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処刑までの十章



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【この小説が収録されている参考書籍】
処刑までの十章
処刑までの十章 (光文社文庫)

処刑までの十章の評価: 3.70/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

リアリティに欠けます。

あまりにも本格的な推理小説でした。最後まで真相が分からないようにすればするほど技巧に走り、作品世界は不自然になります。直行・純子・小瀬といった登場人物の発言や行動が現実離れしすぎて楽しんで読むことができませんでした。恋愛サスペンスとしても中途半端です。
処刑までの十章 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:処刑までの十章 (光文社文庫)より
433477363X
No.1:
(2pt)

酔えなかった最終章ーネタバレあり

連城作品は大好きで、あの「暗色コメディ」のめくるめく幻惑、「戻り川心中」のあまりに切ないwhy-done-it は今でも好きな推理小説を語るときに引用しているくらいだけど、この遺作にはどうしても酔えなかった。病床で書いた著者最後の長編と聞くと、本当に好きになりたかったけど、どの登場人物もちょっと好きになれないところがあったし、急に根拠の弱いことを決めつけるように言うことに違和感を感じてしまった。「兄貴は姉さんを俺にくっつけようとしたんだ。」そういういう気がちらっと頭をかすめるくらいなら自然だけど、根拠(思い当たる兄の言動?)もないのに断定的に義姉に言う。「ばらばら死体は兄」と決めつけたり(どうしてそう確信できるのかちっともわからなかった)、この種の根拠がない断定が何度もあり、だんだん直行の推理に寄り添うことができなくなってしまった。それまで他の説を断定的に述べていたのに突然荻原の母に焦点を当てたのも流れが不自然だったし。母親のことを推理するときも「母親はーとでも言い」とまるで聞いていたように言っているが、全部想像で実のところはわからないのに名探偵が最後に真相を解き明かすような感じで語るのはどうしても違和感があった。どうなったのか不明の兄の心境も全部想像に過ぎず、これまでの連城作品のように想像と現実が入り乱れて何が本当かわからなくなる幻惑感も感じられなかった。僕の根拠のない勝手な想像、「連城さん、元気だったらこのままの形では発表しなかったんじゃないかな」
処刑までの十章Amazon書評・レビュー:処刑までの十章より
4334929729

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