書評を書いてほしい」と強く薦められた『土漠の花』(月村了衛著、幻冬舎文庫)を手にしました。

アフリカの土漠(どばく)地帯・ソマリアの国境付近で墜落ヘリコプターの捜索救助活動に従事していた陸上自衛隊第一空挺団の野営地に、敵部族から命を狙われている現地人の若い女性が逃げ込んできたことから、12人の自衛官は命を懸けた壮絶な戦闘に巻き込まれていきます。

興奮の坩堝の中、一気に読み終わって感じたこと、考えたことが、3つあります。

第1は、集団的自衛権の行使に突き進んでいる日本にとって、これは小説に止まらず、現実に起こり得る悲劇だと、心が震えました。「気がつくと原田の生首が転がり、吉松3尉が射殺されていた。国際貢献のための海外派遣。やりがいのある仕事であると上からも周囲からも言われてきた。様々な危険の対処法についても日々訓練を積んできたが、こういう死に方は予想もしていなかった。陸上幕僚監部にとっても防衛省にとってもまったくの想定外だろう」。しかし、これは悲劇の始まりに過ぎなかったのです。「無念にも頭を撃ち抜かれた吉松隊長。首を斬り落とされた原田。抵抗する間もなく射殺された戸川と佐々木。なぶり殺しにされた徳本。そして――新開、市ノ瀬、梶谷、由利。皆戦場で勇敢に戦って死んだのだ」。一方、彼らに殺された敵の数は数え切れないほどです。さらに、敵の手にかかったその敵対部族の死者は数知れません。このように、敵に殺され、敵を殺す惨劇が延々と続く、これが戦争です。そして、「それらの悲劇の背後には、利権を求める大国の思惑がある」のです。

第2は、絶体絶命の環境で生き延びるとはどういうことか、襲いかかってくる敵を殺すとはどういうことか、仲間を救うために命を投げ出すとはどういうことか――を真剣に考えさせられました。「心を平静に保ち、極限まで集中する。これまでの訓練で積み上げてきた成果を、自分の持つ資質を、最大限に発揮するのだ。それが自分の任務である。人として、今日まで家族や仲間とともに生きてきた自分の」。「これは時間との戦いでもある。一秒を争う戦いの意味に、変転する戦況に、気づくのが遅れた方が死ぬ」。

第3は、次から次へと息を呑む、臨場感溢れるストーリー展開に、小説を読む醍醐味を存分に味わうことができました。わだかまりを感じている仲間と心が通じ合う瞬間。仲間意識が生み出す不動の使命感。共に生き延びようという強烈な仲間意識。仲間を救うために自ら死地に飛び込んでいく勇気――が心に迫ってきて、何度も涙しました。「友永は決断した。何かを躊躇していたら死ぬ。それだけは確信できた。『作戦変更だ。ただちに撤退する』。振り返った部下達に、決然と告げた」。「あいつ(梶谷士長)だけではない。友永曹長、新開曹長、朝比奈1曹、津久田2曹、市ノ瀬1士。みんな最高の男達だ。霞ヶ浦駐屯地の警務隊でなく、最初にこの男達と出会っていたら、自衛隊での自分の人生はまるで違ったものになっていただろう。少なくとも、高塚を見殺しにするような最低の人間にはならなかったはずだ。この仲間達と会えてよかった。たとえソマリアの地に果てるという運命が待っていたとしても」。

戦闘物を好まない人も含めて、全ての日本国民に読んでもらいたい作品です。
土漠の花 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:土漠の花 (幻冬舎文庫)より
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No.68:
(5pt)

集団的自衛権は誰がために。想像を超えたソマリアでの第一空挺団員の死闘。

アフリカの夜の深さ。そしてその闇の深さ。
ジブチ国際空港に治外法権を確立して活動する「派遣海賊対処行動支援隊」の陸自・中央即応集団からなる警衛隊が、思わぬ形でソマリア部族抗争に巻き込まれ、小部族長の娘を護りながらすさまじい死闘を何度も繰り広げる。巻末の解説にある如く、読むことをやめられない冒険活劇だ。

・銃撃はともかく、巨大なナイフで生首を切断される、巨漢黒人に囲まれてなぶり殺されるなど、一般の日本人、そして日本国防衛を想定した自衛官には衝撃的な出来事から逃避行は始まる。

・設定のためとはいえ、冒頭の津久田の姿には違和感を覚えるな。後半では凄腕スナイパーの腕を存分に披露するわけだが、「人を殺すために入隊したわけじゃない」(p80)と二等陸曹に抗弁させるのは無理を感じた。

・「眼窩の奥に土を詰め、長年地中にあって……」(p133)を目の当たりにしての、アスキラの悲痛な叫びは痛々しく、先進国に蹂躙されるアフリカの現実は哀しい。

・確執を抱えた由利と梶原。ラスト直前の陽動作戦は清々しく悲痛だ。中盤の由利の言葉も印象に残った。「おまえも自衛官だろう。だったら勝手に死ぬ自由なんてないと思え」(p180)

・「彼らの痛み」(p193)を知った友永陸曹長の思いは、全日本人に同じ思いを馳せさせるものだろう。そして東アフリカ安定のために政治家の選び取った選択。それはアフリカの未来を築くものだろうか。。。

月村了衛といえば2001年のアニメ「NOIR」の原案・構成・脚本を手掛けた人であり、その作品世界は深く印象に残っている。先進国と第三世界の接触、人間の闇、そして「花」。少々の違和感はともかく、彼の作品に通底する世界観を本作でも存分に楽しめた。
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No.67:
(5pt)

当たり前ですが、自衛隊は軍隊です。

たまたま本書を読み進めていた最中に、歴代内閣2人目の女性タカ派防衛大臣がジブチの自衛隊拠点の視察に赴きました。
憲法解釈をねじ曲げてまでの集団的自衛権の行使容認→他国のための海外派兵・駆けつけ警護、などがなし崩しに現実味を帯びつつある昨今、海外駐留の自衛隊員の中から戦闘による犠牲者が出ないことには、この流れは容易には変わらないのでしょう。

本書のストーリー展開は映画のようにスピーディーで、途中の中だるみもなく読者を飽きさせません。登場人物個々の背景設定はやや荒削りなものの、最終局面のカタルシスに向けて様々な予感を抱きながら、一気に読み進めることができます。小説だとわかっていながら、実在したエピソードの元ネタがあるのでは?と勘ぐってしまうのは、前述した社会環境のなせるワザか。
土漠の花 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:土漠の花 (幻冬舎文庫)より
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No.66:
(5pt)

土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える。自衛隊のアフリカ派兵。

自衛隊が アフリカに 派兵された。やはり、派遣ではない。
目的は 海賊の対策と言うから、意味が分かるようで、わからない。
なぜ 自衛隊が そのために いかざるを得ないのか?
ソマリアは、何となくどこにあるのかが、わかっていたが、
ジブチという国は どこにあるかも わからなかった。

ディル氏族系イッサ族の族長の娘 アスキラが、二人の女をつれて、
自衛隊に助けを求めてきたことから、急速な展開が始まる。
この展開は、いろんな問題が次々に起こり、それが最後まで続く。
ダロッド氏族ワーズデーン小氏族は イッサ族を殲滅しようとしているのだ。
自衛隊は アスキラの保護を受け入れることで ワーズデーンの襲撃を受ける。
そのリーダーは 吉松3尉(昔の少尉)出会ったが、アスキラを保護することは、
決定して、ワーズデーンにより 銃殺されてしまう。
自衛隊の 数名の犠牲者が 戦闘によって 出るのである。
その部下 新開曹長と友永曹長。
この物語の主人公は 友永曹長なのであるが、どうも、人物像がきちんとできていない。
新開とは そりが合わない。その原因が よくわからないが、
二人とも、貧しい家庭で育ったことが 後で 明らかにされる。
この作者は ニンゲンを 描くのが 余うまくないのかもしれない。

新開がアスキラを保護することは、荷物になるから、ワーズデーンに渡せと言う。
果たして、アスキラを渡したとしても 戦闘にならなかったかと言うとそうではない。
友永は、アスキラを保護することを 宣言し、みんなの同意を得る。
そして、友永一行は、自軍の拠点にむかうために、土漠を駆ける。
途中で、土砂降りの雨、溝が濁流になる。
その中で、ワーズデーンの仲間を失っていく。
オアシスの村にたどり着き、一息をつくが、新開のミスで
ワーズデーンに その村の殺戮が はじまる。
友永たちは、そこで村民を 助けようとするが。

アスキラの言葉
『土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える』
という言葉が、悲惨な状態を くぐり抜ける支えとなる。

津久田は、射撃の腕は、自衛隊のなかでも群を抜いているのだが、
人を殺すことは、娘のためにできない と言う。
そのために、仲間が 死んでいくのだが、
津久田は 何のために 撃つのかを深く考える。
単に、戦争だから、自衛隊員だから、自分を守るためだ
という 安易な考え方をしないのが いいのだが、
やはり考察はあまり深くならない。
しかし、津久田は 再生して、ワーズデーンへ ヒットする。

それにしても、この物語は 自衛隊が アフリカにまで
出て行って、意味があるか?という問いかけはしないで
戦闘に巻き込まれちゃった、それを口外しない、秘密にしておこう。
というような、ところに 無理矢理着陸させざるをえないところに
限界があるのだと思う。

しかし、自衛隊が アフリカに派兵されれば このような事件は
起こることを、しっかり 書き記していることは 重要だと思う。
フィクションとはいえ、無視できないことが、ありました。
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No.65:
(4pt)

手に汗握る展開と思わず引き込まれる内容

kindle版で中間点まで一気に読みました。読み応えあり、で面白い作品なのですが・・・

元陸上自衛隊員として序盤のシチュエーションが気になります。

1.何故想定外の出撃事態に対して指揮官(3等陸尉)は状況変化とその予測される対処法(作品に於いてはゲリラ襲撃とそれへの対処)の事前ブリーフィングをやらなかったのか?

2.何故出撃時に緊急時の部隊再編成を行わなかったのか?(指揮命令系統の混乱を避ける再編成が一番じゃないでしょうか?)

3.何故危険地帯での歩哨をバーディ編成にせずに、しかも野営時の仮眠編成の周知もしなかったのか?

上記の通り選抜された幹部にしては初歩ミスの多い判断が目につきます。(演習で言えば不合格ですよね?)
申し訳ないのですが、お金を払って購入した故、リアリティ欠如の部分が不満です。

一応最後の盾である自衛隊を扱っていらっしゃる作品なので、そのあたりの描写を誠実にして頂ければと。
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No.64:
(5pt)

サムライここにあり。

日本男児として、空手家として育った自分には、どハマりの作品でした。ソマリアでの過酷な状況下での肉弾戦、本では合気道で遭遇したソマリア兵士と対峙し、日頃の鍛錬の成果、サムライとしての魂が窮地を脱出出来た奇跡が奇跡ではなく、踏歌していきます。
緊迫感溢れる、流れるような展開で、読む者をグイグイ惹き込んでいくでしょう。
軟弱に成り下がった、現在の日本男児に是非オススメしたい。これを読んで、何とも思わないなら切腹しなさい。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.63:
(4pt)

リーダビリティは高いが重厚さに欠ける冒険小説。

なかなかリーダビリティの高い冒険小説だが、少し重厚さに欠ける作品だった。

ソマリアで墜落したヘリコプターの捜索活動を行っていた陸上自衛隊の12名が、敵対する氏族から逃れてきたスルタンの娘を助けたことから、交戦の渦に巻き込まれていく。

登場人物の過去と現実をつなぐドラマを描いているようで、ドラマになっていないためか、却って陳腐に思えた。ストーリーも予想通りで、こんなものかという感じだった。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.62:
(5pt)

戦争はなくなるのか

もともとは氏族同士の話しあいで決まってたことが、自国の利益を考え先進国が武器をばらまく。氏族は話あいで決まらないなら簡単に殺せば良いとなっていく。そこからテロの集団が生まれる。そしてこれを先進国が排除する。終わりが見えない。そんな場所に平和ボケした日本の自衛隊が派遣。敵を殺すのに躊躇して味方が殺される。それが一因となって意思や覚悟が己を変えていく。現代日本は何かと泥臭く真面目に頑張る姿を意識が高いとか自分には無理だとか諦める。この小説にでてくる人間は皆が熱い。だからこそ惹かれる。自分はこんな人達みたく熱くいきたい。できるできないではなくやらなきゃ死んでるのと同じ。やろうとして潰されることもあるだからこそ大切な仲間が欲しい
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.61:
(4pt)

第一級のエンターテイメント,もっと人物を描いて欲しい.

この作品,海外での自衛隊の実戦ということで,どうしても政治的なものを感じてしまうのですが,コンパクトに良くまとまった一級のエンターテイメントだと思います. 映画に例えれば,「荒野の七人」+「ブラックホークダウン」の戦闘シーンという感じでしょうか. ただ割と展開がご都合主義.また自衛隊員の犠牲的な行動についても,なかなか共感しにくい感じです.もっと人物の描写にページが割かれていればと思いました.
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.60:
(4pt)

少しご都合主義?

話の展開はスピーディーで面白いが、ストーリーが若干ご都合主義的なところがあると思いました。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.59:
(5pt)

シビアな題材

かなりシビアな題材をうまく取り扱った小説です。 ラストはやや感傷的かなとも思いますが、そこは人それぞれ。 自衛隊の真の意義を問う為にも、ぜひ読んで欲しい小説です。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306

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