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ピルグリム
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ピルグリムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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3巻読破 諜報員とテロリストという2人の主人公を軸に、アメリカ、サウジアラビアでのそれぞれの生い立ち、NY殺人事件、9.11とその後の世界情勢、世界各地で起きる事件などが、縦横無尽に時空を超えて展開していく。 主人公が自分を、自分自身や周囲の人から散々世界最高の諜報員と言わせるわりに、こんなことするか?というミスをちょいちょいしたり、完全な犯行という殺人隠蔽の手法がちょっと法医学の本を読んでいれば考えられるレベルだったり、やや御都合主義の展開だったりは気にはなったけど、ラストの一騎打ちは流石のスピード感で、すべての伏線がそこの一点に集約して行く様は爽快。リアルな人生も結局そうなんだと思う。いろんな経験が、巡り巡ってすべてその人の肥やしになる。 | ||||
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世界各地を、現在過去に渡り、話が自在に飛び越えていく中で、主人公2人の歴史が紐解かれ、行動に説得力が与えらていく。それは共感すら呼んでいく。 中東の描写ではエキゾチックな文化にハッとする部分も多く、同時に過酷な生い立ちのサラセンには、その知力体力精神力が、ただ正しく使えたならば、、、と同情が拭えない。 臨場感は映像化されるのは必至と思われるほどだ。 | ||||
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3巻読破 諜報員とテロリストという2人の主人公を軸に、アメリカ、サウジアラビアでのそれぞれの生い立ち、NY殺人事件、9.11とその後の世界情勢、世界各地で起きる事件などが、縦横無尽に時空を超えて展開していく。 主人公が自分を、自分自身や周囲の人から散々世界最高の諜報員と言わせるわりに、こんなことするか?というミスをちょいちょいしたり、完全な犯行という殺人隠蔽の手法がちょっと法医学の本を読んでいれば考えられるレベルだったり、やや御都合主義の展開だったりは気にはなったけど、ラストの一騎打ちは流石のスピード感で、すべての伏線がそこの一点に集約して行く様は爽快。リアルな人生も結局そうなんだと思う。いろんな経験が、巡り巡ってすべてその人の肥やしになる。 | ||||
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テリー・ヘイズという作者は、とにかく文章にスピード感があります。 読みはじめる前は、ハヤカワさん独特の〈トールサイズ〉(注) で全3巻 1200ページ近い巨編なので、帯の下端にいくら「・・・・比類なきスピード感」と書かれていたとしても部分的には、まだるっこい部分もあるのかなと想像していたんですが。 (注)普通サイズの文庫本より5mmほど背が高いぶん1行の文字数が1~2文字多い。 「比類なきスピード感」の理由はズバリ作者の文体にあります。一例をあげると・・・・ 《(待合室でテレビを見ていた) わたしはリモコンを返し、搭乗ゲートから機内に乗りこんで自分の席を見つけ、五十分後には碧青色に広がるエーゲ海を眼下に見た。これほど美しい色の海は、世界でも比類がない。飛行機は大きく旋回し、ミラス・ボドルム空港へ到着した。》(第2巻 171ページ) これって、すごくないですか? イスタンブール (トルコ) の空港の待合室でテレビのリモコンを返してから旅客機に搭乗して離陸して五十分間飛行してエーゲ海を眼下に見るまでが、ひとつの文ですよ。そして、イスタンブールから約600㎞離れたミラス・ボドルム空港に到着するまで、文庫本でたったの3行ですよ。 このテンポの良さは読んでいて気持ちよかったです。 あと、各章が短めなのもテンポのよい理由かなと。とにかく、まどろっこしさを感じずにズンズン先へと読み進められます。 テーマがイスラム世界の凄腕テロリストによるアメリカに対するバイオテロというのも、いまだコロナ禍を引きずっているご時世だけに他人事とは思えないリアルさを感じます。こういうテロは現実にあってもおかしくないよね、と。 凄腕テロリスト〈サラセン〉 vs 凄腕スパイ〈ピルグリム〉の激突という構図もいいですね。本当にこの2人が激突するのは最後のほうですが、そこまでの伏線というかプロットが秀逸で1200ページ近い長編にもかかわらず読者を飽きさせない。 第1巻で、9.11の同時多発テロの時の現場の様子が、ベン・ブラッドリーというニューヨーク市警の警部補の体験談をとおしてかなり詳しく出てくるところも興味深かったです。 私的には今年最高のサスペンス長編と言えそうです。 | ||||
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ありきたりな言葉で始めれば、面白いっ! 夢中で読み進めてしまえる。3巻もあるのかよ〜って、思ったのが、1巻を読み終える頃には3巻しかないのかよって変わってた。 私と敵の両方の視点だが、敵は私の回顧録に含まれている変わった手法だ。しかし、きをてらったものではなく訳は非常に読み易く分からないところはない。 騙されたと思って読んで見てくださいっ! 海外作品読んでみたいなーって思ってる方、マジでおすすめです。読んで! では今から2巻のラストを読みます | ||||
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別で手当てしていたこの本が先方都合でキャンセルとなり 急遽こちらに注文させていただいたが コロナ騒動にも拘わらず 1日で届いた!品質も説明通りで満足です。 | ||||
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商品も説明通りで、予定日どおり届いた。ありがとうございました。 | ||||
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コロナ騒ぎで、略在宅、一気読みしました。 | ||||
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壮大なスパイ物語です。ニューヨークの殺人事件から始まり、主人公のスパイと敵側のテロリストを中心に話が進行しますが、読み手を離さないリーダビリティがあります。それぞれのエピソードの書き方がユニークなのか、ストーリーの進み方と各場面の描写のバランスが良いのか、本が出版された当時に読んで、ほぼ4年経った今でも、本から想像した場面をいくつも思い出せます。場面によっては非情だったりするのですが、主人公よりも、むしろ、わき役の人間性をしっかり書くことで、その場面がしっかり印象に残っている面もあります。主人公の父親の現代美術のコレクションなども考えると、「現代のおとぎ話」として楽しめば良い面もあります。 主人公は、他の方も書かれているように、エリートというわりには、偉ぶっているような面があり、それほど魅力的な人物ではありません。また、人物像の虚構性、透明性が強いというのか、視線が作者の眼とダブっている面も感じます。しかし、逆に、主人公を少しきざっぽい人物にして読者の気持ちに距離を置かせて、かつ、作者の視線をダブらせることで、読者の立ち位置、物を見る方向をしっかりと作って、長丁場を安定して読ませる力になっているのかもしれません。他のレビュワーの方々の評価を見ると、ストーリーの面白さでこの3巻本の良さを認める方と、一方、主人公の虚構性や偉ぶった感じが合わない方とで、感想が分かれていると思いました。 他のレビュワーの方で、「ジャッカルの日」と比べられている方がいましたが、私は「オデッサファイル」も連想しました。しかし、これら古典的な2冊よりも長尺ものになっているのが、現代のスパイものならではであり、また主人公の虚構性が本書の独特の味になっています。 | ||||
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【全3巻で放つスリラー巨篇 第2弾】 〈サラセン〉の存在とそのテロ計画は、アメリカ政府の知るところとなった。暗号名〈ピルグリム〉を与えられた伝説の男は、追跡を開始する。敵の目標は? その手段は? 手がかりはアフガニスタンでの電話傍受記録のみ。通話先のトルコへ飛んだ〈ピルグリム〉は、そこで謎めいた殺人事件に遭遇するが……一方〈サラセン〉のテロ計画は決行へ向けて着々と進んでいた。はたして〈ピルグリム〉の追跡は実を結ぶのか? 超大作白熱の第2弾! | ||||
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【全3巻で放つスリラー巨篇 完結! 】 〈サラセン〉のテロ計画は、ついにその準備を終え、実行の日が迫っていた。かすかな手がかりをつかんだ〈ピルグリム〉は、最後の望みをかけて〈サラセン〉の過去を追う。まったく姿の見えなかった敵の姿がおぼろに浮かびかけ、衝撃が〈ピルグリム〉を襲う。だが、計画決行までの時間は残り少ない。意を決した〈ピルグリム〉はついに危険極まりない賭けに出るが……雄大なスケールで驚異のマンハントを描く超大作、完結! | ||||
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長編ですが一気に面白く読みました。 これでイスラムのことを少し分かったなどと言っては各所から 叱られそうですが、それでも単にニュースで現象を見聞きする だけよりは、もう少し深いものが垣間見えた気がします。 バトルボイはじめ魅力的なキャラクターの活躍はまだ不十分で これは続編へと繋がっていくのだと期待します。 星一つマイナスは、他のレビューにもありますが、最後の拷問を 受けるシーンの必然性への疑問です。 | ||||
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面白いですよ。他のレビューにありますように、いまひとつ超エリート諜報員っぽくないけども、この物語にはこのくらいの主役の方が適役じゃないですか、スーパースターよりも。色々ぐずぐず考えたり、サイドストーリーがいっぱいだったり。こういうの大好きなんです。続きが楽しみです。 | ||||
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ネルソン・デミル、トム・クランシー、クライブ・カッスラー、ロバート・ラドラムなどの著作を愛読してきた者です。久しぶりに堪能できたスパイ小説でした。スケールが大きな一方、細部もおろそかにせず、巧みなストーリー展開で一気に読みました。登場人物のキャラクター設定もよく、主人公がナチスやサウジアラビアの全体主義を憎み、そういった国に生まれた特に子供へ向ける気持ちが散りばめられていてちょっと感動的でした。星5つつけますが、他の方も書いていうように、ところどころ翻訳が?なのと、これは原作によるところですが、主人公が回想しているような構成の中で、その回想の中の時系列がわかりにくく、何回か戻って読み直したりしました。で、余談ですが、こういう長編はkindleで読めるようになってとてもありがたいです。 | ||||
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久しぶりに海外スリラーものを読んでみました。文庫本3冊で約1200ページという太っとい大作,これを電子書籍Kindle版で購入。おかげで通勤途上歩きながらも読めました。 物語はニューヨークの殺人現場から始まり,最後はアメリカを狙うバイオテロにまで発展していく。かつて「青の騎手」と呼ばれた伝説のエージェント,ピルグリム(コードネーム)と,過酷な人生を通して人類滅亡の危機絵を招くバイオテロを画策するテロリスト,サラセンとの息詰まる攻防が描かれています。物語は主人公の1人称で淡々と語られ,ローレンス・ブロックとジョン・ル・カレを足して2で割ったような渋さを感じます。プロット的には,フランス大統領を狙う暗殺者とそれを追うルベル警視の対決を描くフレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」に似ているか。 最初は,現在進行の物語に回想シーンが長々と挿入され,話がどこに進んでいくのだろうと迷いながら読んでいたのですが,そのうち歩きながら読んでしまうぐらい引き込まれてしまいました。 ニューヨークの殺人事件,トルコでの殺人事件,911同時多発テロ,炭疽菌の合成など,ちょっと都合よすぎないという感じの強引なストーリーが展開されますが,最後にはピルグリムとサラセンの直接対決に収束していきます。 読み切るには,最初にちょっと忍耐力が必要となる作品ですが,十分楽しめました。 | ||||
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9.11テロによるWTC破壊直後、マンハッタンで惨殺事件が起きる。この事件を追う黒人刑事ブラッドリーと「私」。そして、時間は遡るが、サウジアラビアで愛する父を 公開処刑で失う失意の少年が目指したもの。その少年がやがて全世界を恐怖のどん底に陥れることになるテロリスト「サラセン」になり、それを諜報員である 「私」が追うことになる。著者のテリー・ヘイズは元々映画などの脚本を手がけただけに、一流のエンターテインメントとして読者をどんどん引きずり込む。スケールも 大きく、展開も早い。著者は英国人らしいが、明らかに米国で映画化されることを意識してこの作品を書いたのであろうと思わせる。事実映画化権を 取った会社があるとのこと。ただ、文末訳者による解説にあるように、著者はこの作品(文庫で3巻ゆえ1200ページの大作)を完結させてはいない。 キーキャラクターの女性イングリッドは最後まで逃亡しているし、「私」も文字通りのピルグリムのように、ヨットで海に出るところは新たなストーリーが待ち受けているかの ごとく示唆的だ。作品のデーテイルにおいて、インテリジェンスを感じる構成と仕掛けを入れているが、主人公があまりにも007的な活躍をする場面も多く、 そこら辺はもっと抑えてくれる方が作品としての重厚感はあったように思うのは、ちょっと言い過ぎかな。 | ||||
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非の打ちどころがありませんでした。理屈抜きに大傑作です! 勧善懲悪の大団円。サラセンとの対決はハラハラしっぱなしでしたが危機を脱します。 ラストは、頭脳明晰な女性犯罪者の逃亡と、ピルグリムの放浪の旅の始まりが 次回作の伏線となるのでしょうね。 全米を救ったピルグリム、新たな諜報界のヒーローの誕生です。 斜に構えたスタンスが憎たらしいほど颯爽としていて格好がいいじゃないですか。 こりゃあ、今年読んだ傑作の「火星の人」を凌ぐ大傑作です。 解説によるとピルグリム3作は、第1部とのこと。 第2部、第3部をやがて読むことができると思うとワクワクしてたまりませんね。 そして朗報なのか?映画化が決まっているようなのですが、監督は「マシュー・ボーン」だそうです(-_-;) スナッチ、ロック・ストック、キックアスの監督がなんでだ!( ̄ヘ ̄)/ と言わずにいられません。 どう考えてもマイケル・マンしかいないだろ!( ̄  ̄メ)/ という私の考えは少数派かもしれませんね。 で、ピルグリムは誰やんの?( ̄ー ̄;) ということなんですが、私はユアン・マクレガーを一押しです! 間違っても、T・クルーズ、M・デイモン、B・ピット、J・クルーニーとか止めてほしいですねえ。 ところで、こういう大傑作を読んでしまうと、後に何読んでも面白くなくなってしまうんですね(-_-;) 枕元には「深夜プラス」「高い砦」「解錠師」「鷲は舞い降りた」「ファントム」が鎮座している。 はあ、次は何から読もうかな? | ||||
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忌み嫌う諜報世界に引き戻された「わたし」は、ついに「ピルグリム」に変身します。 そして「サラセン」と対峙する運命を辿りはじめる。ゆっくりゆっくりと。 米国史上最高の諜報員として活躍した「わたし」は、決して完全無欠ではありません。 あくまで頭脳派であって武闘派ではないのです。 かといって戦闘訓練を受けていない訳でもないのですが。 それは「サラセン」も同じで、ミスを犯し窮地に陥ったりします。 その過程が、とてもリアルでいいのですね。 ド派手な戦闘もなくスリルと危機がバランス良くお話が進みます。 やはりT・ヘイズさんは、肝をしっかりと押さえています。 時間軸も決して急に展開させず、慌てずじっくりと推理を進めていく。 荒唐無稽な原因や根拠や目的、そういった演出もなく、かといって凡庸でもない。 このバランスってとても重要な要素だと思います。 2作目にして、ようやく点と点が繋がりはじめます。 そして線となりやがて、読者を唸らせるおおきな絵が出来上がるのでしょうね。 期待大です。 | ||||
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今更ながらに手に取った本書。 2日間で一気読みでした。 背景、登場人物、事件、スピード感、サイドストーリー、台詞、文章 etc 全てが巧いんです。 無駄が全くなく読者の興味をくすぐるのです。 お話にどんどん引き込まれて時間を忘れ、寝るのが勿体ない。 気が付けば東の空が白み始めた。 ぐ、ぐぬぬ( ̄ヘ ̄;)/ テリー・ヘイズさん!あなた相当な達人ですぞ! 諜報謀略のハードボイルド調の本書は久々の骨太の大作。 ★5個では足りません。 | ||||
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久しぶりのオーソドックスなエンタテイメント。とにかく飽きさせる事無くおもしろい。僕は社会派国際政治系サスペンスはフレデリック・フォーサイスさん位しか読んだ事がなかったのだが、信頼できる友人の紹介でこの作品にも手を出した。始めは全三巻で「重たいかな~?」という印象をうけていたがそれはあっさり裏切られた。 だが、残念ながら難点もある。処女作のせいかどうも完成度がこなれていないところがある。台詞内に繰り返される改行。特にその為に小説の完成度として全体がパッチワークを綺麗に編み上げたような形をなしておらず、ごつごつした印象を受けた。だが、著者のテリー・ヘイズさんはもう60歳になっているというのにこれが処女作なのだから、そのような欠点は次回作、その後と改善されていくだろう。何事も経験だ。それとともに作品全体の展開が大きすぎ、どこがどう繋がっていくのかが今一つ判別しにくい所があった。だが、それは僕の頭が悪いせいだろう。 色々書いてしまったが幸運な読書であったし著者の次回作にも期待したい印象を受けた。 | ||||
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